まるで名探偵のような
雑居ビルの事件ノート
久青玩具堂
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刊行日 2023/06/30 | 掲載終了日 2023/06/30
ハッシュタグ:#まるで名探偵のような #NetGalleyJP
内容紹介
高校生の小南通(こなみとおる)は、雨宿りに入った雑居ビルの喫茶店で〝名探偵〟に出会った──。探偵事務所、占いの館、古書店など、ビルに店を構える店子が喫茶店に持ち込む奇妙な謎の数々。日常に退屈していた小南は謎解きに挑むが、正解に辿り着くのは決まって喫茶店店主の娘、三津橋芹(みつはしせり)だった。
会社員の身辺を調べ回る偽探偵の目的、失踪した大学生の行方を日記だけを手がかりに捜す、古書に記された江戸時代の秘剣密室殺人の真相など、トリッキーな難問に挑む高校生コンビの推理と、店子たちのほろ苦い人生模様を描く連作短編集。
出版社からの備考・コメント
・多くのレビューをお待ちしておりますが、物語の核心をつくような、所謂「ネタバレ」はお控えください。
・ネタバレ行為はネットギャリーのみならず、読書メーター、ブクログ、Twitter 等の多くの方が目にする場でも同様にお控えいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
・本作は校了前の大切なゲラデータを著訳者よりご提供いただいた上で公開をしています。本作の刊行を楽しみにお待ちいただいている、多くの読者のためにも、ご理解、ご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
・多くのリクエストをお待ちしておりますが、過去のフィードバック状況やレビュー内容からリクエストをお断りする場合がございます。予めご了承ください。
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※初回希望数は非公開コメントにご記入いただいても結構です。
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出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784488020217 |
本体価格 | ¥1,700 (JPY) |
ページ数 | 272 |
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閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
探偵事務所に占いの館や古本屋、喫茶店。
様々なテナントが混在する雑居ビルを舞台に
持ち込まれる個性豊かな謎。
ちょっと切なかったり。
ちょっと怖かったり。
何事もない日常にちょっとした非日常を楽しませてくれるミステリー。
非日常を求めていた主人公の小南通。雨宿りに入った喫茶店で出会う人々と、謎。章が進むと、喫茶店が入ったビルの関係者たちが抱えた謎に居合わせて首を突っ込み、なかなかいいところをついた推理をするも、喫茶店の娘である芹に一歩及ばず。それぞれの謎解きが終わった後で、関係者が自分を省みるような、ちょっと前向きな気持ちを持つようなエピソードを挟んであるのが新鮮でした。芹の抱えた問題が、最終章でうまく作用して興味深かったです。
小南通は雨宿りのために偶然はいった喫茶店で、同じ年頃のすこぶる無愛想な“名探偵”に出会った。
美味しいコーヒーと奇妙な謎を持ち込む雑居ビルの個性的な店子たちとの交流は、退屈をもてあます小南通の日常に少しスパイスを与え、彼の存在が無気力のようでいて名探偵ばりの推論を披露する芹の心にさざ波をたてる様子がなんだか甘苦い、連作短編集。
探偵や占い師、古本屋といった個性的なキャラも絡めながら、小南と一緒に挑む謎解きも楽しい一冊になっていましたが、様々な関わりが増えてゆく中で主人公と一緒に謎解きをして、母が亡くなってから失われていた感情を少しずつ取り戻してゆく少女・芹の変化がなかなか印象的でした。
文学を求める高校生と芳醇なコーヒーの香り、日常の中の非日常。
風変わりなテナントの人々と共に訪れる謎は面白く、あっという間に読み終えた。
謎が解かれた後の各人のエピローグが無機質な名探偵の謎解きと対比するかのように感傷的でとても良い。
Aパートの高校生目線とBパートの謎にかかわる大人目線とで謎の印象が変わるように感じた。そこが現実っぽくて魅力だった。
これが正解!となったとしてもスッキリ解決することがないのが現実。そういうところがよく描かれていると思う。
高校生二人がどのような関係になっていくのか想像するのも楽しい。
いわゆる、コージーミステリー。
純喫茶みたいなところで店員と客による謎解き。
ロマンがとても詰まった作品です。
登場人物のパーソナルな部分に立ち入ることを
御法度にしているような時もありますが、
解き明かされないとミステリーは成立しない。
人はそれぞれに謎を抱えている。
100%ずつ分かり合えることはないとしても
50%ずつ秘密を分け合えるような仲間がいたら楽なんだろうなと思います。