さよならの向う側3
Time To Say Goodbye
清水晴木
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刊行日 2023/07/20 | 掲載終了日 2023/07/20
ハッシュタグ:#さよならの向う側3 #NetGalleyJP
内容紹介
シリーズ累計4万部!
人と人、想いと想いを繋ぐ感動の物語、第一部完結。
『さよならの向う側 Goodbye, My Dear』
『さよならの向う側 i love you』
に続く、案内人・谷口の章、完結編!
☆ ☆ ☆
【ゲラを読まれる方へ大切なお願い】
・校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が異なる場合があります。
・レビューなどでのネタバレ行為はネットギャリーのみならず、外部サイトやSNS等の多くの方が目にする場でもお控えください。
・自分には合わない作品だった場合、今後のためにも建設的なご意見をよろしくお願いします。
※今作は作者のご厚意によって提供いただいた校了前の大切なゲラを公開をしています。
※今作にこれから出会うであろう多くの読者のためにも、ご理解の上、素敵なレビューによる応援とご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
☆ ☆ ☆
【あらすじ】
死んだ後、最後に一日だけ現世に戻り、
会いたい人に会える時間が与えられる不思議な場所、
『さよならの向う側』
会えるのは自分が死んだことを知らない人だけ、
という困難なルールのある中、
案内人・谷口と常磐は、今日もここを訪れる人たちを待ち続ける。
「――あなたが、最後に会いたい人は誰ですか?」
【目次】
プロローグ
第一話 Fight Song
第二話 らいおんハート
第三話 真夏の夜の夢
第四話 てがみ
エピローグ Time To Say Goodbye
◆著者について
清水晴木 (しみず・はるき)
千葉県出身。2011年、函館港イルミナシオン映画祭第15回シナリオ大賞で最終選考に残る。
2015年、『海の見える花屋フルールの事件記 ~秋山瑠璃は恋をしない~』(TO文庫)で長編小説デビュー。
以来、千葉が舞台の小説を上梓し続ける。
2021年6月に刊行した『さよならの向う側』(小社刊)は、同年9月に読売テレビ・日本テレビ系で実写TVドラマ化され、
第2弾の『さよならの向う側 - i love you -』も好評発売中。
他の著書に『旅立ちの日に』(中央公論新社)、『分岐駅まほろし』(実業之日本社)、『風と共に咲きぬ』(角川文庫)等がある。
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おすすめコメント
◆清⽔晴⽊先⽣
『さよならの向う側』は、本当に僕にとって特別な作品です。
そしてこの生きること、愛することと向き合ってきた物語が、とうとう一つの集大成を迎えました。
でも、この終わりはまた新たな始まりだと思っています。
どうかこの作品が多くの読者の方々に届きますように。
そして少しでも多くの人と想いを繋ぎますように。
ありがとう、さよならの向う側!
◆編集担当
原稿を拝読した時に感じたのは、清水先生のストーリーテラーとしてのセンス。
まさか案内人・谷口にあのような結末が訪れるとは……!!
すごい、すごいよ、清水先生!
『さよならの向う側』は2022年9月に上川隆也さん主演でTVドラマになりましたが、
今作もあのドラマの映像に負けないくらい素敵なシーンやセリフがたくさんあります。
ぜひぜひ、感想をお待ちしています。
よろしくお願いします!!
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出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784867164327 |
本体価格 | ¥1,650 (JPY) |
ページ数 | 260 |
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NetGalley会員レビュー
プロローグの1行目、そのセリフからもうこの世界に入り込んでいた。谷口と常葉の「使命」についてやり取り。白髪と黒髪の2人だけのやり取り。
1人目は光。彼女とユキの物語。歌「サヨナラの向こう側」で繋がった2人が死者と生者として会い、光はユキを変えていく。その様子が危なっかしくも微笑ましかった。そして、谷口の光への言葉。その一言が光自身も変わったと気づかせるとは。光はそれをしっかり心に抱いて、生まれ変わっての人生を歩んでいくのだろう。去る者と残る者の暖かな物語。
2人目はジェイ。彼と愛の物語。今までになくハードルが高い条件の、凄まじい緊張感。ジェイが思い出す、愛の言った言葉達一つ一つに頷く。そして彼がそのハードルに真っ向からぶつかっていくとは。絶句。そこへの谷口のフォローに喝采。そして「ABCの歌」の愛に満ちた秘密が明かされた時、もう言葉もなかった。ジェイと愛の垣根を超えた物語。
3人目は悟。彼と綾の物語。ありえないオープニングから、綾の回想へと。そこで語られる互いの決意と覚悟に尊敬の念しかなかった。だからこそ再び「今」に戻った時、その先を読むのが辛かった。そして、彼自身は残せなかったものが、不意に届く。号泣。夫婦の深い愛の物語。
4人目は〝再び〟谷口の物語。彼と妻葉子の更なる物語。谷口に代わり、彼が何十回とやってきた「決まり文句」で説明する常磐に、正に感無量。弱気になる谷口を、彼が案内した人々を例に励ます葉子。そして、彼の『トレードマーク』がこんな導きをするなんて。人と人の繋がること、想いが届くこととは何かを悟った谷口は、常磐やユキやジェイ、葉子に支えられて、彼が1番避けさせてきた行動に踏み出す。そう、それでこそ、案内人たる谷口。その後に続く手紙、読めませんでした。
そしてエピローグを飾るのは 、名曲「Time To Say Goodbye」。「使命」とは何かを実感した谷口は、案内人〝たち〟に見送られて……
この24時間のために、谷口は40年もかけて長い長い回り道を2周もしてきた。いや、2周もして何十人もの人々の案内をしてきたから、彼らの24時間を見守り手を差し伸べてきたから、自分もこれを乗り切る事ができたのだ。この3冊はその為の彼の遍歴であり、力を貯め自分のためのジャンプ台を創る過程でもあった。ならばこそ、また最初から読もう。彼の最後の姿を見たからこそ、初めから読み返す資格が与えられた、そう思いたい。
死後一日だけ現世に戻れるが、会えるのは「自分の死を知らない人」のみ。奇抜なアイディアと純粋な思い遣りが繋ぐ、心揺さぶる架け橋のような物語、シリーズ第3弾。
谷口の章の完結という事で、今までの登場人物の話が折々に触れて出てきて、ずっと見守っていた身としてはとても感慨深いものがあった。老若男女+αと幅広い視点で物語が構成されていて、生きている限り付きまとう「死生観」と併せて、対象者を選ばず共感を誘い、今作からでも十分楽しめる作品。通して読むとテーマの「繋がり」をより丁寧に感じ、登場人物の数だけある様々な価値観に触れる事で、視野が広がった気がした。
特に「らいおんハート」は意外性があって一番好きな物語。言葉に出したとしても、必ずしも需要と供給が一致する訳ではない人間関係。そんな障壁を容易く飛び越える、二人が過ごしてきたありきたりな日常の記憶。共有してきた思い出を照らし合わせる度に、キラリと光り、色付く。名前に隠されたギミックも微笑ましくて最高だった。
集大成「てがみ」の、真司の然り気ないアシストや、手紙から読み取れる愛情と不器用さに、谷口の遺伝を感じられた所も面白かった。
今から二部がとても楽しみ。
『さよならの向こう側』
死んだ後、最後に一日だけ現世に戻り会いたい人に会える時間が与えられる場所。
シリーズ第3弾、案内人・谷口の章完結編ということで、ラストの予想をしながら読み始めたが、予想を遥かに上回る展開に読み終えて涙が止まらなかった。
各話ごとに、最後に会いたい人に会いにいく人々。ただそこには一つルールがある。一話ごとに読み終わりタイトルとなっている曲を登場人物の思いを描きながら聴いてみると涙が自然と出てくる。人と人が繋がり、泣かせにくるなんてずるいと思った第四話がとても好きだ。
『さよならの向こう側』と出会ってから2年。私は大切な家族を二人見送り、自分自身も病気と闘う日々を過ごし死生観も変わった。コロナ禍で最期に立ち会えず、私のように言葉にして伝えられなかった後悔を抱えている人もいるだろう。
今作を読み、伝えたい思いはただ「ありがとう」その一言だと改めて気付き、抱えていた後悔から解放された。
このシリーズに出会え谷口さんの旅立ちを見届けられて本当に良かったです。第二部も楽しみにしています。
素敵な作品を読ませていただきありがとうございました。
亡くなった人が最後に訪れる場所「さよならの向こう側」。「自分が死んだ事を知らない人」に「24時間だけ」会える。シリーズ3作を通じて様々な人に「会いたい人」がいた。自分には不可能だと、自分には誰もいないと思っても、それは他の誰かに繋がっていた。人が命を受ける時、過去のそのまた過去の先祖に繋がっているのと同じく、この場所で案内人の谷口が40年を通して見てきた事で、案内をした人々から教えられた「想いは届く」、どんな形であったとしても。そしてそれは最後に谷口自身が体験した事でもあった。
「本当に会えたら一つだけお願いがあります。ー私の名前を呼んで欲しいです」
第二部が始まるなら、案内人さんとともに「さよならの向こう側」を見届けたい。
珍しく第1巻から読み続けているシリーズ。
亡くなった人は死後の世界に行く前に、最後の1日を地上に戻って過ごすことができる。しかし会えるのは「自分が死んだことを知らない人」だけ。このルールの中でストーリーは展開していく。
魅力的な設定なのでテレビドラマ化もされたが、このルールが実に上手い。ザックリとしたルールなので色々な解釈や展開をしやすい。
特にこの最新作では作家の腕前は格段に上がっている。このルールに沿ってさえいればいいのだという制限の中で、魅力的な色々な展開を絞り出している。
私が気に入ったのは「真夏の夜の夢」というタイトルの作品。中東で行方不明になった戦場カメラマンとその妻の話だ。ちょっと離れたところから冷静に、しかし確かに暖かな目線で登場人物に寄り添う作者の筆からは、静かな感動の物語が紡がれている。
これでシリーズのピリオドがひとまず打たれるようだ。次にどのように発展していくのか、楽しみしかない。
亡くなったとき、そこに「さよならの向こう側」があるとすれば、24時間だけ別れを告げる時間があるとすれば、あなたの会いたい人は誰ですか。
ただし、自分が死んだことを知らない人に限る。
誰に何を告げたいのか。
誰が自分のことを覚えていてくれているのか。
それまでの人生を改めて考える。
自分がさよならの向こう側に行ったならどうするだろうか。
大切な『つながり』を感じられる作品。前の世代から受け継いできた縦の『つながり』。生まれてから自分が作ってきた横の『つながり』。
たくさんの『つながり』に自分は愛され支えられ、生かされていることを思い出させてくれた。
シリーズ3冊とも、それぞれ1冊ずつでも楽しめるが、3冊を通して読むことでより一層この作品の魅力を発見する喜びを感じることができる。
読み終えて、23年前に亡くなった父に手紙を書いてみようと思った。
前作を読まずにこの本を読まないでほしい。
電車の中で読んだ僕は、案内人の使命感に心から敬服。
特にラスト数十ページは涙をこらえるのに必死だった。
私が読む本のジャンルは
ビジネス・自己啓発本が8割、小説が2割だ。
ほとんど小説を読まない私が
さよならの向こう側1・2と読み進めて迎えた3作目。
プロローグから少し紹介しよう。
「ここに訪れる人たちの最後をちゃんとハッピーエンドにすることが
案内人としての使命だと思っていますからね。」
案内人・常盤の言葉だ。
これに対して、案内人・谷口は使命について言及する。
「使命とは、仕事のような役割のものだけに
与えられるのでしょうか?
もっと普段を生きる日々の生活の中にも
私たちそれぞれの使命があるのではないか?」
さて、今回のキーワードは
案内人の「使命」
人の想いと想いを「繋げる」ということ。
そして、サブタイトにある
「Time To Say Goodbye」と感じた。
時折、登場人物が発する言葉の中に
ハッと気づかされることもある。
「自分の居場所ってものは大事にした方がいい、
そしてその居場所に一緒にいてくれる人は
もっと大事にした方がいい」
使命って何でしょうか。
プロローグで案内人・谷口さんが伝えていた
日々の生活の身近なところにあるのかもしれませんね。
物語は進み、
さよならの向こう側の案内人・谷口さんの引退が
近づいてきた。
案内人の使命と共に生きてきた谷口さん。
その使命を振り返ったとき、
走馬灯のように、過去と未来が交錯する。
交錯した中で
・知ったこと
・見えてきたもの
・かけがえのないもの
・感じたもの
一つ一つをかみしめる。
案内人を通して、登場人物の想いが繋がる。
人の想いと想いが繋がるとき、心が動き、感動が生まれる。
その感動に、思わず眼がしらが熱くなり、
1ページをめくるのが、なんともいえない難しさとなった。
ぜひ、さよならの向こう側の1・2を読んでから、
この本の扉を開けてほしい。
案内人さんがあなたを待っています。
のり@本が好き倶楽部
『さよならの向う側』待望の第3弾。
「案内人・谷口の章、完結編!」ということで谷口ファンとしては見逃せない今作でした。
3作を通して、”死”が前提であるにも関わらずそこに悲愴感はなく、心が浄化され、前を向かせてくれるストーリーに清々しささえ感じられる。
第3章 真夏の夜の夢-では、今までのストーリーとは違い、残された人サイドからのストーリーでとてもよかったです。
最後に会いに来てくれたと思えることで少しでも悲しみが癒されていたらと願いたくなりました。
そして、第4章、第5章。
案内人・谷口さんの章。
思いがけない出会いに戸惑いながらも、一生懸命想いを伝えようとする谷口さん。
案内人として数々の”最後の時”を見守ってきた谷口さんが出した答えは・・・
一つの命が終わり、また一つの命が生まれる。
決して大げさなことではなく、目に見えるもの、見えないもの、そしてさまざまな想いを繋ぎ続けて行く限り、この世に意味のないものなどないのだなと感じた。
今作のテーマでもある”繋ぐ”。
人物や物を通して沢山の繋がりが仕掛けられていて、まさに繋ぐを堪能できる作品でした。
大好きな清水晴木さん、さよならの向う側続編、待っていました!
今回も、期待を裏切ることなく、想像以上に素晴らしかった。
4章とエピローグ、どれも感動で、じんわり心に響いてきました。
涙、涙でした。
いくつも伏線になっているので、読んでいて、繋がりが、またとってもよかったです!
2年前に1作目の紙ゲラを頂いて読み始めた作品が、ついに第一部完結。
今回も限られた条件と時間の中での再会に胸が熱くなりました。
第3章の「真夏の夜の夢」が、残された側の不思議な体験として綴られていたので、特に印象に残りました。
こんなふうに最期に会いに来てくれたら嬉しいだろうなと思いながらも、お互いに「さよなら」を言えないままの別れはどれほど辛いのだろうと考えてしまい、切なくなりました。
案内人として活躍した谷口さんの役目が、無事に常盤さんに引き継がれただけでなく、現世でもしっかりと次世代に想いが繋がっていたのが嬉しかったです。谷口さんと葉子さんの絆の強さがとても素敵なので、来世でも幸せになってほしいなぁと願いながら、第二部を楽しみに待ちたいです。
この本を読んだあなたはきっと
泣きたくなるくらい美しい夏の夜を迎えるでしょう。
ぜひ千葉県の某花火大会前日にも読んで欲しい。
第1巻では『生きること』を知り
第2巻では『愛すること』を知った。
そして第一部完結巻となる第3巻では『繋がること』を知る。
改めて『ご縁』『繋がり』『運命』を知る。
改めて知る。
『さよならの向う側』だけではなく、清水晴木先生の作品全てを読んで欲しい。
そこで作品同士の『繋がり』も知る。
『大丈夫』という言葉は清水先生の口癖だったそう。
『大丈夫』という言葉は、魔法の言葉ではあるが
時に苦しませる言葉でもある。凶器かもしれない。
そんな『大丈夫』という言葉が口ぐせのになってしまった人へ、大事なことを教えてくれる一冊。
あなたはひとりぼっちではない。
世界中どこにいても誰かと誰かは繋がっている。
目に見えない大切なもので繋がっている。
その大切なものは何か。
さて、いとうあつきさんが書かれた案内人さんが持っている手紙の意味は何でしょう。
この手紙、ただの手紙ではありません。
読んで、肌で感じて、自分はひとりぼっちなんかじゃないんだと思える人がたくさんいますように。
清水晴木先生以上の先生はいません。もし、現れるとしたら、清水晴木先生の5年後、10年後、もっと先の未来の清水先生ご本人だと思います。
清水先生の魅力や作品の素晴らしさは、私の語彙力や言語力では皆様には1000分の1も伝わらないと思います。それだけ魅力溢れる先生が手がけた作品だからです。
ぜひ作品を手に取って、先生の魅力と作品の魅力を感じてください。
どの話も心温まるものでしたけど、今回はやっぱり谷口さんが主役です。第四話で明らかにされた谷口さんの秘密は、切なくもあり、心温まるものでした。
最後に登場した手紙が、とてもステキで、どうしましょう、涙がこぼれてしまいました。
わたしもいつか、さよならの向こう側に行くのかしら?その時に案内人をしてくれるのはどんな人なのかしら?
最後は「繋ぐ」ですか。
今までの3冊を思い出しながら考えると深い。じっくりと噛み締めたいシーンでした。
今回も常磐さんのファインプレーが目立ち、後継者として期待できます。
2話目が特に気に入りました。愛ちゃんの歌、泣かせますね。いつでも隣にいるアイとジェー。
野良犬と野良猫の下りも「確かに」と思いクスリと笑えました。
そういう、泣かせる感動小説だけじゃない温かみがこの作品の素敵な部分です。
シリーズ3作目。亡くなった後24時間だけ許される現世の時間。ただし、会えるのは自分の死を知らない人だけ。この難しい条件の中で誰に会うのか?今回は案内人の谷口さんの章。亡くなった人、遺された人、それぞれの想いが溢れて溶け合う感動作でした。第二部も楽しみです。
シリーズ3作目の本著。前作からの期待を裏切らない感動作でした。
親から子へ、子から孫へと伝えられるバトンと、同じ時を生きる隣人と繋がっていく輪。
その両方に、自分という人間が生かされているのだと感じた。
この人生の中で、自分は何を受け取り、何を伝えて生きていきたいか。
自ら選別することは難しいけれど、少なくとも誰かの人生を明るくする何かを与えられる生き方をしたいと思った。
あ…本当に終わっちゃったのだな、と。
亡くなった後の場所。「さよならの向こう側」
最後に1日だけ現世に戻って会いたい人に会えるという。ただし自分が死んだことを知らない人とだけ。
今回4話ありましたが、「真夏の夜の夢」は始めから泣かされました。
大切な人の心の中には平和が訪れて欲しいものですよね。
最後の「てがみ」のためにも、この本を読む人には今までの2冊を読むことを強くオススメします!
そして気持ちよく泣いて欲しい。
普段は照れ臭い「縁」とか自分の「使命」について向き合えて、自分の周囲の人に、会ったことのない人に感謝の気持ちを伝えたくなるシリーズでした。素敵な本を、ありがとうございました。
1作目よりも2作目、3作目は更に読みやすく内容もとても良かった。4編の物語が各々独立しているかと思いきや…。『繋がり』が最後の最後に1つの物語として納得の完成度だった。個人的には生きている側からの視点で描かれた『真夏の夜の夢』がとても良かった。『案内人』の谷口の物語、『てがみ』も泣けてくる。この世に生まれたら誰にでも『使命』がある。明確なものでなくても一生懸命に生きる事で『使命』を全うしたり、『繋がり』を続ける。生を受ける、生きるって大変だけど素晴らしい事なんだと改めて思う。
シリーズ3。これまでのお話とリンクする部分もあって、いろいろな感情を掻き乱されながら読みました。さよならの向こう側の案内人たち自身が変化していく過程は、ことばにしがたい深く温かな眼を感じます。案内する人々が本当に人生の最後と最期の心残りを払拭できるように誘導する。そして、各人が勇気を持ってその結末に向き合う姿に、死してなお残るものは確かにあるのだと感じます。「てがみ」がいちばん好きでした。40年の長きに渡り案内人を務めた集大成。心を繋ぐことばで紡いだバトンが谷口に渡った時、彼が生きた証が確かにあったのだと嬉しくなりました。
シリーズ3作目となると、なかなか条件に縛られた甦りのストーリーにも限界があると思いながら読み進めると、なるほど。こんな特殊?微妙?なシチュエーションなら大丈夫なのかと盲点を突かれた感じがしました。相変わらずみんな素敵な人生を送っていて、生きるっていいなと思うことのできるお話でした。
テレビドラマも見ていませんし、1、2も未読でパート3を読みました。4話からなる短編とエピローグ。死んだ後1日だけ現世に戻り、会いたい人に会える。しかし、会えるのは自分が死んだことを知らない人だけという決まりがある。そこで手助けをしてくれる案内人が谷口と常盤。自分の死を知らない人とだけというのは、なかなか難しい。現世に思いを残した人、自分の死をあっさり受け入れた人。4通りの人間模様は、やはり別離の辛さや悲しみが感じられて切なかった。が、来世への希望も見えてホッとした。もし私だったら誰が該当するのかなぁなんて思いました。
死んだ後、最後に一日だけ現世に戻り、会いたい人に会える時間が与えられる不思議な場所『さよならの向う側』。会えるのは死んだことを知らない人だけというルールがある中、今回はリアルで会いたい人が思いつかない人、飼い主に看取られた飼い犬、行方不明状態のカメラマン、これまで案内役を務めていた谷口自身のエピソードとちょっと変わった切り口になっていて、いずれも最後の出会いが残された人の心を搖さぶるエピソードになっていて、最後にあった谷口への想いが綴られた手紙の存在がまた効いていました。
今回もとても良かった。
案内人の谷口さんの完結編。愛すべき人と再会したけれど、転生するのに守るべきルールがまだ残っていた!節穴でした。
今回もお楽しみのある短編連載。どこに繋がってくるのかな、おぉ!そうやって来るのか!!とめちゃくちゃ楽しみながら読みました。
前作を読んでからしばらく経っているので次の案内人さんがどういう経緯で引き継いだのか読み返したくなりました。何度でも楽しめる作品だと思います。
作者さんの優しさがまるで文章を通して伝わってきたかのようでした。
千葉県民の方もそうでない方も、ぜひ。
亡くなった人が最後に訪れる場所、そこで、会いたい人に会う橋渡しをする場所…それがさよならの向こう側。
自分の死をまた知らない人で、24時間だけ…とルールはある。
この話がシリーズであるのを知ったのがこの本です。
最初の2冊は未読ですが、すんなりと物語の世界へ没入しました。
短編で紡ぎながら、案内人へラストをつなぐ展開にしびれました!
私は写真家の奥様との話がすごく好きです。
想いを届ける姿にすごく涙しました。
最初の話も読みたいと思います!
ありがとうございました!
今回も、さよならの向こう側に心を救われた人たちの物語は、読んでいるとどれも泣きそうになりました。
あのルールがあるために望みを叶えるのが難しい場合もあるけれど、機転を利かせるさりげない優しさに心がじんわりとあたたかくなりました。
案内人、谷口さんの物語にも愛がたっぷりと詰まっていました。大切な思いが未来へとバトンのようにつながっていく。残された人の心の扉を開き幸せを与えた谷口さんの選択は感動で胸がいっぱいになりました。本当に素晴らしいシリーズだと思います。2部も期待しています!
シリーズ3作目であって、定型のルールに従った物語構成なので、毎回安定感安心感のあるストーリー展開。なのに飽きない。それは、同じようでいて死者の状況がバリエーションに富んでいるから。きらきら星変奏曲のように、今回はこう来たか!とわくわくする。
前作で加わった新キャラの常盤くんがいい味を出している。そして第一部と銘打つにふさわしい堂々の完結編。第二部を楽しみに待ちたい。
この夏、17歳になったパピヨンのチロを亡くした。
持病もあったし、高齢だったので、いつその時が来てもいいように心の準備をしていたつもりだった。
けれど、いざその日を迎えると、あまりに実感がわかなくて、目線の先に居るはずのチロがいないことを心が認めなかった。
もしも、チロが本作にあるような、さよならの向う側で「会いたい」と思うのは誰だろうか。
ペットショップで離れ離れになったきょうだいかな。それとも、最初に彼を迎えたわたしの妹かな。
そんなことを考えているうちに、少しずつだけれど、彼の死を受け入れ、わんわん涙を流してサヨナラを言えた。
本を読むことで、本作の登場人物と出逢うことで、まだお別れする準備が出来ていない人もきっと救われるはず。
これまでの人生を、そっと振り返らせてくれる作品なのでぜひ読んでみてほしい。
TVドラマ化もされた「さよならの向こう側」の第一部完結編!
死んだ後、最後に一日だけ現世に戻り、
会いたい人に会える。
ただし、会えるのは自分が死んだことを知らない人だけ。
1と2を読んでいなくても十分分かる内容ですが、
やはり、ここまでの色んな出会いや、案内人さん達とのエピソードも蘇ってくる、という意味で、
1巻から読んでこの作品に辿り着いて欲しい。
どのエピソードも良かったけれど、
やはり最後の章は特別だった。
さよならの向こう側で40年案内人をしてきた谷口。後継人の常盤をしっかり育て上げ、いよいよさよならの向こう側を去る時がやってきた。
常盤は、
「ここを訪れる人の最後をちゃんとハッピーエンドにする事が自分の使命」と考えているが、谷口は人それぞれに共通する使命があるのではないか…でもそれは何?と探し続けていた。
果たして谷口が見つけた答えとは。
いやー、ラスト、そう来ましたか!
これは全く予想外の感動。
第一部完結ということは、
第二部は常盤の活躍という事になるのかなぁ。
やっと会えた葉子さんとの絡みがあまりなかったので、第二部では、如月さんとのタッグが見られたら嬉しいなぁ。