今日は自習にします
工藤あゆみ
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刊行日 2023/06/23 | 掲載終了日 2023/10/24
ハッシュタグ:#今日は自習にします #NetGalleyJP
内容紹介
学びは誰のために? 何のために?
しあわせの計算、人生の作文、月のように満ち欠けする体と心……
日々を大切に歩むための45の教科と時間
国語、算数、理科、社会、体育、音楽、給食に、掃除の時間。
45の教科と学校の時間を、ちょっとおもしろい視点で楽しめる、ひとり学習指導要領。やさしい絵と言葉は、孤独や不安をかかえた心をほぐし、変わりつづける社会の中でほのかに感じるモヤモヤへの気づきを促します。
イタリアに住む作家・工藤あゆみによる、『はかれないものをはかる』『キスの練習をしています また会える日のために』につづく、待望の新作。
おすすめコメント
初作品集『はかれないものをはかる』は6刷ロングセラー!最近では月刊文芸雑誌「群像」(講談社)への寄稿など、活躍の幅がますます広がる工藤あゆみさん。待望の新刊です。
初作品集『はかれないものをはかる』は6刷ロングセラー!最近では月刊文芸雑誌「群像」(講談社)への寄稿など、活躍の幅がますます広がる工藤あゆみさん。待望の新刊です。
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784861529207 |
本体価格 | ¥1,800 (JPY) |
ページ数 | 72 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
イラストがとてもかわいくて好きでした。
最後に答え合わせというか、どのページがなんの教科だったのか書いてあるページがあり、タイトルの「今日は次週にします」の意味が分かって面白かったです。1ページずついろいろと考えてみると楽しいなと思いました。
味のあるイラストが癖になる。
線や色も味わい深い。
とてもシンプルなのだけれど、じっくり眺めていると色々なメッセージを受け取ることができる。
きっと感じ方は読む人次第。
答えが決して一つではない、こんな国語や数学の授業を、学生の時に受けてみたかったな。
私は好きです。
日々たくさんのことを感じて、感じていることを意識している方の作品だなと感じました。
前半はキャッチコピーのようなシンプルさで心に届きます。味のある絵でニヤリとしました。
中間は道徳の授業でも使えそうな、絵と著者のひとこと。
1ページ1ページ私の場合は?と考えながら読むことを楽しめました。
後半は、前半の絵に対する著者のひとこと。
この方の言葉は、そっとさり気なく、でも確実に心に引っかかってくるところが魅力的です。
ちょっと疲れた人、なんとなくひねくれモードの人、四角四面な真面目さを少し緩めてみたい人にお勧めします。
どこかで見たような気がする、懐かしさを感じる、あの子。
ネコのようなクマのようなヒトのような。。。
一度見たら忘れられない、細い丁寧な線で描かれたあの子がたくさん。
この子は、あなたでもあり、私でもある、きっと。
「1+1の計算、作文、 月の満ち欠け、人々と国々の歴史・・・。
学習によって得た知識や物事の捉え方は、 自分自身という難解な問題集の問いを解こうとする私の信頼のおける伴走者のひとりのように感じます。 大切な人をもっと理解したいと願う私のお供でもあります。経験と想像力も伴って、 ひとりぼっちではない 「自習」はいつまでも続きます。」
今日のおさらい、として読者が考え、頭や心や手を動かしてみる、ちょっとした問題、問いかけ。といっても正解があるわけではなく、自由に。
最後に、今日学習したこと、としてそれぞれの絵がどの科目の自習だったか、が短い解説のようなつぶやき付きで再掲される。この文章がまた奥行きを持っていて染み込んでくる。
絵も文章も素敵です。過去作も遡って読んでみたくなりました。
素敵な本をありがとうございました。
やわやわとした線と淡い色使いのやさしいイラスト。ことば少なに語られる、実は大切なこと。
読んでいるのに耳から聞いているかのような心地よさに陥りました。
柔軟に、心ほぐして、まずは感じて、それからどう考える?と聞かれているようでした。
お勉強になぞらえて、人生の諸問題、それもしばしばこんがらがる諸問題を問うているようでした。どの教科が好きかな?自分に聞きました。学生の頃は数学も物理も嫌いだったけれど、この自習ならなんとか考えられそう。
ラスト近くの「募( )箱」の( )に何の字を入れるか、自分への宿題とします。あの子に答えられるように。
工藤あゆみさんの本は、いつも心に響きます。そうだよなぁ~と思ったり、ピッタリの言葉を見つけてその通り!と膝を打ったり。「学」の字には「子」どもが入ってて、でも「大人」が入っても良いんだ!って発見がありました。こんな自習時間だったら楽しいハズ。何度も手元で読みたい本です。本棚に置きたい1冊です。
絵本というカテゴリーにおさまらない、詩集のようでもありエッセイのようでもある…
ヒーリングブック特集みたいな展示で並べたい本ですね。中学校の図書館ならいいかも。
ゆるーい味のある絵、シンプルだけどじっくり考えたくなる文章。人によって、読むタイミングによって、色々な感じ方や解釈ができると思います。何度も読み返したくなります。
好きだったページは
《遠慮なく脱いでいいのよ。躊躇なくまとっていいのよ》
ってとこ。親子のイラスト。こういう心持ちで子供と向き合いたいと常々ふんわりと思っていたことを、なんて素敵に言語化してくれたんだろうと感動いたしました。
読み終わってみると、忙しい毎日にちょっと休み時間をもらった様な気持ちになる本でした。
この本を自分の大事な人に贈ると、その人にも心の休み時間をあげられるかもしれないなぁと思いました。
早速贈ろうと思います。
自分の可能性を広げる、楽しい自習にワクワクしながら読みました。
ページいっぱいに自由な空気があふれています!
また、シンプルで温かな言葉が、心にすーっと沁みわたりました。
そして、見ているだけで癒されるイラストも素敵です!
読み終えた後、心に新鮮な空気が充満するようでした。
自習っていう響き
私は何かから解放された言葉として刷り込まれている
だけど、大人になった今は違う
誰かの何かの為に、今の不足分の為に、準備や対応に備えること
あっさりとした素直な絵と文字によってかたどられた
この「今日は自習にします」の本は、私でも思ったことをまとめられる
という一つの指標にもなるし、内容が自分とリンクすれば多いな学びになる
教自分で学んだことを積み重ねて明日へ進んでいってほしいなと思います
「あの子」は一見無表情にも思えるのに、よーく見ると、私が嬉しいときは少し笑って、私がイライラしている時には少し悲しそうにも見えてきます。誰でもないのに誰にでもなれる「あの子」の魅力がどこからくるのか、すっかりファンになってしまいました。
「自習」。大人になって勉強でなく、自習したことあったかな、と思います。他人の言葉にばかり気を取られて、自分自身がどうなのかじっくり考えを巡らせ思考の海に潜っていく。その体験を思い起こさせてくれる一冊でした。
自由な発想で描かれた可愛らしい絵はずっと見ていられるぐらい美しかった。
特にあみだくじの逃げ出す絵は逃げても良いというメッセージを受け取り心が軽くなった。
普段数式を見ると軽く目眩がするのに、この本の数式は乾いた心を癒す作用がある嫌悪感のない数式でした。
疲れた時、心が荒んだ時に読み返したくなる作品でした。
不思議な絵、でも心ひかれる絵…
そこに、心に届く言葉たち…
癒されるのひとことです。
学びとは?
考えさせられる一冊です。
私の人生は後半戦に突入していますが、この本のひとことひとことを噛みしめながら、これからも過ごして行ければと思いました。
日々の学習も忘れずに…
工藤さんの他の本も是非読んでみたい、と思えるきっかけを与えてくれた本となりました。
猫の絵がかわいすぎる!!!
とにもかくにも、ねこちゃんたちがかわいすぎました。
すっかり癒されました。後半のすこし考えてみようパートも、
自分だったらどうするかな。とすこし立ち止まって考えてみたり。
これは紙の本でずっと手元においておきたい本でした。
道徳のような本でした。考えるより感じろ、だなと思いました。
スマホのセンチをはかっているシーンにはドキッとしました。ベルリンの壁よりも遥かに小さいのに、心の距離はスマホの厚みより離れている気がします。スマホを見ているときは生返事になっているような。
同じく、読んでいる人もきっとどこかにドキリとするページがあるかもしれませんね。
心に沁みて、ちょっとウキウキして、ほっこりして。
言葉と絵のバランスがよくて、色も優しい。
どうしてこんなにぴったりの言葉を紡ぎだせるんだろう?
と思いながら、次はなんの時間かな?とページをめくるのが楽しい。
読んでいる間、幸せな気持ちになれて、そして自分もその気持ちを誰かにおすそ分けしたい気分に。
優しさは心を軽くする。
はじめのページ。大きなノートの前にひとり。
開かれたノートの左すみにはhappy endの文字。見開きに書かれた言葉は『安心して君の物語を書き始めたらいい』。
もう、ちょっとブルーな人もこの物語に入りこんでもいいんだなという安心感がフワフワと漂ってきます。
私の中のカテゴリーは詩集です。自分を肯定しながら。時々グッとささりながら。ふと疑問をもちながら。そうかな?と考えながら。作者のことばと向き合って読みたい素敵な本です。