人魚と過ごした夏

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刊行日 2023/06/21 | 掲載終了日 2023/06/21

ハッシュタグ:#人魚と過ごした夏 #NetGalleyJP


内容紹介

「オリンピックに一緒に出ようね」――幼馴染みの神崎未来とともにアーティスティック・スイミング(シンクロ)に青春を賭ける高校二年生の陣内茜。厳しい指導に耐えつつ腕を磨いていたが、練習中に怪我をしてしまう。練習ができない退屈な日々のなか、茜は今まで話すことのなかった無口な同級生西島由愛と親しくなり、二人でアーティスティックスイミングの動画を作ることに。しかし茜のペアを復活させたい未来は二人の関係に嫉妬心が芽生え――。頑張りすぎる生活しか送ったこなかった少女の悩みと決断を、三人の友情、確執、邂逅を巧みに絡めて瑞々しく描いた感動青春小説!

「オリンピックに一緒に出ようね」――幼馴染みの神崎未来とともにアーティスティック・スイミング(シンクロ)に青春を賭ける高校二年生の陣内茜。厳しい指導に耐えつつ腕を磨いていたが、練習中に怪我をしてしまう。練習ができない退屈な日々のなか、茜は今まで話すことのなかった無口な同級生西島由愛と親しくなり、二人でアーティスティックスイミングの動画を作ることに。しかし茜のペアを復活させたい未来は二人の関係に嫉妬...


おすすめコメント

スポーツに賭ける少女二人と、人を受け入れない同級生の織りなす三すくみの青春模様。大阪ほんま本大賞受賞作家として、関西での展開にも力を入れる。

スポーツに賭ける少女二人と、人を受け入れない同級生の織りなす三すくみの青春模様。大阪ほんま本大賞受賞作家として、関西での展開にも力を入れる。


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光文社書籍販売部 近藤、川原田までご連絡ください!(☎03-5395-8112)

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出版情報

ISBN 9784334915353
本体価格 ¥0 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

思春期真っ只中の少女達の心の中が、繊細に力強く描かれていて、青春と成長を感じることができました。
女の子同士の友情や嫉妬は言葉にするのは難しくてもどかしい。それをリアルに表現されていて、自分の学生時代も思い出しました。自分の本当の気持ちを、どこの誰かもわからないけど憧れの人にきいてもらいたい。助けてもらいたい。そんな感情もめっちゃリアルだなぁと思いました。
馴染みの無い、アーティスティック・スイミングの世界のことも知る事ができて楽しかったです。
友情、挫折、嫉妬、羨望などなど様々な感情がたっぷり詰まった一冊でした。
関西弁も心地よかったです。
素敵な作品をありがとうございました!

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迷える高校生たちの夏を瑞々しく描いた青春群像劇。

アーティスティックスイミング(シンクロ)が題材という珍しい作品です。

序盤から惹き込まれっ放しでした。

すれ違っていくペアの行方や、本気だからこそぶつかり合うチームメイトたち、人を寄せ付けない少女の危うさなど、とてもじゃないけど目が離せなくって。

ハラハラするような衝突シーンもしばしば。

それぞれの立場が丁寧に描き込まれているから、変な話、どっちを応援していいかわからなくなるほどトラブルにまで納得感がありました。

それだけ一人ひとりが魅力的でしたね。

そして終盤には親世代に見せたいくだりもあって、ラストはまばゆいまでのキラキラ感。

やってくれますね。

新しい世界を教えてくれるだけでなく、心が自由でいることの大切さにも気づかせてくれる作品でしたよ。

(対象年齢は12歳以上かな?)

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水面で美しい姿を現すアーティスティックスイミングの人魚たち。練習の描写から知らなかった競技への知識が深まり面白い。現役の学生である選手の一人茜は、競技のスランプに悩んでいる。かたや、我が道をいくが故にクラスで浮いた存在の由愛。あるきっかけで茜の競技姿の動画を撮影することになる。泳げない子と人魚のような子のひと夏の化学反応がまぶしい。競技に懸ける子達の葛藤や苦しみ、思春期の子の繊細な心を丁寧に描いている点も読みごたえがある。

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アーティスティック・スイミング(シンクロ)を題材にした青春物語。

スランプの上、怪我で練習から離れているうちに、チームでの居場所がなくなっていく茜。
茜ともう一度ペアを組みたい水葉。
茜と同じクラスの隠れVloger、由愛。
そこにチームメンバーたちの思惑や母親の期待なども重なって、かなり読みごたえがあった。
心理描写が巧みで、全ての登場人物の心情がとてもよく伝わってきた。
特に、茜の苦しみは、競技スポーツに真剣に取り組んだことのある人は、自分の事のように感じるのではないかと思う。

茜が主人公なのかと思って読み始めたが、「人魚と過ごした夏」というタイトルから、由愛から見た物語なのだと理解した。
茜に由愛という存在がいてくれてよかった。
由愛も茜という友達ができてよかった。

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アーティスティックスイミング(シンクロ)という泳げない私にとっては未知の世界。

幼い頃から切磋琢磨している二人が思春期を迎え、
閉鎖的な同級生も交わって、
繊細で複雑な人間関係が繰り広げられる。

未知の世界ではあるものの
自分の思春期を思い出して思わず頷いたり、
ともに青春をやり直しているかのように
世界に入り込めて最後はページをめくる手が止まらなかった。

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アーティスティックスイミング競技を続けてきた高校生の茜と水葉。お互いを最高のパートナーだと身近に感じていたはずが、成長期、思春期、様々な変化が彼女たちの考えを揺るがす青春。時に嫉妬や悩み、感情に押しつぶされそうになる事もあり、彼女たちが見つける自分の姿。苦しい時、優しい言葉だけかければいい?けれどそれだけでは救えないかも知れない。最終的な答えは自分で見つけなければならない。と、そんな悩みを持つ人には背中を押してくれる物語。

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アーティスティックスイミングを題材にした青春物語。
シンクロがいつの間にやらアーティスティックスイミングという名前になってた事すら知りませんでしたし競技としてのシンクロにもあまり興味なかったのですが、この作品にはぐいぐい引き込まれる勢いを感じました。

幼い頃から競技に打ち込む生活はそれが本格的であればあるほど他の世界を知る事がなくなる。そして競技をする仲間は同時にライバルでもあるという関係性はやはり心休まる時がなくなるのかなと。このへんの描き方が上手い。

人形姫のラストが最後に語られるが泡となった後が本当のエンディングなんですね。これは知りませんでした。

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ウォーターボーイズで記憶が止まってしまっている程度にしか知らない世界だったので(もちろんアーティスティック・スイミングなんて呼称も初めて知りました)泳ぎ方とか、動きとか、想像の追い付かないところも多々あったのですが、それでもそんなことを差し置いて読み進めてしまう物語としてのおもしろさがありました。
スポーツにおける身長は、競技によっては決定的な競技力の差を生むもので、努力では如何ともしがたいところが難しさで、それが思春期の心理的にも不安定な時期にやってくるから余計に自分との折り合いをつけるのが難しいところに、友人やライバルとの関係も入ってくるから余計にややこしい。そのややこしさを描きながらも、競技者としての成功だけではない、突き抜けたむこうのきらめきを見せてくれるような明るさを感じる作品でした。
個人的には競技スポーツの世界は能力も適性も縁もなかったけれど、やっぱり本など周縁でたのしむのがいいな!とも思ってしまいましたが。

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シンクロがアーティスティックスイミングに変わったことも、あのぴっちりした髪の毛のセットが時間との競争で粉ゼラチンで作り上げることも知らなかった。どの世界でも極めようとするなら、1歳でも早く始めるのが常識で、何より大変なのは成長につれ、それを持続させていく精神力なのだと知った。特に女子競技は、仲間内での諸々など、本当に大変な世界。3人の女の子の微妙なバランスが、ラストは綺麗に混ざり合った感があって、印象に残る一冊だった。

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オリンピックを目指し、アーティスティックスイミング漬けの日々を送る水葉と茜。幼馴染みで同志で親友で、いつだって切磋琢磨しつつ支えあってきたのに、茜が練習中にチームメイトとの接触で怪我をしてしまったことから2人の関係はズレていく。大切だと思えば思うほどにすれ違い、離れていく気持ち。そんな中、ひょんなきっかけで、“ぼっち”なクラスメイト由愛とアーティスティックスイミングの動画をつくることになる…。
子供じゃないけど大人でもない、揺れやすい心を抱えた少女たちが、感情に振り回されながらも“これから”のスタートを選択するまでが描かれる。迷って悩んでぶつかりながらも、自分の芯となる部分に気づく彼女たちの姿は清々しくて青春真っ只中のきらめきがありました。

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アスリートとして岐路に立たされた時人はどうあるべきか。競技をしていれば誰もが直面する難しいテーマに、ペアを復活させたい幼馴染・水葉の複雑な想いも絡めながら、自分がどうしたいのか分からなくなっていた茜が、離脱したからこそ見えてきたこと、様々な経験を通して自分なりの立ち位置を見出してゆくその姿はなかなか印象的でした。

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幼い頃からアーティスティックスイミングに全てを捧げてきた女子高生の青春を描いた物語。幼馴染と一緒にオリンピックを目指す茜だが怪我をしたのをきっかけに『自分の居場所』を見つめ直す。物語は怪我をした茜、幼馴染の水葉、新たに友人になる由愛の3人のパートで構成されていてそれぞれの気持ちや少しずつ居場所が変化していく様に戸惑う様子が伝わってくる。アーティスティックスイミングを殆ど目にしていなかったので、演技の描写がいまいち想像出来なかったのは残念。

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アーティスティックスイミングを題材にした青春ストーリー。
うーん、爽やかなシスターフッドだ。
もちろんそこには、愛もあれば憎しみもあれば、憧れもあり、妬みや嫉みもある。だから少女は成長する。
たまには人を純粋に信じられる瞬間があってもいい、そんな気持ちになれる一作だ。

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