出世と恋愛 近代文学で読む男と女
斎藤美奈子
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刊行日 2023/06/20 | 掲載終了日 2023/06/06
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内容紹介
日本の近代文学の主人公である青年たちは、恋を告白できず片思いで終わるケースが多い。
たまに恋が成就しても、ヒロインは難病や事故などで、なぜか死ぬのだ。
抜群のセンスと慧眼で知られる文芸評論家の最新作。
日本の近代文学で描かれた青春と恋愛はワンパターンであると断言するその真意とは‥‥‥
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著者・斎藤美奈子(さいとう みなこ)
文芸評論家。1956年、新潟市に生まれる。成城大学経済学部卒業。
児童書の編集者を経て、94年『妊娠小説』でデビュー。2002年、『文章読本さん江』で第一回小林秀雄賞受賞。主な著書に『紅一点論』『本の本』(ともにちくま文庫)、『モダンガール論』(文春文庫)、『学校が教えないほんとうの政治の話』(ちくまプリマ―新書)、『文庫解説ワンダーランド』『日本の同時代小説』(ともに岩波新書)、『中古典のすすめ』(紀伊國屋書店)、『挑発する少女小説』(河出新書)などがある。
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日本の男性作家には恋愛、あるいは大人の女性を書く力がないのではと著者は喝破する。
たかが文学の話ではないかと思うなかれ、近代文学が我が国ニッポンの精神風土に落としている影は思いのほか深い。
明治期の立身出世物語が青年たちの思想に与えた時代背景は見逃せない。同時に戦争が文学に与えた強い影響も。
しかし夏目漱石『三四郎』から20年、女性作家の宮本百合子『伸子』で、「新しい女性」が恋愛や結婚に縛られない「生きる価値」を見つける時代が近代にも到来する。男女ともに時代の変遷とともに成長するのだ。
近代文学で描かれた男女の生き方は、現代日本の「人生の成功と恋愛」にかける人々の思いを読み解く大いなる鍵となる。
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おすすめコメント
文学は大人になって読むほうが面白い、と著者は断言する。
それはすべて「身に覚えのある話だから」だ。
自分は将来どうなるのだろう。
好きな人がいるが、なかなかこちらを向いてくれない、相手に気持ちを伝えられない、
など「出世と恋愛」は人生最大のテーマである。
そして永遠に正解に辿り着けないテーマでもある。
日本近代文学の青春小説の名作を素材に、
なぜ男と女の人生と恋にかける想いはすれ違い続け、結局挫折するのか。
その謎をセンス抜群、慧眼で知られる文芸評論家が解き明かす。
紹介する小説は夏目漱石「三四郎」、武者小路実篤「友情」、尾崎紅葉「金色夜叉」、有島武郎『或る女』など傑作揃い。
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出版情報
ISBN | 9784065293577 |
本体価格 | ¥900 (JPY) |
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NetGalley会員レビュー
『三四郎』から『信子』まで100年前の青春・恋愛小説ってなんかみんな同じだなと思った著者。
その王道は告白できない男たちである。
主人公は上京組、都会的な女性に魅了され、何もできずに結局ふられるという黄金パターン。
対して女性にとって恋愛とは精神の自由の証し、親の呪縛から解き放たれる道であった。
古い文学作品が今日の精神風土とも意外と地続きであるという発見も。