猪牙の娘
柳橋の桜(一)
佐伯泰英
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刊行日 2023/06/07 | 掲載終了日 2023/11/05
ハッシュタグ:#柳橋の桜 #NetGalleyJP
内容紹介
新作書下ろし時代小説4か月連続刊行!
吉原や向島などへ行き交う舟が集まる柳橋。神田川と大川が合流する一角に架けられたその橋の両側には船宿が並び、働く人、遊びに行く人で賑わっていた。柳橋の船宿「さがみ」で働く船頭の広吉には一人娘がいた。名前は桜子。三歳で母親が出奔するが、父親から愛情を受けて育ち、母譲りの器量よしと、八歳から始めた棒術の腕前で、街の人気娘に育っていた。夢は父親のような船頭になること。そんな桜子に目を付けた船宿の亭主による「大晦日の趣向」が思わぬ騒動を巻き起こし……。涙あり、恋あり、活劇あり。待望の時代小説新シリーズの幕が開く。
おすすめコメント
4か月連続刊行の一冊目がこの『猪牙の娘』。シリーズタイトル『柳橋の桜』で各巻で異なる移ろいゆく桜の絵も是非、お楽しみに。
4か月連続刊行の一冊目がこの『猪牙の娘』。シリーズタイトル『柳橋の桜』で各巻で異なる移ろいゆく桜の絵も是非、お楽しみに。
販促プラン
毎月、刊行に合わせて読売新聞全5段カラー広告を出します。各巻ごとにテーマになる色があり、それに合わせたカラー広告です。合わせて書店様には弊社拡材便にて拡材をお送りする予定です。書店の皆さま、ご活用いただければ幸いです。
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出版情報
発行形態 | 文庫・新書 |
ISBN | 9784167920494 |
本体価格 | ¥800 (JPY) |
ページ数 | 320 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
船頭の娘・桜子のカッコいいこと!
女船頭になるために、幼い頃から武術に精進し、家事もできる桜子。
その心映えも気持ちの良いところがまたいいのです。
騒動に巻き込まれても冷静に対処できるのは日頃の訓練の賜物。
一緒に巻き込まれた3人もそれぞれいい味を出していて、
この続きが楽しみでならないです。
文庫で4カ月刊行だなんて、続けて買わないわけにはいかないですね!
初・佐伯作品でした。
猪牙とともに育ったのっぽの桜子、そして彼女を取り巻く人々。みんなあたたかくて、特にちびの琴子とのざっかけない関係が素敵。
物語としてはこれからどんどん広がっていきそうで、桜子たちがどのように生きていくのか、とても楽しみ。
佐伯作品といえば、凄腕の剣豪が活躍する男主人公ものが多い印象でしたが、照降町四季シリーズに続く女主人公。それも猪牙舟の船頭を目指す少女というから一体どんな物語になるんだろう、と序盤からわくわくしながら読み進めました。
棒術を学びはじめ強く成長していく桜子と、寺子屋の娘であるお琴の二人は会話のやりとりが面白く、また周囲の人たちも個性豊かなキャラクターばかりで、今後の展開が楽しみです。
本人の希望通り船頭になるのか、それとも女捕物になっていくのか?続きが待ち遠しいです。
船頭の父と二人で暮らす男勝りでのっぽの桜子。父への憧れから猪牙舟の船頭を目指す、真っ直ぐで格好良い少女の成長を描く時代小説シリーズ第1弾。
母に捨てられた桜子の不器用さ、いつも真面目な桜子が幼馴染みの前で見せる年相応の顔、棒術に励む心の奥の激しい一面、他にはない設定の江戸風情を感じる作品。
全4巻の1冊目は、桜子の人となりと、痛快な展開が際立つ内容。戦略的な立ち回りも無理がなくて良かった。2冊目以降は恋模様も足されるみたいで、桜子がどの道を進んでいくのかとても楽しみ。
船宿さがみの船頭の広吉と娘の桜子。母が娘が3歳の時に男と出て行ってしまい、父娘の穏やかな二人暮らしに、成長してきた娘が棒術を習いたいということから、二人の周りが少しずつ動き出す。出て行った母が京から娘に会いに来たり、幼馴染の武家の娘の従兄が出て来たりするうちに、いつしか事件に巻き込まれ…というような感じで、テンポよく話が進んでいく。新しいシリーズの連作の第一作ということだが、今後の展開がますます楽しみ。男勝りの桜子も、父のような船頭になっていくのだろうか。目立つ身体の大きい桜子と、小さい幼馴染とのコンビも目が離せない。勢いにのって、あっというまに読破した。