アイアムマイヒーロー!

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刊行日 2023/06/15 | 掲載終了日 2023/06/14

ハッシュタグ:#アイアムマイヒーロー #NetGalleyJP


内容紹介

『晴れ、時々くらげを呼ぶ』の著者が紡ぐ
センス・オブ・ワンダー溢れる奇跡的長編小説!

今までの自分をきれいさっぱり捨て去って生まれ変わることができたら、どんなに幸せだろうか――。

誰もが一度は思うこと、その願いへのひとつの答えがここにある。

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自堕落な日々を過ごす大学生・敷石和也(しきいし たかなり)。
同窓会を抜け出た彼は、駅のホームから落ちる女性を目撃。
直後に意識が遠のき、気づくと過去にタイムスリップしていた。
眼前には小学生時代の無鉄砲な自分がいて、自身は見知らぬ子どもの姿になっている。

この「奇跡」は何なのか。

気鋭による情感豊かな現代SF長編!

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著者・鯨井あめ(くじらい  あめ)
1998年生まれ。兵庫県豊岡市出身。兵庫県在住、大学院在学中。執筆歴13年。2015年より小説サイトに短編・長編の投稿を開始。2017年に『文学フリマ短編小説賞』優秀賞を受賞。2020年、第14回小説現代長編新人賞受賞作『晴れ、時々くらげを呼ぶ』でデビュー。

『晴れ、時々くらげを呼ぶ』の著者が紡ぐ
センス・オブ・ワンダー溢れる奇跡的長編小説!

今までの自分をきれいさっぱり捨て去って生まれ変わることができたら、どんなに幸せだろうか――。

誰もが一度は思うこと、その願いへのひとつの答えがここにある。

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自堕落な日々を過ごす大学生・敷石和也(しきいし たかなり)。
同窓会を抜け出た彼は、駅のホームから落ちる女性を目撃。
直後に意識が遠のき...


出版社からの備考・コメント

★校了前の仮データを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

発売前の大切なゲラをご提供させていただいております。弊社では、下記のような方からのリクエストをお待ちしております。
○発売に向けて、一緒に作品と著者を応援していただける方
○NetGalleyへレビューを書いてくださる方
○自分には合わない内容だった際、どういったところが合わなかったかなど、建設的なご意見をくださる方

下記に該当する方のリクエストはお断りさせていただく場合がございます。
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販促プラン

読み終わりましたら是非NetGalleyへレビューを投稿ください!
著者・担当編集ともに楽しみにお待ちしております。

発売前作品のため、ネタバレや、読書メーターやブクログなどNetGalley以外の外部書評サイトで発売前にレビューを投稿することはお控えください。

ご協力の程、何卒宜しくお願い致します。

★★★★★

作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は
恐れ入りますが<講談社 第五事業販売部>まで直接お問合せをお願い致します。

★★


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出版情報

ISBN 9784065319178
本体価格 ¥760 (JPY)

閲覧オプション

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NetGalley会員レビュー

過去の自分を捨てて、新しく生き直したい、、、。
そう思ったことがある人は、おそらく多いのではないでしょうか。
主人公・敷石和也は10年前の子ども時代の自分が大嫌い。
そんな子ども時代にタイムスリップしてしまい、子ども時代の自分とは別の子どもとして存在することになった主人公は、さらには子ども時代の自分とそのクラスメイトたちと過ごすことになってしまいます。
不穏な事件も起こりながら、不満ばかりの未来を厭い、さてどうする?と思いならが、先が気になっての読書でした。
結末にはホッとしました。
でも、子ども時代って、確かにこんな感じだったかも。大人から見ると不安定で、危なっかしいけれど、子どもなりに一生懸命だった、はず。子ども時代の凛ちゃんの「大丈夫」のおまじないが、ちょっと切なかったです。

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自分に自信が持てなくて、自分勝手で傲慢無鉄砲な過去の自分が大嫌い。未来に希望はなく、自堕落な生活を過ごしている。そんな主人公が、過去にタイムスリップしてしまう。しかも自分とは違う人間として。
タイムスリップものの定番は、過去の自分を変えて、未来を良いものにした上で、元の世界に戻ろうとするものが多いが、この主人公は過去の自分が嫌いすぎて、自分を見捨ててしまう。元の世界に戻らず、別人のまま、新しい人生を歩んでいこうと思ったりもする。
そんな新しいパターンのタイムスリップもので、展開も面白く、ぐいぐいと引きこまれた。
最後、大嫌いな自分とどう折り合いをつけるのか。タイムスリップを起こしたのは誰なのか。謎が解けていくたびに、温かな気持ちになる。
「自分は、自分のヒーロー」タイトルの意味も、読後にはより深く響いてくる。

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駅のホームから落ちる女性を目撃した大学生・敷石和也。直後に意識が遠のき、気づくと過去にタイムスリップしていた。
過去の自分になるというよくある話ではなく、全く知らない赤の他人としてタイムスリップし、小学生時代の自分の姿を見るという話でとても面白かった。
子供のころは自分の見ている狭い世界がこの世の全てに思えていたし、全能感を私も持っていたことを思い出した。やり直したい過去の自分の姿を見たとき私ならどうするだろうかとも考えた。
私が共感したのは和也の同級生・渡来凛が自分にかけるおまじないの言葉だ。つい口にしてしまう「大丈夫」という言葉。誰かに助けを求めることって年を重ねても難しいなと思うこともある。
だからこそ声をあげることをためらうような若い世代にこの本が読まれてほしいと思う。今の自分を丸ごと受け止め、ちょっとだけ生きやすくなるかもしれない。

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読書は、2つの種類がある気がします。一つは、事実を知るための読書。そして、2つ目は、真実を知るための読書。まさに鯨井あめさんが描いた物語は、真実を知るための物語です。そして、自分の、今を、そして、これからの時間を、「ホントの自分」で生きるための、勇気と覚悟をくれる物語です。
SFっていいですね。タイムスリップには詳しくなくても、グイグイとこの物語の住人になってしまう。カズヤのかたわらにいる・・・いや、カズヤ本人の中にいる。「赤の他人タイムスリップ」、なんだよそれ!?訳のわからないまま、戸惑いながらも、絶望の日々から逃れた異空間に、少しの開放感を持ちはじめるって、わたしがカズヤと一体化した証拠かも。そして、突き刺さるようにこころが痛いのは、きっとフィクションの世界であっても自分が向き合わなければならない「真実」があるからだと気づきます。結局は逃げられはしないんだ・・・
展開はSFならでは。ここではお話してはダメですが、SF好きが読むだけのテーマではありません!
痛いほどに刺さる、いま、どうしようもなくて、自分を諦めかけて、自分の生き方に失望している、そんな人へ。「どうか届け!」っと、鯨井さんの渾身のメッセージが込められています。
タイトル。しっかり覚えておいてください!これが、希望の言葉。大丈夫です!物語から、自分の今へ。戻った世界で、戻れた自分のすべてを抱きしめて、そこから全て始まって行けるはずです。再起動をかけたように、つまらないこだわりや、つまづきはスッカリなくなって、こころが軽い・・・そんな、自分再構築、再生の物語でした!
ありがとうございます。

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昨年、図書館で借りた3作目の『きらめきを落としても』で心を鷲掴みにされ、図書館にはなかった既刊2冊と共に購入した。本書は最後に読んだが、ありがちな設定と小学生目線に違和感を覚え、3冊の中では評価が低かった。
今回、文庫化されるにあたり加筆修正されたということなので再読してみた。おおまかなストーリーしか覚えていなかったが、とてもおもしろくて一気に読んでしまった。
ダメダメな人生を送る主人公が経験する“赤の他人タイムスリップ”という現象が本作のキモだ。22歳の自分が小学生に戻るのだけれど、それは過去にはいなかったはずの“誰か”なのだ。さらに過去には起きなかった事件が起き、敵視していた学級委員長の凛と手を組んで謎に挑む。その謎を解くとなにが起きるのか(あるいはなにも起きないのか)、誰にもわからない。元の世界に戻る方法もわからないが、過去の自分と相対しているとそのすべてにあきれ返り、このまま別人として生きるのもいいなと思う始末……。自分とは対照的にポジティブだと思っていた凛が実はとても悩んでいたり、現在に繋がる過去を否定することはできないことに気づいたりする。
人生は楽じゃないけれど、この無二の経験を活かして強い気持ちで生きていってほしいと思う。

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誰にも子供の時には将来の理想像を夢見ることがあるけれども、大人になると現実とのギャップに気づき落ち込むこともあります。だが、時計の逆回りは起こらず、後戻りはできないはずだ。そんな思いを、風変わりなタイムスリップによって叶えられるだろうか。現実と過去との往復をSF的に描いた作品です。前に向かって生きる子ども心、人生に躓いた主人公の悩みの描写が巧みでした。ミステリー感覚で読み終えた後には、すがすがしい気持ちが沸き上がりました。

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ちょっと変わったタイムスリップ。
「赤の他人タイムスリップ」

人生やり直しとなるのか
ならないのか、
一体なぜタイムスリップしてしまったのか?

色々気になって
一気に読んでしまう。

そのままの自分で自信持って生きる希望が持てる一冊でした。

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10年前の自分に相対する状況に困惑を覚えながらも、事情を知る凛子に助けられ、仲間たちと不審な事件の解決に挑む状況。何も分かっていない過去の自分に苛立ちながら、追いかけていた不審人物の正体に直面することで、今の自分に本当に必要なものに気づく展開は、その気付かされ跳ね返ってくる現実が読んでいてとても痛かったですが、それでも逃げずに向き合って一歩を踏み出す結末があるからこそ、悪くない読後感に繋がっていると思いました。

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最低の人生だと自分を諦めている大学生が小学生の同窓会に出て、腐りながら、帰宅する駅のホームで同じ年格好の女性がホームから落ちそうになっているのを見て…という所からいきなり子供時代にタイムスリップしてしまうストーリー。怖い事件が起こったり、みんなに可愛がられている地域の柴犬や、小学校時代の友達とのやりとり。まだ子供ではあるけれど、みんな色々抱えているものがあったりする。自分は誰で、このタイムスリップから戻れるのだろうか。ありそうでない展開にワクワクしながら最後まで、あっという間に読み切った。爽やかな読後感。そしてもう一回ゆっくり読み直してみたいような気持ちもした。

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他人の姿でタイムリープってあまり読んだことがないので、最初少し不思議な気持ちでした。
なるほど。自分を一歩離れて見ることが物語の大切な要素の一つであるような気がします。
今の自分に嫌気がさしても、未来の自分を変えるのは今の自分だけ。
一つ一つ大切に考えて決断して、自分が好きな自分になりたいなと思いました。
ラストで前向きな気持ちをいただきました。
ありがとうございました!

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よくある、現在の自分が過去の自分や未来の自分に会いに行くタイムスリップでも、過去の自分や未来の自分になってその時代に行くタイムスリップでもなく、全くの赤の他人になって過去の自分に会いに行くお話。

今まで、こんな展開はなかったんじゃないでしょうか。

「過去を変えて今の自分を変えたい」とか
「こんなはずじゃなかったのに」とか
きっと誰しも一度は思ったことがあるはず。

赤の他人になって過去に戻ることで、現在の自分は変えられるのか?この子は一体誰なのか?自分はなぜ過去に戻ったのか?

いろいろなことを考えながら、楽しく読み進めました。

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よくあるタイムスリップものとは違って他人として過去に送り込まれる新しい感じの話。
同級生の分析は為になるし興味深く読みました。
ホームから転落しそうになった女性を目撃した直後に意識が飛んで起きたら小学生の自分になっていた。しかし小学生の自分は別に存在していた。
謎の動物虐待事件を当時の自分と仲間と一緒に解決していく中で自分とも向き合っていく話。
昔の自分って同族嫌悪というか、やっぱり嫌なところは目に付きますよね。口に出してしまうのも分かります。大人びて見える同級生が背負うものが大きすぎて大人になるしかなくなっていることにも胸が苦しくなりました。
大丈夫、って大体大丈夫じゃないことが多い。大丈夫?じゃなくてダメそう?とか余白を残した聞き方受け止め方を普段から心掛けたいと再確認。
タイムスリップしてもやり直しがきくほど人生は甘くない。
けれども生きる勇気や希望を貰えるようなそんな作品でした。
巻末の対談も楽しく読ませて頂きました。

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こんなはずじゃなかったのに。同窓会に来た大学生の敷石和也(しきいしたかなり)はダラダラと毎日を過ごす駄目な自分を意識しながら先に抜け出し帰りの電車のホームで線路に落ちる女性を見た瞬間に自分の情けなさを痛烈に実感しながら意識が遠のく。目覚めると自分が小学生の姿になっており、しかも鬼ごっこをするもう一人の過去の自分自身と対面するのだった。斬新な赤の他人タイムスリップという形で過去にいた筈のない和也(カズヤ)として再び過去の世界で生きていくSFミステリー小説です。そこでは何故か謎の動物殺し事件が頻発するのです。昔は疎遠だった学級委員長の女子・渡会凛だけがカズヤの話を信じてくれて二人で組んで残忍冷酷な犯人を追う果てに判明する驚愕の真相とは?SFミステリーの面白さが存分に味わえるトリッキーな仕掛けに大満足します。そして彼自身の心境の変化により人生はどう変わっていくのか?興味津々の展開で最後まで飽きさせずに読ませます。また物語に登場する柴犬マイゴの活躍もいい味が出ていますよ。読み終えると今を生きる自分自身をポジティヴな気持ちに変えてくれる素晴らしい一冊をぜひお読みくださいね。

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タイムリープもの独特の過去に戻った衝撃というか、時間感覚が欠如しているのは問題だが、とにかく面白かった。
ああ、あの時代はこうだったとかあるはずなんだけど、もっと。
少年探偵団みたいに子供たちが、この変化というのか謎を解こうとする。過去を変えて未来も変えるという方式は色んなとこで採用されているのだが、本作は違う。未来は変わらないし、彼の記憶のみの変化だ。その話しを彼女があっさり信じてくれたとこに、本書の希望はある。
とても清々しい読後感の良い話しだった。こういうの好きだ。

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現在の自分の状況に絶望している大学生がタイムスリップするお話し。
背景や出てくる物品は今なんですが、そこはかとない昭和を感じました。
1900年代のジュブナイルテレビドラマ感?というところでしょうか。
なのでちょっとしたノスタルジーも楽しめました。
時代を遡った先に自分と同じ存在がいるけど、それは他人と認識される。
なかなか面白い処理の仕方ですね。
作中の主人公たちがなぜタイムスリップしたかの仮説を考えたりするところも面白かったです。
あと犬がすきな人は絶対楽しめる!
久しぶりの犬SFでよかったです!

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