愛されてんだと自覚しな
河野 裕
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刊行日 2023/05/23 | 掲載終了日 2023/06/29
ハッシュタグ:#愛されてんだと自覚しな #NetGalleyJP
内容紹介
千年前、女は神からの求婚を袖にして、愛する男と共に輪廻転生の呪いをかけられた。
生を繰り返すふたりは様々な時代で出会っては別れ、そして現代。
壮大な過去を背負う岡田杏は、しかしすっかり「運命の恋人探し」を放棄して、ルームメイトの盗み屋・祥子と共に令和の世を謳歌していた⁉
人と神とが駆け回り、時を超えた愛と欲とが入り乱れる只中で、悠々と我が道を行く最強コンビの物語!
千年前、女は神からの求婚を袖にして、愛する男と共に輪廻転生の呪いをかけられた。
生を繰り返すふたりは様々な時代で出会っては別れ、そして現代。
壮大な過去を背負う岡田杏は、しかしすっかり「運命の恋人探し」を放棄して、ルームメイトの盗み屋・祥子と共に令和の世を謳歌していた⁉
人と神とが駆け回り、時を超えた愛と欲とが入り乱れる只中で、悠々と我が道を行く最強コンビの物語!
出版情報
ISBN | 9784163916965 |
本体価格 | ¥1,700 (JPY) |
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NetGalley会員レビュー
同居する祥子が不正に取引される和綴じ本「徒名草文通録」を盗み出す依頼を受けたことから、再び動き始める運命。運命の二人が形を変えながら何度も積み重ねてゆく縁も描かれる中で、神も絡めたなかなかカオスな展開はなかなか楽しかったです。何とも現代らしいモチーフの中にも確かな愛があって、とても素敵な物語でした。
カレー屋店員が、友人と楽しくコミカルな日々を送る青春ものかと思いきや、壮大な、そう、とても壮大な物語。千年もの間、輪廻転生を繰り返す男女の愛の物語…がどうして、泥棒の話に?ポップで軽やかに語られる愛の物語の結末は…ファンタジー要素アリの、恋愛小説です。
自分の前世は何だったのだろう。一度は頭によぎる問いかけ。
でも普通、1000年もの転生は、想像しない。
カレー店員の岡田杏と、職業的?「盗み屋」の守橋祥子は、ある古書を盗み出すため動き出す。
すると、化学反応のように、訳アリの面々が集合する(神様を含む)。
いったいこれは何の話だろう、と思われるかもしれないが、
千年かけた純愛の物語なのです。たぶん。
そこには、美しい愛だけでなく、悲しみ、苦しみ、憎しみもあったかもしれない。
でも、当の本人たちは、俯瞰しているというか、悟りきっているというか、全く悲観的な面持ちではない。
なので、読んでいる私たちも、決して気負うことなく、
ニュートラルな気持ちで、この物語の中に入っていけますよ。
数ページ読んで、「面白い!」と思った。こんな作品があったんだ!後半は読むことを止められず困ったほど。
今生の相手が誰だかは、途中からなんとなく予想がついた。
令和の世、そんなことも普通にあるだろう、と。
でも結果が分かってみれば、予想をはるかに超えたストーリーだった。
読み始めから杏の言葉遣いには違和を持っていたけれど、だからかと納得。
途中、1000年分の愛のいくつかが語られるけど、ひとつひとつが沁み入る愛。
イチさん、気に入ってしまった。
呪う方も呪われる方も、1000年経つと、悟っている。
神々が仏様たちとは違って人間くさいのもうれしい。