ねことことり
作/たてのひろし 絵/なかの真実
この作品は、現在アーカイブされています。
ぜひ本作品をお好きな書店で注文、または購入してください。
出版社がKindle閲覧可に設定した作品は、KindleまたはKindleアプリで作品を読むことができます。
1
KindleまたはKindleアプリで作品を閲覧するには、あなたのAmazonアカウントにkindle@netgalley.comを認証させてください。Kindleでの閲覧方法については、こちらをご覧ください。
2
Amazonアカウントに登録されているKindleのメールアドレスを、こちらにご入力ください。
刊行日 2022/10/03 | 掲載終了日 2023/06/28
ハッシュタグ:#ねことことり #NetGalleyJP
内容紹介
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◎◎ 子どもから大人まで響く、珠玉の絵本 ◎◎
●注目の作家・舘野鴻と、細密画家の新生・なかの真実が紡ぐ、 心あたたまるファンタジー。
●環境が違っても、互いに歩み寄ることができる。 ねことことり、それぞれの視点から見える、幸せの価値とは?
●日々の営み、共生、命の循環を、 美しい細密画でドラマチックに描きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ねこの しごとは、こぶしの 木のこえだを たばねることです。
あるあさ、ねこが しごとを しようとすると、 まどに ことりが とまりました。
「……おねがいがあります。 そこにある こえだを、すこし わけて もらえないでしょうか?」
いまにも なきだしそうな ことりをみて、ねこは
いちにち いっほんずつ、こえだを あげることにして……。
特別な枝を求めて、猫のもとへやってきた小鳥。
異なる環境のなかで、密接に交わり合うふたり――
互いに歩み寄る思い、幸せの価値を描く珠玉のファンタジー。
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784418228065 |
本体価格 | ¥1,500 (JPY) |
ページ数 | 32 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
絵本の中で、描かれるねことことりの距離が、少しずつ、少しずつ、近づいていきますね。
二人の距離は、近づいて、気がつくと、ことりといることが、本当に楽しく感じる時間になりました。
ねこには、その時間がはっきりと何だったのかは気づいてはいませんでした。でも、それは、どうやら、「しあわせ」というものだったのかもしれません。その「しあわせ」に、ねこがはっきりと、気づいたのは、ことりとあえなくなってから、こころにおおきなあながあいてから・・・
ことりと出会うまでの、しっかり冷ました紅茶をゆっくり味わって、淡々と小枝を束ねた日々は、それはとてもおだやかでした。でも、いまでは、前と同じ日常が、こころにおおきなあながあいたように感じてしまう。
これは、「さみしさ」というものかもしれません。さみしさは、しあわせだった証なのかもしれません・・・
細密画は、「生きているみたい」だけど、「生きていない」。でも、この なかの真実さんの細密な描写はどうでしょう!もう1度ことりと出会えた時のねこの描写は、ねこの命が眩しいくらいに光っているのまでが見えてしまいます!
淡々と綴られる たてのひろしさんのものがたりは、あおることなく、おおくをかたらず、じーんと染み渡る感じです。だって、「しあわせ」も「さみしさ」もこの物語の中では文字としては綴られていないのです。
こころにたしかなもの、暖かなものを残してくれる絵本です。
ねこの心がひかるページにノックアウトされました。ありがとうございました。
どちらかと言うと、私はなかの先生の絵に惚れました。
むちゃくちゃ時間と手間を要したのではないかなと思うんです。
しかもストーリーに沿ってイメージしたものを形にしていく訳ですよね。
なかなか出来ることではないですよ!
プロなんだからと言われればそれまでではありますが、だからこそ敬意を表したいですね!
絵本の王道とも言えるものですが、子供達にはこの王道をまず学んで欲しいと思います。
読み終えた後ほんのりとした恋を思い出すような切ない感じ。
気になるけれどわからない時間を過ごす人は世の中にも多々いるでしょう。
携帯電話もない時代、人々は約束しか信じることができなかった。
インターネットがない時代、人々は汚いことをしたりだましてもばれにくかった。
そう、この本を読んでその時代に生きた私として感慨にふけるような気持ちも浮かんでくる。
心が通じていた、ということが、つながっていたということがわかると人は蘇る。
仕事に使う道具を少し私用に使ってしまうことはあります。(だめですね)
理由を聞いたら確実にやってあげれることでも、理由を聞かない時もありますね。
ともあれ、その人間らしさその人らしさ(人じゃないけど)を感じるために、
こういう気持ちをためていける人になってほしい育ってほしい、と思って他人に読んであげたいですね。
瑞々しい色彩のイラストと優しいストーリーが調和する美しい絵本。
ペラペラと本をめくるワクワク感や目で楽しむのはもちろん、ステキな歌声、紅茶の味、ねこの家の良い香りなど、五感全てが刺激されるような読書体験を与えてくれます。
ねことことりのやり取りに心がじんわりと温かくなりました。
子どもだけでなく、大人も心を癒されたい時にぴったりの1冊です。
きれいな絵が子ども達の目も惹きそうです。大胆な構図の絵を紙の本でも見てみたくなりました。
ただ絵がすてきな分、ストーリーが少し物足りないかなと感じました。においが分からなくても幸せだいうねこさんの気持ちをもう少し感じられたらと思いました。
なんて色鮮やかな絵本なんでしょう。
ことりが枝をくわえて飛んでいくページの、森の緑、屋根の赤、ことりの青に目を奪われました。
そして、だんだんと仲良くなり、ことりに枝をわけてあげるねこの手の可愛らしいこと。
文章の表現も細やかで、色、におい、音、光を感じることができます。
今日から、私もことりの歌声は”ぴるるるるる”と聞こえるようになることでしょう。
ことりとの会話で楽しみが増えたねこ。
紅茶がおいしくなるし、景色まで明るくなるみたいという一文はとっても嬉しそう!
緑を中心とした美しい絵が続きますが、その中でもお花に取り囲まれた鳥の絵が際立っています。
友が増えていくというのは正にこのような感じなのですね。
画面越しに見てすら繊細なタッチのステキな絵。これは紙に画家の方の思った通りの色で印刷されていたらどれだけ素敵なんだろうかと思わされます。猫の毛並み、鳥の羽の柔らかさと温もりまで伝わってくるよう。
お話も穏やかながらじんわりしみ込んでくるようで、色合いと表情で表されているのがいいなと思いました。
とても綺麗な美しい絵本で一生の宝物になりそうな素晴らしい一冊ですね。ストーリーは服を着て擬人化された猫ちゃんと言葉を話す小鳥との友情の物語です。猫ちゃんの朝の楽しみは、よーく冷ました紅茶を一杯飲む事です。きっと冷ます理由は猫だけに猫舌だからでしょうね。表にトラックが来て小枝の束を下ろして行き夕方までに束ねて揃えるのが猫ちゃんの一日のお仕事です。そこへ一羽の小鳥が飛んできて小枝を7本だけ下さいとお願いします。猫ちゃんは小鳥に一日に一本あげる事にします。七日が過ぎて小鳥が来なくなると猫ちゃんは寂しくなります。そして最後には二人が再会を果たす感動的なシーンが待っていまして、猫ちゃんと小鳥の友情に心が温められる子どもから大人まで楽しめる絵本ですので、みなさんもぜひお読みくださいね。