うるうの朝顔

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刊行日 2023/06/12 | 掲載終了日 2023/06/11

ハッシュタグ:#うるうの朝顔 #NetGalleyJP


内容紹介

「ひとつだけ、おとぎ話をさせてください。」
青年はそう言って、”咲かせると心の不調和が直る”という朝顔の種を取り出した。

ーー1秒が、あなたを変える。
必要なのは「1粒の種」。
奇跡の花と不思議な青年をめぐる、再生の物語。

第17回小説現代長編新人賞受賞作!

―――――――――

最終候補作の中で完成度が抜きん出て高かった。
キーアイテムとなるうるうの朝顔の使い方が、不思議な力でズレを修正された人物たちに解放感だけでなく一抹の苦味や寂しさを残すところが味わい深さとなっている。
──凪良ゆう(第17回小説現代長編新人賞選評より抜粋)

―――――――――
「たった一分間でもズレてしまった時計は、そのままだと二度と本来の時刻を刻まない。人間も同じです。」
鬱々とした日々を過ごす千晶は、母のお墓を管理している霊園事務所で凪という青年に出会う。親しみやすく価値観の合う彼に、千晶はぽつぽつと悩みを打ち明ける。すると彼は、「ひとつだけ、おとぎ話をさせてください」と、「うるうの朝顔」という不思議な朝顔の種を取り出した。
その朝顔は、咲かせるとたった一秒だけ現実とは違う過去に戻ることができ、使用者の心の棘を抜くことができる代物なのだった。

著者・水庭れん(みずにわ れん)
1995年生まれ。大阪府出身。早稲田大学文学部を卒業後、現在は出版社勤務。『うるうの朝顔』で第17回小説現代長編新人賞を受賞した。2023年、同作でデビュー。

「ひとつだけ、おとぎ話をさせてください。」
青年はそう言って、”咲かせると心の不調和が直る”という朝顔の種を取り出した。

ーー1秒が、あなたを変える。
必要なのは「1粒の種」。
奇跡の花と不思議な青年をめぐる、再生の物語。

第17回小説現代長編新人賞受賞作!

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最終候補作の中で完成度が抜きん出て高かった。
キーアイテムとなるうるうの朝顔の使い方が、不思議な力でズレを修正された人物たちに解放感だけ...


出版社からの備考・コメント

★校了前の仮データを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

発売前の大切なゲラをご提供させていただいております。弊社では、下記のような方からのリクエストをお待ちしております。
○発売に向けて、一緒に作品と著者を応援していただける方
○NetGalleyへレビューを書いてくださる方
○自分には合わない内容だった際、どういったところが合わなかったかなど、建設的なご意見をくださる方

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おすすめコメント

【 編集担当者より 】

唯一無二の透明感と巧みなストーリーテリングで、物語世界に引き込まれていきます。何かがおかしいけど、その「何か」がわからない。そんな心のささくれを見つけてくれる物語です!


【 編集担当者より 】

唯一無二の透明感と巧みなストーリーテリングで、物語世界に引き込まれていきます。何かがおかしいけど、その「何か」がわからない。そんな心のささくれを見つけてくれる物語です!



販促プラン

読み終わりましたら是非NetGalleyへレビューを投稿ください!
著者・担当編集ともに楽しみにお待ちしております。

発売前作品のため、ネタバレや、読書メーターやブクログなどNetGalley以外の外部書評サイトで発売前にレビューを投稿することはお控えください。

ご協力の程、何卒宜しくお願い致します。

★★★★★

作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は
恐れ入りますが<講談社 第五事業販売部>まで直接お問合せをお願い致します。

★★


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出版情報

ISBN 9784065314630
本体価格 ¥1,650 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

人生のわずかなズレを正してくれるという「うるうの朝顔」の不思議な物語。各章で、登場人物たちが抱える問題をの根本を、朝顔が見せる夢の中の1秒が解き明かし、心の痛みと向き合うきっかけをくれる。種の持ち主である凪の思想に、「なるほど」と思うことも多くあり、面白く読めました。種の説明書の最後の文の謎も解けたし、続編もあるのかな。

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主人公の凪は小学生のひまりに「いい人なんていない」と言ったけれど、
凪こそ「いい人」だと思うな〜
各章の登場人物はそれぞれの悩み・闇を抱えているけれど、間違いなく凪のおかげで
そこから抜け出せるきっかけを与えてもらっている。
どのエピソードも辛いけれど、良い結果に向かっているので読後感はホッとできるのが良い。

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講談社さんからまた素晴らしい作家さんが登場されるのですね。
人生の中でのたった1秒。けれども、その1秒がは、大切なことを一言伝えるためには充分な時間なのですね。

読み進めると気がつくのは、ただの人生のやり直し物語ではないという事。
死者と生者をつなぐ物語です。

朝顔の花をゆっくり、眺めたくなりました。

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このままではよくない。そう自分でわかっていても、どう動けばいいのか、何をしたらいいのかわからないことがある。過去のどこかで間違ったことをしていて、それが今の「ダメな自分」の原因になっているのなら、過去に戻ってやり直したいと思う。
たった一秒のうるう秒。その一秒が変わることで「ズレ」が正されるとしたら。
人は後悔を抱えて生きていく。過去をやり直すことはできなくても、変わることはできる。
変わるきっかけを作ってくれたのは「うるうの朝顔」。だけど、その先は自分でなんとかしていくしかない。
全部がすっきりしたわけではないけれど、読み終えた時、明るい光が見えたような気がした。

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だれもが人には打ち明けられないような様々の悩みや苦しみを心に抱いて生きている。心の中に解決できないズレが残っているのです。各章で、悩みをもった登場人物に主人公は不思議な「うるうの朝顔」の種を与える。あの世とこの世をつなぐ一粒の朝顔の種が人の心のズレを矯正して悩みを解決してくれる不思議な物語。なんと、ファンタスティックな話でしょうか。心のズレは本人にしか分からないが、不思議な朝顔の種が癒してくれるのです。朝顔の開く姿がとても印象的でした。癒しの気持ちが込められた心温まる作品です。

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すごく良かったです。
『ズレを正す』事でただ後悔していた事を無くしてスッキリさせるのではなく、『ズレを認識する』事がキーなのが、とても腑に落ちて、物事を考える時の多面的な考え方、人それぞれの思慮について深く考えるきっかけになる物語だと思いました。

設定はファンタジックな要素を持ちつつも、生きている人全てが持つ醜くくも美しい人生の様々な葛藤をありのままに描き切っていると感じました。

スイスイ読めて、読了後に深く考えさせられる、私にとって本当に良い時間をくれる物語でした。

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6月発売の新刊ということで、
装幀も相まってとても『今』にあった作品だと思っています。自分のことよりも周りのことをって
思って生きてしまう人ってどこにでもいますよね。
そんなことしてあげんの!?優しすぎない!?
みたいな。でも、その人にとってはもうどうでも良い事だったりさほど、気にならないことだったり
人間みんな同じみたいな感じで考えていても、
結構違うもんなんだなと思い知らされます。
一つの朝顔が自分の気持ちをリセットしてくれるならこんなに幸せなことはありません。
どこかで存在してはくれないものだろうか。

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少しだけ変わった過去をもう一度体験できて、心のズレが直る不思議な朝顔の種「うるうの朝顔」。託した人たちの抱えている葛藤と不思議な経験。彼ら彼女らの変化の兆しを目の当たりにすることで、種を与えた凪自身もまたずっと目を背けていた苦い過去に目を向けざるをえなくなる構図がなかなか上手いと思いました。そして彼を変わらず大切に思ってくれる友人たちがいて、ようやく向き合うことを決意するその姿には、確かな未来への希望が感じられてなかなか良かったです。

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現実の話かと思いきやSFだった。その落差があって、逆にリアリティを感じた。
うるう秒なんて本当に微かな時間だけど、こんなにも重要な時間だったなんて、この本を読まなければ知らないままだった。
もう少し毎日を大切に生きていこうと思った。

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人生は選択と決断の連続。
うるうの1秒が与えられることで、行く道が大きく変わるかもしれない。
どんな道を選ぶかは、結局自分の意思に委ねられる。けれど、たった1秒でもその人にとっては生き方を大きく左右されるほど、大切な時間になることがある。
最後の最後まで、後悔しない選択ができるように、あきらめない力を育てていきたいな。わたし自身にとっても、目の前にいる息子たちにとっても。

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うるうの朝顔。なんて不思議な存在。それは人生のズレを修正するらしい。半信半疑ながらメモに従い枕元に置かれた種がみせる“1秒”は…。

大切な人のために優しくなりたい、強くなりたい、と願う気持ちは、生きている側も死んでいる側も同じで、守ってあげたいというのはおこがましさが滲んでしまうけど、それでも、受け止めた気持ちを生きる糧にし、踏み出そうとする姿にじんわりとあたたかい感情が広がります。
1秒の大切さ、1秒の尊さを感じる心のやわらかさを肯定してくれるような作品でした。

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初々しさが滲み出るようなお話。これらのように、いろんな世の中のズレも解消されるといいのにと思ってしまう。ズレを抱えた様々な人の種々の思いが、花と共に開いて空に還るといい。憂いを抱えたまま生きていくのはしんどい。

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ほんわかファンタジーを予想して読み始めたら、全く違った。
出てくる人たちは、それぞれ様々な立場でやりきれなさを抱えている。
ほんの一秒受け取るだけで、人は変わる。
心が変わって、人生の受け止め方が180度変わるのは小さな救いだと思った。
ただ、種を受け取る人が、その一秒を受け止められるかどうかによるかもしれない。
もし、自分の手元に種があったら、一秒を救いとして受け止められるだろうか・・。
そんなことをずっと考えた。

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うるうの朝顔は現実にはなかった1秒のズレを追加or削除する。それを再体験して枯れる。そのズレは生きている者と死んだ者との間に起こる。死んだ者は生き返らない、なら生きている者はどうだろう?5編のうち4編は、最後の5編に繋がる。繋がるまでは「何のことだろう?」と思っていたけれど、最後にたどり着いて納得!ほんの1秒、たった1秒が、生きる者への未来へ。大切な人への秘密がズレていた彼を修正させた。小説現代長編新人賞受賞作。これがデビュー作なので次作も楽しみに。

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人生に大きな後悔を与え続ける、小さなズレが生じた出来事。過去の歪みを修正する一秒を咲かせる不思議な「朝顔の種」で、正しく自分と向き合っていく芽吹きの物語。

ファンタジーとリアルの中間、まさに物語の「うるう」の空間に惹き込まれた様な不思議な世界観。
老若男女、悩みの種類も異なる全五章からなる連作短編で、幅広く気付きの機を与えてくれる。誰も取り残さない優しさに一番魅力を感じた。魔法でキラキラと都合良く輝く現実はなくても、魔法の様な世界を少し夢見るだけで、変えられないと思っていたものに向き合える勇気が生まれる。物事の本質を見詰める作品。
主人公の独特な観点もとても面白かった。

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「うるう」という言葉をこんなに深く考えたことなかった。「大きなズレを正すために作られた余り物」だという。
不思議な青年から譲り受ける「うるう」の種、という設定が魅力的。連作短編に登場する人々はそれぞれ世間との「ズレ」に悩み、前に進めずにいる。「ズレ」は悪いことなのだろうか?世の中で当たり前とされることからの「ズレ」に気づき、立ち止まって考えられる人々は皆不器用ながら優しいのだ。これは「うるう」の種が運ぶ救いの物語だ。

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優しいやさしい物語で、たった1秒が、かけがえのない1秒だと思い知らされました。
たかが1秒、されど永遠を左右する1秒。時の重みを感じながら、自分の生き方を振り返り、これからの生き方を見つめていきたいと思います。

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読みながら寝落ちした本のことは、翌日になるとなぜか忘れていることが多く、結局もう一度読み返すことになる。内容はふわっと覚えているからそんなに時間がかからずに読み返せるが、そうして読み返した本はより鮮明に記憶に残る。読みながら寝られる本って、気持ちのいい本が多いからだ。
この作品もそんな一作。1章読んでは寝落ちしを繰り返し、昨晩は残り2章を寝落ちすることなく一気に読んで読了した。
時の流れを調整するために挿入されたり、削除されたりする「うるうの時間」それを生み出すのが「うるうの朝顔」だ。その種がさまざまな人の手に渡っていく物語。
すごく繊細で優しい物語。
種に同封される取り扱い説明書は、なぜか文章が途中で途切れている。個人的にはこの部分が最も印象に残った。

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人生のズレを正すために一秒間の「うるう秒」を挿入または削除してくれると言う「うるうの朝顔」に関わった人達の連作短編集。凪の癖が強いし各話の主人公も私的にちょっと受け付けない感じの方が多かったのですが最後まで読んで良かったです。「いろみずの種」が一番グッときましたね。読み終えると表紙がまた素敵に見えます。

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