うまれてくるよ 海のなか
高久至/写真 かんちくたかこ/文
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刊行日 2022/06/24 | 掲載終了日 2023/05/31
ハッシュタグ:#うまれてくるよ海のなか #NetGalleyJP
内容紹介
第69回青少年読書感想文全国コンクール
課題図書 小学校低学年の部
一生懸命に子どもを守る、けなげでたくましい親たち、美しくかわいらしい卵や子どもたちを、がんばれ!と応援したくなります。
第69回青少年読書感想文全国コンクール
課題図書 小学校低学年の部
一生懸命に子どもを守る、けなげでたくましい親たち、美しくかわいらしい卵や子どもたちを、がんばれ!と応援したくなります。
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784752010142 |
本体価格 | ¥1,400 (JPY) |
ページ数 | 35 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
高久至さんの写真がなんとも言えず美しい。
海の魚たちの産卵と卵の保護、世話、孵化などのようすをリアルな写真で紹介する。
いろいろな海の生き物たちの、不思議とも思える色や形の卵。産み方、守り方、それぞれが個性的でおもしろい。
タコのお母さんの産卵では、その切実なようすに感動を覚えます。
海の生き物たちのまさに命がけの産卵と孵化までの世話は、そこになんらかの感情があると感じてしまいます。
魚たちは母魚より父魚は卵を守ることが多い理由を高久さんが巻末で語ってくれています。納得!ものすごい数の卵を産むのに、無事成長して、成魚になることができるのは、ほんのわずか。
命のサイクル、自然界の捕食関係の厳しさを思いますが、みんなバランスの上のことだと感じます。
海の中の魚たちの赤ちゃんは、どんなふうに過ごしているのかがわかります。写真がとってもきれいで、カラフルな生き物たちは色鮮やかな感じがよくわかるし、地味な色合いの生き物たちもじっくり細かな部分も見られます。
人間とは違う生態に驚いたり、感心したり発見がたくさんあります。
生命の神秘。
全ての生き物に心がある。
愛おしいですね。
この世界に住むのは決して人だけではない、沢山の生き物が共存しているんだ、と再認識させられました。
自分達の便利さだけを追い求めて自然の海を汚してはいけない、そこに暮らす生き物がいるということを意識していきたいと思いました。
#うまれてくるよ海のなか
鮮やかで美しい写真と、あたたかで話しかけてもらえているような言葉運びが魅力的。
子どもたちの「わあっ」という感嘆の声と表情が本の向こうに見えてくるよう。
命を守る役割について、子どもたちがどのような感想を持つのか楽しみになる。
海や生き物たちへの愛と敬虔な気持ちが、写真や文章から滲み出ている。
ものすごい!この写真たち!
自分が海の中でいきていて、ホント直ぐ側でみてるみたいです!
おさかなさんたちの、「生きて、守って、続く命」が目の当たり。
こんなもの見たら、人も、おさかなも、おんなじじゃんって、あたりまえのように、打ちのめされてしまう。
でも、こんな海の命の日常に触れられる人は限られているはず。それが、この写真集はそんな海のなかへ連れて行ってくれます。そんな強烈な、リアルで愛情あふれるお魚たちの「うまれてくる」を写し出したのが高久至さん。その髙久さんがおっしゃったている言葉・・・「僕がこの絵本をつくりたいと思ったきっかけは、海の魚の多くは、お父さんが卵をまもるのはどうしてだろう?とおもったからです」そして、「自然に対する『なぜだろう?』に、正解はないかもしれませんが、こうやって考えることは、とっても楽しく、たいせつなことだと思います」・・・本当にそうですね。知らなければ知らないで、昨日と同じく生きていける。でも、知ってしまった今日からはもう世界の広さが違います。世界への思いが違います。この世界、隅々まで素敵何だ・・・そんなふうに生き始めています。そして、まだ見ぬ世界の場所や、まだ十分に身近じゃない生き物の世界に対する、眼差しがかわります。世界に興味をもつことは、きっと、自分の命に興味をもつことに帰ってくる。より深く、世界を理解することは、より深く自分を愛し始めることにつながるはず・・・それって、ほんと「とっても楽しく、たいせつなこと」ですよね。そして、かんちくたかこさんのつづる言葉はまっすぐに心に届きます。
泳ぎの苦手なわたしが、一生出会えなかったかも知れない感動をいただきました!ありがとうございました。
普段絶対に見る事のできない、海の中での命の誕生。色々な生き物が卵を大切に守っている姿を本で見る事ができるます。生き物の種は異なれど親が子を全力で守る姿を見て、命の大切さを感じて欲しい本。
読ませていただき、ありがとうございました。
海の中が簡単にみられることって人生であんまりあることじゃないよ。
だけれども皆が海の生き物について生活や自分を投影するお話は多い。
普通に考えて、水中では息ができないし、水が濁っているかもしれないし、
太陽の日が届かないところにいるかもしれない。
この本ではとても明るい光で、優しく感じる色合いで小さいものも大きく、
離れていないとなかなか見られるものでない光景も、身近なものにしてくれている。
著者のあとがきも、本編だけでなくどういう人柄でどういう人の目線だ、
というのがとてもよくわかり親しみがわく。将来こんな感じになりたい、
と思っても、それにやさしくこの本が答えてくれているかのよう。
とにかく、優しくきれいで父母の役割やがんばれの投影。
今だから知ることができるたくさんのことに、今の子供たちはどう思うのだろうか。
水に住む生き物の生存戦略として、多くの卵を産むというものがあります。中には例外もありますが、水に住む生き物は実に多くの卵を産むのです。本書は海の生き物を対象にして、それを綺麗なカラー写真で写したものです。多くの卵を産む生き物が大きくなれるのは、驚くほど低い確率です。でも、少しでも生存率を上げるための仕組みがあるものもあります。例えばお父さんが口の中で卵を保護したり、タツノオトシゴのように卵がかえるまで、お父さんのお腹の袋の中で保護したり。でも殆どの幼魚は、他の魚に食べられたりして、大きく育つことができるものはほとんどいません。願わくば1匹でも多くの幼魚が大人になれることを願わざるを得ません。
なんて鮮やかできれいな写真なんでしょう。
どうしたら、こんなに美しく、しかもこんなに近くで、お魚たちとお話ができそうな距離から写真を撮ることができるのでしょう。
お魚のお父さんやお母さんも、一生懸命に、色々な方法で子供たちを守っているんですね。
最後の、巣立つときであろうオオウミウマのあかちゃんの写真が、とても印象的です。
写真が色鮮やかで、とても素敵です。海の生き物の卵が孵るまで、どんな風に過ごすのか分かりやすい言葉で書かれています。卵を狙うヒトデをやっつけたり、見つからないように隠していたり、口にくわえたりと、いろいろな方法で卵が守られているかを知ることができます。子供達が読めば、家族の中で小さな存在である自分のこととして感じることもできるかもしれません。
最後には卵から孵った小さな赤ちゃん達の写真もあり、その先も知りたくなりました。
ページを開いて見開きをみた時、子どもたちの「わあ」と言う声が聞こえたような気がした。最近では海の生き物や動物は動画で見るのが主流だが、海の生き物の動きのある写真で子どもを産み育てる様子が生き生きと伝わってくる。動画に慣れ親しんでいる子どもたちにもきっと楽しんでみてくれるに違いない。そんな一冊だ。
海の中で魚たちがどんなふうに卵を守っているのかがわかります。魚のお父さんが口やお腹に卵を入れて守ることや、タコのお母さんが赤ちゃん誕生を見届けて死んでしまうことを知り、子を想う気持ちを感じて胸が熱くなりました。子どもたちは色鮮やかな卵たちを見て、「これが卵?」と、ビックリすると思います!