金曜日のあたしたち

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刊行日 2023/06/20 | 掲載終了日 2023/06/20

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内容紹介

高校受験に失敗し、くさりまくっていたあたしの心に火をつけたのは、金曜日の駅前に立っていた、第一印象だけ良すぎのあいつでした。

高校受験に失敗し、くさりまくっていたあたしの心に火をつけたのは、金曜日の駅前に立っていた、第一印象だけ良すぎのあいつでした。


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784863897717
本体価格 ¥1,300 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

高校受験に失敗して、立ち止まっていた主人公が、志望校だった高校の生徒たちの活動を見かけるところから始まりました。刺激を受け、知識を深めながら、積極的に活動に参加し始める主人公の姿が頼もしく思えます。活動を通して、自分とは違う立場からの意見に触れたり、感情的な部分では、思春期らしい嫉妬や、優越感、恋心などに向き合ったりする描写もあって、成長する様子が伝わってきました。

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楽しみながら環境問題まで学べてしまう稀有な作品でした。

主人公は受験で挫折した高校1年生。不本意な進学先で雑に日々を過ごしていた彼女が、環境問題に取り組む他校のグループに遭遇し、彼らの熱意に触発されて、自分らしい戦い方に目覚めていきます。

貧困や格差の問題も盛り込まれていて、著者の並々ならぬ意欲を感じますね。

この本がきっかけで学生たちの気象時計への取り組みなどを知り、私も色々と調べてみました。

感じたのは、若い人たちに負けていられないということ。

私も小さなことから始めてみたいと思います。

大切な気づきをありがとうございました。

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高校生活はどん底からのスタートだったけど、自ら興味を持った道にどんどん進む姿に声援を送りたくなりました。
意識高い系って言われることに関心があることは、恥ずかしくないし、逆に興味ない方が恥ずかしい。そんな世の中になって欲しいなと思いました。

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受験に失敗して腐っていた主人公がどんどん変わっていく姿が好印象。
「物事って多分両面的」「マジョリティにはマイノリティのことがなかなか見えない」という部分も気に入りました。
全く地球温暖化に意識がなかったのに、勉強して、行動を起こし続ける強さに惹かれました。

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主人公の陽葵(ひなた)は第一志望の高校に落ちて、第二志望の高校に進学。模擬テストの合格率も80%だったのに、合格したのは同い年の従姉、百音(ももね)。自分が落ちるとは思わなかった。だんだん卑屈になっていき、居場所を見失い、自暴自棄になっていた時に出会ったのが、第一志望だった高校に通う生徒達がやっている「環境問題研究会」月2回金曜日のスタンディング。

自分に引け目を感じていた陽葵が、最初に会った時にちょっと惹かれた「上から目線」の涼真(りょうま)を見返す意味でも、だんだんと「気候変動」の問題に関心をもち、勉強を続け、大人や周囲も巻き込んでエネルギッシュに問題解決に勇気を出して取り込んでいく姿には未来に明るさを感じた。そして、私たち大人も、「気候変動」「気候危機」の問題に関して、真剣に取り組んでいく必要があるのではないか、と思った。

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高校受験に失敗し投げやりになっていた女子高生が、環境保護活動に取り組み始める物語。優等生の挫折と復活の物語なので、自分の物語として身近に感じる読者がどれだけいるかわからないが、成績優秀で合格間違いなかったはずの第一志望校に進学出来ず、不本意な高校生活を送っている主人公の屈折した気持ちは、中高生ならより共感しながら読み進めていけると思う。メンバーとの恋模様も爽やかで、最後までスラスラ読め読後感もよい。

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あわいさんの可愛らしい表紙からは想像してなかった程、主人公たちが真剣に環境問題(主に気候変動)について真剣に憂いていて、普段、わりと無頓着にすごしている自分が恥ずかしくなるくらいでした。
自分が置かれている立場を調べ、知識を蓄積する中で、陽葵の心にある受験を失敗してしまったことからの不本意さや卑屈になってしまう気持ちが、本意ではない現在自分のいる場所に対しての不満を少しずつ変化していき、本当の意味での自分の居場所を獲得していく過程も凄く素敵でした。
読ませていただき、ありがとうございます。

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陽葵は変わっていく。最初はやさぐれた気分で。そして反発を感じながらも興味を持ち、様々な人間関係を目にする中で主体的になる。そして、先頭に立って周りに声をかけていく。
勿論、地球温暖化に関わる様々な事も知ってもらいたい。なぜ「金曜日」なのかを知ってほしい。
でもそれだけではない。人はここまで変われるのだと言う事を、YAの読者に知ってもらいたい。無力から微力へ、そして話す事を大事にして、行動へと。3か月。それだけの期間があれば変わっていけることを。
陽葵は自分の居場所を「見つけた」のではなく、皆と関わり合う中で「創り出した」。あれほど嫌がっていた高校生活の中で、自己満足ではなく、自らの意思を持って在り、更に皆と歩き続けたいと思える場所を。
この時期、最初の頃の陽葵と同じ思いを抱いている中学生、高校生もいる事だろう。そんな人に読んでもらいたい本。

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高校受験に失敗し、「あたしは、こんなところにいるはずじゃないのに」という後ろ向きな気持ちで高校生活をスタートさせた陽葵。
とある金曜日に、駅前でスタンディングをしていた他校お生徒たちに触発され、気候変動に興味を持つようになる。

環境問題、気候変動、貧富の差といった社会問題がふんだんに盛り込まれているのに、難しくも堅くもなく、高校生の清々しい成長物語に仕上がっていて素晴らしいと思った。
ティーンエイジャーの微妙な感情描写もうまく、陽葵の嫉妬やひがみなどの正直な感情に共感することだと思う。

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高校受験に失敗した女子高生が主人公のYA小説。
SDGsとか気候変動とか、LGBTQとか言うと「意識高い系だねぇ」などと言われる現代、真っ直ぐにそんな話ができるのはYA小説ならでは。
大人が読んでも爽やかな気持ちになれる。
そういえば失ったものって多いよなあという気持ちにさせてくれる一冊。

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世界や社会の課題に気づき、行動を起こすことで成長していく高校生の物語……と、まとめると何やら説教臭い作品のようだが、けっしてそんなことはない。くやしい気持ちを抱えて、小さなことに傷ついたり、喜んだりし、もがきながら前へ進む主人公が魅力的で、恋愛要素もあり、爽やかな青春ストーリーとなっている。

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濱野さんの新作ということで数行の紹介文のみでリクエストし、金曜日?と思って読み始めたら、フライデーズか!と、繋がりの悪い自分の回路にガックリしつつ、この春卒業式したFFFの生徒の顔を思い出しながら読みました。
原発であったり気候危機であったり、未来を生きる子どもたちに対して大人として責めを負っているという意識がこのような作品執筆につながっているのだろうと思うのですが、それを爽やかな青春小説として描き出せるのが濱野作品を所蔵に加えたくなる魅力。その世代に届く、ということがやはり大切な要素なので。

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陽葵ちゃんは受験に失敗して、無気力な高校生。
プラカードを持ってスタンディングしている、行きたかった高校の高校生たち。そんな出会いから始まる物語がとても魅力的で一気に読みました。
世界に怒り訴えている少女グレタさんの存在は知っていましたが、異物を見るような印象を拭えてはいませんでした。ですがこの物語を読んで、主人公の陽葵ちゃんの先にグレタがいるんだ。というのが実感できました。私も見えてない人の一人だな。そう思いました。これから少しは考えて学んでいきたいです。
曇り空にいた太陽が雲から姿を表して、ぐんぐん明るくなり晴れるように、しんどい状況から陽葵ちゃんが抜け出していく様は爽快で、児童向け小説としても素晴らしい読後感でした。爽快な読後感と共に、環境への意識が自然と高くなり気になってくる、学ぼうという気になる。ぜひ子どもたちにこれから読んでほしい物語です。

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この作家さんらしい、訴えたいことが明確に描かれた物語でした。読み方によれば、作家の意図が強すぎるのではという捉え方もあるでしょうが、こういったことを積極的にその年代の若者に伝えていく文学はやはり必要なのだと思いました。
高校受験を失敗した少女を主人公とすることで、物語にリアリティと深みが生まれ、だからこそ、温暖化問題が必然的に登場することができたように感じました。設定の妙というか、作家さんの独壇場でした。
ですが、ひょっとしたら、この本はこの出版社だから世に出ることができたのかも・・・。他の出版社ならばもっと別のかたちの物語を求めるような気がします。と、これは勝手な憶測なのですが。
読ませていただき、ありがとうございました。

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#金曜日のあたしたち

気候危機✖️恋愛

これでもか、これでもかというほど、事実としての危機的状況が描かれるにつれ、読者もどんどん自分ごととして引き寄せられていく。

第一志望の学校に受からなかったことに対するネガティブな気持ち、励まされた言葉に対する思い、いかにして今いる場所を自分の居場所にしていくか、なっていくかがリアル。中学受験する子が多いので、小学6年生にもぜひ薦めたい。

濱野京子先生の作品は、今の日本社会に生きる子どものために書かれていると強く感じるので、使命感にも似た気持ちで子どもに届けたくなる。

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第一志望の高校に入らなかった陽葵。
入った松高では、友だちも作れず、高校生活も楽しめず、過ごしていた。
母の一卵性双生児の妹の娘(従姉妹)の百音は陽葵の真似をして櫻木学園を受験し、なぜか受かり、その上でカレシまでできているのに。

そんな陽葵がある金曜日、街角で気候温暖化のスタンディングをしている櫻木学園の生徒4人に出会う。感じの良い男子学生水沢涼真に惹かれる。

学園ものの恋愛模様かと思えば、知らずに気候温暖化の問題を学べるお得な一冊。

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若いからこそ「意識高い系」という目線に敏感になるも、「自分の未来の事だから」問題意識を持つことができたのでしょう。

そのような主人公たちに対して「若いのにえらいね」という言葉をかけるだけで通り過ぎていったり、
「よく知りも知らないくせに、何を偉そうに」とケチをつけてくる人たちがちらりと絡んでくるのが、私はどうしても許せなかったです。

『金曜日のあたしたち』という小説を読むことは、真剣で熱意のある人たちの立場を強くする社会作りのための、第一歩になるのかもしれません。

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表紙の女の子の可愛いポワンとした感じから、徐々に自分で何かを感じとり、勇気を出して行動を始めていく姿にエールを送りたくなりました。希望の高校に落ち、不屈な気持ちで日々を惰性で送る、自分とは違う世界の人たちに触れ、興味を持つ、ここまでは我が事のように共感、でもその後の感化されてともに世間へ向けて動き出していく、そこからがガチガチ日本人の私とは違うな〜、彼女の行動力に驚嘆です。一歩踏み出していく勇気は日本人は躊躇しますが、そこから開けていく世界は無尽蔵の可能性に満ちているんだなと。素敵な恋の芽生えも、彼女の歩みへのプレゼントのようでした。

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受験の失敗から立ち直れない陽葵。進学した高校にはなじめず悶々とする日々に、第一志望だった高校の生徒たちが駅前でスタンディングして、気候問題の危機をアピールする姿を見て、徐々に関心を持っていく。劣等感や意地をバネに、バカにされまいと取り組んだ気候、環境の変化の現実問題。ぐずぐずしてはいられないと自ら考え行動することで、地球の待ったなしの問題を知っていく。そして、反発しながらも惹かれていった涼真への恋心が明るみに出てくるや、一気に青春小説の甘酸っぱさも漂い始める。まず知ること。声に出すこと。行動すること。真っ直ぐな想いが眩しく、そして回避できない「金曜日」に背筋が伸びます。

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高校受験に失敗して、気持ちが沈んでいた高校1年生の陽葵。ある日駅前でプラカードを持って立っている高校生たちと出会う。その人たちの制服は自分が行きたかった高校のものだった。環境問題を熱心に呼びかける姿に違和感を感じながらも、陽葵は次第に惹かれていく。実際こういった活動をしている高校生は少なくないと思います。中学生にもわかりやすく、物語としても面白い。これを読んで、世界中で問題となっている環境問題かや厳しい貧困に苦しむ人々がいることを知ってほしいと思った。

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第1志望の高校に受からず、やる気のない毎日を送っていた陽葵は、ある時、金曜日の駅前で"気候危機"を訴える、第1志望校の生徒たちを見かけて興味を持ち、次第にその活動にのめり込んでいく。積極的に学び、家族や友達、果ては自校の文化祭発表にまで発展させていく陽葵のバイタリティには驚かされる。そこには"恋と本気"という彼女の原動力が溢れ、周りを巻き込み生き生きと変わっていく様子が実に清々しい。同時に、地球の気候危機について、同世代の読者にも本気で捉え行動して欲しいとの思いが伝わってくる、新しい切り口の良書!

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そう・・そうなんです、確かに。
まっすぐな強い思いにうなずきながら、うしろめたくて肩をすぼめてしまった。
地球に住んでいるのは確かに自分たちで、
大切に守らなければならないことはわかっているはずなのに、
何をしてきたのだろう。
陽葵と涼真のゆるぎない芯の強さと行動力に驚き、感心し、
同じようにできるのか、できることはあるのか・・。
そんな思いにぐるぐるととらわれた。
「歩いていては間に合わないかもって思う。それでも、歩き続けようと思った」
という、陽葵の言葉は、強く心に残る。
これはこどもたちに手渡すべき本だと思う。

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環境問題のスタンディングに立っていた高校生は自分が落ちた高校の天才と呼ばれる秀才たち。
志望校は従姉妹と一緒に受けて自分だけ落ちた。
こんなはずじゃなかったのに。
ここは自分の居場所じゃない。と
無意識のうちに自分より下に見ていた子が
自分があるべき(と勝手に思っている)ポジションに居て
幸か不幸か相手は今まで通りに接してくれる苦痛さはこの年だったならうまくスルー出来ずに結構キツイと思う。
急に環境問題に取り組んで知らない知識をひけらかして
周りに心配されるのも分かる気がする。
急に電磁波に翻弄される人がいるけど
周囲の反応はその感じと似ているかも。
個人的にはちゃんと調べてからデマではないと把握して接したいので軽々しくおかしいんじゃない?とは言わないけれど。
信じているものが異物と認定されて距離を置かれるのは悲しいことだなとも思う。
青春小説+環境問題。
瑞々しい心情描写がとても読みやすかった。
あわいさんのイラストも相変わらず可愛い。
装丁に惹かれて手を取るのも素敵な機会になるはず。
大人だけでなく中高生にも読んで欲しい。

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高校受験に失敗してやさぐれていた陽葵。自分の周辺のことしか関心のなかった彼女が環境問題について考え実行するサークルと出会うことで、広い視野で世界について考えるようになる。知らないことが悪いのではない、だが知ろうとしないことは罪だ。人間は地球にとって害でしかないのだろうか、地球を汚す存在でしかないのだろうか、そういった疑問を陽葵たち高校生の目線で一緒に考えさせてくれるストーリー展開がよい。地球を、環境を大切にするということは、自分と繋がる人々みんなを大切にすることに繋がるのだ。

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希望の高校に合格できなかった陽葵が、気候危機を訴える活動をしている高校生たちに出会うことで、気持ちを前に向けていく。
新しい人との出会い、周りを巻き込んでいく意志の強さ、仲間に追いつこうとして一生懸命に勉強する健気さ。
有無を言わさず、応援したくなる。そんな陽葵のどん底→キラキラに変身する物語。希望の学校に行けず、楽しいと思えない子たちに、ぜひ読んでもらいたい。楽しいことを見つけてみようと思うきっかけになってくれる本だと思う。

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読みながら環境問題まで学べてしまうとは。気象時計と言う言葉自体聞いたこともなく、恥ずかしながら知らぬことばかりで勉強になりました。もっと知って行かなければならないんですよね。同年代の子の悩む姿を通して学びにも繋がるなんて、子供たち向けにはとても良い本だと思います。

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200ページでこの内容。
濱野京子さんて本当にすごいなって思う。

ある金曜日、陽葵が駅前で見かけたのは、自分が入りたかった(入れるはずだった)高校の制服を着た生徒たち。
彼らは手に手製のプラカードを持ち、なにやら訴えているが...。
彼らは、FFF(フライデーズフォーフューチャー)、グレタ・トゥンベリさんが始めた気候正義のための活動を実践していたのだ。
模試ではA判定の出ていた第一志望の私立に落ち、自分よりできなかったはずのいとこが受かった。
行きたくもなかった公立高校でふてくされて友達もいなかった陽葵だったが、駅前で活動する彼らとの出会いで悔しさがぶり返しそれをバネに気候危機について学び始める...。

陽葵の心の内の描写が、もうそれな!っていうくらいによくわかる。
なじめない学校に、それでも目をあげてクラスメイトに心を開き始める陽葵。
最後は色々なことが前に向かって進んでいく感じは出来過ぎな気もするが、大きな挫折を味わったんだから、これくらいのご褒美は頂きたい。

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