南極探見500日
岩手日報報道特別記録集
岩手日報社
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刊行日 2023/05/02 | 掲載終了日 2023/08/31
ハッシュタグ:#南極探見 #NetGalleyJP
内容紹介
夜空を彩るオーロラ、太陽が昇らない冬、沈まない夏。
日本から1万4000㌔離れた「宇宙よりも遠い」南極で、目指すは世界最古級の氷――。
南極地域観測隊に約1年5カ月間同行した岩手日報記者による「南極支局」など、一連の本紙報道を再編集。
約200枚の写真と図解を掲載し、最新の観測や極地の自然の不思議、隊員の生活を分かりやすく紹介します。
スマートフォン向けアプリ「いわぽんReader(リーダー)」を使うと、美しい絶景やペンギンの愛らしい姿を映像で楽しめる仕掛けも取り入れました。
「地球の環境センサー」と呼ばれる南極への理解を深め、持続的な将来を一緒に考えるヒントとしたい一冊です。
第1章 南極の不思議
最古級の氷を求めて往復2000㌔の旅
沈まぬ太陽、夏の白夜
昇らぬ太陽、冬の極夜
【取材ノート】越冬生活と孤独
1カ月半ぶりの「夜明け」
オーロラ 神秘のベール
星々が降り注ぐ夜のとばり
厳寒 雄大 氷の世界
夕景駆ける「カタバ風」
氷と光が織りなす三重奏
標高400㍍の岩峰 夏と冬の魅力
浮かぶ幻影 蜃気楼
極限の自然が生み出す色彩
【取材ノート】野田中の太陽
第2章 研究・観測最前線
100万年前の氷 掘り出す準備着々
氷河流出の謎 突き止める
大気の流れを読む大型レーダー
観測に欠かせない国際協力
【南極days】岩手との深い関わり
地球を見通すVLBI観測
コケむす岩場 生態系チェック
“火星探査”適地はどこだ
ゴンドワナ超大陸 手がかり掘り起こせ
命を守るプレハブ技術
進化を続ける「走る研究室」
氷海を拓く 観測船しらせ
日本人初の南極探検~白瀬矗~
【取材ノート】「二刀流」の挑戦
【南極days】トンガ沖噴火の気圧変動
第3章 教えて!南極ライフ
昭和基地をのぞいてみよう
支え合って充実基地生活
【南極days】食卓彩る岩手の味
催しいっぱい!12カ月
団結の宴 ミッドウインター祭
「氷上キャンプ」生き抜く知恵
63次越冬隊同行 奮闘の500日間
観測隊アルバム
南極に暮らす仲間たち
【南極days】タロ・ジロと猫のたけし
数字で見る南極支局
@iwate本社デスクのつぶやき
終わりに
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784872014358 |
本体価格 | ¥1,400 (JPY) |
ページ数 | 108 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
南極。普段彼の地のことを考えて私たちは生きているだろうか。おそらくほとんどの人が意識の外において生活しているのではないだろうか。
私もそうである。そう、磁石や太陽、地球の話を子ども達にする時くらい。でもその時、強烈な憧れの感情が湧き上がる。今の私の境遇と全く異なる世界がそこに広がっているだろうから。
この本はその強烈な憧れの気持ちに応えてくれるものだ。写真がまず素晴らしい。白夜、それから極夜。落差が激しい上に高い位置に上がらない太陽の動き。当たり前のような雪に囲まれた一面。柔らかなソフトクリームのように見えるがそこには過酷な気温と、孤独感が待っている。
閉鎖空間で味わう孤独についても、リアルに書いてあって共感もする。人の多すぎる東京で勤めていると、羨ましいなんて思うのは甘えだろうか。
そんなことを思いながら、南極という地に想いを馳せる。私たちは身の回り以外のことにもきちんと理解をして生きていくべき存在だということも自覚する。
それによって私たちの環境の問題の解決にもつながるのだから。
南極の景色は同じ地球なのに神秘的で厳しくとても美しい。記者が体感した南極の生活、観測隊の活動がとても分かりやすく書かれています。
なかなか学ぶ機会のない南極の事を知れて、身近に感じられる興味深い一冊です。
私も小学生のとき、樺太犬物語を読んでから、南極観測隊や探検隊の本を見つけると読んできました。いつも景色の美しさに目を奪われ、隊員たちの奮闘ぶりに驚嘆し、新たな挑戦にわくわくします。本書も例に漏れず、そんな驚きやわくわくが詰まっていました。星の密度を示す合成写真は、銀河系を見ているようだったし、映幻日の光輪は本当に驚かされたし、美しかった。また、南極での観測データが私たちの生活の中で生かされていることがよくわかりました。何よりも興味を惹かれたのは岩手と南極の繋がりです。ゴンドワナ超大陸の一部が岩手にあるなんて初めて知りました。前澤牛コロッケは是非賞味したいです。
南極の、澄み切った空気、その透明度が写真から伝わってくる。
過酷な環境、しかしそれをも超えて著者を魅了する美しく厳しい自然の姿。
写真も素晴らしいが、それに付随する文章もさすが新聞記者ならでは。
地球環境が大きく変動する中、南極で地球の歴史を探求することは
今後ますます重要になるだろう。
これからの時代を生きる子ども達にも届けたい1冊。
昔から南極に興味があって、数々の本を読んできた。
しかし、それらでは実際にどんな仕事をしているのか想像でしかなかった。
この本は、著者が実際に南極での作業に携わり、すぐそばで写真に収めているから、臨場感がたっぷりだ。
さらに、ドローンで撮った南極、を私は初めて見たかもしれない。
いつまで見ていたい本であった。
南極越冬63次隊に同行した記者の体験談。写真もきれいで解説もわかりやすく面白かった。
まずは、美しい南極の風景写真に圧倒されます。
最古の氷を求めて昭和基地から1000km離れた 「ドームふじエリア」への道のりと、作業の様子は、臨場感いっぱい!
記者としての取材だけではなく、隊の一員として日々の作業もこなすんですね。
そんな話も興味深かった。
厳しい南極での研究の毎日を支える隊員の衣食住が、楽しいイベントを中心に紹介され、応援したくなります!
そして「63次越冬隊同行 奮闘の500日間」一覧表と 「観測隊アルバム」
これを見て、南極探検に行きたい子どもたちが増えるかも!
昭和基地開設65周年、これからもがんばってください。
とても楽しい本でした!