メロスの翼
横関 大
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刊行日 2023/05/22 | 掲載終了日 2023/05/21
文芸小説 | ミステリー/サスペンス | スポーツ
ハッシュタグ:#メロスの翼 #NetGalleyJP
内容紹介
『忍者に結婚は難しい』著者の最新刊!
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誰かのための行動の代償は、誰が支払うのだろうか。
世界中の強豪選手が集結した「第1回東京レガシー卓球」。会場では、急遽出場となった毛利翼という中国の補欠選手が注目を集めていた。初戦でいきなり世界ランク3位の選手を一蹴した男のユニフォームには、なぜか中国選手のはずなのに日の丸が縫い付けられていた。
不思議な選手の登場に動揺する中継スタッフが調べると、6 年前、毛利翼という大学生が、殺人の罪で逮捕されていたことが明らかになる。カメラに映る男とその大学生はどういう関係があるのか?
そこにはある、絆の過去があった――。
著者・横関 大(よこぜき だい)
1975年静岡県生まれ。武蔵大学人文学部卒業。
2010年『再会』で第56回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。2022年『忍者に結婚は難しい』で第10回静岡書店大賞を受賞。ほかの作品に『グッバイ・ヒーロー』『チェインギャングは忘れない』『沈黙のエール』『ルパンの帰還』『ホームズの娘』『スマイルメイカー』『K2 池袋署刑事課 神崎・黒木』『炎上チャンピオン』『ピエロがいる街』(いずれも講談社文庫)、『仮面の君に告ぐ』『誘拐屋のエチケット』『帰ってきたK2』『ゴースト・ポリス・ストーリー』『ルパンの絆』(いずれも講談社)などがある。
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おすすめコメント
◆◆編集担当者より◆◆
横関大さんにとって昨年は飛躍の年となりました。
甲賀忍者と伊賀忍者の末裔が、互いに敵と知らずに結婚してしまったユーモアミステリー『忍者に結婚は難しい』が第10回静岡書店大賞小説部門で第一位に輝き、さらにはフジテレビ系でドラマ化。
静岡では本当に温かく迎えていただき、書店訪問の折、「恩返しがしたい」と企画されたのがこの作品です。
なので舞台には静岡がたくさんでてきます。
21年前、母の自殺によって天涯孤独の身となった少年が周囲に助けられ、親友と出会い、卓球に目覚め、しかし人生の差しだしてきたある困難を前にして、「人はどう生きるべきか」という選択します。それは、とてもとても重い決断でありながら、私たちにいろいろなことを投げかけます。
最後の決断を読み終えたとき、「横関さんがさらに一段高いところにいった」という確信を抱きました。
小細工なし、ド直球のエンタメをお楽しみください。
販促プラン
★
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★★★★★
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★★
出版情報
ISBN | 9784065314586 |
本体価格 | ¥1,800 (JPY) |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
そんなつもりはなかったのに、ほぼ一気に読んでしまった。現在と過去が交互に語られ、ジワジワと事情が分かるにつれ、やめられなくなってしまった。翼があんな子に育ったのは、きっと児童養護施設の所長さんが素晴らしかったんだろうと、語られてない部分に思いを馳せた。随所で登場するイケメン羽根氏が、もう少しリアリティがあったら良かったな。
人殺しは悪だけど、これは善のための悪。人を殺めたのは事実なので、そのことは償い、そしてまた待っている仲間と共に未来を歩いていってほしい。虐待の通報と心中の危機から免れた命、繋いでほしい。こんなにも自分を想ってくれる友だちが、見守っていてくれた大人ができていて本当によかった。
単純な卓球人情物ストーリーかと思いきや、人間関係が絡み合う深い話だった。
この先も人生は続いてく。という当たり前だけど大切なことを突きつけられた気持ち。
登場人物誰一人言わないけれど、「お前はどう生きる?」と問いかけられているような気がした。
悔しいことに泣かされた一冊。
同じ時間を過ごした施設出身の少年、クラスのボスだったが家業が傾いて転校を余儀なくされる少年、そして都会で子役として活躍したが事故で車椅子生活のなった少女。この3人の大河ドラマは、よく考えると物凄く御都合主義的な展開も多いのだが、しかし巧みにストーリーを組んでいるのであまり気にならずに魅せられてしまう。
「メロスの翼」というタイトルも、読み終わってみるとものすごく感慨深い。
きっと数年後には映画になっていそうな気がする一冊。
「再会」で描かれた、若き日のもやもやや感情のざらつき、輝きと苦さがとても印象に残っていた。
以後、何作か読んだが、あまりしっくりこず、しばらく離れていた。
そして今作。まず、文章がとても読みやすく、
ストーリーにリズムとメリハリがあって、どんどん読まされた。
軸になる3人の男女と、彼らと人生が交差する人々の物語。
その絡ませ方は、あとから考えればかなり強引なところもあったが、
読んでいる間は気にならなかった。
中心3人以外の話は、かなり余白をもって描かれている。
それだけに、ドラマ化・映画化の際に、脚色の腕が問われそうだ。
最初に提示される「日の丸」についても、
決定的な描写があるわけではないし、
クライマックスの試合シーンをめぐる各人物の描写、
後日談なども、描きがいがありそう。
帯をぱっと見ると、「スポコン×日中関係」的な話を想像しそうなので、違う見せ方をするのもありかと思いました。
また、各サイトで引用されている出版社によるあらすじは、中盤で明かされるネタバレがあるのがいかがなものかと。