滅茶苦茶

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刊行日 2023/05/08 | 掲載終了日 2023/05/07

ハッシュタグ:#滅茶苦茶 #NetGalleyJP


内容紹介

「最低だ、もう取り返しがつかない」

三人三色のつまずき人生が絡み合い転落する、絶叫的ミステリー。

―こんな目にはあいたくない、小説以外では―

---------------------------------------------------

圧倒的な言葉の迫力! 
予測不可能な滅茶苦茶な展開の数々。
絶望の淵で思わず涙腺が緩む。
――― 岩谷翔吾(THE RAMPAGE • ブックレビューサイト「岩谷文庫」)

「いい気味」か「かわいそう」か?
彼ら自身が招いた命からがらの転落劇。
滅茶苦茶なんだけど最低じゃない。
―――  吉田大助(書評家)

予想外の読後感! 
転落人生の奇蹟の交錯が閉塞感に風穴を開ける、これぞ染井マジックというべき快作。
―――  宇田川拓也(ときわ書房本店)

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仕事は順調、東京でシングルライフを謳歌する三十代女性が始めた不穏な恋愛。
下校中、不良に堕ちた元級友に再会した、とある北関東の高校生。
老朽化したラブホテルを継ぐが経営不振に陥った静岡県在住の中年男。
刹那な現代をサバイブしながらも、孤独を胸底に抱える者たちの欲望に駆られた出会いは、彼らをまっさかさまに谷底に突き落とす。

著者・染井為人(そめい ためひと)
1983年千葉県生まれ。芸能マネージャー、舞台演劇ミュージカルプロデューサーなどを経て、2017年「悪い夏」で横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞。同名作で小説家デビュー。
その他著者に「正義の申し子」「震える天秤」「正体」「海神」「鎮魂」などがある。 

「最低だ、もう取り返しがつかない」

三人三色のつまずき人生が絡み合い転落する、絶叫的ミステリー。

―こんな目にはあいたくない、小説以外では―

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圧倒的な言葉の迫力! 
予測不可能な滅茶苦茶な展開の数々。
絶望の淵で思わず涙腺が緩む。
――― 岩谷翔吾(THE RAMPAGE • ブックレビューサイト「岩谷文庫...


出版社からの備考・コメント

★校了前の仮データを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

発売前の大切なゲラをご提供させていただいております。弊社では、下記のような方からのリクエストをお待ちしております。
○発売に向けて、一緒に作品と著者を応援していただける方
○NetGalleyへレビューを書いてくださる方
○自分には合わない内容だった際、どういったところが合わなかったかなど、建設的なご意見をくださる方

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読み終わりましたら是非NetGalleyへレビューを投稿ください!

著者・担当編集ともに楽しみにお待ちしております。

発売前作品のため、ネタバレや、読書メーターやブクログなどNetGalley以外の外部書評サイトで発売前にレビューを投稿することはお控えください。

ご協力の程、何卒宜しくお願い致します。

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作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は
恐れ入りますが<講談社 第五事業販売部>まで直接お問合せをお願い致します。

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出版情報

ISBN 9784065314579
本体価格 ¥1,800 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

コロナ禍で孤独を感じる三人が、それぞれ新しい出会いをする。
その出会いにより彼らに変化が訪れる。

染井先生の作品は三作目だが、その度に感じる胸糞悪さ。胸糞悪いのに読んでしまうのは、やはり面白かったなという読後感を味わいたいからだろう。
この作品もかなり胸糞悪い展開から、中盤から一気に加速度を増したようにどんどんページをめくり、まさかのラストに思わず声が出た。
なんて滅茶苦茶な展開!今作もやはり面白かったです!

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そうでしょう、そりゃそうなるでしょうと予想を全く裏切らない展開で転落して行く3人のストーリー。なぜそこで立ち止まらないの?なぜ気がつかないの?と感じるのは自分が当事者ではないから。もし渦中の人となれば自分も同じように‥いや、まさかそうはならないと思う。思いたいというべきか。
坂道を転がるように落ちて行く3人が袋小路でガシャンと出会ってしまってからは、それはそれはもう呆れるほどに滅茶苦茶で滅茶苦茶で滅茶苦茶で‥。なんなのこれ?どうすんのこれ!?

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タイトルの通り。生活だけではなく、価値観というかモラルや常識が壊された時間だったと思う。都合のいいように解釈して都合のいいように搾取するひとが、当たり前のように権利を振り翳し、騙し、たかり、欺いた。考えられないような事件が日常となり、犯罪の低年齢化も加速して、今も治らない。生活だけでなく、精神も壊す。引き金はコロナだけれど、人の変わりようがおそろしい。

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三者三様の不幸の連鎖は容易く、そしてどこまでも続き終わりが見えない。きっかけはどれも些細なことだが、それがリアルで恐ろしく感じる。一歩間違えただけで自分の同じような目に合うのでは、と読んでいて何度も感じた。
幸いにも最後はどん底に落ちずに済んで良かった、と思ったが、一人称の気持ちでしか描かれていないことから実際は違うのかもしれないとも思わされる。
終始嫌な事しか書かれていないが不思議とそこまで嫌悪感を感じずに読むことができたのは著者の筆力なのか?
なんにせよ、タイトル通り滅茶苦茶で理不尽な人生を垣間見ることのできる作品だった。
気分が落ち込んでいるときは読まないほうが良いかも。

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こりゃ滅茶苦茶だわ、と本当に声に出てしまうラストで、なぜかそれがとても爽快でした。
コロナ禍で生活が変わり悩みを深くしていく3人の男女。それぞれ全く違う人生が、まさかの交錯を果たしたときハリウッド映画かと突っ込みたくなるような大活劇へと巻き込まれていきます。
どこからこの道筋に間違って進んでしまったのだろうと思うことは誰にでもあると思います。
取り返しがつかないこともあると思います。
でもこのラストには滅茶苦茶なりに、生きている実感を強く感じて、生きてさえいればなんとでもなる、という力をもらえました。

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些細なきっかけで、あっという間に転落して行った3人の数ヶ月はフィクションだけど、「もしかして本当にあの時期に同じようなことになった人がいるのでは?」と思わずにはいられなかった。
まさにタイトル通り滅茶苦茶でした!

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アラフォーの独身OL、高校生男子、ラブホテルの経営者。
居住地も場所もバラバラな彼らが、それぞれの人生をものの見事に転落していく。はたから見ていたら「そっちは選んじゃダメでしょ!」と思うような道を選択してしまう3人。
物語は3人の視点で切り替わりながら、交わらない3つの話が並行して語られていくが、最後には怒涛の展開でひとつの目的地に到達する。
終盤はタイトル通り、まさに「滅茶苦茶」!こんな出来事に関わりたくないと戦慄しながら、怖いもの見たさで読み進めてしまう。
極限のどん底に落とされたからこそ、最後のシーンは最大級のため息が出た。コロナ禍での鬱屈とした自粛期間を思い出し、本当にこんなことが起こっているのかもしれないと思わせる。
あの頃の閉塞感漂う雰囲気を、まだ体感として覚えている今だからこそ、これほど間近に登場人物たちの心情を感じとれるのだと思う。
ジェットコースター級の転落劇を読みたい人にオススメです。

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「どうしてこんなことになったんだろう・・・」
コロナ禍で世の中は閉塞的になっていく中、
それぞれ新しい出会いによって男女3人の運命もあやしくなっていく。

もしかしたら自分だったかもしれない、そう思うととても怖くなりました。
コロナ、マッチングアプリ、持続化給付金...
現代社会で起こりうる話で危険な匂いがすると
わかっていても当事者にすれば「まさか自分が」なんて思わないものなのだろう。

転落してからのスピード感と3人が交わってからの展開は本当に滅茶苦茶でしたね。

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コロナ禍で起こった三人三様の出来事。こんなに悪い方へ行ってしまうのかと思うぐらい、三人とも選択する道が滅茶苦茶だ!!なんでこんな辛い小説を読んでいるんだろうと悩んでしまうぐらい。ここまで来ると先が気になる。終盤はあれ?これはもしかして…と。なるほどなるほど、あれも伏線だったのか。コロナ禍つらいよねーと同調するより状況をエンタメとして楽しんで読むことをお勧めしたい。

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いつもドキドキさせてくれる染井さん。
読んでいると心拍数上がりますよね。
今回は、タイトルが、滅茶苦茶。
どう滅茶苦茶なんだろう、と期待を込めてページをめくります、きっとみなさんそうでしょう。
三人の、年齢境遇バラバラのこれがどう関係して来るんだろう、とまったくわけがわからない人たちの、あれやこれやのハラハラドキドキの日々が、カチカチと入れ替わるように語られる。
ああどうしてこうなる・・・
なんでそっちにいくんだよ。そっちいっちゃダメだろう、絶対いいことないだろう。それ怪しいだろう。。。
とみんながきっと思うようなふうに物事が転がっていく。
すでにもう最初から滅茶苦茶だったので、ラストがどうなる、どう収集つけるのか、ということにはあまり気にならなかったかもしれません(これは考えるとすごいことです)すでにもうお腹いっぱいになる程めちゃくちゃ感じを味わい尽くしていたので。非日常なのだけれど、これもしかしたら起こりうるかもしれない、という居心地の悪さを楽しむような。
そういえば気にしていなかったが章立ての順序や日付に注意を払っていなかった、読み返すときに気にしてみたら何か見落としていたことがわかるのかもしれません。

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2020年春、コロナ禍で人生が大きく変わり始めた、広告代理店勤務のバリキャリ今井美世子、進学校の落ちこぼれ二宮礼央、ラブホテル経営の戸村茂一。
三者三様、コロナ禍ならではの転落劇。
変わっていくそれぞれの日常に、破滅のにおいがプンプンしている…!
そっちに行ってどうするの!どうなるの!
最悪の展開を恐れつつ読めば、実際はその上をいく滅茶苦茶さ。
まさか、そんなことになるなんて…。
展開がヤバすぎて一気読み!
滅茶苦茶、おもしろかったです。

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30代シングル女性、北関東の高校生、ラブホ経営の中年男性のそれぞれの人生が、コロナ禍において被害・加害・犯罪に複雑にからめとられながら転落する。
普通なら出会うはずもない3人が、絶望のどん底で突発的に絡み合う。
絶叫マシーンに乗っているかのように目まぐるしく「滅茶苦茶」だけど、ラスト少し前から3者が出会って救われる予感がひしひし。
生きてさえいれば何とかなる、きっと。

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2020年、コロナ禍のまっただなか。
マッチングアプリで裕福な外国人と付き合いだす広告代理店勤務の美世子、休校が続く中悪い友達とつるみだす高校生礼央、補償が出ないラブホテルの経営難にあえいで怪しい話に手を出す茂一。
読者からすると、見えている地雷に三人が頭から突っ込んでいく。程度の差はあれ、こういった悲劇はあのときあちこちに転がっていたのではないかという生々しさはつらいものの、三人の運命が力業で合流してからの展開と勢いがまさに「滅茶苦茶」すぎて、読後感はなぜかむしろさわやかな一冊。

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東京に住む30代の独身女性・美世子、北関東(群馬?)の高校生・礼央、静岡のラブホテル経営者・茂一。この3人がコロナ禍に見舞われ陥った人生の行く末は――という内容ですが、展開はタイトル通り「滅茶苦茶」です。「最後まで読めるのか」と不安になるくらいドキドキハラハラの展開ですが、絶対に最後まで読んで3人がどうなったか確認してください。
3人が3人ともダメな方に向かって進んでいってしまうので、読みながら「そっちじゃないよ!」とか「それはダメだって!」と叫ぶ羽目に陥りました。傍から見れば明らかな間違いも、当事者になってしまうと見えなくなってしまうという例の最たるもの、という感じです。コロナに関係あるかないかは別として、こういう事件は実際に起きているのだろうな、と思うとやるせない気持ちになります。
美世子→礼央→茂一の順にそれぞれの視点で語られていくので、ひとり分ずつ読み進めてみても面白いのかな、と思いました。紙の本で試してみたいと思います。
文章だけでもツラいので、実写化されたらもっとリアルに感じられてもっとツラくなりそうですが、映画やテレビドラマになったらぜひ観てみたいと思います。

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心のコロナにかかった人々の物語。

国際ロマンス詐欺の餌食となったアラフォー女性、持続化給付金の不正受給をするラブホテル経営の男性、不良とつるむ優等生の学生。

三人はやがて富士の樹海で巡りあうことに。

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犯罪に巻き込まれる時って案外ささいなきっかけなんだなと思った。
広告代理店で働く美世子、進学校に通う礼央、ラブホテルを経営している茂一の三人それぞれのストーリー。
コロナ禍をきっかけに少しずつ歯車が狂っていく。
自業自得と言われればその通りなんだけどなぜか抗えずどんどんその渦に巻き込まれもはや自分ではどうすることもできない状態になってしまう。
全く関係のない3人は最後文字通り勢いよくぶつかり運命が交差する。
滅茶苦茶なんだけどなぜかラストは清々しい。
滅茶苦茶面白かったです。

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今井美世子は広告代理店のディレクターだ。37歳で未婚。現在、恋人はいない。
二宮礼央は男子校の2年生だ。進学校だが、周りについていけない自分を感じている。
戸村茂一は親から継いだ3軒のラブホテルを経営する中年男性。3人の息子がいる。
なんの縁もゆかりもない3人の、コロナ禍のために追い詰められていく日々が交互に描かれていく。
タイトルの由来は、コロナのために“滅茶苦茶”になってしまった暮らしゆえか、迷走する政治や後手に回る対策を揶揄したものか。あるいは最後に重なる3人の運命か。
社会問題をエンタメに昇華した染井さんらしい作品だが、やや小粒感は否めなかった。おもしろかったけれど。

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短編集として読んでも大満足なほど、それぞれのストーリーがハラハラドキドキでした。

悪意あるたった一人の人との出会いで人生とんでもない方向へ転がっていく。
他人事ではありません!怖い!

それぞれの人生が交差して一つの小説に仕上がっているところは圧巻!

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ホント滅茶苦茶!
ヤンキーと関わってしまった真面目高校生。国際ロマンス詐欺にあった女性、ラブホ経営者のオヤジ。三者三様の心の隙間に入り込んだ悪魔の甘い囁き。最初は針であけたような小さな穴が、気付いたらとてつもない大きな泥沼穴に。それをコロナ禍のせいと言ってしまえばそれまでだけど、もしかしたら誰にも有りうる事かもと思ったら、ちょっと気の毒になった。
この着地点は?と滅茶苦茶の行く末を早く見届けたくて一気読みだった。

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とても読みやすく、3人がこの先どうなって、どう絡んでいくのだろうとどんどん読み進めて一気読みでした。それぞれの歯車が狂い始めて修正しようとするものの後に引けない、戻れない歯痒さを感じながらなんとかなんとかもがいて、滅茶苦茶になってしまったけど、3人で見た朝日がこれからの3人の未来を明るく照らしているようであり、明るいものであるようにと願わずにいられません。
とにかく楽しく読みました。ありがとうございます。

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コロナをきっかけに、坂道を転がり落ちるような人生になってしまった3人。年齢や職業もバラバラな3人それぞれの転落ぶりにハラハラしながら、どこでどうやってこの3人が交錯するのか、そして事態はどう収束するのか。
どのキャラにも、一線を引ききれない弱さがあり、なんとかハッピーエンドになりますようにと祈るような気持ちでページを捲る手が止まらなかった。
まさに『滅茶苦茶』

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本編の終わりに、とんでも無く滅茶苦茶なことになるのですがそこからどうやってエピローグまでつながったのかこの小説は全く教えてくれません。
それこそめちゃくちゃな構造であり珍しくてとても面白い構成です。

個人の判断。独自の基準。
飽きるほど聞いた文句。
真面目な人ほど馬鹿を見る世の中。
あなたの中に眠る「ちょっぴりヘイトな部分」を刺激してくる「滅茶苦茶」な小説です。

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タイトル通り滅茶苦茶なラストに向けてのストーリー。コロナ禍で、3人の登場人物のそっちにいってはだめだよと思いながらの話。読み進めていくと、あ~と思いながら、最後は3者がそうくるのかと、すっかり話に引き込まれました。

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登場する人達の個性がとても鮮明に描いてあり、頭の中で映像のように動いて読み進めました!
コロナという特殊な現状に生きる私達。
それぞれの苦悩に心の中で「うんうん」と強く頷きます。
そしてそれぞれの切羽詰まる状況に、「え?どうなるの?!」とハラハラドキドキ。
最後の最後まで目の離せない展開に、読了後ものすごい満足感でした!

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いいなあ、こういう出鱈目な物語は大好きだ。一つ一つの不幸は小さいかもしれない。しかし不幸は連鎖し、どうしようもなくなって、不幸は次々と積み重なって、最後に大団円を迎えて一気に物語が収束する。まさしく手練れのワザ、サスペンス小説の醍醐味だ。

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登場する3人は皆、悪い人ではないのにちょっとした事から人生が狂ってしまうということを見せつけてくる作品。
ロマンス詐欺、不正受給等々…。お題そのものは他の作品でも取り上げられるものだけどタイトル通りドタバタ過ぎてどこへ向かうのやらといった感じで…。東京、静岡、群馬とそれぞれ違うところで起きた事が最後に向かう先がそことはね。

それにしてもラストの事件?はどのように収束したんだろう。さも普通の生活が戻ったかのような描かれかただけど…。

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コロナ禍の、世の中が全く機能しなくなった渦中で、国際ロマンス詐欺にまんまとひっかるアラサー女性。ラブホテルの経営が下降をたどり持続化給付金の不正受給に手を出した経営者、かつての同級生に感化されていく、進学校で低空飛行を続ける男子高校生。場面が刻々と切り替わるように、この三人が嵌った陥穽の暗い闇が描かれる。三者の車が動き出した時にはその先がちらりと読めてしまい残念だったが、畳み掛けるような滅茶苦茶なシーンの連続にはらはら。どうしてそうなる?のオンパレードがぐいぐいくる。

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私は素直に面白かった!
しかもコロナ禍が舞台背景となっており、物語の中で起こっている出来事は非現実的なのに、何故かリアルに引き込まれます。
それぞれ別の人生を生きる、世代も違う3人が、それぞれの人生で最悪の事態に巻き込まれます。
その3つの悲惨な人生が、ある一点で交差するんですね。
タイトル通り、もう滅茶苦茶なんです。
そんなカオスの中、新たな友情が芽生えるといった物語。
わるくない、少なくとも私は引き込まれました。

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タイトル通り滅茶苦茶!
でもすっっごく面白い。
コロナ禍の人間関係や業績悪化など、環境の変化に悩ませられている3人が中心人物。
名門校に通う男子高校生、リモート下で働きながら平均よりも稼いでいる会社員の女性。妻も子も従業員もいるが給付金が受け取れない事業者。
三者三様、立場は異なる。
この人たちはどこで交わるのだろう。そんな疑問を浮かべながらそれぞれに感情移入し読み進める。
途中から追い詰められた3人がどうなるのか手に汗を握る展開が捲る手を止められなかった。一気に読みました。
エピローグがあるのも嬉しい。

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マッチングアプリをしている場合、”誰が美世子と同じような目に遭ってもおかしくない時代となっているのではないか”、と思えてならない。『自分だけは絶対に大丈夫だなんて思わない方がいいってこと。人は誰しもふとした弾みで、衝動的にまちがった選択をするってことは十分考えられるでしょう。(p.18)』という言葉が腑に落ちる作品。一つの選択や行動、些細なきっかけが人生をどん底まで突き落としていく様は恐ろしく、”小説以外ではこんな目には遭いたくない(内容紹介より)”という言葉に共感しました。
それでも、3人がどうなっていくのかが気になり、ページを捲る手が止まらない。良い意味でタイトル通りの”滅茶苦茶”な展開と、理不尽な人生が楽しめる作品。終わり方と読後感がとても好みでした。

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すごい力業を見せられたような、感情をどこに持っていったらいいのか…タイトル通り滅茶苦茶な物語だった。いい意味で。三人三様の転落っぷりが、傍からみるともう序盤からやめておきなよ、と言いたいほどで。だから言ったでしょう?と言いたいほどで。終盤の疾走感がすごく、止められなかった。なんでこんな酷い展開にもつれこんでるのに、笑えるの!?

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コロナ禍真っ只中にいる3人の視点で描かれる物語。高学歴・高収入の37歳独身女性、進学校2年生の男子高校生、ラブホテル経営で妻子のある中年男性。コロナ禍の影響を発端に少しずつ泥沼嵌まっていく3人。コロナ禍という滅茶苦茶な世の中で、滅茶苦茶な事態に遭遇し、その3人が出会った時どうなるのか楽しみで一気に読んでいく。クライマックスが最高に滅茶苦茶でむしろコメディなんじゃないかと思ってしまう。人間にとってささやかな生活であっても『いつもの日常』がいかに大切で有難いものなのかを痛感した。

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2020〜2022年どんな年だったのか。自分でも振り返るきっかけになりました。「コロナで〇〇なこのになってねぇ」一番聞いたワードです。そこからヒントを得て取り返しがつかない出来事になるなんてこと誰が考えられただろう。こんなにも救いがないのかと思う場面もちらほら。十字路でそれぞれ周りを見ずに走っててそのまんま正面衝突したような小説です。

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初読みの作家さん。年齢も立場も全く異なる3人の主人公、進学校の高校に入学したけれど成績はガタ落ち、家庭でも父親がリストラされそうになっている高校生、老朽化したラブホテルを引き継いだが経営不振に苦しむ中年男性、一方仕事も順調、東京でシングルライフを楽しむ30代後半の女性。この3人がコロナ禍という社会の中で、ささいなきっかけから坂を転がるように、最悪の方向に転落していく。普通なら気が滅入ってしまいそうだか、次に何が起こるのかがすごく気になり、主人公たちのように落ち込むこともなく、最後の方の展開には、思わず笑ってしまった。確かにタイトル通り滅茶苦茶な物語だったが、面白かった。

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順調にキャリアを重ねてきた30代の女性がマッチングアプリで出会ったのは…。進学校で下位に転落した高校生は電車で元クラスメートの不良少年と再会し…。老朽化したラブホテルを継いだ経営者は経営不振に陥り…。コロナ禍に翻弄された三人。読み手は当然、そっちへ行くな、留まれ、と思うのだが、加速した彼らは止まらない。見事に坂道を転がり落ちていく。そんな3人の行く道が交差したとき…!!この後のスピード感はすごい。まさに滅茶苦茶。すごい勢いでページをめくってしまった。コロナ禍を扱っているものは、まだ抜け出したという実感がないだけあって、なかなかエンタメとして純粋に楽しめないものが多いが、これは面白かった。あの時は大変だったね、と懐かしく振り返られる日々が早くやってきますように。

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時は2020年、コロナ禍真っ只中の関東地方で、三十路の独身OL、高校生男子、中年既婚男性の3人がそれぞれに滅茶苦茶としか言いようのない大騒ぎに巻き込まれてゆく狂騒的な物語。最後は偶然にも三人の運命が交錯する結末や如何に?この騒ぎの元凶が全てコロナ禍にあるかと言えば違うと思いますし、あの時もっと適切な行動をとればこんなに泥沼に嵌らなくて済んだかもしれないとか、いろいろと後で思い浮かぶ事はありますけれど彼らは一生懸命にやったと思いますし、人間は諦めなければ望みは常にあるのだと教えてくれているように思いますね。本書はいつまでも出口が見えず一難去ってまた一難で災厄が次々に襲い掛かる悪夢のようなクレイジーな物語ですが、先の予測が困難な現代社会を生きる上で最後に一抹の希望と勇気をもらえる良書だと思いますね。

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コロナ禍の孤独が彼らを追い詰めたのか。かっとなりやすい、相談相手がいないがため正常な判断ができない。時代のロールモデルを見ているかのようだ。登場人物たちは、ああそれはまずい、いけないと、止めたくなる状況にどんどん陥る。ラストまで止まらない、止められない。タイトルの通り、偽りなし。本の装丁も注目。表紙のインパクトがすごい。色遣い、フォントの「滅茶苦茶」感、作品の内容を正しく表現していて素晴らしい。

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これ以外のタイトルは思いつかないですよね。本当に滅茶苦茶!

 コロナ真っ只中でのこと。
都内でシングルライフを満喫している30代女性今井美世子。
北関東に住む進学校に通う高校生、二宮礼夫。
静岡でラブホテルを経営する中年男性、戸村茂一。

寂しくてマッチングアプリに登録した美世子。
不良の元同級生に出会って、まっとうでいることが馬鹿馬鹿しく思えてきた礼夫。
コロナでホテルが経営不振の茂一。

あれよあれよと落ちていきます。フリーフォールです。

 どんな仕事も小さな工夫が大切だと生きてきた茂一の、持続化給付金が支給されない件は私も知らなかった情報があって、理不尽すぎる仕打ちに泣けます。

 でも、ラストの展開嫌いじゃないです。むしろ好き。

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元々はそこまで無茶苦茶ではなかったのに、現実を受け入れられずに、小さな不満から、足を踏み外して、ちょっとしたきっかけで、どんどん泥沼に、はまっていく。これは教訓?アフターコロナで外出したり、友だちと飲みに行ったり、旅行したり、ストレス発散できるようになっても、押入り強盗や、オレオレ詐欺も減らない。ルフィの手下も、家族の情報などバレているので、やるしかなかったと言う。ラストは死ぬほど恐ろしい目にあっても尚再生の可能性はあると感じられた。

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3人とも、順調に真面目に生きてきたのに、コロナ禍による心の隙間から道を踏み外し、どんどん堕ちていくというお話。

それぞれに、しんどすぎる堕ちっぷり。

女性としては、やっぱり美世子が辛かった😣
ここまでされちゃうの?

それぞれに、印象に残るキャラクターが登場するのだけれど、一番は芽衣。14才、なんだよね😱
この能力を別の方向に活かしてほしい!

我が国の理不尽を、バッサリ切るところは、
さすが染井作品。

ハラハラドキドキ、ラストはイッキ読みの迫力の展開✨

途中、あまりの転落ぶりに読むのがしんどくなっちゃった方も、どうか最後まで読んでみてほしい。

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コロナ禍でラブホテル経営に苦心する男性、不良元旧友に再会した進学校に通う高校生、マッチングアプリで恋人ができた独身女性、3人の転落の話が並行して進められる。悪人の網にかかり逃れる術がなく深みにハマってゆくのは歯痒い。しかし普通の人々はまずいと知りつつ流されてしまうものだろう。彼らの運命が交錯する終盤は活劇アクション風味になる。爽やかな読後感。

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一見どこにでもいる、かかわりのない三人(ラブホテル経営のお父さん、婚活アラフォー女子、高校生男子)がどんどん深みにはまっていって取り返しのつかない事態に陥っていくお話。
どの人も自業自得というのもありかわいそうとかはあまり思えなかったのですが、え、え、え、そこまで堕ちていくのか・・・と読んでいるのはやはり心苦しかったです。

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さすがの染井さんでした。もう、ずっと手の上で転がされているような感覚で、考え抜かれた職人技の技巧に打ち砕かれました。一人一人の身の上はそれぞれ悲惨で惨めで世を恨む動機になるも、一人一人が合わさると、こんなにも世の中はユーモラスで、会話があると人はそれだけで刺激を受けて、時間を重ねると不思議な親近感も生まれるのだと、人間ってバカでくだらなくて、でも面白いじゃん!という感想が一番正直なところです。いつしか自己のことより大切な人を思う気持ちの方が強くなり、一大スペクタルのようなドタバタ劇から物語はクライマックスへ。全編通して緊迫感と笑いに満ちた久々に夢中になって読んだ一冊でした。

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題名通り3人の登場人物が、滅茶苦茶な目に会う話でした。思わず、「本当に滅茶苦茶だわ」と心の中で何度も呟きました。でもそのエピソードが気の毒ながらも、とても面白くページが進むこと、進むこと。ここまで滅茶苦茶とはいかなくとも、現実の世界でも、コロナ禍故の災難に遭った人たちはいたのだろうと考える。同じような境遇でもどこが災難に遭う分岐点だったのか?小説を読みながら、自分ならどこで踏みとどまるか?違う選択をするか?違う言葉を発するか?などと考えた。いや、しかし面白かった!

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コロナ禍で、道を踏み外した三人の物語。
コロナのせいでという前提だが、そもそもの人間性の問題もあるように思う。
もっとも持続化給付金の不正受給も、遊びがエスカレートして人を殺してしまう子供も、婚活アプリで騙されてしまう人もいる現実なので、こんな事件が実際に起こっていたことはあり得る話だ。
著者の作品はいくつか読んでいるが、不快な題材で読み心地も良くないが、あり得る話として考えさせられるものが多い。

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2020年から感染爆発したコロナによって日常が破壊され、どうにかしてこの状況から立ち直りたいと滅茶苦茶に向う見ずに手を伸ばした結果を読んでいると、本当に追い詰められたときに自分だったらこの誘惑にただ不正だからと抗えるのか、一度踏み外したら坂道を止めるのは容易ではないなと思った。

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