時計泥棒と悪人たち

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刊行日 2023/04/24 | 掲載終了日 2023/04/23

ハッシュタグ:#時計泥棒と悪人たち #NetGalleyJP


内容紹介

『方舟』でミステリーランキングを席捲の夕木春央、待望の最新作!
画家と泥棒が大正時代を駆け回る!浪漫あふれる本格ミステリー連作

油絵画家の井口が、泥棒に転職した蓮野に相談を持ち込んだ。
以前井口の父が美術収集家の加右衛門氏に譲ったオランダ王族由縁の置時計が贋物であり、加右衛門氏が私立美術館の造設を進めているという。
美術館に時計が展示されれば、加右衛門氏は大恥を晒す。
井口は蓮野とともに、美術館に潜入して本物の時計との交換を試みるがーー。
(『加右衛門氏の美術館』より)

夕木春央真骨頂の大正ミステリー6作書き下ろし!

著者・夕木春央(ゆうき はるお)
2019年、『絞首商会の後継人』で第60回メフィスト賞を受賞。同年、改題した『絞首商會』でデビュー。近著に『サーカスから来た執達吏』がある。
『方舟』で「週刊文春ミステリーベスト10 国内部門」「MRC大賞2022」を受賞。


『方舟』でミステリーランキングを席捲の夕木春央、待望の最新作!
画家と泥棒が大正時代を駆け回る!浪漫あふれる本格ミステリー連作

油絵画家の井口が、泥棒に転職した蓮野に相談を持ち込んだ。
以前井口の父が美術収集家の加右衛門氏に譲ったオランダ王族由縁の置時計が贋物であり、加右衛門氏が私立美術館の造設を進めているという。
美術館に時計が展示されれば、加右衛門氏は大恥を晒す。
井口は蓮野とともに、美術館に潜入して本...


出版社からの備考・コメント

★校了前の仮データを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

発売前の大切なゲラをご提供させていただいております。弊社では、下記のような方からのリクエストをお待ちしております。
○発売に向けて、一緒に作品と著者を応援していただける方
○NetGalleyへレビューを書いてくださる方
○自分には合わない内容だった際、どういったところが合わなかったかなど、建設的なご意見をくださる方

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著者・担当編集ともに楽しみにお待ちしております。

発売前作品のため、ネタバレや、読書メーターやブクログなどNetGalley以外の外部書評サイトで発売前にレビューを投稿することはお控えください。

ご協力の程、何卒宜しくお願い致します。

★★★★★

作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は
恐れ入りますが<講談社 第五事業販売部>まで直接お問合せをお願い致します。

★★


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出版情報

ISBN 9784065312414
本体価格 ¥2,150 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

『方舟』夕木先生の最新作に今回は如何にどんでん返されるのか期待大でした!
洋画家井口と泥棒になった蓮野。井口のまわりで起こる事件の数々に蓮野の巻き込まれ感が面白かった。蓮野は誰よりも早く真相に辿り着く。悪魔は悪魔を知る。悪人は悪人を知るという事でしょうか。
中でも好きな話は『光川丸の妖しい晩餐』。航行不能で停泊中の大型貨物船「光川丸」に食材として積まれた2頭の虎。何かが起きる予感しかない!ミステリーホラー調で読後のゾクっと感はこれが一番。怖い部分も多かったけれど、その中でも大月のキャラがいい味でてました。もっと大月と井口の掛け合いが読みたかったなぁ。
他の作品ももちろん面白かった!期待を裏切らない面白さ。

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方舟が未読なので、次はぜひ方舟を読もうと思います。画家と泥棒という組み合わせは初めてで不思議な感じがしましたが、妙に納得もできました。世の中誰をもって悪人とするのか、どこにでも悪は潜んでいて誰でも悪人となり得る。読みものは本当に不思議です。

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『方舟』で夕木先生の本を初めて読みました。今回その期待を持って読みました。事件と謎解きのスピード感がよくて、謎が解明されていく部分はどんどんページをめくってしました。
蓮野を連れ回す井口の感性や考えが常人(芸術については除くが)寄りだったので、物語に置いていかれず、読み進められて面白かったです。

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「方舟」で今最も注目されるミステリ作家だと思いますが、500ページを超える大作にウキウキしながら読み始めました。短編集でありながらどの物語も光る推理が見られて、「方舟」とは違う面白さを味わえます。お気に入りは「光川丸の妖しい晩餐」という作品。航行中の船上というクローズドサークルの環境で起きる殺人事件。ここにホラー的演出が加わり、いちばんドキドキして読みました。

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連作短編というよりは、連作中編という感じのボリュームでした。
画家の井口と泥棒の蓮野がバディとなって事件に挑むのですが
井口が事件を持ってきて、蓮野が解決という流れです。
方舟に続いて今回もクローズドものがあり、楽しめると思います。

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著者のデビュー作「絞首商會」でも探偵役だった蓮野が、今回も六つの謎を解き明かしてゆく連作短編的展開で、やや偏屈な一面も覗かせるそのパーソナリティも効いていましたが、本作のバラエティ豊かな事件の数々は、著者の引き出しの多さを改めて感じさせるなかなか読み応えのある一冊になっていました。

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画家の井口と泥棒の蓮野のバディで警察に言えない事情のある事件を解決していく。
バディが珍しい組み合わせでなんだか新鮮でした。蓮野と井口の物事の捉え方・解決への道が面白かったです。しかも事件が少しずつ繋がっていく連作短編だったのが面白かったです。

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元泥棒の美男子・蓮野が相棒?・井口と共に、探偵さながらの推理力で事件を解決していく大正ロマン活劇。
連作短編集ですが、一つ一つの話が読み応えがあります。
大正時代の景色が目に浮かぶような描写に、生き生きと動き回る登場人物たち。ページ数は多いですが、さくさくと読めました。シリーズものと知らなかったので、前作も読んでみたくなりました。そして更なる続編も書いてくださることを期待します。

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画家の井口と銀行員から泥棒に転職した蓮野の2人が何故かホームズとワトソンのように謎を解いていくミステリー。
積極的に事件に巻き込まれに行っているようにも感じられ、テンポ良くすすむ物語とすっきりとした謎解き、それに贋物と本物に翻弄されているかのような人たちへの蓮野の本質を見極めるような思考(というと偉そうな雰囲気になってしまうけど)や空気感がとても興味深かったです。
『誘拐と大雪 誘拐の章』P154での、夫婦の会話が緊迫している状況のはずなのに何処か滑稽で、くすりと笑える場面も多数あって、とても読みやすく感じました。

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方舟の読了感が鮮烈で、「時計泥棒と悪人たち」も期待しながら読みはじめた。大正時代を背景に7編からなる連作短編集でしたが、えらく読み応えありでした。画家の井口が泥棒に転職(名探偵としてやっていけるのに)した蓮野に、次々に起こる事件の謎解きを依頼する。物語が大正浪漫の雰囲気たっぷりで、今までのミステリとは違った要素も加わって、大正時代にワープした感じでした。夕木さんのデビュー作「絞首商會」にも、蓮野が探偵役で活躍するようで、是非読んでみたい。

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近代化が進んだ大正期。レトロな魅力溢れる激動の時代を舞台にミステリの幕が開く。善人とはいえない金満家たち。泥棒の蓮野がワトソン役の井口くんとともに事件の謎を解く!泥棒=悪人とはいかず名探偵というパラドックス、被害者が悪人。ミステリ連作短編集で、既に発表済みの作品とリンクしているそうだが、この作品単体でも楽しめた。遡って既刊を読みたくなった。

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画家が友人の泥棒と美術館に潜入し、時計交換を試みる『加右衛門の美術館』ほか、密室殺人や誘拐といった不穏な事件から、亡妻宛の手紙の謎など、盛り沢山な連作大正ミステリ。

本作に繋がる『絞首商會』『サーカスから来た執達吏』どちらも未読でも全く問題なく楽しめた。500ページ超えの重量も負担にならない程好い緩急がとても印象に残った。作品全体のバランスだけを見た「緩」章と「急」章の寄せ集めではなく、各章の中でもしっかりとメリハリが利いていて、中弛みなくずっと新鮮さを味わえる作品。

細部まで拘った大正浪漫漂うレトロな設定に、蓮野を始めとした掴み所のないキャラたちの個性が加わり、幻想的な空気も孕んでいて心地好さがあった。
文句なしに面白い作品だった分、満足感に比例して、蓮野たちをもっと知りたい欲が湧き、すぐにでも彼らが出てくる作品を読みたいと思った。

謎解きはとても丁寧でわかり易かったけど、全章に絵があるともっと参加出来た気がしました。

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キャラクターの紹介がやや唐突だな、と思ったが、
どうやらシリーズもの?らしい。

ミステリーなのだが、トリック等の謎解きよりも、
「そういう動機だったのか?」を楽しむタイプの作品。
どの犯人も、動機がちょっと普通じゃない。
あきれたり、ゾッとしたり。

個人的には、もっと蓮野のパーソナリティに迫ってほしかった。
他作品を読めばわかるのかな?

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『方舟』が2023本屋大賞にノミネートされたほか、様々なミステリーランキングにランクインする著者の最新作。

画家の井口と翻訳家で元泥棒の蓮野のコンビが主役のミステリー短編集。
結構なボリュームがあり、さくさく行けるのと、なかなか進まないものと分かれた。
時代はロシア革命から3年後というから、1920年大正時代だろう。
なんとなくきな臭い空気が漂い、色々な物事にうさん臭さが感じられる。

一話目は、画家の井口自身が、自分の父親の窮地のために蓮野を頼って泥棒をはたらこうとするもの。
そういう解決方法しか浮かばないんかい!と言いたくなるが、今とは違った階級社会、勝手も色々と違ったのだろう...。
殆どの話が井口目線なのだが、二つだけ華族の家政婦、金持ちの女中目線となっているものがある。
事件の筋からしてそうなったのだろうが、なぜ二話分だけそうしたのだろうか?とちょっと気になった。

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