ヨモツイクサ
知念 実希人
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刊行日 2023/05/15 | 掲載終了日 2024/02/08
ハッシュタグ:#ヨモツイクサ #NetGalleyJP
内容紹介
これが、知念実希人!?
神秘と戦慄の新境地!
「黄泉の森には絶対に入ってはならない」
人なのか、ヒグマなのか、禁域の森には未知なる生物がいる。
究極の遺伝子を持ち、生命を喰い尽くすその名は……ヨモツイクサ。
『ムゲンのi』『硝子の塔の殺人』を超える衝撃作
医療ミステリーのトップランナーが
初めて挑むバイオ・ホラー!
《あらすじ》
「黄泉の森には絶対入ってはいけない。『ヨモツイクサ』の餌食になってしまうよ」
「その森は、アイヌの人々が昔から禁域として怖れていたところですよね」
「そう、最近もリゾート開発を始めた会社の作業員が行方不明になり、
現場には『何か』に蹂躙された痕跡だけ残されていた。
警察はヒグマだと断定したんだが、あんな殺戮は考えられない……」
「七年前にもありましたね。禁域のそばの一家が行方不明になった神隠し事件が。
残された女医は今も家族を捜し続けていると聞きます」
「もしかすると、二つの事件はヨモツイクサの仕業なのかもしれない」
「そうとしか考えられません。これは噂ですが、
作業員は死ぬ前に神秘的な蒼い光を見たそうです」
≪著者略歴≫
知念 実希人(ちねん みきと)
1978年、沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒、日本内科学会認定医。2011年、第4回島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を『レゾン・デートル』で受賞。12年、同作を改題した『誰がための刃』で作家デビュー。「天久鷹央」シリーズが人気を博し、15年『仮面病棟』が啓文堂文庫大賞を受賞、ベストセラーに。『崩れる脳を抱きしめて』『ひとつむぎの手』『ムゲンのi』『硝子の塔の殺人』で本屋大賞ノミネート。
出版社からの備考・コメント
※ゲラは校了の前のデータにつき、修正が入る可能性がございます。
※発売前作品のため、ネタバレや、読書メーターやブクログなど外部書評サイトで発売前にレビューを投稿することはお控えください。
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出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784575246315 |
本体価格 | ¥1,600 (JPY) |
ページ数 | 376 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
久しぶりに夢中になりました。
これは人に話(紹介)したくなる。
幻想的だと思っていた表紙も、読後に見るとまた違う感想が...
古事記やアイヌ民話、実際にあった事件等が絡み合う内容に引き込まれ、ページをめくる手が止まらない。
冒頭からずっとある違和感を最後に肯定されるも、これはメリーバッドエンド?でも、その先が気になる魅力ある作品でした。
初·知念実希人作品。人気シリーズも読んでみたいと思うきっかけになりました。
ありがとうございました。
著者は現役内科医で、医療ミステリから出発して、今や本格ミステリまで書いてしまう才人。その人が突然変異利用に書いたモンスターパニック小説。
入ると「ヨモツイクサ」の餌食になってしまうと伝えられる禁域。そこでは人が行方不明になり、ヒグマに襲われたのではと考えられたが実は・・・
今作は、トンデモを遥かに超越した超弩級のスーパートンデモ小説だ。ヨモツイクサという設定だけでもなかなかのトンデモだが、さらにそれを超えるトンデモ生物が登場して呆気に取られる。
とんかく面白い。ものすごいパワーでストーリーが展開し、一気に読まされてしまう。設定のリアリティや人物造形にしても、ストーリー展開にしても、さすがの匠の技と納得の一作。
ただ好き嫌いが激しく分かれる、読者を選ぶ一作であることも事実。
ホラーの大盤振る舞い!いいんですかこんなにと思うほどあらゆる要素が押し寄せてきて恐ろしく、面白かったです。
半分迎えたあたりからのアクションが本当にハラハラして、ハリウッドがほうっておくわけがないと思うくらいでした。
そして茜が強くて格好良く、もう一生ついていくしかない…という気になります。もう何がどうなろうと…かないっこない…。続編があるなら読みたいとすら思います。
完全に油断していた。これから読む人は油断しちゃいけない。
見たことも想像したこともない怪物の恐怖。
全てを覆される恐怖に慄く。
知念先生、ごめんなさい。正直舐めてかかってました。やられました。完敗です!!
ページをめくる程に強くなる
匂い立つ血の匂い。
肌に絡みつく湿った空気。
森に迷い込んだ様な不安感。
あらゆる五感を刺激されつづけられる。
その先に待つのは目眩を覚える程の衝撃。
あぁ。
黄泉の森には絶対に入ってはいけなかった。
著者には珍しく容赦ないほど怖いストーリー。次々と人間を捕食する、正体不明のモンスターVS女医。
過去に家族が神隠しにあい、その原因を探る中で遭遇したモンスター。
なぜこんなモンスターが生まれたのか?昔から伝わる伝説を絡め、現代医学を駆使して
不気味な生物の正体を探るヒロイン。
体重が1tもあるヒグマでさえかなわない、恐るべきモンスターとの熾烈な戦い。
そして隠された「超」弩級、それまでの世界観がひっくり返るほどの衝撃的真相!
難しい医学用語も多数出てくるが、それを凌駕する圧倒的リーダビリティで
読者を物語の世界へ誘う。超怖いけど面白すぎる作品!
現役医師としてのリアルな「生命科学」と、人気作家としての「発想力」が惜しみなく詰め込まれた、恐怖心を煽るバイオホラー。
先人が恐れた禁忌の森での幻想的な言い伝えに、実際の痛ましい事件を絡め、対照的な局面を幾度と作り上げる事で、パニックを誘う。グロテスクな表現と人間的情緒がシンクロするような感覚がして、また惑わされた。
前半と後半でかなり色がかわる、愛とホラーのリバーシブル作品。
北海道の伝承やヒグマ被害などのネタを絡めながら、周囲で起きる不可解な事件の真相を追うストーリーで、危険と知りながらもなぜかその真相を追わずにはいられない主人公の行動、生命の進化に邁進する怪物たちとの壮絶な戦いの決着はなかなか衝撃的したが、ふっきれたようなその結末がまた鮮烈な印象を残さずにはいられない物語でした…。
とにかく怖い。何が起きているのか分からない怖さの中、それでものめり込んでしまう面白さがあった。深い森の中で青く発光する綺麗な景色が見えたかと思うと、グロテスクな描写が襲ってくる。息つく暇なんてない、油断できない一冊でした。
ヨモツイクサ/知念実希人 双葉社
- めっちゃ怖くて面白い。バイオ・サバイバルホラーの傑作が誕生 -
「あの森へは入ってはいけないよ、地獄からヨモツイクサがやってきて
内臓を食べられてしまうからね…」
優れた外科医として仕事に打ち込む茜には、
7年前に食事の用意がされたままだったことから世間で神隠し事件と呼ばれている
実家の家族全員が蒸発して行方不明になっているという過去があった。
そしてその実家の近くには、あの黄泉の森…
その禁忌の森に手を出したリゾート開発業者の作業員が殺害される。
横転された重機と血塗られ咀嚼された痕跡から警察はヒグマの仕業と断定するが
同僚の四之宮と司法解剖を行った茜は、
ヒグマではなく未知なる生物の影があるのではないかと疑念を抱いていた
神隠しにあった家族を探すチャンスと執念を燃やす茜は、
ヒグマの駆除のために結成された猟師と警察官たちと共に、
黄泉の森へと足を踏み入れる
そこがヨモツイクサの巣ではないかと知りながら…
医学的・生物学的な視点で、謎を解いていくミステリーな要素と
バイオハザード的なサバイバルホラーな要素が絡み合って、
最初から最後までゾクゾクする鳥肌ものの恐怖でしたが、面白かったです。
そしてさすが知念先生。
伏線が明かされ叩きつけられるような衝撃のラストもすごかった。
医療×ミステリーの知念先生にホラーを足すと、こんな化学反応が…
ミステリー好きにもホラー好きにもソソる作品だと思います。
素敵な物語をありがとうございます。
#フタバ図書 #読了 #NetGalleyJP
知念先生初めてのホラーということでドキドキしながら読ませていただきました。
最初からもう背筋が寒くなり、何よりも描写がリアルすぎて映像が鮮明に浮かび怖さが倍増。
一本映画を観終わった気分です。
でもお陰で蜘蛛と森が怖くなりました。
普段は読まないジャンルだったので
最後まで読めるか心配でしたが杞憂に終わりました。面白かったです。
ストーリーも絶妙なテンポで進んでいくし、なんといっても最後のどんでん返しには本当にひっくりしました。
タイトルにもなっているヨモツイクサ
を核に知念ワールドが繰り広げられていくのですが、難解な設定を100%理解できなくても十分に楽しめます。
読んでいる間中ずっと映像化してくれないかなぁと思っていました。
怖くて観れないかもしれないけれど、
映像化に期待します。
読んでいてずっと怖かったです。
禁域に入り込んでリゾート開発を始めた作業員達が惨殺される。犯人は圧倒的な力を持つ凶暴なヒグマかと思われた。しかしそのヒグマも何者かによって殺される。
禁域や伝承に対する畏怖。やがて現れる未知の生物との死闘。そしてこの事態を引き起こしたのが身近にいる誰かかもしれない不安。
次から次へと恐ろしいものが出現して、恐怖ってこんなに色々な種類があるのだと思いました。
本当に最後の最後まで怖かったです。
北海道住みなので小説の舞台に選ばれて嬉しかったです。
知念先生初のバイオホラーということで、どんなストーリーなのかなって思いつつ読み進めました。
なるほど、バイオでホラーでミステリーでした。
伏線が色々あって、これって伏線だよねってしたり顔で読んでたけど、
そんな私はまんまと犯人当てを外しました。
それくらい巧妙で面白かったです。
犯人が暴露される場面はとても面白い仕掛けだったので、
それだけでもミステリー好きは読む価値ありだと思います。
あの知念実希人先生がホラーを書く。
しかもモンスターパニック!
古代の神話を盛り込みつつ、医療ミステリも忘れない。
これまでの作風を保ちつつ、新たな領域に踏み込む意欲作でした。
そして面白いんだよなー、ホントにストーリーの展開が上手い。
怪物に対抗するのに軍隊が使う機関銃やバズーカではない。
一般人でもどうにか入手可能な猟銃やダイナマイトというのもクトゥルー神話的でワクワクしました。
ジャパニーズホラーが好きだったり、塚本晋也監督が好きな人はまた違ったベクトルで楽しめると思う。
本当に新境地だと思いました。
挑戦する作家としてのスタイルに感動です。