魔女の原罪

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刊行日 2023/04/20 | 掲載終了日 2023/04/30

内容紹介

【あらすじ】

法律が絶対視される学校生活、魔女の影に怯える大人、血を抜き取られた少女の変死体。

一連の事件の真相と共に、街に隠された秘密が浮かび上がる。


映画化が発表された『法廷遊戯』など注目を集める現役弁護士作家の書き下ろし特殊設定リーガルミステリー。


【担当者より】

現役弁護士作家として、これまでも

法律の奥深さや法に関係する人間ドラマを魅力たっぷりに描いてきた五十嵐律人さん。

今回は「法律だけが重視される、校則のない高校」が舞台です。

特殊な設定ですが、なぜそんな高校が出来たのか?を探っていくにつれ

街ぐるみで大きな秘密を抱えていることが明らかになっていきます。

「特殊設定ミステリ」「リーガルミステリ」と聞くと

ややハードルが高いように感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、

抜群のリーダビリティで一気読みを保証します!

生き生きと動くキャラクター、 中盤から漂う不穏な空気、 そして衝撃の結末……

 ぜひご一読ください!!  

【あらすじ】

法律が絶対視される学校生活、魔女の影に怯える大人、血を抜き取られた少女の変死体。

一連の事件の真相と共に、街に隠された秘密が浮かび上がる。


映画化が発表された『法廷遊戯』など注目を集める現役弁護士作家の書き下ろし特殊設定リーガルミステリー。


【担当者より】

現役弁護士作家として、これまでも

法律の奥深さや法に関係する人間ドラマを魅力たっぷりに描いてきた五十嵐律人さん。

今回は「...


出版情報

ISBN 9784163916880
本体価格 ¥0 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

五十嵐先生の描く少年少女は、まるでそこに存在するかのように迷い、悩み、脆さを見せる。そしてその中にひとすじの光と強さを見せてくれる。
魔女と魔法使いの違いはなんなのか?その問いからこんなに恐ろしい結末に向かうとは。
疑うこと、信じること、親子の間だからこそ、そこに愛や願いがあるからこそ心を曇らせてしまうのだろう。
でもただまっすぐな彼を信じて欲しかったと願わずにはいられない。
彼女を追い詰めたのは誰だったのか、何度も自分に問いかける。
それはわたしだったのかもしれないから。

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小さな町とそこにある学校という閉ざされた世界のみがほとんどの舞台であるにも関わらず壮大なスケールの本作。まさに圧巻のひとこと。
町自体がもうひとりの主人公であり一人の少年が背負うには重すぎる十字架をいつか再生した町が優しく見守ってくれることを願いながら読み終えた。
今最も旬な作家であろう五十嵐律人の新たな代表作を目の当たりにしゾクゾクとワクワクが止まらない!

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「魔女と魔法使いの違いを知ってる?」という問い掛けから始まる物語。
続きが気になって気になって、一気読みしてしまいました。
学校、町、カツテ、大人も子供も全ての違和感が繋がっていくのが恐ろしくもあり、面白かったです。
今まであまり考えてこなかった犯罪を犯した加害者の家族や、その血が繋がった子供のこと。
読んでいくうちに、もしかしたら私も彼らを追い詰める側になってしまうかもしれない。この物語のような町や学校を作らせてしまうかもしれないと、ゾッとしました。
そして最後まで読んで、また最初のページに戻ってしまいました。
深く考えさせられる、重たくて面白い作品でした。ありがとうございました。

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ここ数年で加害者家族の置かれた立場を考えることが多くなりました。家族がしっかりしていたら犯罪は起こらなかったのか?というととてもそうは思えず、それこそ加害者家族という被害者なのではないかと。ただ、その血縁である子供を危険視するという発想は私にはなかったです。
とは言え‥加害者家族となったその時から想像を絶する過酷な生活になると疑心暗鬼となってどんどん悪い方へ考えが進んでしまうのかもしれない
それでも血の浄化とは‥医療従事者までもが‥
自分がその立場になった時には同じように思い込んでしまうのかもしれない。
後半、隠されていた秘密が少しずつ明らかになるたびにその残酷さにこれでもかと打ちのめされラストまで一気読みでした
「信じてあげられなくて‥‥‥ごめんなさい」
この後悔が全てを物語っている。

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なにか重大な秘密が隠されている予感。
そして繰り返し「血」にまつわる話が出てきて、こわすぎました…!
特に第一章はなにもわからないまま次々と事件が起こり、衝撃的に終わりを迎え…。
血ってなんなのだろう。
関係ないって言いたいけれど、やっぱりそう言い切れない。
自分と自分の家族のことを考えるとき、どうしても血でつながった同質さを感じてしまう。
考えれば考えるほど、血に追い詰められていく気持ちがわかる気がしてきました。

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五十嵐律人は毎回過去最高小説を更新してくれる。すばらしかったです。一見何の変哲もない町に潜む不穏さ。町の秘密とは何なのか。加害者家族という被害者たちの絶望。集団心理の恐ろしさ。次々と明かされていく真相。物語への没入感がすごかったです。一見理解不能な動機であるにも関わらず、そこに至るまでの経緯、心理状況が丁寧に描かれていて、彼ら彼女らの悲痛で思い詰めた故の奇行に共感するまでに至ったのは、ひとえに五十嵐先生の真摯で丁寧な文章だからだろうと思います。ずっと読み続けているものであるなら気づくはずですが、初期作品は法律の説明に若干のくどさがあったことは否めません。が、この小説にはそれがない。なのに法律パートももちろんしっかり描かれている。どんどんと成長する五十嵐先生にはこれからも目が離せない。

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「魔女と魔法使いの違い、わかる?」
僕はあの時答えられなかった。
その彼女が学校の裏山で死体で発見された。逮捕されたのは…
以前から住民同士の軋轢を感じてた僕は、不振にかられ調べてみた。
この街には魔女がいるのか?

やられました。
今季の一番に躍り出ました(私比)
読んでる最中何度も「えっ!」を連発。
ミステリー・サスペンス好きな方、要チェックです。
「魔女の原罪」タイトルの意味が深いです。

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住宅地と学校のどちらも、なにかを抱えているようではあるけど、この裏側はかなり特殊な設定がありました。始まりは高校生の学園ものに見えたものが、こんな展開になるとは思わず、驚きの連続です。犯罪のこのような側面を、この特殊な作品に仕上げてしまうなんて、五十嵐律人という作家から目が離せません。

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校則ではなく法律によってのみ裁かれる学校。学校の秘密にとどまらず、家族の秘密、街の秘密、事件の真相とさまざまなものが少しずつ繋がっていくので、「そういうことか!!!」と納得しました。どんどん繋がっていくのがとにかく面白かったです!「魔女」と「魔法使い」の違い、急に出てきたようなテーマだけどここに繋がってくるとは…。そして何より主人公の宏哉の強さに圧倒されました…見習いたいです。

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校則が存在しない代わりに法律が適用されている学校が舞台の作品です。学園生活を軸に話が進むのかなと思っていたのですが、途中から雰囲気がガラッと変わり、色々な秘密が明かされていきます。
人を信じる事ってとても難しいと感じさせる作品。
著者の五十嵐先生は弁護士でもありますので、法律の描き方も分かりやすく、物語と上手く融合されていて読みやすかったです

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校則=法律の特殊な高校に通う少年が、法律では裁けない閉ざされた街の秘密に迫る、身の毛もよだつ法廷ミステリ。
「くだらない」ラストの一文にあった様に本当にくだらない理由に躍らされる人間の弱さ。「法律」と「同調圧力」を笠に暴走し、正当化する人間の姑息さは、現役弁護士としての観点が反映されている気がして面白かった。
いじめや窃盗など倫理観を問う学園ミステリかと思ったら、殺人事件を機にガラリと一変。法律を含め倫理観を問うスタイルは一貫している筈なのに、状況に応じて独自の判断で優先されるものが変わる恐ろしさ。
「自分の幸福より、他人の不幸を求めていた」連鎖する不安が作り出す妄想と期待。全てを背負わされた少年の決断に心打たれる作品。

「犯歴」があるからまた犯すだろうという疑いと、一度「犯歴」があるからもう心を入れ替えただろうという期待。信じる事と疑う事は紙一重で、一つの要素がどちらに転ぶかは受け取る人次第だと痛感させられた。

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一見自由なように見えて、監視されている街には一体何があるのか。変死事件をきっかけに謎に切り込んでゆく宏哉が知る過去の因縁と街が抱えてきた業の深さにはタイトルの意味を改めて噛み締めてしまいましたが、何ともやりきれない結末を迎える中でそれでもやはり信じることはできなかったのか…と考えずにいられませんでした。

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街の違和感が宏哉の目を通して語られる前半は違和感と閉塞感がありつつも若者の目線で描かれる軽やかさもあったのですが、途中からそこに佐瀬の目線が加わりだすと途端に物語の重厚感と酸素が無くて目眩がしそうな空気感にやられそうでした。
このままでは、宏哉がこの空気に飲み込まれてしまうのでは、潰れてしまうのでは…はらはらしながらも圧倒的な面白さで物語は進んで行き思いもつかなかったラストへと向かいます。

若者が主人公になるミステリィではその成長を促し導く大人が物語の中で不可欠だといつも感じます、佐瀬は正にそんな大人です。
ラストが素晴らしくて、宏哉が本当に魅力的でした。

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校則はなく法律の順守を徹底させる学校、住民の間の溝、同じタイミングで治療を受ける主人公とクラスメイト。
色々と違和感のある街の底にあるものが何なのか気になって、ページをめくる手が止まりませんでした。
最初のうちは、鏡沢高校が少年院や少年刑務所に代わるような、実験的な更生施設のようなものかと予測しながら読んでいましたが、話はそんな単純なものじゃなかった。
はたから見たら「何もそこまでしなくても…」と思うことも、もし自分が同じ立場に置かれたとしたら、本当に最後まで信じることができるのか、立ち上がることができるのか、考えれば考えるほど、自信がなくなってくる。
追い詰められた時に現れる人の心の弱さ、強さ。どちらに振れるかは、本当に紙一重なんだろうと思います。
内容が重めなので「おもしろい」という言葉が適切なのかわかりませんが、最後まで予想のつかないドキドキする展開で、一気読みでした。

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とても面白かったです。
感想がすべてネタバレに、なるのでさらっと書かせていただきます。
自分の置かれた環境に疑問を持つ主人公。
高校の不思議な校則や町のおかしな雰囲気。
そんな疑問の答えを探してる最中に起きる同級生の殺害。事件の捜査が進展していく中で、解明する町の謎や自分の境遇。ラストのすべてを知った後、これからどう生きていくのか答えを出した姿は、とても胸に響きました。

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この街にはどんななぞがあるのか?
学校にはどんな秘密があるのか?
過去の事件とどんなつながりのある犯人が現れるのか?
真犯人がいるはず…と思いながら読んでいたのに…まさかの真実でした。
予想外すぎて、とてもおもしろく、また考えさせられる一冊でした。

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五十嵐先生は、『法廷遊戯』から好きな作家さんの1人です。私には、少々難しい部分がありますが、それを上回る面白さで、毎回楽しみにしております。

今回は、序盤から、タイトルの魔女というワードが出てきます。魔法使いと魔女の違いは、何か。
主人公は透析治療中の男子高校生。透析治療をしなければならず、他の子よりも、時間制限があったり、生と向き合うことがあったりする。
学校も特殊、住んでいる場所も、何やら特殊。
よくわからないまま、第一部の大半が過ぎていく。が、第一部の後半からは、続きを求めてあっという間でした。
子どもを信じて見守れたら、どんなに良かったろう。
主人公の強さに、涙し、驚き、頑張って生きて欲しい!と思い本を閉じました。
読ませていただき、ありがとうございました。

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校則が無い学校が舞台なので学園ミステリかと思い読み始めましたが、思いもよらない展開に!
この発想は無かったですね。さすがの着眼点だと思いました!
著者の真骨頂である法廷もちゃんとあり、期待値を裏切らない。
それと今回の一番のポイントは、読み始めの感触と読み終わりの感じが全然違うなということ。
こんなにガラッと変化する作品はそうないのではないかと思います。
最初から最後まで、どうなるか気になりながら読めました。
面白かったです!

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