リジーと雲

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刊行日 2023/02/20 | 掲載終了日 2023/02/28

ハッシュタグ:#リジーと雲 #NetGalleyJP


内容紹介

リジーが雲売りから選んだのは、ふつうのかたちの雲。雲とのくらしには決まりがたくさんありますが、ミロと名前をつけて、毎日いっしょうけんめいお世話をします。季節はめぐり、もくもく、もくもく、ミロはどんどん大きくなって…。

【対象年齢:5歳~】

リジーが雲売りから選んだのは、ふつうのかたちの雲。雲とのくらしには決まりがたくさんありますが、ミロと名前をつけて、毎日いっしょうけんめいお世話をします。季節はめぐり、もくもく、もくもく、ミロはどんどん大きくなって…。

【対象年齢:5歳~】


出版社からの備考・コメント

増子久美 訳 
311 × 225 ミリ 
48ページ

増子久美 訳 
311 × 225 ミリ 
48ページ


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784759822984
本体価格 ¥2,000 (JPY)
ページ数 48

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NetGalley会員レビュー

テリー・ファンさんとエリック・ファンさんの絵本は毎回出るたびに見ています。とっても優しい絵柄で、お話の内容も面白いです。
今回の『リジーと雲』は雲を育てるという発想が面白かったです。雲への思いやりが感じられました。

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これまでのファン兄弟の絵本は男の子が喜びそうな作品が多かったけれど、この絵本は女の子の心もぐっと掴みそう。
公園の「雲うり」から小さな雲を買ったリジー。ミロと名前をつけて大切にお世話をするけれど、お別れの時が来て…。リジーはミロが大好きだったんだね。ミロがリジーを見守ってくれているといいな♪
今回のイラストはノスタルジーを感じる優しいタッチになっており、パステルカラー中心の色合いも素敵。特に黄色の使い方に、この作品に通じる温かさを感じる。
街の景色や家の中の壁紙まで緻密に描き込まれているところはさすがファン兄弟。
どの作品も魅力的で、これからの作品も楽しみ。

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ほかの人と少し違う、自分だけの自分の好きなものを手に入れた時
夢中になって向き合って、時間がたてば自分の血肉になって自分のものになる。
だけれど、あまりに自然すぎてものの見方が一辺倒になってしまうことがある。

距離が近い相手だと、思い込むことが正しくても間違っていても、
当たり前のことを問題があると思うには、思い変えがとても大変。
自分の間違いを決めることでもあるから。

自分のもの、自分の一部が離れてしまう感覚、喪失が怖い。私もです。
だけれど、怖さの不安も、応援したいけど見守るだけというのも、
何とも言えない、気持ちの温かさを生むもとにもなるのですね。

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リジーは公園にお散歩にゆくと、まっさきに雲売り(Cloud Seller) のところへかけよる。雲をペットにするのは今はもうあんまり流行ってないんだって、そんなことにはおかまいなし。雲にミロという名前をつけて、一緒に楽しく暮らしていく。雲を飼うときの取説に注意して・・・なんという楽しいアイディア!風船売りのような風体で、雲たちが売られている。お日様が出ていればいつも小さな虹がかかる。雲のご機嫌は日々変化する。出会いがあればそしてちょっと切ない別れもある。ファン兄弟の雲と女の子の絵本は抑えたトーンに明るく大人しい黄色が浮かび上がるようなデザイン。

Lizzy and the Cloud
Text and Illustrations Terry Fan and Eric Fan

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ファン兄弟の新作は、「雲」を買って育てるという、想像もしなかったおはなし。ビックリ! 
リジーのミロへの愛情のこもったお世話が素晴らしい。でも、どれだけ可愛がっても、雲には雲の生き方があるのだ。ラストは一抹の寂しさと温かさでいっぱいになった。これから、空を見上げた時は、ミロを探してしまうだろう。

おはなしのユニークさ以上に素晴らしいのは、やはり絵だ。モノクロの中に挟まられ、際立つ色の美しさ。ミロとその下の虹の繊細な描写にはうっとりとする。今作も、多くの人の心をつかんで離さないだろう。

#リジーと雲 #NetGalleyJP

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雲売りから、雲を手に入れたリジーは、お世話を欠かさず、次第に雲は大きくなります。そして、選んだ選択は…。自然を題材にした、なんて素敵なお話し。そして、絵のほのぼのとしていること。優しく、しっとりとした読み心地で、心に虹がかかるようでした。

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リジーが育てた雲。ミロと名付けて、まるで友だちのよう。リジーが一生懸命お世話をするようすが丁寧に描かれます。
変化し、成長し続ける雲は、自分の意思を持つ者のようです。決して馴れ合わない。
雲の「おせわのしかた」を守ったけれど、どうしても、矛盾してしまう事態がそこには待っていたのです。
親しんだ自分の雲との別れはいかばかりだったでしょう。
でも、別れてもいつでも、いつまでも、リジーの心にはミロがいるのだと思う時、いっしょにいた時間が豊かなものであったことに気づかされます。ファン兄弟の美しい絵を今回も大いに楽しみました。

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一枚一枚の絵がとても綺麗でページをめくる楽しみがあります。雲のロミとの不思議な生活と、愛情を持っておせわをすることで心を通わせていくリジーの姿をほほえましく感じるとともに、いきものと暮らすことの楽しさと少しの切なさも感じさせられた美しいファンタジーでした。

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読み終わって、ふぅっと息を吹いて、このレビューを書いています。
「おせわのしかた」を見て、毎日しないといけないことがあるのは根気がいるなあって。まただいぶ季節がめぐっているから、リジーはがんばりやさんだなあって。
なので、最後まで読み終えてから、リジーがビルの屋上に立っている2つの絵を何度も見比べました。そして、涙があふれてきました。
街並みの様子が細かく描かれていて「雲を持って歩くリジーはどこにいるのかな」とか、絵をじっくり見る楽しさもありました。
繰り返し読みたくなる絵本です。

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