おにぎり猫のものがたり 第一巻
ミケパンチ
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刊行日 2022/11/11 | 掲載終了日 2023/06/30
PUBFUN(パブファン) | NextPublishing Authors Press
ハッシュタグ:#ネクパブPODアワード #NetGalleyJP
内容紹介
本作品は、〈ネクパブPODアワード2023〉グランプリ受賞作品です。
【内容紹介】
おにぎりを作るやさしい猫のものがたりです。
ある公園に小さなおにぎりスタンドがあります。
やさしい目をした猫が毎日おにぎりをこつこつと作っています。
スタンドのそばには素朴で居心地のいいベンチがあります。
おにぎりを買ったお客さんはベンチに座って心安らぐひとときを過ごします。
おにぎりスタンドにやってくるお客さんはお腹を空かせて、心も少しすり減らしています。
ベンチに座っておにぎりを食べて、お腹と心の両方を満たして、少し元気になって楽しくなって帰ってゆきます。
今日もおにぎり猫はコツコツとおにぎりを作ります。
あなたもどうぞ、公園の小さなおにぎり屋へお越しください。
おにぎりをお茶をととのえて、お待ち申し上げております。
この漫画が誕生したのは、2020年の「おにぎりアクション」がきっかけです。
作者のミケパンチが当時noteに「朝の談話室 Have a nice day」という記事を描いていました。
猫のイラストと言葉で、その日がどんな日であっても読んだ方にとってniceな一日になるようにとの思いを込めて毎日更新していました。
2020年の「おにぎりアクション」はイラストでの参加もOKと知り、この毎日描いている記事を猫とおにぎりの記事にして参加してみようと思い立ちました。
初日に描いたエプロンを着けておにぎりを持っている猫のイラストに「物語になりそう」とコメントを頂き、そこから物語が生まれて来ました。
「おにぎりアクション」の日程が終わった翌日に「おにぎり猫のものがたり」第一話を公開して、この漫画がスタートしました。
普通のおにぎりを毎日コツコツと作ってお客さんに食べてもらう、静かなお話です。
「癒される」と仰って頂く事が、とても多いです。
けれども、この物語のベースにあるのは「光は闇の中に輝いている」というヨハネ福音書の言葉です。
(ミケパンチはクリスチャンではありません。北九州にある教会(東八幡キリスト教会)の礼拝をYouTubeで視聴しています)
「おにぎり猫のものがたり」の主人公である小梅は、不遇な子供時代を過ごしました。
心の奥には深い傷を抱えています。
小梅は心に抱えている傷(闇)があるゆえに、他者に優しく、この世界に小さくても光を灯そうとします。
それぞれが自分の中に抱えている闇は、その人の光を生み出す事が出来ると思います。
その光を探してゆくものがたりでもあります。
おにぎりなど食べながら、リラックスして「おにぎり猫のものがたり」の世界を楽しんで、ご自身の中にある光に出会って頂ければ、幸いです。
【著者紹介】
猫などのイラストや漫画を描いています。
ペンや鉛筆を主に使います。
尊敬し目指している作家は、チャールズ・シュルツ氏です。
彼が描いた絵を見ただけで心が軽くあたたかくなり、希望がわいてきます。
心に小さな灯りをともすような仕事をしてゆきたいです。
https://mikepunch.net/
【出版にまつわるエピソード】
ウェブサイトで一話ずつ発表している時から応援してくれていた方々が、私が描きたかったこと、伝えたかったことをしっかりと受け取って言葉で表現してくださったことが、とても嬉しく、力になりました。
原稿はひとコマずつ手描きの絵をスキャンして作っていました。さらに、始めの頃に描いた絵と画風がすっかり変わってしまい、描き直す作業もしました。本にするための作業がかなりの難行となり、一年以上かかりました。
その間ずっと黙って見守って待っていてくれた人たちに、ひたすら感謝するばかりです。
描いてネットにアップしていた時には、ただ毎回必死に描いていただけでしたが、本という手に取れる媒体になったことで、この物語の世界が自分の中ではっきりと形になりました。
全三巻で完結させる心づもりでおります。
この本を手に取って、物語の中に入って頂く人の事を思いながら描きます。
販促プラン
出版情報のISBNは管理用コードです。
本作品はamazonPOD限定販売です。
ご購入はこちら:https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0BLGC6LSL
出版情報のISBNは管理用コードです。
本作品はamazonPOD限定販売です。
ご購入はこちら:https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0BLGC6LSL
出版情報
ISBN | NXPAP00013130 |
本体価格 | ¥1,980 (JPY) |
ページ数 | 211 |
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NetGalley会員レビュー
とても静かな猫とおにぎりのお話し。読み進めていくと、忙しくてザワザワしていた心も落ち着きます。猫たちの表情が、どの表情をとっても愛おしい。騒がしかったり、気をてらったねこ漫画が多い中、自分のために手元に置いておきたい1冊です。
もう、何度、漫画のコマが滲んで見えなくなったことでしょう。
こんな、地味で、普通で、淡々とした物語だけど・・・そのたおやかで、深い優しさは、小梅さんの過去、他の人とは、なかなか分かち合うことのできない孤独な想いから生まれているようです。
多くは語られなくても、染み込むように伝わるあたたかな思いがありました。
ミケパンチさんを、全力で応援してくれたお母様がきっと、小梅さんのような人だったのでしょうね。
たくさん、たくさん、あたたかな光をいただいたのに、何かを選んで言葉にするのはもったいない気がするほどです。でも、あえて、ふれるのなら、山の猫男さんのことば、「このおにぎりは あんたの分身だな 苦しみを知っている強い心を持ったおにぎりだ 食べると勇気をくれる 」そう言って小梅さんのおにぎりについて語ったあと「だが、オレはあんたが 抱えている 重いものから 自由になる方がいい それで このおにぎりが 食べられなくなってもいい 」そして、「みんな 同じ気持ちだ」と伝えるシーン。
わたしたちの、豊かさは他の人のそうした苦しみに根を張り、優しさとして、美しさとして、美味しさとして結晶させたものだったんですね。当たり前のように、そんな強く深い優しさに包まれていながら、何もお返しできていない自分です。忘れてしまうような自分です。
でも、小梅さんは、どうしたか、もう、信じがたい偶然のような運命の出会いの感謝をどうやって、返していったか・・・小梅さんだけの、普通で、小梅さんらしく、小梅さんだけのおにぎりをつくっていきます。小梅さんのその時の目の前の人に、その時々のおもいをこめて・・・
派手で個性的。そんなことばかり求めてた今までの自分です。でも、これからは、小梅さんたちのように深く生きてみたい、そう、こころに決めています。ありがとうございました。
今どきのおにぎりは、衛生面を考えて手袋をはめて作るのが常識だとか。
ねこの小梅さんのおにぎりは、おばあちゃんみたいなふっくらとした素手でにぎってくれて、癒やし成分がたっぷり含まれているに違いない。
ねこ(かわいい)×おにぎり(ソウルフード)で癒やし効果ばつぐんの1冊。
セラピー本を探している方にもおすすめです。
猫が主役のほのぼのとしたシンプルな漫画。それだけなら、いくらでもある。
それでもなにか、この本は自分にとって特別な本だと感じる。
おそらくそう感じたのは私だけではない。だからこそ読まれ、求められて本という形になったのだろう。
その秘密はおそらく、繰り返し登場する『ととのえて』という言葉の源にある。
小梅の言う「ととのえる」とは見た目を美しく揃えることではない。おにぎりを生み出す自らの思考と精神と体調をととのえることも指している。
人の口に入りやがて体を構成するものを、心身の揺らぎなく作り上げて提供する小梅の矜持。その強さと優しさに、人々は惹かれるのだろう。
そしてもう一つ。
『そのものである事こそが、最も特別な事のはずだ』という著者の哲学が、この本を通して一貫して描かれている。
ライフワークと呼べるものがある人は、なんと強いのだろう。
好きで好きでその本質へ、中心へ向かって突き詰めていくと、いつしかそれが人生哲学になるからかもしれない。
このメッセージが、読者を強く支えている。
そして同時に、ありきたりになりがちな「猫が主役のほのぼのとしたシンプルな」この漫画が人々の「特別」になる理由を最も明確に表しているだろう。
私にとっても、何度も読み返したくなる忘れがたい一冊だ。
表紙の猫のほほえみに惹かれてリクエストした。
読み手にそっと寄り添うようなストーリーと、シンプルながらも温かみのあるイラストが作者の人柄をあらわしているように感じた。
日常の中にあるちょっとしたことや躓きに心をとめ、気づきをあたえてくれる。
まんがと作者の解説がセットになっている方がより読みやすいと思う。
おいしいおにぎりを食べて、ほっこりして、それだけなのに、マイナスな気持ちをプラスに考えることができる。
そんないくつものお話しを読んでいると、こちらの気持ちもほっこりしてきて、なんだか良い気分になってきます。
普通なのにとてもおいしくて、心を洗ってくれる小梅さんのおにぎりはどんなのだろう?食べたい!!
そして意外と暗い過去をお持ちの小梅さんも、お客さんとのふれあいで救われる気分になって、一方通行でないのも素敵です。
おにぎりスタンドでの人情噺が始まる。
おにぎりは日常にある普通のもの。
普通の日常が人々の普通を、より良い新しい普通に上書きされて次に向かっていく。
人々が普通を感じてその有難さを感じるのも、
普通じゃないことを乗り越えてきたから、
自分の過去だけでもなく、ほかの人の今も有難くありたいことがある。
作者の自分が自分で決めた普通の自然体の丁寧さを
とても大事にしているということがよくわかり、
それを読者の我々もそうだなと、自然と流れていく普通の日常がありがたく感じる本です。
おにぎり屋さんの、猫の小梅。いつも優しい眼差しと穏やかな応対。ただ、小梅にだって辛いこともある。小梅の接客とおにぎりによって、元気になって帰っていく来客者。おにぎりの材料は普通というのが良い。「普通」が一番なことを思い出させてくれる一冊。良い本でした。
とてもとても心に染みました。
生きてる中でとても大切なことが、改めてストンと心に落ちてきました。
落ちて染みて、身体が幸せな気持ちになりました。
とても辛いことがあったり罪悪感を持って生きていたり…、いろんなことがあるけど、自分の気持ちに向き合い他者とも素直に向き合い日々を過ごしていきたい。
この気持ちを忘れないように読み返したい素敵な一冊です。
ありがとうございます!
ほのぼの可愛いギャグ漫画のようなものかと勝手に思っていました。前半は漫画で後半は作者さんがどう思ってどう考えて作品に落とし込んだかの過程を知ることができます。
初めは漫画と文章とを交互に載せれば良いのにな、と思いましたがこ漫画は漫画だけ、文章は文章のみの方がお子さんも手に取りやすそうだなと思いました。漫画だけ読んでもよし、文章を読んでもよしという感じで。
森でおにぎり屋さんを営む猫さんは素朴なおにぎり3種のみを売っています。近くにあるベンチに腰を下ろしておにぎりを食べるとその空間が色んなことに気付きを与えてくれます。
人間関係に少し疲れた人にもおすすめかもしれません。
おにぎり食べたい!
まず、この一言につきます。
おにぎり限定の飯テロですね。
ここには、冒険も恋愛の駆け引きも
ないけれど
何も否定せず、ありのままの自分を
受け入れてくれる素敵な世界だと
思います。
何回読んでも、癒されます。
1ページに3コマの漫画が数ページで1話。ちょうどいいボリュームだ。
各話の終わりには1枚の絵がある。これまたホッとさせてもらえる。
各話には「あとがき」がある。電子で読んだので、各話の終わりの「1枚の絵」をクリックすると「あとがき」に飛べるみたいな仕掛けがあってもいい。そしてまた「あとがき」から次の話に戻る。
三種類しかない素朴で普通のおにぎり、器は上質なものを使い、小さな店の前にはのんびりできるベンチ。これだけの設定でホッとするような暖かな物語を生み出しているのは作者の温かい視線ならでは。
また別のシチュエーションで展開するストーリーをぜひ読んでみたい。
なんとも言えないやさしさに満ちたお話。
漫画の体裁ですが、ちゃんと結構があって、主人公の猫の小梅さんの来し方も窺えます。
とある公園の小さなおにぎりスタンドを先代から引き継いで、ひとり営む小梅さん。
普通のお米、普通の具材ですが、食べた人の心にぽっと灯を灯すような味わいのおいしさ。
お客さんはみんな少し疲れていたり、お腹を空かせていたり。小梅さんの心尽くしのおにぎりと通じて元気と安心を受け取ります。
小梅さんは苦労をきれいに身につけたひと。心の傷を抱えてきたからこそ、今の幸せをだいじにする。支えてくれるひとがいるから感謝で応えようとする。丁寧なおもてなしで、普通が極上になる不思議。
もっともっと読んでいたかったです。
普通の素朴なものが人を温めるのだな。特別なことができる特別な人ではなくても、誰かを温め、支え、そっと背中を押すことができる。そして人から受け取った優しさを、別の誰かに手渡すことができる。世の中、それに尽きるな。
ノリオさんの優しさのモトが知りたい。
おにぎり店を営む猫の小梅さんと、お店に来るお客さんの温かい交流に癒されます。
1ページに3コマずつ、1話24コマでゆったり進むお話が読みやすく、イラストの力強い線に安定感があるので、昔話を聞いているような心地良さを味わえる本です。
後半の各話のあとがきで漫画に込められたミケパンチさんの願いを読むと、また前半の漫画に戻ってもう一度読み返したくなりました。疲れた時や落ち込んだ時に読んだら少し前を向けそうだと思います。
「おにぎりアクション」の取り組みはこの作品で初めて知りました。こんな素敵なイベントがあったんですね。温かいお茶と一緒に手作りのおにぎりを食べたくなりました。
猫の小梅さんは、公園の一角でスタンド形式のおにぎり屋を営んでいます。もとはこごめさんと言う猫がやっていたのですが、足を痛めて、店を閉めたので、小梅さんがそのあとを継ぎました。よく犬派、猫派と言われますが、このお話には、犬は出てきません。その代わりなんでしょうか、ネズミの神様とか竜神なんかが出てきます。つまり、神さま御用達になるくらい美味しいおにぎりだということです。物語は基本的に3コマ漫画という珍しい形式で進んでいきます(ときどき1コマのシーンは入りますが)。読んでいると、だんだん暖かい気持ちになってほっこりとしてしまいます。ぜひ皆さんも読んでみて、心が洗われる気持ちを味わってはどうでしょうか。
優しさが心に染み渡ってくるような1冊。静かで穏やかな小梅さんの表情や言葉は、自分自身に深く向き合ってきたからこそ、内面から溢れ出てくるものなのだと、あとがきを読んでわかりました。
そして、ほんとうの優しさは、自分が多くを語ることではなく、相手が気づきを得られるまで、寄り添いながら隣で待つことなのではないか…と気付きました。読後、これまで自分のまわりにいて支えてくれていた小梅さんのような存在に想いを馳せました。貴重な体験でした。
おにぎり猫、不思議だけど温かい響きの言葉なのは、猫好きだからそう思うのかしらと読み始めた。
始めはおにぎりを買いに来たお客さんのような気持ちで、恐る恐る公園のベンチに座る。そしていただくのは3種類のおにぎり。美味しいおにぎりを味わう。おにぎりを作り、売る小梅さんの眼差しの温かさ。それでいて程よい距離感。あっという間にその世界にひきこまれる。
そしてまた不思議なことに、いつの間にか視点はお客さんから小梅さん自身に寄り添う気持ちに変化している自分に気づく。小梅さんの心の奥の哀しみや、寂しさ、それを包む家族の存在。いつしかページをめくる私も一体となった気分で哀しさを味わいながら、心がほんわりとしてくるのも感じる。
一生懸命に生きている姿を見て、なぜか癒される。私も同じなの。どこか寂しくて、辛くて、でも今を少しでも大切に過ごしていくことで前を向いているの。そんな声が自分のなかから聞こえてきて、ありがとう、と誰にともなく呟く。そんな一冊。
誰にだって悩みがあったり、疲れていたり、我慢をしていたりすることがあります。気づかないうちに、それが当たり前のことになってしまって、自分が辛いんだということすら感じなくなってしまっていることだってあります。
小梅さんのおにぎりの味が、そんな心の痛みに効くのは、どうやら秘密があるらしいのです。でも、それは小梅さん自身にもよくわからないものだから、一度食べてみるしかないのです。
わたしも小梅さんのおにぎりを食べてみたいなぁ。
足湯みたいな本だ。
ひとりでいること、黙っていること、に居心地の悪さを感じさせたりせず、冷え切って痛いくらいの足を素のまま、人肌プラスアルファの温度で、ただ温めてくれる。
誰かのために、おにぎりを作りたくなる本でした。
表紙通り、シンプルながら温かさを感じる作品でした。
普通が一番。分かっていても迷ってしまう時に、このおにぎりを食べたら元気になりそう。
闇の中にあるから、光は輝いて見える。
疲れた心に効く、サプリマンガ。
公開時からずっと追いかけて読ませていただいていました。
具はたった3種類、だけど口にした者それぞれの心を満たす不思議なおにぎり。
ときおり挟まれる主人公の秘密。
どなたでもどのエピソードかに深く自身を投影できるのではないでしょうか。
海外在住でサイト掲載時条件的に読むことが出来なかったあとがきは、わたしにとってフランダースの犬に出てくるルーベンスの絵でした。
こちらでやっと購読が叶い全部読ませていただいて、その上でやはりミケパンチさんのおにぎり猫に出会えてよかったと心から思います。
ぜひ多くの人に味わっていただきたい作品です。
描き込まれていない単純な線のイラストが良い。
細部まで細かく描いてあったら話が入ってこないかも。
私も小梅さんとおしゃべりしたいし、ベンチに座っておにぎりを食べたい。
明日のお昼はおにぎりを握りろうかな。
スマホで読んでいるせいかもしれませんが、少し文章量が多い気がします。
セリフはいいのですが、特にナレーション的な地の文が長く、リズムよく読めませんでした。
ほんわかした絵やストーリーはとても良かったです。
おにぎりを作る猫の癒し系漫画、かと思いきや、ひとつひとつのお話に込められた作者の想いを読むと、心に響く言葉がたくさんあり、ただの漫画じゃなかったと思い改めました。
弱っていたり、少し迷いがある中にいる時に、そっと背中を撫でてくれ、「大丈夫だよ」と語りかけてくれるような漫画です。
ネコさんの話となれば読まずにはいられません。初読みの方でしたが、シンプルで優しさを感じる絵に惹かれました。主人公の小梅さんもよかった。小さい頃の辛い体験を経て、先輩ネコのこごめさんからおにぎりの作り方を教わって、公園にあるお店を譲り受ける。普通のお米を使い作るおにぎりは、梅とおかかとこんぶの三種類のみ。けれど、にぎる手の平に、小梅さんのお客様を大切に思う気持ちが入るから、きっと美味しくなるのだろう。読了後に、じんわりと温かい気持ちになりました。毎回最後に小梅さんが言う台詞「あなたもどうぞ、公園の小さなおにぎり屋へお越しください。おにぎりとお茶をととのえて、お待ち申し上げております。」すごく印象に残りました。
おにぎりアクションがきっかけで、 この漫画は誕生したそうです。
普通のおにぎり、いつものおにぎり。そのおにぎりを食べたくなりました。
どの話もとても優しくて、最後に「またおこしくださいませ」という台詞になんだか嬉しくて読み進めました。
そしてそれぞれの話のあとがきが掲載されていて、漫画を読みこの物語に対する作者の思いがより深く知ることができました。
私が一番心に残ったのは第五話の小梅さんがお客さまに言った言葉です。小梅さんの優しい言葉だからこそ、「恩送り」がとても心に沁みました。
心があたたかくなるお話なのでまた読み返したいし、小梅さんの話の続きを読んでみたいです。
やさしいやさしい物語ですね。おいしそうなおにぎりとねこ、嫌いな人はきっといない!穏やかな小梅さんには秘められた過去があるが、それを語ることができてよかった。この先も素敵なおにぎりスタンドがみんなを幸せにしますように!
本書は「おにぎりアクション」がきっかけで誕生したそうだ。
おにぎりアクションとは、日本の代表的な食である「おにぎり」をシンボルに、 「おにぎり」の写真をSNSや特設サイトに投稿すると、 1枚の写真投稿につき給食5食分に相当する寄付(100円)を協賛企業が提供し、 認定NPO法人TABLE FOR TWO Internationalを通じてアフリカ・アジアの子どもたちに給食をプレゼントできる取り組み。
2020年のおにぎりアクションはイラストでも参加できると知った著者が、noteに猫とおにぎりの記事を投稿したところからマンガ化することになったそうだ。
絵は決して上手い訳ではないが、著者の人となりが現れているように思う。本作の世界観にはぴったり。
主人公(猫)の小梅さんは、公園のおにぎりスタンドでおにぎりを販売している。
メニューは梅、おかか、昆布の3種類だけ。
訪れる客たち(猫)は、「なーんだ3種類だけか」と言いながらも、素朴なおにぎりの味わいに心身ともに満たされて帰ってゆく。
登場する猫たちはどれも個性的で、それぞれ事情を抱えながらも懸命に生きている。
何かと緊張の毎日でホッとさせてくれるものの一つは食事…というのは誰も同じではないだろうか。
いや、忙しさに流されて、本当はホッとする時間であるはずの食事もホッとできなかったりするの毎日ではないだろうか。
コロナ禍においては楽しいはずの食事も緊張する時間になってしまった。
だからこそ、シンプルだけど丁寧に生きることの大切さを感じる。
本書では大きな事件が起こったり、大きな冒険や、ドラマチックな出会いが描かれている訳ではない。
しかし、小梅さんがおにぎりに込めている気持ちや、相手に踏み込みすぎず…でもそっと寄り添う様子に、一つの生き方を見せてもらったように思う。
頑張った1日の終わり…コンビニのおにぎりであっても、ちょっとお茶を入れて食べてみると、小梅さんのおにぎりを食べているような気分で元気になれるかも。
おにぎり、って時々無性に食べたくなるもの。
この本を読んでいると、おにぎり食べたい!という気持ちに必ずやなるでしょう。普通のおにぎり、を丁寧ににぎり続ける店主。丁寧につくるとなんでも美味しい、は魔法のようだけれどほんとうです。家計節約に安めのお米をかってきます(産地は近いものを選ぶことが多い)、土鍋で炊くようになってから、ご飯がご馳走になりました。お金はかかっていないのに。
恩送り、という言葉。この本を貫く一番の思いではないかと感じました。誰かに何かしてもらった時、そのままその人に返すことができない、そんな気持ち、そんな恩、わかります。恩に感じる気持ちは大切にあたためて、いつか誰かにわたす。そうやってつながっていくということ。
伝えたい気持ち、があたたかい絵と言葉で、あふれるような一冊でした。
公園の一角にあるおにぎり屋さん。ふつうのおにぎりというけれど、その場所でおにぎりを頬張ると心からほっとする味。
立ち寄って食べたいな、あったかい想いがこもった小梅さんのおにぎり!
中でも一番ときめいたのは、第三話に出てくるお客さんが「ふつうでいいのかぁ」「ふつうってさいこう!」と感じる場面。鎧を脱ぎ捨てて素のままの自分を認めてOK!と心が軽くなる。
また、各話の最終ページにある1枚のイラストがさらにHappy&茶目っ気溢れているよ。
様々な来客を穏やかな笑顔で迎えてくれるおにぎり屋さんの小梅さん。
会話の一つ一つ、丁寧な描写が心を解きほぐしてくれるよう。昔話を読むような懐かしさとほっこりした温かいイラストに癒されます。
ホッと一息つきたい人にお薦めしたい一冊。おにぎりとお茶をお供に読みたくなります。
心がほっこりあたたかくなる作品です。可愛くて優しい猫さん達が登場します。シンプルで読みやすく、購入してから毎日読んでいます。共感して自分も頑張ろうと思えたり、優しい世界観に涙が出たり、いつもほほえみを絶やさないおにぎり猫さんの悲しい過去を知り、周りの人達におにぎり猫さんのような方がいないかと心を配ったり。読むほどに自分の心とリンクして行動を変えてみようと勇気を貰える作品です。作者のmikepunchさんのコツコツと作品制作に取り組む姿勢も尊敬しています。この作品が生まれた経緯にも心を打たれます。素晴らしい作品を読ませて頂きました。
おにぎりスタンドの店主小梅が提供するのは「うめ・おかか・こんぶ」とお茶。
普通のおにぎりしか売ってないのに、ベンチに座りおにぎりを食べたお客さんはみんな幸せな気持ちになって帰って行く。
おにぎりだけではなく、心を提供してくれるおにぎりスタンド。
素朴なお話なのに、ほっこりし、気付き、時に苦しく、そして幸せな気持ちにさせてくれる作品でした。
「光は闇の中で輝いている」まさに小梅の抱える闇の中で小さな光は輝き、おにぎりを通して人に沢山の光を与えている。
人から人へと光は確かに伝わっていき、やがて光輝く世界になればいいと思わせてくれた作品でした。
巻末、各話作者によるあとがきも丁寧に書かれていて、ミケパンチさんのこの作品への思いが伝わって来てとてもよかったです。
小さなお子さんからお年寄りまで幅広い年齢層の方が読みやすい作品でした。
素朴な絵と素朴なストーリー。素朴なおにぎり屋さんの素朴なおにぎり。素朴だらけだけれど、読んでいるだけで何だか元気が出ます。おにぎりスタンドのお客さんに元気と力をくれる小梅さんとおにぎり。そんな幸せのおにぎりは小梅さんの辛い経験や苦しみが、人を想う気持ちや優しさになっているのですね。小梅さんの願いは何なのだろう?私も小梅さんのおにぎりを食べてみたいです。
羽海野チカさんの猫ちゃんの絵にすごく似ているなと思いました。
雰囲気があったかくほんわかとしていて、丁寧に描かれた作品だと思いました。
3コマずつなので、ゆっくりと読み進めていくことができました。
目が忙しくなく、じっくりと読むことができました。
いつぶりのマンガか分からない程に久しぶりのマンガ。主人公はおにぎり店を営む小梅。小梅の握るおにぎりは普通のおにぎりだが、食べると元気が出たり楽しい気持ちになる。今はコンビニに行けば様々な具のおにぎりを安価で簡単に食べれるが、手で握ったおにぎりが1番美味しい。素朴でも気持ちのこもったおにぎりだからだろう。小梅にも悲しい過去がありそう…痛みを知っているから優しくなれるのか。お客も様々な事情を抱えていて胸に迫るものがある。それぞれの後書きからも作者の優しく暖かい思いが存分に伝わる。良い本を読ませてもらった。