鬼の話を聞かせてください

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刊行日 2023/01/19 | 掲載終了日 2023/03/17

ハッシュタグ:#鬼の話を聞かせてください #NetGalleyJP


内容紹介

募集:現代の都市伝説 あなたの体験した『鬼』の話を百字以内で聞かせてください

「鬼」の定義は問いません。あなたが出会った「人知を超えた存在」「人間技とは思えない所業」「科学や論理で説明できない謎」「不思議な体験」――あなたが「鬼」だと思うもの。

それを、百字以内で送ってください。


あなたは、「鬼」を信じますか?

集まったのは奇妙な事件の話。関係者がみな「分からなかった」し「知らなかった」ことが、いま明らかになる。

ただしそれは、真相かもしれないし、机上の空論かもしれない。

箱の中を知りたがったのは誰か――?


(あらすじ)


SNS上の企画「あなたの身に起きた〝鬼〟のエピソードを教えてください」に寄せられた三つの事件。投稿者あるいは関係者三名の前に現れたのは、ひとりの男だった。桧山は「ゲーム、あるいは机上の空論」と称して隠された真相を暴いていく。秘密にしていたことが知られたとき、すがっていたものが壊れた瞬間、優位だと思っていた自らの立場が危うくなったときの表情が見たい――桧山の真の目的はそれだった。

数々の推理作家を輩出した「小説推理新人賞」出身の気鋭が送る連作短篇集!


(著者プロフィール)

木江 恭 (きのえ きょう)

1988年神奈川県生まれ。上智大学卒業。2017年に「ベアトリーチェ・チェンチの肖像」が第39回小説推理新人賞奨励賞に選ばれ、19年に『深淵の怪物』でデビュー。同年、「レモンゼリーのプールで泳ぐ」でドラマデザイン社舞台シナリオ大賞を受賞し、脚本家としても活動中。


募集:現代の都市伝説 あなたの体験した『鬼』の話を百字以内で聞かせてください

「鬼」の定義は問いません。あなたが出会った「人知を超えた存在」「人間技とは思えない所業」「科学や論理で説明できない謎」「不思議な体験」――あなたが「鬼」だと思うもの。

それを、百字以内で送ってください。


あなたは、「鬼」を信じますか?

集まったのは奇妙な事件の話。関係者がみな「分からなかった」し「知らなかった」ことが、い...


出版社からの備考・コメント

※発売前作品のため、ネタバレや、読書メーターやブクログなど外部書評サイトで発売前にレビューを投稿することはお控えください。

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出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784575245967
本体価格 ¥1,600 (JPY)
ページ数 280

NetGalley会員レビュー

初読み作家さんとの新たな出会いに感謝です。
とても面白かった。

人間の奥底に秘められた「鬼」。
条件が重なった時、人は簡単に鬼に化けられる。
3つの奇妙な事件の真相は一体どこにあるのか。
あの時見たものの真相は何だったのか。
写真家・桧山の得体の知れない感じが何となく鼻につくが、
彼がロジックで明かしていく真相にゾクゾクしました。
そして、最終章やられた!
にしても、あの人はどこに行ったのか?

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あなたの「鬼」の話を、聞かせてください。
その募集にどんな鬼の話が集まるのか、とても気になり読み進めた。
あー、その鬼の話か!語られる鬼の話を読みながら納得する。
なぜ鬼の話を集めるのか、話を集める桧山とは何者なのか。
不思議な鬼の真相は、箱の中身を知ってはいけなかったのでは...と思ってしまいそっと箱を閉じたくなるほどの怖さでした。

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面白すぎて一気読みでした。どの事件も、ぐいぐいと話の中に吸い込まれました。
鬼の定義はとわない。人が起こした事件の数々、でも確実に鬼はいた。
人の中に眠る鬼。それに気付いた時にゾッとする感覚がたまりませんでした。
思いもよらる展開にゾクゾクして、読むのがすごく楽しかったです。
私は特に手つなぎ鬼が衝撃的でした。
それが真実だとは限らない。でももしそれが真実だとしたら…またそこから鬼が生まれるかもしれない…という鬼の連鎖が恐ろしくもあり、面白い!!
とても自分好みの作品でした。
ありがとうございました!

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「鬼の話を聞かせてください」というSNSへの投稿から始まるこの物語。
読み始めは「鬼の話を聞かせてください」と呼びかけに反応したSNSのユーザーのように怖いもの見たさの好奇心だったと思う。
ホラー小説なのかと思いきやいろんな意味で裏切られ、あれよあれよと一気に読んでしまった。
投稿を一つ読み解くとスッキリするかと思いきや、鬼の話の企画をし、投稿した霧島は何のためにこの企画を立てたのかとか、真相はどうなのか……割り切れない思いが蓄積し、読み終わった後もぐるぐると考えてしまった。
人は誰でも蛇にも鬼にもなるということだろうか。
鬼は人の中に素知らぬ顔をして混じっているということか。
霧島と桧山の関係と、今の物語は……とこれで終わりにするには謎が多すぎる。
次の物語を早く読みたい。

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面白すぎて一気読み必至!
1章にあたる「影踏み鬼」が序盤、不思議な雰囲気を持っていたこともあり、現代怪異的な話なのかと思い読んでいたが一転して写真家・桧山によって「鬼」と呼ばれたものがいかに人の悪意によって生み出された幻なのかを暴く展開に引き込まれてしまった。
桧山の飄々とした語り口も腹立たしいような、憎めないような、いまいち人物像がつかめないまま読み進めていると、「ことろことろ」にて彼を形成したある事件が明かされるという構成も最高。つ、続きが気になる……。
「色鬼」が一番好きです。

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日本古来より恐れられている「鬼」。伝承をまとめた小説かと思っていたが、読んでみるとまさしく、「実録ルポ」そのものだった。人の心に巣食う煩悩が浄化しきれない時、それが何かの作用で「鬼」と化けた時、人はどうするのか。「鬼」そのものより、全ては「人対人」の基本構造に闇の答えはある。そして、最終章へとリンクされ、、読み物としても大変面白く満足。

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「プロローグ/エピローグ」の章タイトルを、何も意識せず読み始めました。そして、通読後またここを読み直しに戻ってきました。著者のねらい通りですね。
鬼にまつわる話を、投稿者にインタビューする。意表をつかれるミステリー小説です。

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鬼の話と身構えていたものの、どちらかというとミステリーで謎解きだった。心に引っかかっている鬼にまつわる出来事、見てきたこと聞いたことは真実なのか。
記者として尋ねてきた彼が解き明かし語ることは真実なのか。
最後はおっ!これは!と驚きがあり、まだまだ語られていない他の話も読んでみたくなった。

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あなたの体験した『鬼』の話を百字以内で聞かせて下さい。民間伝承を集める様な話かと思っていたので、良い意味で裏切られた。
「かげふみ」「色鬼」「手つなぎ鬼」「ことろことろ」子供の頃に遊んでいた鬼ごっこ。
死の匂いのするところには鬼がいるという事だろうか。桧山と霧島、そして新たな謎。
まだまだ回収されていない伏線がありそう。

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SNSで「鬼」の情報を募るオカルトマニアの男が、不可思議な事件に隠れた真の「鬼」を炙り出すミステリー。
主人公の軽薄さと題材が相俟って、ジリジリと迫る得体の知れない恐怖に飲まれ、掌の上で踊らされる完璧な構成。一章ずつ読み解いていき主人公の本当の目的に気付くと、翻弄されていた関係者側の立場から支配する主人公側へと移り、意地の悪い優越感すら覚えた。
通して読み手に委ねる様な曖昧さを残す事で、最終章をより不透明に演出している所が気味悪くてとても面白かった。

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『鬼』にも色々あります。成長しきった鬼よりも、これから大きくなっていく鬼の方が私はより恐怖を感じた。
現代の鬼は空想の中に出てくる様な、圧倒的な力で蹂躙する能力は無いが、その分知恵という人間が長い年月をかけて磨いてきたものを使っているので、より残忍になっていると思う

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タイトルにある鬼。鬼って何だろう。怖いイメージと思って読み始めたら、影おに、色鬼、そして、ことろことろ。呼び名は育った地域によって色々異なるのだろうが、どれも子どもの頃に一度はやったことのある遊びである。この小説の3つの短編は、この鬼遊びに絡めてある。
 世間がこうだと思っていた事件の真相が、実は全く異なるものだったとしたら。鬼という言葉も怖いが、読み終えた後に、背筋が凍るような感じが残る。
 そもそもこれらの出来事を、本来ならば、調べるはずの霧島の代わりに桧山という男が何故か調査をするのだが...。
 ラストにどんでん返しのような仕掛けが待っている。本当に怖いのは、鬼じゃなくて、人間なんだということだろう。

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誰もが知っている鬼遊び、それにまつわり起こった事件。鬼さんどちら。鬼は誰?
影踏み鬼魂を取られた人は鬼となる。
民俗学的な考察と背後に隠された謎を解く推理。過去に迷宮入りした事件を解き明かす謎めいた男…。今生きている人のために新しい解釈を提示する。よっつの鬼遊びからラスト明らかになる真実に驚きました。

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「現代の都市伝説 あなたの体験した鬼の話~」を募集するサイトに投稿されてきた体験談。
純粋に、鬼に関わる霊的なホラーテイストの物語かと思ったが、まさかの展開!
取材者・桧山は、投稿者が話す不思議な物語を「ロジカルに、机上の空論、推理ゲーム」と断って
推理を展開する。息をのむほど鮮やかな謎解きに驚愕!最初から強烈なパンチを喰らったような感じ。
読んでいる間ずっとワクワク感が止まらなかった!

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ロジックが完成する度に知らなくてもいい事や知られてはいけない事が浮き彫りになっていく。桧山の『わからない、は不安と疑念を永遠に生み出し続ける。それから解放されるにはブラックボックスの中身を知らなくてはいけない』という言葉、真実を知って更に苦しむかもしれないけれども、知ると言うことは自分が前に進むためには必要なのだと感じた。でも桧山が本当に事件関係者の為に謎解きをしているのか、それが謎だったけれど。なんだか途中桧山が子を追い詰める鬼に見えてきた。
子どもの頃に遊んだいろいろな鬼ごっこになぞらえて、懐かしく切なく、特に最後のことろことろは締めの話としてとても面白かった。

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「あなたの身に起きた〝鬼〟のエピソードを教えてください」そんなSNSの企画に寄せられた投稿に、詳しい話を聞かせてほしいと、写真家・桧山が投稿者や関係者のもとを訪れる。影踏み鬼、色鬼、手つなぎ鬼…鬼のエピソードといってもそれぞれのお話には事件が絡む。読み始めたときはホラーを読んでいるような気がしていたが、実際はガチガチのロジックで事件の真相に迫るミステリ。真相が示唆されたあと、何かに気づいたり暴かれたりするエピソードの語り手の心拍数の増加が、読んでいる私にも一瞬で伝わってくる。鬼に惹かれて軽い気持ちで手に取ったがこれはとても好みで面白かった。最終話を読み終え、間の話があるはずだ、とわくわくする。ぜひまた読ませてほしい。

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内容説明を読まずに読み始めてよかった。驚きが増します。まだ書影もでていなかったので、都会の鬼の都市伝説、伝承、昔話等かとおもいきや、ちょっと背中がひやっとぞくっとする、ロジカルな謎解きだった。しかしまだまだ謎は残る。この人はだれ?あのひとはどこに?この人とあの人の関係は?連載ものなのかな、続編が待たれる。

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鬼は都市伝説ではなく人の中にいる。それも色々な鬼が。最初は、都市伝説的な作品かと思いきや、コールドケースを彷彿させながら、極上のミステリーですね。中でも、色鬼は個人的に好きな作品です。切り口は、古くなるかもしれませんが、鬼たけでなく妖怪になぞらえた物も読んでみたいので、是非お願いします。

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