獏の掃除屋
風森章羽
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刊行日 2023/01/30 | 掲載終了日 2023/01/30
ハッシュタグ:#獏の掃除屋 #NetGalleyJP
内容紹介
夜のトンネルで「悪夢の相談承ります」と添えられた名刺をもらった奈々葉。彼は悪夢を食べる能力を持つ男だったーー
白木の家系に稀に生まれる、「獏憑き」の黒沢彩人。
桂輔が社長を務める「白木清掃サービス」で、依頼者の夢の中に入り、悪夢の原因となる穢れを取り除く夢祓いを行っている。
実家のパン屋を継ぐ夢を絶たれた館平奈々葉
妻子と別れ、占い屋を営む根津邦雄
四歳の娘にどうしても優しくできない笑原香苗――
他者の穢れを喰べ悩みを解決し続けた彩人が、今度は桂輔の悪夢を喰べようとすると、
白木家に潜む自分の出生の秘密が明らかになり――
著者・風森章羽(かざもり しょう)
3月7日、東京都調布市生まれ。
『渦巻く回廊の鎮魂曲 霊媒探偵アーネスト』で第49回メフィスト賞を受賞し、デビュー。
ほかの著作に、『私たちは空になれない』などがある。
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おすすめコメント
他者の夢の中に獏に変身して入り込むことができる能力を持った彩人。
悩みを抱える人々は、彼の夢祓いによって救われていきます。
人間の姿の彩人はもちろん、獏に変身した彩人のかっこよさ、そして可愛さにご注目ください!
――【編集担当者より】
他者の夢の中に獏に変身して入り込むことができる能力を持った彩人。
悩みを抱える人々は、彼の夢祓いによって救われていきます。
人間の姿の彩人はもちろん、獏に変身した彩人のかっこよさ、そして可愛さにご注目ください!
――【編集担当者より】
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出版情報
ISBN | 9784065304082 |
本体価格 | ¥1,400 (JPY) |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
怖いけど根底にあるのは家族の愛
悪夢を通して知ることになる自分の気持ち
大事な何かを知って涙が出てくる
獏憑きの血筋、家などドロドロとした空気と悪夢のドロドロが合間ってさらに不穏になっていく。
そこが幕間の美しい景色と対比になっていてとても良い。
初読みの作家さんでした。面白かった。主人公の黒沢彩人は、人が見る悪夢を喰らう「獏つき」という因果な星の元に生まれ表向きは、従兄弟の桂輔が社長をしている<白木清掃サービス>で仕事をしながら、悪夢の元になった穢れを取り除く「夢祓い」をしている。両親を事故で亡くしたパン屋の娘奈々葉、うさん臭い占い屋を営む根津、娘にやさしくできず悩んでいる香苗の夢祓いを行う。獏憑きは穢れを喰べれば喰べるほど寿命が縮む。残り少ない時間の中で、彩人はどうしてもやりたい夢祓いがあった。それは・・・題材の面白さ、最後に明らかになる彩人の生い立ちや白木家の桂輔や晃成との関わり。「獏の掃除屋」というタイトルが納得できる終わり方だった。
夢を食べる動物、獏。
獏は想像上の生き物で、獏の生態について考えることはなかったけれど、
このお話の中の獏はとても孤独だった。
獏憑きとして生まれてきた彩人。ぶっきらぼうな感じだけれど、そのぶっきらぼうさはきっと彼の孤独から、人とあまり関わらないようにしてきたからだと思われる。
その彩人の飼い主、桂輔は彩人のことをとても大事に思っている。
獏憑きの使命は依頼人の夢を食べることで、そして獏憑きの寿命はとても短い。
そして極め付けに見た人に嫌悪感を抱かせる背中の痣。
そんな獏憑きの彩人が何も欲しがらない、期待をしないというのがとても悲しかった。
すでに獏憑きとしての運命が悲しすぎるのに、短いと思われる人生を堪能しようともしないなんて。
獏憑きじゃなくても、こういう人っているだろうなと思った。
鬱とかであったり、生きづらさを抱える人たちも、こういう考えをする人がいるのかもしれない。
そう言った人たちに桂輔のような、救いが現れるといいなと思った。
誰だって自分の領域から汚いモノは消えて欲しい。行動や思考を縛り付ける鎖なんかなくなってほしい。眠ってるあいだに悪夢だって見たくない――そう思っているはずだ。人間の心に溜まってしまった、数々の澱みを喰らってくれる獏がこの物語の主役だ。
巧みなツイストとともに獏は澱みの原因を見いだし、悪夢を喰らってくれる。その人物が抱えた問題を解決してくれる。だがその一方で、ゴミ回収車がゴミ袋を持っていけばゴミが消えるわけではないのと同様、獏が喰らった澱みは獏自身を喰らい尽くそうとする。
僕たちは目の前から汚いものが消えただけで安心していないか。システム自体に押しつけた悲劇から目を逸らしてはいないだろうか。関わったひとたちが本来の役割を果たしたその先にこそ救いはある――そんなことを獏は教えてくれた気がする。
表向きは掃除屋、裏の顔は穢れを清める獏。悪夢を祓う家系という設定、登場人物のキャラが魅力的、これで面白くないわけがない!依頼人が持ち込む悪夢相談がこれまたキモ恐ろしい。悲しい過去を背負い孤独を抱えた優しい獏、ミステリアスな過去が気になる作品、きっとシリーズ化すると信じています!
悪夢は苦しい。逃れられないから。
希望が絶望に変わるぎりぎりを彷徨うところに生まれてくるから、手放すことさえ出来ない。苦しんでいることで自分を赦そうとしているのかもしれないとさえ、思う。
悪夢の恐怖の根源は、自分の限界に直面せざるを得ないところにあるのだろうと思う。
全部認めて、洗い流してしまえばいいのかもしれないな、そう思わせてくれる物語だった。救いがある。
白木清掃サービス
悪夢の相談 承ります
黒沢彩人、貘憑き。従兄弟の白木桂輔が経営する清掃会社で働きながら、悪夢を喰う貘として悩める人の夢に入り込み、根幹となる穢れを喰い破る夢祓いもしている。
妬み恨み憎しみなどの悪意が穢れとなり、人に取り憑き、呪詛となる。身近な人に対して感じる様々な思いが、時として強い穢れになってしまうのはなぜだろう。それでも、人を救えるのは人でしかないことにも気付かされる。
彩人は、穢れを喰い続けることで、自らの命を削ることになる。それが貘憑きの定めと受け入れ淡々と日々を過ごす中、桂輔だけはその定めに抗おうとする。桂輔は彩人をどうやって救うのか!白木家に隠される彩人の出生の秘密とは⁉︎後半は、夢祓いにより救われた人達が、ストーリーの中で繋がって行き、自分も夢の中に吸い込まれるような気持ちで読了した。