吉祥寺うつわ処 漆芸家・棗芽清乃の事件手帖
穂波晴野
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刊行日 2023/01/20 | 掲載終了日 2023/01/10
ハッシュタグ:#棗芽清乃の事件手帖 #NetGalleyJP
内容紹介
吉祥寺を舞台に贈る心温まる陶芸ミステリー。
がけっぷち女子大生が出会ったのは、
迷える人たちの悩みや謎を紐解く美しき漆芸家。
☆ ☆ ☆
【ゲラを読まれる方へ大切なお願い】
・校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が異なる場合があります。
・レビューなどでのネタバレ行為はネットギャリーのみならず、外部サイトやSNS等の多くの方が目にする場でもお控えください。
・自分には合わない作品だった場合、今後のためにも建設的なご意見をよろしくお願いします。
※今作は作者のご厚意によって提供いただいた校了前の大切なゲラを公開をしています。
※今作にこれから出会うであろう多くの読者のためにも、ご理解の上、素敵なレビューによる応援とご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
☆ ☆ ☆
【内容紹介】
研究用の貴重な美術品を割ったという、あらぬ疑いをかけられて大学で浮いてしまった女子大生・花岬麻冬(はなさき・まふゆ)。
そんな失意の彼女が吉祥寺で出会った漆芸家・棗芽清乃(なつめ・きよの)。
「あなたには、あなたにとっての真実があるのでしょう、それを歪めてはいけません」
麻冬の事情を知り、そう語りかける清乃はまるで見てきたかのようにその真相を解き明かしていくが、彼女の力はそれだけではなかった――。
【目次】
第一章 割れ
第二章 ひび
第三章 欠け
書き下ろし番外編 25時からのレイト・ショー
◆著者について
穂波晴野(ほなみ・はるの)
愛知県生まれ。牡羊座。
出版社での勤務を経たのち、シナリオライターに転向。
本作「吉祥寺うつわ処 漆芸家・棗芽清乃の事件手帖」にて書籍デビュー。
読書と美術館めぐりが好き。
◆イラストレーターについて
丹地陽子(たんじ・ようこ)
三重県生まれ。東京藝術大学美術学部デザイン科卒。
イラストレーターとして、書籍・雑誌・広告・webなどで活躍中。
ことのは文庫作品に『極彩色の食卓』シリーズがある。
出版社からの備考・コメント
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おすすめコメント
・女性同士の絆と友情を描く人の死なない日常系の謎解き。
・美人すぎる清乃さん。元運動部らしい麻冬の爽やかさ。などキャラ造形が見事。
・「金継ぎ」という技術を通して、陶芸や漆芸の世界の魅力を紹介。
・舞台は「吉祥寺」。
・女性同士の絆と友情を描く人の死なない日常系の謎解き。
・美人すぎる清乃さん。元運動部らしい麻冬の爽やかさ。などキャラ造形が見事。
・「金継ぎ」という技術を通して、陶芸や漆芸の世界の魅力を紹介。
・舞台は「吉祥寺」。
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《特設サイト応援レビュー募集期間》
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出版情報
発行形態 | 文庫・新書 |
ISBN | 9784867163825 |
本体価格 | ¥710 (JPY) |
ページ数 | 256 |
NetGalley会員レビュー
シンプルに好きです!好きが詰まりすぎてもはや苦しかったです…!女性二人の絆、謎解き、同棲、百合の香り…そして私自身の思い出の場所である吉祥寺が舞台!まだまだ読んでいたいです。
「金継ぎ」というなかなか馴染みのないお仕事をされている、優しくて綺麗なお姉さん、清乃さんに恋してしまいました!清乃さんの仕事への姿勢やモノへの想いが、とても優しくてかっこよかったです。そしてモノを継なぐだけではなく、麻冬と一緒に人と人とを繋ぐ物語に心が温かくなりました。
登場人物達も憎めない良い人達ばかりで、事件が起きても作品全体の空気が優しくて、とてもよかったです。
出てくる食べ物もどれも美味しそうで、朧月夜にも行ってみたいなぁなんてわくわくしながら読ませていただきました。
逸流くんや阿太刀さん、そして夏織ちゃんとのエピソードももっともっと読みたいです!
続編に期待しながら、応援していますね!
ちょうど麻冬と同じ年のころに私も吉祥寺に通っていました。その頃の事を思い出して、懐かしくて眩しい気持ちになりました。
清乃さんへの憧れと、私の思い出が詰まった1冊になりました!素敵な作品をありがとうございました!
大学の博物館にある縄文土器を破損させた疑いをかけられた麻冬。〈壊れモノ、繕います〉の貼り紙に惹かれて入った木蓮陶房。そこで見たものは、店主清乃の「金継ぎ」という漆芸。
陶房に持ち込まれる「欠けたモノ」が、謎を通して「懐かしいあの頃」「今は亡き想い」を繋げる。修復されたモノが生み出すのは「新しい景色」。人と人も同じように、過去にとらわれず、彼女たちのこれからが新たな景色の先にある事を願いつつ。
見に覚えのない事件の犯人にされて崖っぷちの女子大学生麻冬ちゃん。ふらりと入店した吉祥寺のうつわ処の店主清乃さんは金継ぎの知識を活かして真犯人を見つけ出します。そうしたご縁でアルバイトとして清乃さんのお店で働きだした麻冬ちゃん。お客様からのご依頼も丁寧に温かくこなしていく2人。麻冬ちゃんも探偵のような技を使うところが面白かったです。清乃さんの謎に迫るときに小賢しいことをしない麻冬ちゃんに好感を持ちました。金継ぎを通して人との繋がりを修復する、心が温かくなるお話でした。#棗芽清乃の事件手帖
#NetGalleyJP
陶芸教室に通っていたことがあるほど陶芸が好きなのでとても楽しく読ませていただいた。
美術品を壊したという疑いをかけられた女子大生。彼女が出会う漆芸家。その二人がお互いを思いやる気持ちが優しく読んでいると、とても心が温まる。
漆芸家は欠けたりひびの入った陶器を「金継ぎ」で修復していく。
「金継ぎ」はただ修復するだけでなく、その器の価値を高めることさえある。
人間関係も陶器のようにひびが入ってしまうことがある。ひびが入った時、「金継ぎ」のようにお互いの価値が高められるような修復ができたらと思った。
岐阜の田舎町から進学のために上京し、知り合いもなく寂しい学生生活を送っていた麻冬が、土器破損事件をきっかけに個性的な人たちと出会い、ガラッと生活が変わっていきます。土器の事件が解決した後も、生き別れた2人のお客さんを引き合わせたり、脅迫状の送り主から頼まれて幻の陶器の謎を追ったり、次々と起こる出来事から目が離せず最後まで楽しく読みました。
麻冬と清乃さんの関係が単なる友情や信頼だけではなく、2人きりになると出てくる女性同士とは思えないくらい艶めかしい描写にドキドキしてしまいます。うつわを丁寧に繕いながら人と人の関係まで見事に繋いでしまう清乃さんと、木蓮陶房で成長し清乃さんの右腕になっていく麻冬、どちらも頼もしく応援したい気持ちになりました。金継ぎについて今まで一度も見聞きしたことがなかったので、清乃さんが作業をする工程が興味深かったです。
元気な体育会系女子大生が、ひょんなんことからつながりが出来る、素敵な、そして何か過去がありそうな漆芸家の女性。その女性がやっている壊れた陶磁器を漆で修復する店を、主人公がアルバイトで手伝うことになり、店に来るお客さんや、知り合いとの交流を交えながらも、ほのぼのとした雰囲気のストーリー。後半はタイトルに事件帖とあるように、ちょっと意外な展開にハラハラドキドキ。最後までとても楽しく読めた小説だった。
漆と陶芸が繋ぐ人の縁は、欠けても直されまた使われていくうつわのよう。
麻冬ちゃんは崖っぷちから始まるものの、温かくゆったりとした時間が流れていく印象でとてもよかったです。
金継ぎなど日本の伝統的な技術について知ることが出来るのも良い点だと思います。
若者に人気の吉祥寺も、一歩奥に入れば玄人好みの店舗がポツポツ。骨董屋と思いきや、本職は奥の間にある作業部屋での根を詰める金継ぎの技術。女神のような仙女のような清乃さんが「どんな器ても継いでみせます」の言葉に魅入られるのは、麻冬や器に思い入れがある顧客だけでなく、我々読者も虜になってしまう。これはもう舞台が整いすぎ!他の方コメントて百合の匂い、、とあったが、鈍感なのかそこは全く感じず。。次作も金継ぎからどのような人生模様が継がれて行くのか、楽しみです。
陶芸の世界と無縁な私でも、存分に楽しんで読めました。清乃さんの仕事中の凛とした佇まいと、プライベートでのお茶目なところのバランスがとても良くて、こんなお姉さん欲しい!と思う。
麻冬のひたむきな頑張り屋さんなところも好感が持てるし、逸流くんのツンデレっぷりも微笑ましい。
落ち込んでいる麻冬に対して、お酒を飲みながら話を聞き、「興が乗りました。気分転換に散歩に出かけませんか?」と外へ連れ出す清乃さんの言葉遣いと気遣いが素敵。
冒頭から主人公の境遇が切ない。その状況とはうってかわって、意外と体育会系な性格にギャップを覚え、親しみがわきます。美人店主である、清乃が完璧です。ザルで、笑い上戸なところも、チャーミング。うつわも人間も、欠けたりヒビが入ったところがある分、別の美しさがありますね。
上京して2年目。なかなか都会に馴染めない大学生・花岬麻冬は吉祥寺の裏路地で不思議な貼り紙の店を見つける。
〈壊れモノ、繕います。〉・・。
見目麗しくも謎めいた雰囲気の清乃と素直で直情傾向にある麻冬のコンビは、都心の喧騒を持ちながらも落ち着いた雰囲気すらも持ちえる吉祥寺にしっくりくるようです。そして示される事件は物だけではなく人との繋がりをも慈しむ気持ちに溢れ心温まります。時を経て重ならなくなってしまった絆、同じ人を想いながらもすれ違ってしまった道行はせつないながらも、慈しむ気持ちで繋ぎなおす2人はまさに〈繕う〉姿そのもの。
心温まるシスターフッドの謎物語。
読んですごくよかった。
あたたかくて優しい物語。
根底にあるのがシスターフッド
同性の絆がとても素敵でした。
吉祥寺の街並みが目の前に広がっていくように物語に没頭しました
器はもちろん金継ぎにも興味が湧いてくる
吉祥寺の木蓮陶房に行きたくなりました!
優しいお話でした。人との繋がりの大切さ、人の温かさを感じられて、痛みを抱えながらも支え合いながら生きていく姿が印象的でした。わたしも人に優しく、周りの人との繋がりを大切に生きていきたいと思いました。またゆっくり読み返したくなる作品です。
陶芸ミステリーとあるが、ミステリー要素はほとんどない。
金継ぎについて詳しく書かれているのが興味深かった。
とっつきにくかった登場人物も、章が進むにつれてこなれてきた感じ。
第三章「欠け」はとても良い仕上げになっている。
「金継ぎ」という今ハンドメイド界隈や雑貨好きに熱いモチーフで描かれた日常系ミステリー。金継ぎとは何ぞや?がストーリーにわかりやすく組み込まれています。手仕事の美しさ・物をいたわるということ、何より漆で人と人との縁をつなぎ、金や銀の蒔きで新しい景色を見せてくれる。ミステリアスな清乃さんと活発かつ誠実な麻冬はいいコンビ。ラストに向かって緊迫の展開になるけれど、優しさに溢れた素敵な作品でした。