ボス/ベイカー
上田未来
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刊行日 2023/01/17 | 掲載終了日 2023/02/19
ハッシュタグ:#ボスベイカー #NetGalleyJP
内容紹介
盗人になるか、パン屋になるか――
どっちの人生が幸せなのか!?
友に放った一発の銃弾が男の運命を変え、
世界は2つに別れてしまう。
1冊で物語を2倍楽しめる並行世界ミステリー!
〈あらすじ〉
衝撃のデビュー作『人類最初の殺人』で
話題を呼んだ小説推理新人賞作家・上田未来の第二作となる初長編。
天才錠前師の錠二は悪党相手専門の盗人だったが、
ある日、同業者の太陽に誘われて義賊チームを結成することに。
ところが仲間の密告があり、錠二が金を横領しているとリーダーの太陽に濡れ衣を着せられてしまう。
友である太陽を撃たなければ殺されてしまう……。
友に放ったその一発の銃弾が男の世界を2つに分けてしまう。
足を洗ってパン屋になるのがいいのか、盗賊を続けるのがいいのか。
どちらの世界の人生を歩んでも結末は――。
奇妙な並行世界ミステリー、前代未聞の衝撃作が登場!
〈著者プロフィール〉
上田 未来(ウエダ ミライ)
1971年山口県生まれ。関西外国語大学卒。「濡れ衣」で第41回小説推理新人賞を受賞。著作に『人類最初の殺人』がある。
出版社からの備考・コメント
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出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784575245974 |
本体価格 | ¥1,500 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
『ボス/ベイカー』読了。
太陽に放った銃弾をきっかけに二つの並行世界へと踏み入れる元自衛隊斥候の錠前師錠ニ。
太陽が存在する世界としない世界を生きるーー。
並行世界BOSSとBAKER 。
仕掛けが巧妙でうっかりすると勝手に並行世界を繋げてしまう瞬間がある。
騙されない様に読み進めるのが楽しかった。
あと、BAKER サイドの太陽が作るパンが美味しそうだった。〈ストロベリーフィールズ〉の地産地消クロワッサンが食べたくなった。
拳銃を受け取る場面から、話は一気に盗人稼業とパン屋のパラレルワールドが交互に描かれていく。
盗人稼業は前途多難、だがパン屋は地道に開店し、繁盛していくかのように見えた。
だが、徐々に二つの世界はある方向へと導かれていく。
同じ名前の登場人物も二つの世界で交錯していく。
最後までどうなるか分からないストーリー展開に、ドキドキさせられた。
冒頭で時計屋で銃を密売している老人が、物語の行く先を示唆していて、譲り受けた銃を撃った場合と撃てなかった場合の並行世界がそれぞれ描かれる。いつかひとつになるというなら、一見幸福そうなベイカーの世界にも悲劇はやって来るのだろうと思ってハラハラしながら読み進めました。どちらの人生でも、信念を捨てなかった錠二が印象的でした。そういう意味でハッピーエンドかなと思います。
SFでありハードボイルドでもあり!
ワタクシの好き要素が満載で、久しぶりにドキドキしながら夢中で読みました。
違う世界を生きながらも、個とした人の心は揺るがない一途な主人公がカッコ良い!
ラストシーンがまさに映画を観ているようで素敵でした〜。
とある分岐点から並行世界を行ったり来たりしながら読む。
ただ読むのではなく、どうなっていくのか予想しながら読む楽しさがある。
BOSSパートはハードボイルドでアクション多めにドキドキする
BAKERパートはほんのり恋愛ととにかくパンが美味しそうで。こちらの世界だけでいいと思うぐらい。焼きたてのパンの香りがしてくるようだ
この結末は是非読んで楽しんで欲しい
一発の銃弾をきっかけに、世界は二つに別れ平行世界となっていく。
彼が生きるのは盗人となった人生と、パン屋となった人生。
その二つが交互に語られる。それぞれの人生に同じ人物が現れ、混乱しないようにゆっくり読み進めた。
ビートルズの曲『ストロベリー・フィールズ・フォーエバー』が登場する。物語が進むにつれてこの曲のように全く違うものがひとつになっていく感覚を味わった。
並行世界ミステリー、楽しませてもらいました。
両方の世界がうまいこと交差していき、頭の中が混乱してしまう。つまりは騙されてる!?
敵か味方かも分からない、誰を信じたらいいか分からない。
パン屋サイドの、美味しそうなパン、素敵なお店の雰囲気、そして修行先の優しい師匠…どれをとってもたまりません。
よくここにダークなボスサイドを違和感なくはめ込んできたな、と脱帽
途中で話が分岐してうまい具合に絡まり合うその過程が面白かった!
こういうタイプの小説は初めて読んだけれど、こういう楽しみ方は斬新でもっと読みたいと思った。
作中に出てくるパンがどれも美味しそうで、パン好きの私にはそこも高ポイント
一挺の拳銃から運命の滑車が回り始める。平和なBAKERに読者は癒され、強盗BOSSのパラレルワールドに読者は翻弄される。両極端の世界と思いきや、滑車の勢いはさらに激しくなり、運命の亀裂が交差した時、物語も終焉に。音楽効果も相まって、まさに読む側全員で映画館で映画を見ているかのような読後感だった。
ある世界から分岐し、それに並行して存在する別の世界ー並行世界・パラレルワールド。物語は主人公の並行世界を描いており、読者だけがその2つの世界を経験出来る。1つだった世界がある時点で2つになり、最後は1つに戻る。戻った世界はどちらの世界なのかー大切なものがある世界か、大切なものの無い世界か。運命に弄ばれている様な主人公が出会う青年。名前は『太陽』。太陽の周りをクルクル巡る世界、太陽の無い世界。主人公にとってどちらが本当なのか…。ページが進む毎にスピード感と緊張感が増してゆき一気に読んでしまう。
出だしワクワク
途中から美味しそうなパンが気になり始めて、違う世界に連れて行かれた気がする。
再読するとストンと落ちるのかもしれないが、ややこしいと感じた。
エンディングはなんかもうひとつ納得できないしない。
自分の人生、あの時選んでいなかった方を選んでいたら今はどうなっているだろうと考えることがある。
主人公の錠ニはあることがきっかけで泥棒稼業のボスとパン屋経営の2つのパラレルワールドを生きることになる。もちろん本人は気付かない。
交互の世界が語られ、こちらはたまに混乱するけれど、どちらもどうなっていくのか目が離せない。
あの老人は何者だったのだろう。彼も平行世界を生きていたことに気づいたのだろうか。
映画になりそうなお話でした。
窮地に立たされた金庫破りの男が下した苦渋の決断が誘う、夢現パラレルワードルミステリー。同じ登場人物なのに真逆の並行世界が生み出されるギャップと、それでいて本質的なアイデンティティは揺るがず共通している所が圧巻だった。選択の先で変わらず「信義」を貫く姿にとても共鳴し、一喜一憂させられた。
パン屋と盗賊、決して交わる事のなさそうな世界を、ビートルズの曲と合わせて表している所が深い!
錠二、太陽、パン…気持ちの矢印が向き合う事はなくても、大切な人の大切なものを大事にする幸せを知った。
二人が作る美味しそうなパンがいくつも紹介されていて、緊迫感強い作品を巧く和ませていて、パン屋さんに行きたくなりました!