金環日蝕
阿部暁子
この作品は、現在アーカイブされています。
ぜひ本作品をお好きな書店で注文、または購入してください。
出版社がKindle閲覧可に設定した作品は、KindleまたはKindleアプリで作品を読むことができます。
1
KindleまたはKindleアプリで作品を閲覧するには、あなたのAmazonアカウントにkindle@netgalley.comを認証させてください。Kindleでの閲覧方法については、こちらをご覧ください。
2
Amazonアカウントに登録されているKindleのメールアドレスを、こちらにご入力ください。
刊行日 2022/10/31 | 掲載終了日 2023/01/09
ハッシュタグ:#金環日蝕 #NetGalleyJP
内容紹介
知人の老女がひったくりに遭う瞬間を目にした大学生の春風は、その場に居合わせた高校生の錬とともに咄嗟に犯人を追ったが、間一髪で取り逃がす。犯人の落とし物に心当たりがあった春風は、ひとりで犯人探しをしようとするが、錬に押し切られて二日間だけの探偵コンビを組むことに。かくして大学で犯人の正体を突き止め、ここですべては終わるはずだった──。《本の雑誌》が選ぶ2020年度文庫ベスト10第1位『パラ・スター』の著者が、〈犯罪と私たち〉を真摯に描いた渾身の新境地。
出版社からの備考・コメント
・多くのレビューをお待ちしておりますが、物語の核心をつくような、所謂「ネタバレ」はお控えください。
・ネタバレ行為はネットギャリーのみならず、読書メーター、ブクログ、Twitter 等の多くの方が目にする場でも同様にお控えいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
・本作は校了前の大切なゲラデータを著訳者よりご提供いただいた上で公開をしています。本作の刊行を楽しみにお待ちいただいている、多くの読者のためにも、ご理解、ご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784488028787 |
本体価格 | ¥1,800 (JPY) |
ページ数 | 410 |
関連リンク
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
話がどう転がるのか見当もつかずに一気読みした。
面白かったー!!と大声で叫んで回りたい。
もしかしてこの人…と展開は読めるけど、それでも面白さは変わらなかった。
ひったくり事件からまさかこういう風に話が繋がるなんて想像もしていなかったから、読み終わったらなんだかスッキリした。
ひったくり事件から始まるストーリー。登場人物のキャラクターや、事件の謎、明らかにされていく繋がりなど、緩急に目が離せませんでした。最後まで読んで、またはじめから読むと別の楽しみかたがありますね。すき焼きのシーンが好きで、裏で何があったのかわかると驚きです。
単なるひったくり事件かと思ったら驚きの展開。二度読みしました。過去の癒えない傷を抱えながらも前に進もうとする彼らの姿に心打たれました。どうか幸せになってほしいです。あと、意思が強くどこか不器用な春風が格好よくて好きです。
レモンとミントしか食べてないような爽やかな男子高校生の別の顔。真面目で正義感の強い女子大生の過去。普通に生きているようでみんないろいろなものを抱えている。
人を言葉でコントロールし、騙すことに快感を覚える人間がいることは否定できない。「普通」の仮面の下の怖さがじわじわと伝わってきた。錬が「嘘をつきすぎてどれが本当なのかわからない」という所が切なく悲しかった。それでも自分の未来は自分で作れるのだ。嘘をつかないことも錬自身が選べるのだ。錬も春風もそして読者にも自分の人生を変えてゆく可能性が有ることを示してくれる。