青木きららのちょっとした冒険
藤野可織
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刊行日 2022/11/08 | 掲載終了日 2022/11/07
ハッシュタグ:#青木きららのちょっとした冒険 #NetGalleyJP
内容紹介
警備員の近子が信奉しているモデル兼俳優・青木きらら。
8人のきららが変幻自在に物語を飛び回る、鋭利でキュート傑作短篇集。
そっちはどうですか? あいかわらず最悪ですか?
こっちはこっちでまぁまぁ最悪かな!
無責任な暴力、すれ違う意識、のしかかる思い込み――
8人のきららの8つの人生が照射する
残酷でかすかにあたたかい世界の物語
人気モデル兼女優の偽物、痴漢された女子高生、特別な日を撮影するカメラマン、推しの若き死を願う会社員……
あちこちに現れて 誰かであり 誰でもない
名前のない私たちみんなが
「きらら」として生き抜いている
著者/ 藤野可織(ふじの・かおり)
1980年京都府生まれ。2006年「いやしい鳥」で文學界新人賞を受賞しデビュー。2013年「爪と目」で芥川龍之介賞、2014年『おはなしして子ちゃん』でフラウ文芸大賞を受賞。著書に『ファイナルガール』『ドレス』『ピエタとトランジ』『私は幽霊を見ない』など。
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★★
出版情報
ISBN | 9784065296547 |
本体価格 | ¥1,600 (JPY) |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
いろんな場所に現れる、様々な年齢の“青木きらら”。彼女が経験するそれぞれのお話は、ちょっと可笑しくて、時々怖かったりします。でも、どのお話も、興味深く、読めました。
一番印象に残ったのは、「スカート・デンタータ」。極端だからそうなって欲しいとは思わなかったけど、これはこれで小気味良い。
「積み重なる密室」も、この町がどんな世界なのか、想像だけで終わってしまい、ちょっと怖い。その先は、知りたいけど、読まなくてもいい。
ちょっとだけ不思議な冒険だけど、楽しく読みました。
「本を読むことで、日常から少し離れたいなあ」と思っている人におススメしたい1冊。
8人の青木きららが生きている世界は、私たちが今生きている世界と似ているようでどこか少し違う。
「きららって何者なんだろう?」、「そもそも、この作品に描かれている世界ってどんな世界?」と頭にたくさんの「?」を浮かべながらページをめくるうちに、気づけば藤野ワールドに取り込まれてしまうこと請け合いです。
特に好きだったのは「トーチカ」と「トーチカ2」。
「トーチカ」の主人公は警備員として『放送局』で働く近子。この世界での青木きららはモデル兼俳優です。
この話の一番の曲者(くせもの)は、なんといっても物語の舞台である『放送局』。
芸能人、スタジオというキーワードからいわゆる”放送局”を想像していたら、なんだか違うようで…。
しかも近子が出会うきららは本物ではなく偽物!
話は想像もできない方向へ転がっていきます。
そしてその「トーチカ」の6年後(多分)を描いたのが「トーチカ2」。
本作では『放送局』の曲者度もさらにパワーアップしています。
最高サイコー!
今の世の中にもやもやしてる気持ちを小説にしてくれた感じ。もやもやが晴れるとか解決するとかではないけれど、私だけじゃないって共感したり、そういうこともあるよねって思い至ったり、とにかく心をギュッとされた。
閲覧許可をありがとうございました。初めて藤野可織さんの著作を拝読しました。ネットギャリーの紹介文以外は前もって何の情報も得ずに読みはじめ、不思議な話だなあとびっくりし、たくさん青木きららがいることに初めて見るやり方?書き方だと驚き、短編のいくつかの女性のおかれた状況や思いにそれだよ!とひざを叩いたりしつつ、やっぱりふしぎな話だったなと読み終え振り返って思います。どう受け止めるのか、なんの小説を読んだのか、自分の中のカテゴリのおさめ場所がなくてふわふわしている感じでいます。
怒り続けると疲れてしまう。でもそれで傷つき怒りを覚えた事実が消えるわけではない。小さな黒い塊が胸の中にいくつも転がったまま。そんな時に読むと気持ちが軽くなる一冊なのかもしれない。青木きららは明らかに闘っていると思うのだけれど、牛若丸のように軽やかで、闘いというよりは“ちょっとした冒険”と呼ぶのがふさわしく感じられる。すごい。小説の表現の力。
先日、高2の姪と話をしていて、どういう流れだったか“フェミニスト”という単語が出た途端、姪の顔になんとも言えない表情が現れた。うわ。という感じ。過激でめんどくさい人たち、という印象らしい。たまらず「私もフェミニストだよ」と返すと、絶句されてしまった。その後うまく話を続けられなかったことがかなり重めに引っかかっていたのだけれど、この本を読んで、これこれ、こういうのを読めば彼女の気持ちも少し変わるんじゃないかなと心強く感じられた。クリスマスプレゼントと一緒に送ってみようかな。