火狩りの王
〈一〉春ノ火
日向理恵子
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刊行日 2022/11/22 | 掲載終了日 2022/11/30
ハッシュタグ:#火狩りの王 #NetGalleyJP
内容紹介
WOWOWオリジナルアニメ化!新たな長編ファンタジーの傑作。
人類最終戦争後の世界。大地は黒い森に覆われ、人類は天然の火に近づくと体が内側から燃え上がる「人体発火病原体」に冒されていた。この世界で人が唯一安全に扱える〈火〉は、黒い森に棲む獣、炎魔を狩ることによって得られるものだけだった。そんな中、炎魔を狩ることを生業とする火狩りたちの間でひそかに囁かれる噂があった。「最終戦争前に打ち上げられ、長い間虚空を彷徨っていた人工の星、千年彗星〈揺るる火〉。その星を狩った者は、火狩りの王と呼ばれるだろう」――。千年彗星〈揺るる火〉とは何なのか。「火狩りの王」の伝説に秘められた世界の真実とは? 森に囲まれた小さな村に生まれた11歳の少女・灯子と、機械工場が立ち並ぶ首都で暮らす15歳の少年・煌四。2人の人生が交差するとき、運命の歯車が動き出す。
おすすめコメント
児童文学作家・日向理恵子さんの人気長編ファンタジーシリーズ「火狩りの王」のシリーズの第一作『火狩りの王 〈一〉春ノ火』を、11月22日(火)、角川文庫より刊行します。
本作はWOWOWでのオリジナルアニメ化も決定している話題作。カバーは山田章博さんの新規描き下ろし、角川文庫版には新たに豪華執筆陣による解説も収録予定で、第1巻は作家・村山早紀さんによる解説を収録します。
シリーズ全5作、5か月連続刊行予定です。
販促プラン
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出版情報
発行形態 | 文庫・新書 |
ISBN | 9784041128886 |
本体価格 | ¥836 (JPY) |
ページ数 | 384 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
別世界、異世界を描いたファンタジーではなく、今自分たちが生きるこの時代かそれよりももっと後に何かしら起こった事が原因で出来た世界であるかもしれないと思えるからこそ共通するところが多々あってすんなり物語に入り込む事ができる。
結界から出て首都を目指す灯子と疑問を持ちながらも武器を作る煌四。交互に語られる2人の物語は広がっていくのにその距離はどんどん縮まって行く。美麗な挿絵に想像も膨らみ読み終わった今とにかく続きが気になって仕方がない。寝不足になっても壮大で身近な世界で共に千年彗星の謎を解き明かしたい。
夢中で読ませていただきました。和風児童書ファンタジーの系譜にまたひとつ新しい傑作が生まれていたのですね。タイトルは知っていましたが多忙に紛れて読めていませんでした。気づかせてくださったありがとうございます。既刊分一気読みしました。とても面白い、しっかりとした物語でした。世界観が良いし、純朴な田舎育ちの正直な少女の主人公も、都会の貧しく頭の良い青年主人公も、それぞれの物語がしっかりしていてとても続きが気になりました。全巻読破して、好きだ!となりました。出会わせてくださってありがとうございます。今後のますますの展開が楽しみです。
コレは間違いなく大人がハマる‼︎
神々が管理する箱庭のような世界、ディストピア、ダークファンタジー、スチームパンク…なんて贅沢な設定の盛り方、超特盛じゃないか‼︎
天然の火に近づくと人体発火してしまう。人が安全に扱える火は炎魔という獣から得られる火のみ。故に炎魔を狩る「火狩り」という生業がある。
火狩りに助けられた少女が旅をしていくパートと、父親が火狩りである少年が豪商に拾われ、人が自由に扱える火の研究をしていくパート。
のちに出会うだろう2人が交互に語られる準備段階な1巻。続き早く読ませて下さい。
「これは……!壮大な物語の始まりを読んでしまった……!!」
と、冒頭から一気に引き込まれました。
まだまだ謎だらけの1巻なので、早く続きが読みたくて仕方ありません!
(あとワンコがかわいいです)
戦争後に文明が荒廃し、自然の火が人体自然発火を引き起こすために、火狩り達が炎魔という獣を倒して得る火以外は使えなくなった世界。
火狩りに助けられて、命の恩人の形見を家族に届けるために炎魔のはびこる森を抜けて首都に向かう少女灯子と、首都で両親を失って残された唯一の家族である妹を守るために雷火という特別な火の研究を任された少年煌四。
二人がそれぞれの方法で過去に隠された謎を知り、崩れつつある現状を知っていく話の序章だった。
現代日本人の私達の感覚からすれば、まだ義務教育中の子供という年齢の二人が過酷な事態に遭遇したり、流されたり悩んだりしながらも、もがいて前を向いて進もうとする姿は痛ましくハラハラと落ち着かない気分になる。
ただ二人ともがそれぞれ我欲のための利己的な考えにとらわれず、誰かのために動くのが当然と考えて行動しているのがとても純粋で尊いものだった。
人が死んだりする残虐なシーンもあるが、魅力的な世界観も相まって続きが気になって仕方ない。
山田章博さんのイラストもカバー挿絵共に想像の補強になっていて、特に見せ場の見開きイラストが素晴らしかった。
この世界観!このなかで生きる人たちの姿を読める幸せ!
私たち人類が進歩してきたのは火を制したからだ。そして本来は制することが難しい核の炎とキュリー夫妻が出会ってから、また人類は新たなステージに立っている。
しかしこの小説はそれを覆し、自然の火に対して全く対応していない、むしろ内燃発火してしまう身体を持つ人類を描きだした。
そして安全な火を求めるために炎魔と戦う火狩りの存在。
炎魔が持つ火と、それ以上の力を持つ雷火。人々を治める存在とそれに反発していると思われる民たちや、村、木に命を紐づけて生きている人達。
設定が壮大で魅力に溢れている。
そのなかで物語が進んでいく。
私のなかでいま、1巻で止まっている人達をどうにかして次に繋げて動かしていかないと自分のなかでも世界が止まってしまっている。早く先を読まねば、読みたい。