タクジョ! みんなのみち
小野寺 史宜
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刊行日 2022/11/10 | 掲載終了日 2022/11/10
ハッシュタグ:#タクジョみんなのみち #NetGalleyJP
内容紹介
運転手とお客さん。タクシーの車内で響き合う、一期一会の心もよう……
人生の機微を紡ぐ名手が贈る 味わい深い人間ドラマ。新人女性タクシー運転手の物語『タクジョ!』待望の続編!
[主な登場人物]
●東央タクシー東雲営業所の仲間たち
高間夏子(26) 女性客が安心して乗れるよう、自分が運転手になると決め、四年目を迎える。
姫野民哉(28) イケメンでお調子者。航空会社の仕事が肌に合わず転職。ドライバー歴六年。
霜島菜由(26) 夏子の同期ドライバー。内勤業務に職種変更をしようか迷っている。
永江哲巳(26) 夏子の同期で、採用課所属。「コロナ後」を見据え、人材発掘に尽力。
道上剛造(56) ベテラン運転手。強面の風貌から元スジ者と噂されるが、実はほろ苦い過去が…
●道央タクシー
川名水音(38) 夏子の元同僚。再婚後に転居した札幌で、ふたたびタクシー運転手に。
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784408538129 |
本体価格 | ¥1,700 (JPY) |
関連リンク
NetGalley会員レビュー
小野寺さんの作品は大好きです。
今回も面白くてあたたかくて、読み終わった後に自然と笑顔になれる。
6人のそれぞれの物語を読んで、あるある!と共感したり、新しく知ることもあり、思いもつかない人生があったり。一冊でこれだけの人間ドラマが読むことができるのはかなりお得な気がする。
最後は田野倉のコロッケが食べたくなる。
タクシーに乗りたくなりました。
タクシードライバーになりたくなりました。
単純だから、すぐに影響される。笑
それほど、良いところも悪いところも魅力的に描かれている。
前作より、成長している主人公や、新人たちの若い感性。どのお話をとっても、人との繋がりを改めて大事にしたいなと思います。
接客についても勉強になりました。
タクシーを利用したことが数回しかなく、運転手さんのことを思うことがなく過ごしてきたので、
この作品で初めてタクシー運転手さんの仕事、その生活リズムに思いを巡らす機会を
与えてもらいました。
ひとり仕事と言っても接客業だから結局はコミュニケーション能力が必要なのですね。
どの登場人物も人間味があり、それぞれの味があり、なかなか良さそうな会社で、
運転さえできれば仲間に入りたいと思う職場です。
この作品を読んでタクシー運転手さんになりたいと思う女性がきっといることでしょう!
大卒の女性タクシードライバーが主人公の連作短編集。
続編から先に読んだが、前作が未読だったので気になりこちらも読んでみた。
やっぱりお仕事小説は面白い。単純に情報を得られるという楽しさもあるが、仕事を通して人間が描かれるのが興味深い。普通に恋愛小説とか、青春ジュブナイルとか人を描く小説は数々あれど、お仕事というフィルターを通すと、人間がより際立ってくる。
ちょっとした事件はもちろんあるが、描かれるのはたゆまなく過ぎていく日常の時間。だからものすごく共感できる。これが小説の醍醐味。
新刊が出れば必ずチェックする著者の最新作。
と言っても、私が読み始めたのは『ひと』から。
その後、「みつばの郵便屋さん」シリーズだったり、他の単行本作品を読んできた。
なのに、『タクジョ!』の前作は読んでいなくて、2作目のこちらから読んでしまった。でも、前作を読んでいなくても、全然問題なく、楽しく読了した。
軽やかな文章で、すーっと読めるのに、300ページ弱の作品を延々楽しめる、密度の濃い作品。これは著者の他の作品いも感じていることだったりする。
そして嬉しいことに、他の作品の登場人物たちが、チラホラと出てきたりする。どの作品の誰が出ているかは、読んでからのお楽しみです。
続編楽しみにしていました。夏子の恋が哀しい結末だったので、その続きを期待してましたが(^^)、みんなのみちでしたねー。
それぞれ、いろんなものを抱えてタクシーに乗っている。
ドライバーとお客との会話が秀逸です。
個人的な話ですが、私の父もリストラ後、55歳からタクシードライバーになり、今は運行管理者です。仕事仲間をクモスケ呼ばわりする、前時代的な父ですが、やはり、その仕事に対する世間の風当たりは強いようで、残念ながら楽しそうに仕事はしていません。
そういう見方をする人もいる、そうでない人ももちろんいる、その中で、自分はどうしたいのか、たくさんたくさん考えて欲しい。イヤイヤやるのか、切り替えて楽しみを見つけるか。どんな仕事にも共通することだと思います。
お仕事小説としてしまうにはもったいない。
刀根さんの、かたくなな思い込みに、少しすつヒビが入ってくれて、ほっこりしました。これは、まだまだ読みたいです。
前作から時間を経て、コロナ禍を経験したという時代も反映した作品になっていて、タクシー業界の大変さも、伝わってきました。新たな登場人物も出てきて、章ごとに語り手が変わる構成で、読んでいて飽きずに楽しめます。夏子や姫野にまた会えて良かった。さらに、小野寺さんの他の作品を読んでいる読者にとっても、うれしくなるおまけが最後についていました。
ーあれから2年程、東央タクシーのみんなも夏子も変わらず元気ですー
ぽかぽかと温かい気持ちになれる日常系人間ドラマ、再び。
前作は新卒で就職した夏子のタクシードライバーとしてのデビューから半年の若葉マークの物語。
それから2年、夏子や東央タクシーの同僚先輩たちの”今”が綴られます。
はじめは、イケメン姫野さん、同期の菜由ちゃんや強面の剛造さん達、
東央タクシーの同僚先輩たちの目線で物語が語られていきます。
前作ではさらりと触れていた、仲間達がなぜタクシードライバーに就職したのかなどが
深堀りされていきます。そして、仲間達からは夏子はどう見えているのか断片的に語られます。
夏子は?と気になって読み進めていくうちに夏子目線の物語が始まります。
さて、あれから2年、夏子はどうなっているでしょうか・・・
前作と同じく、味わい深く温かい物語に、元気をもらいました。
素敵な物語をありがとうございます。
前作もとても読み応えがあったので、リクエストしました。期待に違わず、いや、前作以上に人との関わりを小野寺さんならではの語り口で読むものを魅了させてくれました。タクシードライバーに卑屈になる人、ドライバーを支える側になりたい人、人から請われてもドライバーという職を愛する人、皆それぞれが一生懸命日々を生き、明日へのちょっとした渇望に向けて、東央タクシーの職を全うしているのだと思います。次作も今から楽しみにしています。
女性タクシー運転手の物語「タクジョ」の続編。今回は高間さんだけでなくその同僚たちのストーリーも入っていた。タクシーの運転手って大変そうだけど、だからこそのやり甲斐もあるのだなと感じた。あまりタクシーを利用する機会はないのだけど、できたら女性ドライバーの車に乗ってみたいです。小野寺氏の作品を読んでいるとあちこちで知り合い(他の作品の登場人物)に会えるのでそれも楽しいです。
前作のタクジョに続いて、2作目。東央タクシー東雲営業所の女性ドライバー高間夏子は勤務4年目を迎え
就職説明会で大学生を前に、職場の体験を話す役目を果たすほどに成長していた。新人の女性ドライバーからも姉的な立場で慕われていた。また各章ごとに会社の仲間や元仲間の話が描かれていて、登場する人たちに親近感が増した。車内での利用者客との会話なども前作以上にテンポよくて楽しめた。夏子は両親の離婚で遠ざかっていた父親との関係も父親の再婚によって、逆に以前よりいい関係が築けそうな雰囲気だった。小野寺さんらしい温かみのある目線で人物が描かれ、今回もほっこりした気持ちで読了しました。