たびする木馬
牡丹靖佳
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刊行日 2022/10/31 | 掲載終了日 2022/10/25
ハッシュタグ:#たびする木馬 #NetGalleyJP
内容紹介
メリーゴーラウンドの白馬「ブラン」は長い年月を経て、色々な場所を旅していきます。
楽しいことも、悲しいこともたくさんある旅でした......。
淡々と時間が流れながらも、ブランがその時々でどう感じたかを想像し、楽しむ絵本です。
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【著者プロフィール】
牡丹 靖佳(ぼたん やすよし)
1971年大阪府生まれ。現代美術作家。
第4回セゾンアートプログラム 美術家助成受賞。財団法人野村国際文化財団 芸術文化助成受賞。ポロック・クラズナー財団 助成受賞。
作品に、『おうさまのおひっこし』『ルソンバンの大奇術』(福音館書店)、『どろぼうのどろぼん』(作:斉藤 倫/福音館書店)、『めいわくなボール』(偕成社)、『ようこそロイドホテルへ』(作:野坂 悦子/玉川大学出版部)などがある。
出版社からの備考・コメント
恐れ入りますが、この作品の閲覧は、書店員さまに限らせて頂きます。ご了承ください。
おすすめコメント
木馬がいつも同じ位置に描かれる定点絵本。
背景と馬が変化することで物語が進みます。
絵を自由に楽しみ、絵本の世界を旅してお楽しみください。
木馬がいつも同じ位置に描かれる定点絵本。
背景と馬が変化することで物語が進みます。
絵を自由に楽しみ、絵本の世界を旅してお楽しみください。
販促プラン
※校了前のデータを元に作成しております。実際の刊行物とは異なる場合がございます。
この作品の閲覧は、書店員さまからのリクエストに限らせて頂きます。ご了承ください。
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出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784752010234 |
本体価格 | ¥1,500 (JPY) |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
「たびする木馬」。木馬の名前はブラン。名前の通りの白馬です。
牡丹靖佳さんは不思議なトリックを仕掛けています。旅すると言うのに、常に絵本の同じ位置に描かれるブラン。
変わっていくのは周りの景色と、ブランのこころだけなのです。
木馬だから、ブランは無表情。でもその内側にある、こころは、運命の川に揺れています。その点、人だって木馬のように、ただ受け入れるしかないのは同じことかもしれませんね。次々と、変化する状況。周りの景色。その都度、踊ったり、落ち込んだり、不安になったり、希望をいだいたり・・・
生きていくことが、時間と空間の旅だとしたら、牡丹さんがなぜ、ブランを絵本の中で、全く同じ位置に描いたのでしょうか?ひょっとしたら、生きていく今の自分こそが時空の中心であることを、伝えたかったのかもしれません。どこを旅していても、その中心は自分。現在過去未来に思いを馳せても、あるのは今の自分。
そんな、時空を旅するなかで、本当に変えられないのは運命で、受け入れるしかないけれど、実は、もう一方の自分のこころは、自分次第で変わるのかも・・・だって、運命を素直に受け入れていくうちに、ブランのこころはブランの幸せって何かをつかんだみたい。名付けの少年や、リボンをくれた少女がブランのこころの芯に幸せのタネを蒔いてくれました。人を楽しませることが、ブランの幸せ。それを知っているから、どんなときも、希望の光は見失わない。運命の川に揺れながら、目指すべきものは北極星のようにきらめいている・・・
今、自分が、運命を呪うとしたら、それは、自分の幸せがなにか見つけてない、自分の中心が見つかってないのかもしれませんね。淡い色合いに、深みを潜ませた素敵なお話です。ありがとうございます。