ミセス・ハリス、パリへ行く

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刊行日 2022/10/25 | 掲載終了日 2022/10/24

ハッシュタグ:#ミセスハリスパリへ行く #NetGalleyJP


内容紹介

映画『ミセス・ハリス、パリへ行く』2022.11.18(金)より映画公開


もうすぐ60歳の家政婦さんがディオールのドレスに恋をした!

1950年代のロンドン。ハリスおばさんはもうすぐ60歳の通いの家政婦。夫を亡くし、質素な生活を送っている。ある日、勤め先の衣装戸棚でふるえるほど美しいクリスチャン・ディオールのドレスに出会う。今まで身なりを気にしてこなかったが、自分もパリでドレスを仕立てようと決意し、必死でお金をためることに。やがて訪れたパリで、新しい出会い、冒険、そして恋? 何歳になっても夢をあきらめない勇気と奇跡の物語。 解説・町山智浩


※本書は、1979年12月に刊行された『ハリスおばさんパリへ行く』(講談社文庫)を、現代向けに加筆修正し、角川文庫化したものです。原題:Mrs Harris Goes to Paris


 この物語は、還暦近い家政婦ハリスさんが、努力と幸運と善意で、パリの高級ドレスを仕立てることになる、シンデレラ・ストーリーです。しかし、その背景には、当時、イギリスやフランスで起こりつつあった社会変動が隠されています。

オート・クチュール(高級仕立て服)はどれも一点ものです。だから、ファッションショーもごくごく限られた大金持ちのお得意様だけに見せるものでした。

ハリスさんはそれでも堂々とショーを見せろと要求します。自分が汗水垂らして稼いだ金を持ってきたのに何を恥じることがあるのか。

ディオールのマダムは、ハリスさんを見て「不思議な風格」を感じます。風格とか気品はその人の生まれ育ちや着ている服ではなく、内面から立ち上がるものだからです。

一生縁がないと思われたドレスを作ることが、ハリスさんなりの反逆であったことはいうまでもありません。――町山智浩


【絶賛の声】

「ミセス・ハリスはフィクションの偉大な創造物のひとつであり、彼女と知り合いだと感じるほどリアルで、本当に不思議な存在だ。彼女の魅力は尽きない」(ジュスティーヌ・ピカルディ)

「ギャリコの魔法に屈しないことはほとんど不可能だ」(タイムズ・リテラリー・サプリメント)


【著者紹介】

ポール・ギャリコ

1897年、ニューヨーク生まれ。コロンビア大学卒。デイリー・ニューズ社でスポーツ編集者、コラムニスト、編集長補佐として活躍。退社後、英デボンシャーのサルコムの丘で家を買い、グレートデーン犬と23匹の猫と暮らす。1941年に第二次世界大戦を題材とした『スノーグース』が世界的なベストセラーとなる。1944年にアメリカ遠征軍の従軍記者に。その後モナコで暮らし、海釣りを愛した。生涯40冊以上の本を書いたが、そのうち4冊がミセス・ハリスの物語だった。1976年没。

亀山龍樹

1922年佐賀県生まれ。東京帝国大学文学部印度哲学科卒業。戦後、英米児童文学の翻訳や創作を多数発表。訳書に、スターリング・ノース『はるかなるわがラスカル』、ポール・ギャリコ「ミセス・ハリス」シリーズ、R・スチーブンソン『宝島』他。著書に、『宇宙海ぞくパブ船長』『ぞうのなみだ』『インド・インカ古代史考』『古代文字のひみつ』『世界の文化遺産 1 インド編』他。1980年没。

映画『ミセス・ハリス、パリへ行く』2022.11.18(金)より映画公開


もうすぐ60歳の家政婦さんがディオールのドレスに恋をした!

1950年代のロンドン。ハリスおばさんはもうすぐ60歳の通いの家政婦。夫を亡くし、質素な生活を送っている。ある日、勤め先の衣装戸棚でふるえるほど美しいクリスチャン・ディオールのドレスに出会う。今まで身なりを気にしてこなかったが、自分もパリでドレスを仕立てようと決意し...


販促プラン

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出版情報

発行形態 文庫・新書
ISBN 9784041130247
本体価格 ¥900 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

映画化もされていましたよね。
どこかで聞いたことのあるタイトルがとっても可愛い表紙になっており、興味を持つ読者さんも多いだろうなと思います。
わたしもそのひとりでした。

パリの煌びやかな雰囲気は物語の中でこその美しさを誇っていたなと感じています。
とても楽しいお話でした。

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還暦近い主人公のハリスがディオールのドレスに魅せられてパリへ行き高級ドレスを仕立てるまでになるシンデレラストーリー。その年から?って驚いたけれど、それほどの魅力がある物だったのだろうなぁと想像した。たとえいくつになっても、挑戦するって事はあきらめてはいけないなと、少しばかりの勇気をもらいました。

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イギリスで家政婦をしているミセスハリスが、ディオールのドレスに出会い、ドレスを手に入れるためにパリで奮闘するお話。いくつになっても綺麗なものに憧れ、それを手に入れるために努力を惜しまない。行動力が抜群で、思いやりに溢れたミセスハリスに、読んでいる私までも魅了された。周囲の人がミセスハリスの虜となり、友情を育み、愛に包まれたパリでの生活に心が温かくなった。上手くいかないことがあるのが人生だけど、決して卑屈になることなく、人への愛情や思いやりを持ち続けていれば、お金では買うことのできない豊かさに出会えるということを教えてもらった気がした。

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家政婦のおばあさんが主人公で仕事先のクローゼットの中にあったイヴ・サンローランのオートクチュールのドレスに衝撃を受けてどうしても欲しくなる気持ちやそれが自分の年収と生活費と比べて高価だと分かっても突き進むパワーに共感。ミセス・ハリスの人柄が色んなものを結びつけて大団円に向かうと思いきやあのシーンは、華やかな夢のパリから現実に帰ってきたとはいえ泣ける。またハリスおばさんに会いたくなる一冊でした。

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とても素敵なお話です。
夫を亡くし、ささやかな楽しみと喜びを見出しながら慎ましく暮らすハリスおばさんが、一つのドレスを見たときに強く惹かれて手に入れたいと一念発起、夢を叶えるために頑張ります。
彼女は聖人のような善意の塊でもなく、おせっかいなところもある、よくいるおばさまだと思うのですが、その飾らないところが知らず知らずに人を助け、結果として自分も助けられる…人とのつながりに心がほっこりさせられます。
ただ、最後が悔しい。
親切に後足で砂をかけるような人は、どこかで絶対に報いを受けてほしいと思ってしまいました。

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普通のおばさんが、ディオールのドレスに魅了される。そこまでは普通の話ですが、そこからミセス・ハリスが夢を実現するパワーが凄い!念願のお店に前で怖気付くのも、普通そうだよねと納得でき、自分が夢を実現する際に感じるであろう戸惑い、恐怖に立ち向かう勇気をもらえました。そして、夢が消え去った際に、実際に夢を実現して行く間に人との関わりに価値を見出していくところも素敵だと思いました。

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幼少期のお気に入りで、また無性に読みたかった本。何十年ぶり?読み返すとこんなに深い話だったのかと驚いて、またこの本の世界に恋してしまいました。

 ハリスおばさんは夫を亡くしてからお金持ちのお宅で掃除をして暮らしていました。おばさんは仕事にも生活にも手を抜きません。仕事先も自分で選んで完璧にこなしますし、花を愛でる楽しみも大切にしていて、友人との時間も大切にしています。満ち足りているような日々だったのですが、ある日運命の出会いが。オートクチュールのDiorのドレスに出会ってしまったのです。どうしても欲しくなってしまったおばさんの奮闘ぶりとパリで出会った人々とのお話です。

 1960年代のお話。現代の子どもたちには国の規制など理解しづらい部分もあるかもしれないけれど、問題はないと思います。それよりもおばさんが暮らすイギリスでもドレスを作りにいくフランスでも格差があるということ。夫を亡くした女性が生活していくのに仕事は限られるということの方が気になりました。決して乗り越えることが出来なさそうな階級社会。そんな社会で「よござんんすか?」と我が道をいくハリスおばさん。普段は気取っているマダムもふと気を許してしまうのです。

 憧れたなあ、Diorのドレス。テレビのファッション通信でファッションショーを観るのが好きだったのはこの本の影響です。また出会えた喜び。この本は手元におきます。

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私の好みはミステリやサスペンスが1番だが、おとぎ話の様な幸せな気持ちになる本も良いものだなぁと思わせてくれた作品。ミセス・ハリスはイギリスの通いの家政婦のおばさん。夫は先立ち親友と少しの楽しみ、仕事にはプライドがあり嘘は大嫌い。噂話しが好きでお節介なおばさん。彼女が出会い恋焦がれるのがディオールのドレス。必死に貯めたお金を手にパリへ行くのだが、様々な出会いが楽しい。『シンデレラ』『プリティー・ウーマン』を思い出させる場面も…。おばさんと一緒に泣いたり笑ったりしながら読んだ。ホッコリする素敵な物語だった。

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今よりもずっと世の中が希望に満ち溢れていた時代、貧富の差はあれど誰もが前向きに生きていたロンドンとパリのお話。ディオールのドレスに魅せられたハリスおばさんは、なんとかパリにたどり着き、そこでも持ち前の魅力でパリの人々を魅了していきます。パリではお花に囲まれ、華美なオートクチュールと共に全面カラフルな描写でこちらまでパリを散策している気持ちになりました。灰色の現代から少しでもカラフルさが戻りますようにと願いながら読み終えました。

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ミセスハリスの行動力には驚かされることばかりで、まるで一緒にいるかのようにハラハラさせられます。
ディオールのドレスを手に入れるために、大勢の温かい人たちに助けられますが、それもミセスハリスの人柄があってこそのこと。
そんなミセスハリスがラストで気付かされたことは・・・
こんな終わり方をするなんて思いもしませんでしたが、とても温かいお話でした。

巻末の解説では時代背景について書かれており、それを踏まえて読み直すと、ますます面白さが増しました。

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とても素敵なおとぎ話で、幸せな気持ちで読むことができた。ちょっと古めかしい文体もおとぎ話にはちょうどよかったし、こてこてなのに白けないのは作者と訳者の力量なんだろう。暗くて重い物語より、ハッピーで愉快なお話こそ陳腐にならないように書くのは難しいはずだから。
なんと言っても素晴らしいのがミセス・ハリスのキャラクター。頑固で真面目なのに突拍子もないことを思いつき行動に移すアグレッシブなところもあり、なにより誰に対しても正直。彼女の周りに現れる登場人物たち同様、私も彼女のことを好きにならずにいられない。そして読んでいる間中、彼女と一緒に喜んだり嘆いたり憤慨したり。
最後の最後までハプニングが続くけれど、それは絶叫マシンというよりはディズニーランドのジェットコースターのようで、心から楽しめた。

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もう夢中で読みました。シンデレラストーリーとは言えど、失敗や試練もありで、人生ってそう上手くはいかないよね。というあきらめもありながらも、その3倍以上に欲しいドレスのために自分の身分も考えずに翻弄する姿に感動しました。
どのシーンも頭の中に絵が浮かび、映画を観ているかのように楽しめました。

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ポール・ギャリコの書いた小説を現代版にアレンジした作品。映画化も決定されています。

「おとぎ話」と解説にはあったけど、とてもワクワクして、最後まで気が抜けませんでした。
ユーモアもたっぷり。
ディオールのドレスを買うためにパリに赴いたミセス・ハリス。そこで手に入れたのは、ドレスだけはありませんでした。勇気を持って行動したことで、一世一代の大冒険をすることになったミセス・ハリスは、そこで経験という素晴らしい財産を手に入れます。泣きたくなるような出来事もあれば、思いがけない嬉しいことも出来する、この作品は、そんなことも教えてくれました。

“経験“という言葉を使いましたが、ミセス・ハリスが終盤の事件に遭遇した時、ドレス以上のものを手に入れていたことに気づいたところ、よかったです。

「おとぎ話」だけあって、教訓っぽさも若干ありますが、60歳間近のおばさんが主人公のこの作品、ちょっと勇気をもらえました。

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おとぎ話のようなハリスおばさんの冒険。
仕事先の家で見たディオールのドレスに一目惚れした家政婦さんが、目の玉が飛び出るようなドレスの価格に負けずに努力に努力を重ねてイギリスからパリへ。

ハリスおばさんの人柄にこちらもつい応援。
トントン拍子に話が運ぶかと思いきや、終盤にえらい爆弾放り込まれた感じです。
おばさんが手に入れたものは?
映画も楽しみです。

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とっても懐かしかったです。
子供の頃に読んだ「ハリスおばさん、パリへ行く」では、出てくる物を色々想像しながら、憧れてました。
おばさんの好きなゼラニウム、ドレスの生地であるシフォンやビロード、おばさんの買った「誘惑」という名のドレス、溶けてしまったビーズでさえも自分の手で触ってみたかった子供の時。

何十年と時を経てもこの魅力は失われていませんでした。
愛らしいハリスおばさんやパリで出会う気持ちの良い人々、最後の清々しさ、柔らかくわきでてくる感動ととっても良かったです。

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現代語訳で新しく出され、この秋、映画にもなる「ミセス,・ハリス、パリへ行く」の本。
ロンドンで家政婦をする女性が、ディオールのドレスに恋をし、パリへ買いに行こうとお金を工面し、買って戻るお話。
そこには社会の中の階層や苦労もいろいろ出てくるが、最後には物ではなく、誰でも夢を持てば、誰かの幸せの神になれ、周りを幸せに、そして自分も心豊かになれることに気づかせてくれる。
幸せな気持ちになれるお話で、映画にも興味は広がります。

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懐かしい!
メールでの案内を見て反射的にリクエストしてしまった。
子どもの頃、ハリスおばさんパリへ行くというタイトルだったかと思うが、健気なハリスおばさんと、関わった人たちが幸せになっていくのが心地よくて何度も読み返した作品だ。
細かなところは忘れていたが、今回読み返してみて、やっぱりハリスおばさんは素敵な人だった。
この本で、パリはファッションの街であること、ディオールの名前、オートクチュールなどの言葉を覚え、裕福な人たちの世界をのぞきみることが出来たのだ。
ハリスおばさんは思う、フランス人だって同じ人間なんだと。思い切ってパリに出かけ、たくさんの親切に出会い、多くの思い出と幸せを胸に、おばさんの人生は豊かなものになる。
おとぎ話だと鼻白む人もいるかもしれない。でもおとぎ話でいいじゃないか。こんなにも気持ちよくさせてくれるのだから。

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