京都 二条城と寛永文化
Living History in 京都・二条城 協議会
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刊行日 2022/09/25 | 掲載終了日 2022/10/20
ハッシュタグ:#京都二条城と寛永文化 #NetGalleyJP
内容紹介
二条城へと向かった空前絶後のパレード「寛永行幸」から四百年。
いま、日本の美意識のルーツをクリエイティブな画期「寛永」に探る。
千年の都・京都。江戸時代の京都は出版文化の発祥の地であり、陶磁器や染織などの技術、産業の振興はめざましく、日本人の教養を高めた新しい文化芸術の展開も数多くみられました。なかでも寛永の時代は、「日本の文化の故郷」とも呼ばれるほど、多くの文化人が活躍した時代です。
後水尾天皇、徳川秀忠・家光、東福門院和子(まさこ)、小堀遠州、狩野探幽、野々村仁清、松花堂昭乗、俵屋宗達、本阿弥光悦、池坊専好…。茶の湯、書画、いけばな、数寄屋建築、やきもの、小袖、出版など、多様な分野に綺羅星のごとく現れた、才気あふれるスター&百花繚乱のアートを一挙紹介します。
◉ 国宝を含む貴重な史料 約80点を収録
おすすめコメント
日本文化の故郷といわれる「寛永文化」を深堀り!
寛永時代の名残を感じられる京都MAP付
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販促プラン
9月28日京都新聞サンヤツ出稿
10月中旬 京都新聞・半五段 出稿予定
9月28日京都新聞サンヤツ出稿
10月中旬 京都新聞・半五段 出稿予定
出版情報
ISBN | 9784861529000 |
本体価格 | ¥2,000 (JPY) |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
長くなって恐縮だが、はじめに、から引かせていただく。
京都奈良、に修学旅行に行く子供たちは多い。(地理的条件によって距離がありすぎて、例えば北海道の子供たちはその機会に恵まれないことが残念ながら多い)。日本の文化を味わいに。歴史の教科書に出てくる場所がたくさんある。勉強になる。京都を紹介する本は無数にある、が、この本が単なるガイドブックではない、ということがこのはじめに、の一部で伝わるのではないかと思う。
歴史的建造物の魅力はその佇まいのみでなく、そこにまつわるストーリーに想いを馳せることでもある。そして、歴史を暗記ものとして捉えられることが多い教育現場では、いちいちそんなことに現実には構ってはいられないだろう。
二条城、行列に並んで歩き、ここで大政奉還が、という場面を数年前にみたことを思い出した。ストーリーを知ってたらもう少し違う見方ができたかもしれないな、と思う。
「・・・京都では今、一 二軒のペースで京町家が取り壊され続けていることをご存知でしょうか。伝統的な技術や文化も継承の危機が叫ばれて久しく、ここ十数年の内に失われたものも数多くあります。一度失うと二度と元には戻らないものも多いのが現実です。日本の文化財や文化は危機的な状況にあるといってもよいと思います。そのようななかで、文化財を保存するだけではなく、「生かす」動きが始まっています。その一つが、「Living History」 というプロジェクトです。 「生きた歴史」を「その場」で体感することにより、現代にまで伝えられてきた文化や文化財の価値を知り、未来へとつなげていくための試みです。つまりそれは、文化財を修復しながらつないでいく必要性を伝えることでもあります。そのなかでも、私たちは令和元年(二〇一九)から、二条城の生きた歴史を感じていただくプロジェクト 「Living History in 京都・二条城」に取り組んできました。
そもそも、今、目の前にある二条城の国宝・二の丸御殿は、何のためにつくられ
か、ご存知でしょうか。江戸時代末期に大政奉還が行われた場所として知られていますが、それは城としての最後の役割に過ぎません。 二条城は、徳川家康の京都における滞在所として築かれましたが、今の姿になるのは江戸時代初期の寛永年間。 二代将軍で大御所となった秀忠と三代将軍家光が、時の天皇である後水尾天皇を迎えるために約二年をかけて増改築を行ったものなのです。そしてここで、五日間の盛大なもてなしプログラムが繰り広げられました。 四百年前のことです。 その史上最大ともいえる豪華な饗応のために、御所から城へと将軍や天皇が長い行列をなして向かいます。その数千人にもおよぶ行列を見物する情景を描いた屏風から、当時の京都の人々の生き生きとした表情や衣食住にわたる風俗を見ることができて想像力をかき立てられるのですが・・・・・・このことは本編でたっぷりとお楽しみくださればと思います」
追記:
ISBN-13 : 978-4861529009
ISBNで検索をよくするのでうが、この紹介ページ(#NetGalleyJP様の)にあるデータでは検索結果なしと出ました。上記Amazondで表記されるデータ、末尾の9が抜けているようです。
(レビューではありませんので表示される必要はありませんので💦必要に応じて恐縮ですが削除してください、よろしくお願いいたします)。
あまりに贅沢な本。なぜなら、二条城という縦糸に対して、さまざまな分野の専門の先生方の文章が写真と共に、横糸として織りなし、寛永文化に関して天皇家、将軍家から貴族や武家、一般の人々が目にしていたもの、触れていた書物などについて豊かに述べられているからである。
私が京雀だったら、行幸の行列を見たくて沿道に並んだことだろうし、もし茶道にその当時触れていだとすれば今見てもモダンアートのような茶器、水指などに羨望の視線で震えたことだろう。
当時の美意識と、それらを美しきものとして継ごうという意識が「ある」ことに言葉にできない悦びを感じる。