不知火判事の比類なき被告人質問

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刊行日 2022/10/18 | 掲載終了日 2023/01/12

ハッシュタグ:#不知火判事の比類なき被告人質問 #NetGalleyJP


内容紹介

「被告人、勇気を持って真実を答えてください」

異端の裁判官の質問で、静まりかえる法廷。

驚愕する被告、意外過ぎる真相、信じがたいその犯行動機――判決確定寸前に、すべてがひっくり返る!


『夫の骨』で大ブレイクした“どんでん返しの新女王”が放つ、衝撃の逆転裁判ミステリー!


(あらすじ)

フリーライターの湯川和花は殺人事件の裁判を傍聴するのだが、結審直前に衝撃的な被告人質問を目の当たりにする。左陪席の不知火春希裁判官が予想外の質問を被告に投げかけ、悲しすぎる事件の真相を自白のもとに晒して法廷の景色を一変させてしまう。こうした不知火判事の質問は「他に類を見ない質問」と法曹関係者の間で囁かれていた。


(著者プロフィール)

矢樹 純(ヤギ ジュン)

1976年、青森県生まれ。2002年に『ビッグコミックスピリッツ増刊号』にて漫画原作者デビュー。『あいの結婚相談所』『バカレイドッグス』などの原作を担う。12年、「このミステリーがすごい! 」大賞に応募した『Sのための覚え書き かごめ荘連続殺人事件』で小説家としてデビュー。19年、短編集『夫の骨』が注目を集め、20年に表題作で日本推理作家協会賞短編部門を受賞。他の著書に『妻は忘れない』『マザー・マーダー』『残星を抱く』などがある。


「被告人、勇気を持って真実を答えてください」

異端の裁判官の質問で、静まりかえる法廷。

驚愕する被告、意外過ぎる真相、信じがたいその犯行動機――判決確定寸前に、すべてがひっくり返る!


『夫の骨』で大ブレイクした“どんでん返しの新女王”が放つ、衝撃の逆転裁判ミステリー!


(あらすじ)

フリーライターの湯川和花は殺人事件の裁判を傍聴するのだが、結審直前に衝撃的な被告人質問を目の当たりにする。左陪席の不知...


出版社からの備考・コメント

※発売前作品のため、読書メーターやブクログなど外部書評サイトで発売前にレビューを投稿することはお控えください。

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出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784575245714
本体価格 ¥1,600 (JPY)

NetGalley会員レビュー

5章からなる連作短編集。
不知火判事の見事な洞察力に見事にひっくり返されました。
こういうどんでん返し大好きです。
どの章も判決確定寸前に真実が明かされた所で終わるので、事件のその後や
被告人の心情など気になりますね。
こんなにすごい洞察力をもちながらも、自分のことには鈍感で無頓着な
不知火判事自身がすごく気になるキャラでした。
また不知火判事に会えるのを楽しみにしています。

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これまで読んだミステリーは事件現場で推理されることが大半だったので、裁判を舞台にしたものは新鮮でした。初めは少し抜けているように見えた不知火判事が証言や資料から真相を見抜いて、あっという間に覆してしまう展開は爽快でした。いつの間にか主人公の和花と仲間になっている傍聴マニア二人のキャラも個性的で良かったです。

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『夫の骨』で魅了され、『妻は忘れない』、『マザー・マーダー』と読み進んで、とんどん好きになる書き手さんの最新作を発売前に読む機会をいただき、感謝いたします。
フリーのルポライターの視点が裁判を傍聴し、周辺事情を調査して連載に備えるという設定なので、刑事事件や裁判にあまりなじみのない私のような読者も、主人公やその仕事に共感や興味、親しみを感じながら読み進むことができると思った。
事件の取材を、裁判の傍聴を経験するにつれて、主人公の知識が積み上がっていったり、傍聴マニアと仲良くなったりするのも面白かった。
最後の事件では主人公のごく身近な事件を紐解いていくという流れもよかった。
不知火判事、また何度でも会いたいです。シリーズ化されるなら是非追いかけたいと思います。映像化されても面白そうです!

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え?まさか?なに?どうなる?
そうきたか・・・・!
となることたびたび。
結末で話をひっくり返してそれまで読んできて見えてきた景色を一変させる、そんな作品を数々発表してきて、驚かせること、騙すことには定評があると言っていい作者だと思う。
それだけに、読者の期待値も高く、今度はどんなものを見せてくれるんだろうか、どこに伏線があるのか、またひっくり返すのか、騙されまいと思う人たちが多数いることだろう。
今回は独特のキャラが立っている判事、という新しい不思議なヒーロー誕生の予感。
まだまだ続いて欲しいような短編集でした。

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とても面白かった。
短編であるが故に、無駄な部分が削ぎ落とされて綺麗にまとまっており、読了感がよかった。
裁判という題材からか、単純なミステリーではなく、被害者・加害者にもストーリー性を持たせることで、どこか金○一少年の事件簿を読んでいる気分になった。
ただ、現実にあんな裁判官がいたらもっと叩かれるか崇められていると思う。

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5つの法廷ミステリーからなる短編連作です。
主人公はライターで、事件の記事を書くために傍聴しています。傍聴仲間ができ、彼女も推理を披露するようになりと、章が進むほどにどんどんおもしろくなっていきました。
キレッキレの推理で謎を解き明かす不知火判事がとにかく魅力的です! 倒叙のように犯人も犯行状況が冒頭で示されているのですが、不知火判事が質問をはじめると新たな局面が見え、ラストで驚きの展開が待ち受けています。
他のキャラクターもよくて、尾崎弁護士や、傍聴仲間の二人も好きです!
ぜひぜひシリーズ化してもらいたい!と思いました。

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予想外の展開に驚かされていくうちに次はどう騙してくれるのかと、あっという間に引き込まれてしまいました。傍聴マニアの2人がほどよく存在感を増していくところも良かったです。事件の裏に隠された真相は、愕然とするだけでなく物悲しくて心に刺さりましたが、次々と法廷で繰り広げられる不知火判事の静かに落ち着いた一人舞台に、ただただ圧倒されました。凄まじいほどに心揺さぶられる世界。この衝撃は癖になります。

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法廷ミステリー。短編連作なので読みやすく面白かった。
不知火判事の質問で法廷の空気が一瞬で変わるところが好き。
その質問をした意味を知るとなるほどー!となった。
主人公が裁判を傍聴し、傍聴マニアと推理したりしていくうちに一緒に推理しているようだった。
なぜその事件が起きたのかという背景が切なく、不知火判事による質問で少し救われる気持ちになった。

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面白い!一気読みでした。
一つ一つの事件が気になって読むのを止められない!
早く読みたくて家事が捗りました。
和花と一緒に色々推理するのですが不知火判事の被告人質問にあっと驚く。
まさか!まさかの展開にずっと驚き続けました。ほとんど和花と同じような推理しか出てこなかった…
これは他の公判も傍聴したくなりました。もちろん不知火判事が担当してる公判を!
転勤サイクルが短いので続編が出るのかすごく心配。どうにか続編お願いします!

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不知火判事というタイトルになってるにも関わらず、裁判の場面でしか描かれない。だから、あんな人かな、こんな人かなと想像するしかない不思議な存在。
ほんの些細な違和感を放っておけば、事実とは違う結末を導いていく裁判。
不知火判事の一言は冷静で平等だ。だからこそ、事実が事実として提示されることが、正しいけれど残酷でもある。

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フリーライターの湯川和花は取材で殺人事件の裁判を傍聴。結審直前に左陪席の不知火判事が予想外の質問を被告に投げかけ、悲しい事件の真相を暴いて裁判の行方を一変させてしまう。こうした不知火判事の質問は「他に類を見ない質問」と法曹関係者の間で囁かれていた。
法廷ミステリの連作短編で、提出された証拠から不知火判事が信実を見抜くスタイルため、事件について必要最低限しか描写されず無駄がなくスッキリしている印象。ここが好みの別れどころかもしれないけれど、裁判所で知り合った傍聴マニアの二人や和花の謎解きがアクセントとなって単調にならず、読みやすくて面白かった。
若い頃に裁判を傍聴した経験はあるけれど、また傍聴してみたくなる作品。
不知火判事についてもっと知りたいし、続編が出たらぜひ読みたいです!

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5編からなる法廷ミステリ。「最後に必ずどんでん返しが」というところが本書のセールスポイント。このどんでん返しが、凄い。かなり斜め上からの離れ業で、びっくり。50ページくらいの短編の最後の2,3ページでここまでひっくり返せるものなのかと、驚愕した。惜しむらくは。この結論に達した不知火判事のロジカルな思考展開がもう少し丁寧に書かれていたらとは思うが、そうすることにより短編としての「キレ」をそぐことになるのだろう。最近こういった驚天動地の大どんでん返し物が流行っているが、その中でも秀逸な、そして癖になりそうな作品である。

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裁判を傍聴するフリーライターの湯川和花視点による、法廷ミステリの連作短編。記事にするためにきちんと事件について調べているし、おのおのの短編は事件関係者の視点による倒叙に近い始まりになっているので短編でもわかりやすい。それなのに被告人質問において、不知火判事が驚くような質問をして、見えていたものやわかった気になっていたものがぐるんとひっくり返るさまに圧倒される。質問によって現れる事件関係者の隠されていた人間関係や想いも心に響いた。傍聴マニアと仲良くなったり和花自身が謎ときにトライしたりと不知火判事の質問や行動以外も読みどころがあってとても楽しかった。矢樹作品らしい、さすがの一冊。

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「夫の骨」でファンになった矢樹純さんの連作短編集ということで、期待して読みました。相変わらず、映像が浮かんでくるような文章で読みやすく、捻りの効いた密度の濃いミステリー短編集でした。
不知火判事のキャラも良かったけど、傍聴マニアのオジサン二人組がツボでした(笑)
とっても映像化向きな作品で、きっと作者もそういう意識で書いたのではと思ってしまったのですが、そういう話は出ていないのでしょうか?ぜひとも連ドラで見たい!

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いっとき流行った「逆転裁判」てゲームを思い出した。
裁判ルポを書く和花が主人公。
裁判で出会った不知火判事の担当する裁判を傍聴していく短編連作集。
オセロのように真実かひっくり返る様が面白い。
ただ、もう少しそれぞれのキャラクター性を強めた方が入り込みやすいかなと思いました。不知火判事だけでなく、対の立場にある尾崎弁護士のことももっと知りたくなった。
映像化しやすい作品かも。続きが楽しみです。

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5作から成る連作短編。主人公は傍聴レポのライター。初傍聴の時に出会ったのが『他に類を見ない』被告人質問をし、真相を浮彫りにする左陪審・不知火。まさに逆転裁判が起きる訳だ。掟破りの国際弁護士や、傍聴マニアの2人組など気になる登場人物もいてとても面白い作品。実際に犯罪を犯している場合もあれば、無罪の場合もあるのだが、不知火の着眼点が興味深い。これは是非、続編を期待したいし、映像化もして欲しい。

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不知火判事の一言で法廷の色がガラッと変わり、そこからスピーディーに解明されていく事件の決着が見事で読むものを安心させてくれる。映像化したら、ここが最後の決め台詞とばかりに見応えのシーンになるだろう…などと想像しながら楽しく読破。事件そのものの起動部分、そこからルポライターが裁判傍聴と称して読者と同じ立ち位置で推理する設定が大変読みやすく、ルポライターの頓珍漢な推理、そこからルポライターとして栄光への道を夢見る部分は、いい味を出している傍聴マニアと合わせてコミカルで良かった。

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