触る、押す、タッチするなどの行為を読者にしてもらいながら、「手」のしくみを易しく学べる参加型絵本。
読者参加型絵本というと、楽しく“遊ぶ”ことに重きを置いた作品が多かったですが、「学び」が入ったぶん、教育的というより知る喜びが得られるところがいい。手のない宇宙人という設定もどきどきさせてくれる。
毎日使いながら、時々ハンドクリームを塗るくらいであまり気遣わない、手。
実はこんなに重要な役割としくみがあったなんて！？
透かせば見える手の成り立ち。骨、筋肉、神経の絶妙なタッグ。
ポヨンはその手で、とってもすてきなプレゼントをしましたねぇ！！
ずっとついてきていた青いひとつ目の子も、ちゃんと目的があったんだね！見て安心しました。

すかしてびっくり？どういう仕掛け絵本なんだろう・・・と思って開くと、あ、そうか、なるほど、こういう手があったか✋！と思わずにこりと笑ってしまう。
毎日とんでもなくたくさんの仕事をしている、手。
登場するのは二人の宇宙人。私たちのような、手、は持っていない二人に、色々と、お手本を見せて、手伝って！と話しかけられて、みんなで一緒に本の中に入り込む。そして、不思議な仕掛けと共に、自分の「手」について知らず知らずに学んでゆく。。。遊びながら学べたらいいな。

ARGH! THERE'S A SKELETON INSIDE YOU!
BY IDAN BEN-BARAK AND JULIAN FROST

参加型の絵本の楽しさははまったら繰り返し楽しめる。
人の身体って構造は難しい。自分の身体ってあたりまえ。
あたりまえのことも素晴らしいって思うことができる。
ここに出てくる骨や筋肉や神経もリアルで誤魔化してない。
自分の中身、どういうのかを伝えたいありがたさを伝えたい。
そういう作り手の気持ちがしっかりとわかる本でした。