カサンドラのティータイム

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刊行日 2022/11/07 | 掲載終了日 2022/11/14

ハッシュタグ:#カサンドラのティータイム #NetGalleyJP


内容紹介

スタイリスト見習いとして働く友梨奈と、牛肉加工工場でパートをしている主婦の未知。

現代社会で生きていく女性のやるせなさを見事な筆致で描きつつ、他者と他者がつながれることを希求する、期待の新鋭の飛躍作。

スタイリスト見習いとして働く友梨奈と、牛肉加工工場でパートをしている主婦の未知。

現代社会で生きていく女性のやるせなさを見事な筆致で描きつつ、他者と他者がつながれることを希求する、期待の新鋭の飛躍作。


出版社からの備考・コメント

★校了前の仮データを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

★表紙は仮のものです。変更の可能性があります。

発売前の大切なゲラをご提供させていただいております。弊社では、下記のような方からのリクエストをお待ちしております。
○発売に向けて、一緒に作品と著者を応援していただける方
○NetGalleyへレビューを書いてくださる方
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★校了前の仮データを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

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○自分には合...


おすすめコメント

▽書籍編集担当より

気がつけば文芸書の編集に携わるようになり、10年以上が経ちました。

これまでに、たくさんの素晴らしい作品をお預かりしてきたのですが、「この作品を必要とする誰かが絶対に間違いなく存在するはず。その人に届けたい。届けなければならない」と、これほど強く思う作品は初めてでした。

櫻木みわさんの『カサンドラのティータイム』は、それぞれの孤独を抱える女性たちが主人公の物語です。

誰かから「暴力」を受けているのに、そこに「暴力」が存在していると気がつけないことがあること。

自分の声がまわりに届かないもどかしさ。

周囲にわかりあえる人がいない苦しさ。

そんな思いを抱える「誰か」のために、その「誰か」にとっての“希望”が、この小説にはあるのではないかと感じています。

お忙しいなかで、時間をいただくのは心苦しいのですが、本書にご興味をもっていただけるようでしたら、ぜひ、ゲラをご一読いただけないでしょうか。

そして、本書を読者の方に届ける手助けをしていただけるようでしたら、ぜひお力をお貸しいただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。


▽販売部

社会を生きる女性のやるせなさ、人間関係の息苦しさ、そして彼女たちの生きる強さを丁寧な筆致で描きながら、物語を通してすべてを包み込むような作者の優しい視線。

登場人物のみならず読み手までも救われるような読後感。

同年代にまだこんな凄い作家がいたとは!

2022年、私は櫻木みわさんを推し続けます。

   

▽宣伝プロモーション部                               

純粋にただ、夢を追っている女性を、冷たい欲望と強い支配で踏みつけていく男たち。

抗えない力の前に、成す術もなく立ちすくむ女性は、もしかしたら自分だったのかも、とさえ思う。

生きていくことはしんどいが、そこに射しこむ光はあるのか。

傷を負った女性たちが絡み合う物語に、引き込まれました。                          



▽書籍編集担当より

気がつけば文芸書の編集に携わるようになり、10年以上が経ちました。

これまでに、たくさんの素晴らしい作品をお預かりしてきたのですが、「この作品を必要とする誰かが絶対に間違いなく存在するはず。その人に届けたい。届けなければならない」と、これほど強く思う作品は初めてでした。

櫻木みわさんの『カサンドラのティータイム』は、それぞれの孤独を抱える女性たちが主人公の物語です。

誰かか...


販促プラン

★読み終わりましたら是非NetGalleyへレビューを投稿ください!

著者・担当編集ともに楽しみにお待ちしております。

投稿いただいたコメント・感想の一部は、弊社HP、SNSにて公開させていただきます。

また、適したメディアやお持ちのSNSにもレビューを投稿いただき、多くの方に本を拡げていただけますと嬉しく幸いです。

※発売前作品のため、ネタバレになるレビューはくれぐれもお控えくださいませ※

ご協力の程、何卒宜しくお願い致します。

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※発売前作品のため、ネタバレになるレビューはくれぐれもお控えくださいませ...


出版情報

ISBN 9784022518712
本体価格 ¥1,800 (JPY)

閲覧オプション

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ダウンロード (PDF)

NetGalley会員レビュー

スタイリスト見習いとして働く友梨奈
工場でパートをする主婦の未知
彼女たちのとった行動や言動は客観的に見れば、どちらも自らが選んだ決断、自ら撒いた種だとも言えるけれど、私達はいつも正しいものを選べるとは限らない。
掴んだその手が間違いだったとき、意図するものと違ったとき、踏みつけられ言われもない扱いをされたことに反論できなかったことには歯噛みするほど悔しい。
精神的な暴力は目に見えないもの。
誰かに話すことで、心の整理ができることもある。
事実を受け止めて、どうするのか。
後ろを振り返らず、一歩前に踏み出す姿がとてもよかった。

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言葉による暴力、冷たい暴力は、ともすれば外から見えなくて惑わされ易い分、実際の暴力よりも恐ろしく卑劣な行為だと思います。
カランドラ症候群という言葉は耳にしたことはあったが、実態を伴って理解できたのは初めてでした。そして、その彼女たちを言葉巧みに操る側の病的な行いもまた、改めて理解できました。
一方的に傷つけられ、追い込まれていった彼女たちが、そこから逃れる術やその後の未来を話し合う場を持つことで生まれる強さ、打ちのめされたように見えて、なお打ち勝とうとする強かさ、すっかり負けた側だと思っていた彼女たちが、決して倒れずなおも強く立ち上がっていく様に、負けられないなぁと活力をもらえるような気がしました。

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先天的(あるいは後天的)な特性が周囲に与えるデメリットが露呈した時、人は社会や組織、家族から排除されていく。
それは一体、誰の課題なのだろうか?

誰もが他人事ではない深い問題がテーマになっており、読み応えもあった。まるでドラマを見ているかのように、登場人物の人柄や雰囲気も伝わってきて没頭できる小説だ。

しかし欲を言えば、彰吾の視点での思考と葛藤や、未知が深い決心をするに至った出来事や思考、幼い頃の家族の環境などについても読みたかった。深淵をのぞくことにより、読者は更に深く未知の決心を理解できたのではないかと思う。
終盤でやや説明的になり、小走りでゴールを迎えたような印象をもったが、小説の力を信じても良いように思った。

この小説を読ませていただき1番深く心に残ったのは、通常ならば漢字で書かれる幾つかの単語が、おそらく意図的にひらがなで書き通されていることだ。
そこにある著者の思いを私なりに理解した時、奥底の方から胸が熱くなった。
この小説を書くに至った原動力は、きっと著者の中にある深くて美しい愛に違いない。
わたし達は、すきなひとの特性を含めて丸ごと大切に思うことができる、優しい世界に生きているのだ。

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「サプコタさん」のことがわかった瞬間に「えーっ!?」となって、勢いがついてそのまま一気読みだった。
未知が受けてきた仕打ちのところを読んでいて、つらかったし本当にもどかしかった。彼女が悪いわけじゃない、相手が絶対悪い、どうして気づかないのって。だけど彼女が最後に出す結論にハッとした。

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多かれ少なかれひとは誰でも周囲の人間の感情に影響されながら毎日を過ごしていると思うけれど、身近なひとに振り回されるのは本当に辛い。自分のとった行動によりひどい事態に陥ってしまった友梨奈、特に何をしたわけでもないのに相手の機嫌をうかがいながら暮らさないといけない未知、それぞれの人間関係の難しさやそこから立ち直ろうとする道の険しさを思った。ふたりの行動や考え方から目が離せず一気に読みました。著者の文章は分かりやすく読みやすくて表現も心地よく、とても好きです。

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登場する男性が胸が悪くなるほどイヤな人物に感じました。
なぜそこまで自己肯定できるのか理解に苦しみます。
だからこそ後半の女性が到達する心の有様に説得力がありました。
いくら親しくしたり、心を許した相手でもやはり同じ人間ではないので齟齬は生じます。
私も信じていた人がとあることで、その上辺だけの情報で発した言葉が今でも傷として残っています。
でもそういった経験をしていたとしても、自分が知らないところで人を傷つけているかもしれない。
そんな簡単ではない人と人との関係を短いエピソードに凝縮した著者の手腕は素晴らしいと感じました。
人間関係やパートナーとの関係に悩んでいる人が読んで、自分なりの道を探しだす指針になる作品だと思います。

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モラハラ、自己愛性パーソナリティ、カサンドラ症候群などを小説を読みながら理解できる。自覚がなかったり曖昧に感じていたりする当事者(特にモラハラの被害者)の方が読んで、自分は暴力を受けているのだと言うことに気づけたらいいと思う。でも、暴言の描写が本当にきついので読む時は気をつける必要もありそう。ハラスメントの加害者と簡単に訣別できない未知の気持ちはわからなくない。カルト宗教の信者を脱会させるのが難しいのも似ているように思う。でも、今後、未知があれ?と感じた時に、その気持ちを相談できるサプコタさんや山久さんと繋がれたことは大きな救い。いずれも男性が加害者で女性が被害者という図式はもう少し工夫してほしかった。

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外からは見えない傷を抱きしめて、誰もが生きている。傷つけられた側ばかりが、ときにその言葉を周囲に「信じてもらえない」という現実を、私もまた知っている。

ラストでの未知の決意が、ただ歯噛みしてもどかしくてならない。もしこの物語の中に生きていたならば、私ならどうしただろう。男によって傷つけられている彼女たちを、その場所から引き上げたいと強く願った。

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1章から2章の流れがが最初「?」だったけど、繋がったときはおおーとなりました。
読んでてとてもつらい話だった。
未知の結論はあれでよかったのか。他人がどうこう言えないけれど。
この先に続く話がとても気になる作品。

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