君のクイズ
小川哲
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刊行日 2022/10/07 | 掲載終了日 2023/03/10
ハッシュタグ:#君のクイズ #NetGalleyJP
内容紹介
本屋大賞2023ノミネート!直木賞作家小川哲・もうひとつの代表作!
『ゲームの王国』『嘘と正典』『地図と拳』、そして『君のクイズ』! 一作ごとに現代小説の到達点を更新し続ける著者の才気が迸る、唯一無二のクイズ小説が誕生しました。雑誌掲載時から、各紙誌の書評やインタビューに多数取り上げられたり、SNSやYouTubeでも紹介されなど、話題沸騰中の一冊です。* * * あらすじ:生放送のTV番組『Q-1グランプリ』決勝戦に出場したクイズプレーヤーの三島玲央は、対戦相手・本庄絆がまだ一文字も問題が読まれぬうちに回答し正解し、優勝を果たすという不可解な事態を訝しむ。いったい彼はなぜ正答できたのか? 真相を解明しようと彼について調べ、決勝戦を1問ずつ振り返る三島はやがて、自らの記憶も掘り起こしていくことになり――。読めば、クイズプレーヤーの思考と世界がまるごと体験できる。人生のある瞬間が蘇る。そして読後、あなたの「知る」は更新される! 一気読み必至の卓抜したミステリーにして、エモーショナルなのに知的興奮に満ちた超エンターテインメント 「小説トリッパー」2022年夏季号掲載。 2022年10月7日、朝日新聞出版より刊行 文芸書 四六判単行本(同時収録作品なし)
出版社からの備考・コメント
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おすすめコメント
本屋大賞2023ノミネート!
『君のクイズ』が第20回目となる2023年「本屋大賞の」ノミネート10作品に選ばれました!
『君のクイズ』は、第168回直木賞を受賞したことでも話題の、小川哲さんの最新作です。
クイズ大会での問題が一文字も読まれぬうちの不可解な正答、“ゼロ文字正答”をめぐり展開する物語。
『地図と拳』とは題材も分量もまったく異なる、新たな魅力あふれる極上のエンターテインメント作品であり、小川さんのもう一つの代表作です。
発売から着実に版を重ね、発売4ヶ月で7刷7万部となりました。
ぜひご一読ください!
<著者からのメッセージ>
「君のクイズ」発売以来、多くの感想をいただき、ありがとうございます。
おかげさまでこうして数多くの読者に触れていただく機会を得ました。楽しんでもらえたら作家冥利に尽きます。
小川哲
販促プラン
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恐れ入りますが<朝日新聞出版販売部>まで直接お問合せをお願い致します。
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784022518378 |
本体価格 | ¥1,400 (JPY) |
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NetGalley会員レビュー
タイトルからどんな作品なのか見えず、著者の書くものだから、SFなのかもと読み始めました。“クイズとは何か”を主人公と問い続ける、哲学的でもあるエンタメ作品でした。クイズをする人ってこんな考え方をするのか!と驚きの連続です。もはや凡人にはわからないレベルで起きていたんですね。やっぱりSFです。クイズプレイヤーにぜひ読んでほしい。
クイズ番組、特に東大王だとかのように凡人では分からないような難問奇門を答える方々は並外れた頭脳を持っているのだろう。私には想像付かないような思考回路を持っているのだろう。普段からそんな風に彼らを見ていて、全く別世界のように思っていたものが、急に実体を持って目の前に現れたような感覚を覚えた。
ボタンを押すまでの思考、答えを予測する根拠、様々な要素が描かれていて、まるで詳細な人間観察をしているようで目が離せない。とんでもない没入感である。
主人公とその対戦相手に起こった事件を解き明かす検証、過程であったはずなのに、二人の人生をなぞり、生き直すような濃密な世界だと思いました。
『君のクイズ』読了。
クイズ番組の決勝最終問題。本庄絆は問題が読まれる前に押して、正解した。
彼は魔法使いかそれともヤラセをしていたのか。
殺人事件は起きない。でも、ミステリー小説。なるほど!だからクイズは人を魅了するのか。Qの世界は奥深い、面白い。
生放送のクイズ番組、決勝戦の最後の一問。お互いにこの問題に正解すれば優勝という場面で対戦相手の本庄絆は問題文が読まれる前にボタンを押した。
結局そのまま正解し、優勝が決まるのだが対戦した主人公も準決勝で敗れたクイズプレイヤーたちも0文字押しに納得ができない。ヤラセ疑惑が浮かぶ中、番組からの説明はなし、優勝した本庄自身もなんのコメントもせず疑惑だけが残った。
ヤラセか、魔法か。
なぜその一問に答えることができたのかを導くミステリーである。
作中出てくるクイズ番組やクイズプレイヤーには現実に存在している番組っぽいものや誰かを連想させる人がいたりしてクイズ好きとしては非常に楽しめたし、なぜ正解することができたのか、という謎にはワクワクさせられた。
昨今のクイズ番組でも私たちの考えられないスピードで解答がでる瞬間を観たりするが、そのとき彼らの頭の中では何が起こっているかを垣間見れたような気がする。
面白い! クイズ番組はたくさんあるけど、強いプレイヤーは知識だけでなく正解を導き出すスキルも磨いているのか!
クイズがあれば解答がほしい、というクイズオタクの主人公。最終問題で疑問が残った彼は、番組で出題されたクイズを振り返っていくのだが、その思考回路が面白い。あっちこっちに連想したり、脳内クイズをしたり、ニューロンを鍛えているんだろうか?
クイズに強い人は基本的に知識量が多いと思うけれど、自信のある答えができるクイズは、今に至るまでのどこかで印象的な接点があったから。それが語られていくことで、ラストの解答は美しさすら感じる。
最近、同著者の「SF作家の倒し方」を読んだばかりなのだが、どれも切り口が独特で凄い作家さんだ。
人生の謎を追う。
近年隆盛を見せ続けるクイズ番組。
単なる知識量だけではない、駆け引き、裏側の魅力を存分に語ってくれます。
一問一問に出演者の過去が重なり漏れ出てくる緊張感が、他スポーツ観戦と同じような感動をもたらすのだと解説してくれるかのようでした。
よりクイズ番組を楽しめるようになるガイドのような1冊。
クイズ番組は数が多いのでたまに見ますし自分でも考えます。それは「脳トレ」的な気持ちでしているもので、出演されてるタレントさんや芸人さんはすごくたくさん上手に記憶している人、と思っていました。(クイズ大会とは違うかもしれません)クイズが競技であるという視点は作品を読んで初めて得ました。作中、主人公とともにクイズの天才に幻想を抱き、ともに最後は幻滅しました。幻滅するまでの作中のどこかに、その誤答を防ぐヒントがあったのではないかと、見つけられないけど思っています。
小川哲さん、「クイズ番組」というテーマでまた凄い作品を生み出した。
生放送の早押しクイズ決勝戦。あと1問で勝敗が決まる勝負の瞬間、問題が発せられる前に対戦相手は「正解」を答えていた。
これはヤラセなのか?それとも実力なのか?
様々な憶測を呼び番組は放送を終える。
世間やSNSで物議を醸しだすなか、決勝戦で負けてしまった主人公はその1問が本当に「問題を聞かなくても回答できたのかどうか?」の検証を始める。
その結果は?
クイズだけでなく”クイズ番組”としての側面などあらゆる方向からロジカルに進めて行く主人公の思考が面白い。
「ゲームの王国」「地図と拳」などの長編に中編・短編も面白いなんて、もう全方向死角なし!
200頁ぐらいなので小川哲先生初体験にはバッチリの作品ではないかと思います。
なぜ決勝の最後の回答はあんな形になってしまったのか。それを知るために振り返った過去には三島と本庄絆のこれまでのクイズプレイヤーとしての積み重ねが垣間見えて、理解を深めて共感すら覚えたはずなのに、そこから辿り着いた先に埋められない溝を感じてしまう何とも皮肉な結末が効いていました。
なぜ本庄はゼロ文字で正解を答えられたのか?
その答えを知るための様々な検証のおかげでクイズとはなんなのか知ることができた。
知識があれば答えられるというものではないのだ。
大変面白かった。
一番は「ママ、クリーニング小野寺よ」が本当にあったこと。思わず検索してしまいました。
おもしろかった!!
この小説を読んで思い出したけれど、私はクイズが強い人にかなりの憧れがある。子供の頃身近にアマチュアだけどテレビに時々出るようなクイズ好きの人がいたせいもあるし、今でもクイズ番組で活躍する芸人さんが大好きだ。そんなすごい人のクイズ対決中の、しかも大勝負の時の思考を一つ一つなぞっていくようなこの小説に驚いたし、ワクワクしっぱなしだった。こんな風に考えているのか、こんな風に勝負しているのか!って。
「0文字でクイズに正答できるなんて、そんなの絶対ヤラセやん。当たり前やん。」と思って読み始めて、でも進むにつれて自信がなくなってくる。クイズの天才ならそういうこともできるのかもしれない、と考えはじめてしまう。その変化が何故か心地よかった。
最後の終わり方が大好きです。「ずばり、クイズとは何でしょう」
子どもの頃からクイズ番組は好きだったけれど、最近はほとんど見ない。テレビに出ている回答者は楽しいだろうなと思う。でも見ているこちらはだから何?という気持ち。同じ理由でカラオケ番組もまったく見ない。歌ってる本人はそりゃ気持ちいいだろうけど。
だから、三島くんの言っていることはよくわかる。ただただクイズが好きで楽しいからクイズと関わっている。視聴者にウケるコメントなんて用意できなくてもしょうがない。テレビの向こうにいる人のためにクイズに答えているわけではないから。
本庄くんみたいな考え方の人はあまり幸せそうには見えない。あくまでも私の価値観から見てということなので、本当のところはわからない。彼なりに幸せだったらいいなとは思う。
スポーツや仕事などでも、その対象と自分との関係をどう捉えているか、そこが違うもの同士が対戦したり競ったりして、どちらかが勝ってどちらかが敗れた場合、勝った方が正しかったかというとそんなことはなくて、ただ捉え方が違っているだけだろう。
どちらにしても、自分の人生を肯定できるような生き方をすることが一番大切に思える。
王様のブランチにて紹介され話題になっていたので、是非拝読したいと思い、リクエストさせて頂きました。
対戦者はどうして最終問題でゼロ文字正答が出来たのか。その大きな謎が出てきた後は、真相を探るためにそれまでの問題を振り返るシーンが続くのですが、それが全く単調にならない。1問ごとにどんどん過去が掘り下げられ、クイズを通して人となりが見えてくる展開が面白かったです。
こんなにもクイズについて突き詰めた作品は、初めて読みました。普段クイズ番組はそこまで見ることがないのですが、納得させられる部分が多かったです。対戦者に関するオチも、なるほど…となりました。私もちょっと本庄に対するイメージが偏っていたのかもしれません。
時代を反映しつつ斬新なミステリー、ページ数少なめで読みやすいので、小学校高学年くらいから楽しめるのではないかと思います。
競技の中のものと外のものとで圧倒的に違う何かをたのしんでいるということは時にあると思います。
その道歩むものだけの世界をまた一つ読むことができとても面白かったです。
85ページの問題で、問題文の終盤に「レイブンクロー!」と自信満々に問題文の続きを当てようとした自分がいて恥ずかしく1人笑ってしまいました。
クイズ初心者とはこういうものです。
これほどの広い知識を求められる競技クイズは、だから番組を見ている時にもたのしいし、この小説を読む時にもたのしませてくれるのでしょう。
プチ参加型で、必ずどの人にも少し詳しい分野、すきなものにタッチするようできているのでしょうか。
クイズ番組の最終問題で問題を読まれる前、ゼロ文字で解答する。
そんなことあるわけないしファンタジー?ヤラセを巡ったミステリー?などと思っていましたが。
わあ!そういう考え方なのかと。
クイズ番組の見方が変わりそうです。
先が気になって仕方がないテンポの良い面白い作品でした!
主人公の対戦相手はどうして1文字も問いが読まれないうちに正解できたのか。
その謎に迫るミステリーかと思い読み始めましたが、そうで無い部分が大半でした。クイズ番組は近年たくさん放送しているので何となく見ていましたが、クイズプレイヤーの視点で考えたことがなかったので初めて知ることが多く、面白かったです。ただ知識があれば、有名な大学を出ていれば、優勝出来るわけではない。答えにたどり着くまでの過程がそれぞれの人生に関わっている。
なぜ正解出来たのか。その部分には納得出来ましたが、もっと続きが読みたかったです。
とにかく面白くて一気に読みました!対戦相手はなぜ「ゼロ文字正答」できたのか―。その謎を追求する過程で、主人公と対戦相手の過去のエピソードが織り込まれていて、クイズとは何か?クイズに答えるとはどういうことか?をいつの間にか主人公と一緒に追っている自分がいました。あー、本当に面白かったです!!
緊迫するクイズチャンピオン決定戦。両者五分のラスト問題。この問題に勝利したものが賞金1000万円と栄誉を手にする。そんなラスト問題で事件が。何と問題文を一文字も言わないうちに正解を導き出した。なぜ、答えられたのか、やらせなのか。
クイズにかける思い、負けた三島の人生とクイズの関わりをふりかえりながら物語は進む。最後まで読むとタイトルの意味がしっかり伝わる作品。とにかく、おもしろかった。
SNSで勧められていて読みました。
このクイズ番組はヤラセだったのか⁉︎
普通に早押しで答えると思っていたのに、こんなにも深いとは!
私の想像の斜め上にいっていて、とても興味深いです。
これからクイズ番組をみるのがちょっと楽しみです。
え?どうして?冒頭から衝撃。
クイズに答える時の回答者の思考回路が面白い。人間の脳内は一瞬間の間に膨大な思索を巡らせている。正解にたどり着くまでの思考の削ぎ落とし方、精製の仕方が実際にそうされているかのようにリアル。クイズプレイヤーがどうして膨大な知識を蓄積できるのかがわかる。すごい。
真相を読んで、某漫画を思い起こしたが、この作品はさらにひとひねりがある。
小川さん作品初心者にうってつけの一作と思う。小川さんの文章は非常に論理的で美しい。
1000万円の賞金をかけたクイズ大会、勝敗を決める最後の問題。
対戦相手は「問題、」という問い読みだけでボタンを押した。
このクイズ大会をめぐる回想がほとんどの小説なのに、めちゃくちゃおもしろい!
クイズとはなんなのか。
あの超人的に思えるクイズ王たちが、もしかしたら自分とたいして変わらない存在なんじゃないかという気がしてくる。
もしかしたら、私も勉強すればできるのかな…
そんなわけないのに、そんな気がしてくる!
クイズ番組の決勝戦、問題文が読まれもしないうちに対戦相手が正解できたのは何故。クイズの才能かヤラセか。その謎をここまで追及し掴みとるとは!恐れ入った。
世界は知っていることと知らないことで構成され、読んでいくうちに私も妙な感覚に陥っていく。もはや世界はすべてクイズであると感じてくる。
クイズのせいで人生を深読みし挫折もする。
そしてクイズのお陰で立ち直りもする。
論理的で引き込まれ一気に読んでしまった。
全く異なる目的を持った2人によって争われた『Q-1グランプリ』決勝。真摯にクイズに取り組み破れた僕と、ビジネスとして卓越した記憶力読みで勝利した本庄。でもどちらにとっても正解は『クイズとは人生である』。クイズの奥深さ、駆け引きの妙を存分に味わう事ができました。
読ませて頂き、ありがとうございました。
時おりテレビで見るクイズ番組の解答者たちの知識量に圧倒されることはありましたが、この作品はそれだけでないクイズの真髄を見たかのような、奥深さを感じました。
シェイクスピアの「人生は選択の連続である」という言葉を思い出しつつも、クイズには正解があるけれど人生の選択には正解がなく、この本を通して自分の生き方を問われているような気持ちになりました。
クイズ番組で起こった話という、読者がイメージしやすい内容なので読みやすかった。
クイズプレイヤーの思考が覗けたかも。
今までの苦い経験も全てクイズプレイヤーのスキルに活かされていると高揚してる主人公。だからこそ対戦相手の0文字解答を。初めはヤラセかと疑い次第に相手の実力がなせるモノだと認め始め、最後には相手に畏怖にも似た感情になる胸熱展開…
からの。最後のオチが私は好きでした。大変面白かったです。
クイズをここまで掘り下げて、なおかつミステリー小説として完成された作品。
クイズプレーヤー三島玲央のとことん突き詰める感じがとても良かったです。
最後の展開には少し戸惑いましたが、自分が思うほど他の人ってそんなものかと。
なぜ回答できたのか?
そこから始まる推理という形で物語は始まっていく
面白い切り口だなぁと夢中になった
問題が2人のこれまでの経験をもとに作られているというのを知った時もへぇ〜っと感心したが、最後の本庄くんの言葉に寂しさを感じた
未来を見据え準備するために大きな話題が欲しかった
三島にとっての人生はクイズと共にあり、それがあるからこれまでの自分があるくらいのものなんだろうが本庄は違った
クイズに強くなったのは、未来の自分を彩るための一つのアイテムであって、ここに賭けてるわけじゃない
三島に取ったらとても酷な言葉だろう
そういうこともあるだろうが、最後はなぜか寂しく感じた
Q-1グランプリというクイズ番組に出場したクイズプレーヤーの三島玲央。
決勝戦での対戦相手・本庄絆が、まだ一文字も問題文が読まれないうちに回答し正解した。優勝をかっさらっていった本庄絆は魔法使いなのか、ヤラセだったのか。不可解すぎる最終問題に嫉妬と疑惑が絡み、不可解な事態に納得出来ない三島玲央が辿り着く真実とは…。
クイズの答えを導くまでに、こんな複雑な思考がなされていて、“クイズ”に特化しているけど、奇跡のように回答しているわけではなかった部分とかとても興味深く、『クイズとは人生である』と思える三島玲央のクイズへの純粋な情熱が羨ましかったです。
これまでに私はクイズというものを深く考えたことがありませんでしたが、今作でとても考えさせられた気がします。
普段は視聴者側の自分が、クイズプレイヤーの視点で進む物語に自分のことのように没頭して読み進め、気づいたら最後のページをめくっていました。200頁にも満たない短い尺の中にこれだけの深みを出せる作家はそうそういないだろうと思います。脱帽です!
クイズ王と呼ばれるような人たちは、凡人とは違う思考回路と知識量を持っている特別な人たちだと思っていました。でも、これは競技であり、スポーツと同じで練習を重ねてコツや技を磨いた結果なのだということがよく分かってとても興味深かったです。これからは今までと違った目線でクイズ番組を楽しめそうです。
承認ありがとうございました。
普段あまりテレビを見ないのですが、たまにつけた時にクイズ番組が放送していると思わず見てしまうのは私だけではないと思います。
考えて答えるのが楽しかったりするのですが、作中に出てくるクイズは知る人ぞ知る渋い問題が多くて、物語ではありますが、雑学本を読んでるようで、読んで面白くて為になる新しい物語の形だなという印象でした。
「人生はクイズです」クイズに魅せられ、競技クイズに真剣に取り組む主人公。クイズ番組での優勝をかけた問題で、常識では考えられない方法で優勝をさらわれる。ヤラセを疑うが、決めつけずに情報を集めて真実を追求する主人公に好感が持てた。ひとつひとつ細かく検証して真実に近づく過程にわくわくし、どんどん引き込まれていった。持っている知識と思考力で正解を導き出すクイズ。必ず答えかあることが魅力なのだろうか。生きていく中で、答えかあることの方が少ない。私たちは答えのない日々を不安を抱えながら生きている。私たちは人生の答えを出すために知識を蓄えたり、さまざまな経験を積むのだろうか。人生は答えのでないクイズなのかもしれない。
まだ問題を読み上げていないクイズに答えて正答することができるのか?という難問をいきなり突きつけられた。クイズ番組の臨場感、緊張感がぴりぴりと伝わってくる。クイズというのは知識がすべてだと思っていたけれどここまで奥深いものだとは想像もしていなかった。人間の頭の中は果てのない宇宙のようだ。クイズプレイヤーの目に入るものはすべてがクイズの対象となり思考の始まりになる。斬新でとても興味深く、面白い作品でした。
.前作『地図と挙』とあまりにテイストが違うのでびっくりしましたが、これこそが小川哲さんの本領なのでしょうか。クイズの世界を通して人の生き方を描きながら、読者を飽きさせぬ趣向をこらす、なんとも憎い演出。軽ゃかな文章の裏で、人生のシニカルな現実を感じとったのは、私の単なる錯覚なのでしょうか。
生放送のクイズ大会「Q−1グランプリ」の決勝。
勝てば賞金1000万円。優勝を確信していた僕だったが対戦相手は問題を1文字も読まない「ゼロ文字押し」で優勝する。ヤラセなのか?魔法なのか?それとも実力?
殺人は起こってないけどこれは完全なミステリー小説。主人公が展開していくロジックも小気味いい。最後に対戦相手に推理をぶつけると、、、
素晴らしいエンタテインメント作品でした。
今までにない視点の話で
ミステリの要素がとても良かったです
テレビで良くクイズ番組を見ますが
早押しの場面では、本当に答えを
教えてもらっていないのか?と
思わせる場面が確かにあります
クイズを生業にしている人が
自分にとってどんな存在なのか
ここまで深く取り組んでいることに
感動しました
本屋大賞ノミネートということで読ませていただきました。自分だったら選ばないだろう「クイズ番組」もの。あれをどうやって作品にするのだろう、それになんせクイズに興味が無い……と思っていたら、一気読み!
問題読み上げる前に正解を言ってしまうなんて、ヤラセか予知能力しかない。今でもそう思ってしまうくらい、クイズオタクの能力は凄まじい。
1問1問解説してくれるのが面白かった。
「クイズは生きている」納得。
ながら見していたクイズ番組の裏側を読んだ気がします。肩書一つに自身のプライドが凝縮されている事に改めて気付かされました。
偶然と必然の虚構が入り乱れる真剣勝負の描写がグイグイ心に刺さった作品です。勝者か全てを知っている感じの典型的な作品と出会えた氣がします。
本屋大賞ノミネートを受けリクエスト。
クイズという新たな分野を深掘りしていく内容。
時にクイズを織り交ぜ、登場人物の背景に焦点を当てその人物を紐解いていく。
昨今のクイズ番組ブームと繋がるところもあり、クイズの世界を一つ知ることに読むペースが加速していきました。
自分の見ている世界に対して別の見方を持つ存在と対峙した時、どう受け止めるのか。
心理戦ありそこにミステリー要素も加わり、読書の幅が広がりました。
対戦相手の不可解な行動の謎を調べていくなかで思い出される、クイズと共にあった主人公の人生にホロリとしました。謎解きミステリーでありながらそれはどうでもよくなるくらい爽やかな青春小説という感じでした。主人公の好きなものに対する純粋で真摯なところがとても良かったです。
2023年本屋大賞ノミネート
クイズは心理戦だ
対戦相手だけでなく出題者の心理までも読み解く、おのれのすべてをかけて回答に挑む。
まるでフリージャンルのカルトQな問題に余裕で答えてしまえるのは傍から見ればもう変態ですが(褒め言葉)、出題前に答えを当てるという究極の解答。そこに不正はないのか、はたまた神の一手か
本庄絆が1文字も読まれないまま正解したのは、ヤラセだったのか?そんなことから対戦相手の研究を行うクイズプレイヤー三島玲央。クイズプレイヤーの頭の中を覗きながら提示された謎を楽しむことができる、素敵な小説でした。クイズ番組などを見ていると頭の良い人は違うなあと思っていたものですが、クイズプレイヤーたちはただ頭がいいだけではなく競技クイズのプロなのだと知ることができました。
ゼロ文字正答。
なぜ彼は答えることができたのか。
君のクイズ。
僕にとってのクイズ。
答えを導きだす中で、人生についての答えも探し続けていくようだ。
自分の人生も導いてゆく。
迷いながらでも。
真っ直ぐな彼の気持ち。
進んでゆけ。クイズのその先へ。
新しい感覚で読める、夢中になる面白さでした。
主人公と一緒に一問ずつ振り返りながら真相に近づいていくのがとてもわかりやすく、面白い。ミステリって時には読者を置き去りにして、探偵役だけ突っ走ってしまうものもあるけれど、この作品にはそれがない。読み終わった後、しばらくスーパーのカレー売り場であの場面を思い出しニヤニヤしてしまった。あの件は忘れられない
クイズ王決定戦のような番組に出る人は、誰もみんな頭がよくて記憶力がよくて知識が溢れだした人としか見ていなかった。
クイズは人生だ。
人生とクイズは切り離すことのできない繋がりがあるのだ。
と、思ったのも束の間。
それを生きていく手段にする者もいる。
君のクイズ。
それぞれにとってのクイズ。
どちらがどうということはない。
ただ、決して交わることのない線が、ずっと延びて行くのだろうと思った。
ミステリー??ミステリーです!!
0文字解答という我々にとっては魔法の様な事象に対して、主人公が一つづつ向き合って解いてゆく。これもクイズ、あれもクイズ。これって正解?!人生の中で何度も繰り返される問いに私たちは日々向き合っている。
私のよく知るクイズとは、知識のみでプレーしていると思っていました。奥深きクイズよ!そして何より読後感が清々しい。
人生とは答えの無いクイズの連続。
正解も不正解も無い世界で、何を選択するか?それもまた楽しいと、思えました。
クイズ番組が大好きで良く視聴するので
タイトルに惹かれてどんな内容なのか気になりまして。まさか小説でプレイヤーの努力やクイズ業界の裏側を知る事になるとは!夢中で読み進み あっというまにラスト。
こう結ぶんだと小川さんの凄さを改めて思い知らされた作品でした。
クイズ大会決勝で対戦相手の“ゼロ文字正答”に敗れた主人公が、ヤラセ疑惑の真相を追求する思考プロセスを丁寧に描いた、クイズプレーヤーを体験出来るミステリー。
クイズイベントに参加した経験があるので共感も多く、特に個々の「誤答」との向き合い方はとても参考になった。関係のない事にまでどんどん広がり勝手にクイズ化する思考が、紐付けて記憶する習性を表している様でとてもわかり易くて良かった。実体験や身近なものに絡めるだけでなく『アンナ・カレーニナ』での謎の創作力には腹を抱えた。
競技クイズは知識量ではなくクイズの技術を競うもの。試験と違い対戦相手が居る事のプレッシャーが強く、メンタルと戦術に大きく左右される点なども興味深い描写だった。実体験の辛かった事や嫌だった事も糧にする主人公の考え方に勇気づけられる、ユニークなアプローチのクイズライフ物語。
「クイズ」とは何かの比喩かと思いきや、本当にクイズを題材にした物語。
テレビのクイズ番組の緊張感が大好きですが、同じ緊張感を感じながら読みました。
おもしろかった。
いままで知らなかった世界。
おすすめしたい1冊。
面白かったです!
正直、内容の紹介を読んでも、前評判を聞いても、興味を持ってませんでした。
それが、『面白い』という人達があまりにも多いのと、『本屋大賞』にノミネートされた事で、では読んでみようと思い立ちました。
失礼な言い方ですね(笑)
クイズ番組は普段見ないので、クイズ番組に興味のある人が読んだら、面白いような作品だと、思い込んでしまってました。
読み始めて…なるほど。
頭の良い人は、こういう風に物事を記憶していくのか…と、感心しました。
きっと、頭の良い人達にとって、とても面白い小説なのだろう…と。
ところが、段々、主人公の『僕』の、感情の部分に、私も共感していきました。
『君のクイズ』のタイトルの意味に気づいたところから、ラストまで夢中になって読んでしまいました。
タイトルの意味に気づいたところから、予想したラスト…とはならず、更なる展開が仕掛けてあったのも面白かったです。
ラストまで、私が予想出来た事など何もなく(笑)、恐らく、作者の思惑通りに操られてしまったのだろう、と思います。
本当に面白かったです。
ゼロ文字解答の謎を解くために登場人物の行動と思考をたどる。これが見事なミステリー小説になり驚かされ、全く新しい世界に連れていって貰った。
最後、ふたりの会談で本庄の本心が明かされる。それが本庄にとっての正解なのだろう。だが三島が出した答え「クイズとは人生である」を私も正解としたい。
今作を読むまでクイズ番組のことを理解しきれていなかったと思う。
なぜ解答者は問題文の途中でボタンを押すのか、どこまで正解を確信して押しているのか等。
テレビ側の意図、解答者の心理・推理、視聴者の考えがカチッとハマってからの最後の本庄の発言。
ずっとハラハラ、でもどこかワクワクする気持ちを抑えられず、一気に面白く読んだ。
クイズがアップデートされている件も感心しながら、自分がクイズに対して知らないことを教えてもらい、クイズの面白さを知った上でクイズ番組を見るのが楽しみになった。
小川さんの他の作品を読もうと思うきっかけにもなり、今回の本屋大賞ノミネート作で一番好きな作品だ。
わかりやすい作品でした。
構成自体がナナマルサンバツの回想になっている。人物の造形もよかった。
しかし途中で一人称の罠と題名に気付くとこの小説は少し長く感じてしまった。
しかしクイズのルール状この長さは短い
クイズ大会で優勝した男はなぜ問題が読まれる前に正解をこたえられたのか。こんな極上の謎が用意された物語が存在するなんて!!さらに、謎の面白さはまちろん、真実にせまる主人公がクイズ回答者であるからこそ、その独特な思考が面白くどんどん読み進めてしまう。一気読み必須の、一冊!!
今までただただ凄いなぁと感心しているだけだったものが、クイズプレイヤーたちの思考法やテクニックなど、具体的に知ることができて、そういう事だったのかとマジックのタネがわかったような感覚を覚えました。
それでもそれができるようになるまで、血のにじむような努力とあるいは才能もまた必要なんだな感じました。
クイズに対するイメージをガラリと変えてくれる一冊です。
これは一体何なのだろう。読み始めて困惑することしきり。どこに着地するのか皆目見当がつかない。
クイズ番組の決勝戦での一幕。問題が読まれる前に、正解を答える解答者。果たしてそんなことが可能なのか。
すごいものを読んでしまった。
この小説が誕生したことがまさに奇跡的。着眼点、発想の妙。作品も創造主も唯一無二。面白いという言葉では到底足りない得難い読書体験でした。
私は東大王のようなクイズ番組やYouTubeでQuizKnockの動画をよく視聴します。
自分には真似出来ない、頭のレベルが違うと思って見ていた画面の中の人たちの思考が意外と共感できるものだとこの本を読んで感じました。
話のスピード感も良くてサクッと読み進められて良かったです。
TVのクイズ番組生放送、決勝戦引き分けの中、次で勝敗が決まる最後の問題。出題前の0文字で解答し優勝が決まってしまった。
これは先に出題を知っていたヤラセなのか? クイズの奥深さに驚きです。
誰より先に解答権を取り、次へ繋がる言葉を読み解き、正答を導きだす。
思考を奥深くへ潜り込ませる作業を分秒でするとは、知識だけではクイズに勝てない。そしてクイズを愛していないと継続は難しい。 果たして、ヤラセはあったのか?
みなさんにもこの結果を見届けてほしい。
クイズ番組の回答者が主人公で、問題が読み上げられる前に対戦者が正答することができた謎を解き明かすなんていうミステリが今までにあっただろうか。対戦に破れはしたが彼が回答するまでの思考と、なぜ・どのように早押しをして答えるのかのプロセスが強烈に面白くて一気に読み進めた。賞金を得るのも良いがクイズをそのものを愛し回答する者達にエールを送りたい。
驚くべき小説、なぜならこれは小説というより論理学のテキストのような内容だったから、話はテレビのクイズ番組で最終問の早押しで問題文を読み上げる前に回答するという奇跡はなぜ可能だったかというもの。実用書的な意味では早押しの技術書でもある。ただ小説としては欠点もある、主人公の恋の破局は一応ストーリー上、意味を持たせているが純粋性という点ではないほうがいい。そもそも話が後にいくほど現実的になって抽象性が失われていくのはとても残念、途中までは「虚無への供物」に匹敵するのではないかと興奮したのだが。
クイズがこんなに奥深いものだったとは!ただ知識を競うだけではない、競技としてのクイズ。競技者にとってそれは人生と密接に繋がっている。自分の人生の中からしかクイズの解答は生まれない。人生もクイズも一筋縄ではいかない。
あっという間に読み終えてしまった。クイズ番組でヤラセはあるのか?真相を突き止めようとする主人公のクイズ熱がすごい。
最終問題の答え、「ママ、クリーニング小野寺よ」が気になって調べたら本当にあってビックリでした。
初めてのレビューなので、失敗してたらごめんなさい。
この本を読んで、子供の頃、よく父親とクイズ番組を観ていたことを思い出しました。
クイズは好きです。しかしながら、こんなにクイズに生活の全てを費やし、考えている人がいるという見方はありませんでした。
1冊の本が、クイズについてだけ書かれているいう点も斬新です。そしてそれが、ミステリーになってるなんて。
問題も聞かずに、答がわかるなんて神業を紐解いていく。きちんと最後がきれいに解決しているのもいい。
人が死なないミステリー、クイズ好きにはもちろん、ちょっと違ったミステリーを読みたい方にもお勧め出来ると思いました。
こんなエンターテインメントがまだ存在したのか?!と驚きを感じるほど、面白かった作品。漫然と知った気になっていたクイズの世界を、こんなにも壮大なものに感じさせてもらえるとは。クイズと一緒に描かれる人生の物語は、派手ではないのに、とても面白かった。そして、同時進行で語られるクイズ番組の謎は、知れば知るほどに深まり、最後に答えが解明されるまで全くわからなかった。ドラマとしての面白さ、ミステリとしての面白さ、どちらをとっても一級品。さすが、という一言で片づけるには失礼だ。そう思うほどに、驚きと魅力に満ちた作品だった。
本屋大賞ノミネート作品で、直木賞をとられた小川哲さんということでリクエスト。クイズでミステリー?殺人は起きない?どういう展開になるのか主人公と一緒に検証をしているようで、面白い作風だと思った。クイズ番組は一緒に回答を考えるという見方しかしなかったが、回答者はここまで深く取り組んでいるのかと、これからのクイズ番組の見方が変わりそう。違う角度から楽しめそうな気がしたのは私だけではないと思うのです。クイズ好きにもそうでない人(←私(笑))にもおすすめの作品だと思いました。でも、最後の本庄はなぁ…やられたって感じですね。
面白かったです。
クイズで勝つには、知識はもちろん必要だけど、どうやったら勝てるかを研究することも必要で、問題が読まれた始めの瞬間から答えを予想するとか、五分五分でも賭けるべきときがあるとか、対戦者との駆け引きとか…まさに頭脳戦、スポーツだと思いました。
勝つために、恥ずかしいと思う気持ちを捨てる、という点は目からウロコで、なるほどと納得。
そして解答者だけでなく番組の制作者の戦略にも驚きです。いかに視聴者を楽しませるか、問題を作るときから始まって、解答者の経歴までも調べてドラマティックな演出を考える。ヤラセではないけど、知らず知らずに解答者が制作者に誘導されていくような巧妙さがちょっと怖ろしい。
やり手の演出家や、クイズは金儲けと考える腹黒いクイズプレーヤーとは対照的に、クイズにまっすぐな三島玲央は好感が持てます。ヤラセがあったのか、一番近い場所にいた自分が冷静に検証していく姿勢は誠実さを感じさせます。
人生で躓くことがあっても無駄ではない、クイズは自信を持たせてくれ背中を押してくれる大切な存在だと改めて確認し、自分の信じる道を行くラストはホッとし、スッキリもして良かったです。
クイズの世界を小説にするなんて初の試みだと思う。この本を読んだ後にクイズ番組を見ると見る目が変わると思います。不正があったかどうかの検証は手に汗にぎってしまいました。あなたも一気読み間違いなし、読んで興奮して下さい。
普段、あまりクイズ番組を見ない人間からするとこんなに深くてストイックな世界なのか…とまず驚きました。クイズプレーヤーについてこんなにも深く掘り下げた小説は初めて読みました。そしてストーリーや展開もおもしろい…。2時間ほどでサクッと読めるのもよかったです。今後クイズ番組を見る時により楽しめそうです。
家族団欒でただ見ていたクイズ番組が、この一冊を読み終え、楽しむ気持ちが倍増した。「クイズとは人生である」クイズには答えがあるが、ただそれだけではない。クイズを追求するには果てしない道があるのだろう。とても面白い。
すっごくおもしろかったです! 一気読みしました。クイズ番組好きでよく観てました。アメリカ横断ウルトラクイズとか若い人たちは知らないかな?アレ欠かさず見てましたね~。
自分は問題が全文読まれてさえきっとわからないはず。知ってることしか知らないから 浅い知識では クイズを生業にしている人たちにはかなわないなんて当たり前。正解を出し続ける人たちに ほへ~ すごいな~ 頭いいんだな~とのんきに傍観してる。
でもこれを読んで もちろん知識は必要なんだけど 森羅万象この世のすべてを知ることはできない。知識はもちろん 記憶するための紐づけ方 反射神経 予想力 決断力 などなど すっごいいろんな力を集大成にしてクイズに挑んでるんだと知れて 今後クイズ番組の見方がかわりそうです。
ほんとうに早押しでの回答の導き方が素晴らしい。あんな数秒のうちに答えにたどり着く過程がびっくり。覚えてるってそうゆうことなんだろうなと。生きてきたすべてのことにつながっている。いろんなことに応用できそう?いや~私はムリだなw
そして主人公はあの最後の問題のからくりにたどり着く。すごいの一言。主人公も納得したし 私も納得。なんと 涙なんぞもうるっときたりしてたのに・・・そしてそこからひっくり返し! えーーー! うん。「君のクイズ」なんだね。