戦略的ビジネス文章術
朝日新聞記者がMITのMBAで仕上げた
野上英文
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刊行日 2022/07/30 | 掲載終了日 2024/08/27
ハッシュタグ:#戦略的ビジネス文章術 #NetGalleyJP
内容紹介
ビジネスパーソンの必修科目
書き始めから仕上げまで、
プロフェッショナルの文章術を、
すべてのビジネスパーソンに
メール、報告書、プレゼン資料、企画書、依頼文、SNS……。ウィズコロナ・ポストコロナ時代、コミュニケーション手段としての文章の比率は高まり、うまく書けないことは、ビジネス上で大きなハンディとなっています。にもかかわらず、私たちは、学校でも会社でも、伝えたいことを的確・簡潔に書く方法を習ってきませんでした。
「伝えるべきことを的確に、すらすら書けて、意図した結果を手に入れるには?」
そんな課題を抱えるすべてのビジネスパーソンにとって、本書はまさに待ちに待った一冊です。
秘密は、「仮見出し・二段論法」など、著者考案のフレームワークにあります。朝日新聞で海外特派員など19年間の執筆経験があり、小中学生からビジネスパーソンまで文章力の指導にも定評がある筆者が、MIT(マサチューセッツ工科大)でMBAを学びながら、考案、実践してきたもので、本書では、豊富なビジネス文書を実例に、その手順を一つずつていねいに解説します。いままで、さまざまな本を読んでも、結局思い通りに書けるようになっていない人にとって、本書が、最後の文章術の本となることでしょう。
【もくじ】
はじめに うまく書けないのはあなたのせいではない
序章 書く力がないと損をする
「AI採用担当者」、履歴書を自動でゴミ箱ヘ/読書感想文「よくできました」の弊害/書くカ ポストコロナで「成功の決め手」/チャーチルもトランプも長い文章を嫌った/簡潔に書く 世紀を超えた難題
第1部 仮見出し・二段論法
第1章 「仮見出し」 思わず読みたくなる
まずアウトライン? 呪縛からの解放/ビジネス文書は「見出し」が勝負/好奇心の差(ギャップ)を刺激 見出し三大ルール/「◯◯について」を今日からやめる/思考がまとまる検算、圧縮、入れ替え/新人記者への教え 「仮見出し」の絶対習慣/見出し=結論 ひと手間で差がつく/日常会話に来週のサザエさんゲーム/頻出キーワードとインパクトある言動を抜き出す/どこでも勝手に「見出し審査員」/ABCD分析 魅力と品位のバランスが重要/情報洪水の中で光る七つの小技/第1章のフレームワーク
第2章 「リード文」 5秒で引き込む二段論法
序論や大前提、起句は時代遅れ/結論に結論を重ねる二段論法/仮見出しと一致 リード文の4パターン/「読まれて当然」は身勝手 話題を絞る/仮見出しをかみ砕き、本文を要約するハブ/後から「要約」しない リードも仮置きでいい/続きが気になる「メリット」「要約」「キーワード」/「嫌がられる文章」から「良い文章」を再定義する/書けるスペースがもし木簡(もっかん)なら/ご参考・保険情報をパズル追記/第2章のフレームワーク
第2部 文章マネジメント術
第3章 「戦略」 結果を出す3A分析
読み手と行動、トーンを定める「3A分析」/Audience 読み手を実は無視している/アナウンサーが祖母の顔写真をそばに置く理由/Action 表と裏の狙いを逆転させない/Atmosphere KYな文章になっていないか/意図した結果が手に入る 3A分析の誓い/第3章のフレームワーク
第4章 「初稿」 すらすら書けるアルペン式
小見出しを旗門にルートを見失わない/初稿はアルペンスキー 筆を止めないコツ/一文一義 短く書くが大前提/プレゼン資料も「一石二鳥」を狙わない/アマゾン会議 ベゾスが求めた6枚メモ/長い文章 最後まで眠くならない仕掛け/読み手の心を動かす文末のPS (追伸)/第4章のフレームワーク
第5章 「編集」 ざっくり、きっちり スッと読める書き直し
書くこととは、書き直すこと/マクロ視点で「ざっくり」とカット/ミクロ視点で「きっちり」と整える/添削とは削ること 「愛する人を殺せ」/事実と評価を分ける/脱「修飾ミス」「着地ミス」「脂肪表現」/三大追放 業界・専門・カタカナ用語/家族や友人が読んで理解できるか/スマホで長文を読むのはつらい/第5章のフレームワーク
第6章 「校正・校閲」 信頼されるダブルチェック
最後の門番 「校閲心」を忘れない/誰でも間違える前提で二度チェック/陥りがちなミス 7パターン/独りよがりを避ける強力な助っ人「TPP」/バラバラ表記を統一 座右に「用語の手引」/書き手は阿修羅像の「三面六臂」(さんめんろっぴ)/書くことのリスク/ポジティブは文章で、ネガティブは口頭で/第6章のフレームワーク
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784502441219 |
本体価格 | ¥2,100 (JPY) |
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NetGalley会員レビュー
まさにプロによる文章術。
現場でのノウハウと、わかりやすい解説で、読みやすかったです。
校閲の章は、とくに参考になりました。
いま、かかえている仕事に必要なヒントをたくさんいただきました。
用語集も、購入してみようと思います。
仕事として、文章を作る方におすすめします。
ありがとうございました。
何年社会人をしても文章を書くのは億劫になる。ITの普及によりメールでのやり取りが増えさらにスピード化が求められるようになると尚更そう思う。本書を読めば一つひとつはなるほどと納得させられる。ただすべて一度に出来るかと言われると疑問だが、専門用語を多用しないとか、家族向けに分かりやすく書くといったことは早速心がけたいと思う。オジサン世代より若い方におすすめです。
本書は、朝日新聞社で記者や編集者として長年働いた経験から生まれたものだ。本書では、仮見出しを作ること、リード文をつくりそれから本文を書くことの重要性が示されている。またそれ以外の細かいテクニックも沢山示されているので、一読すれば、あなたの書く力は上昇するだろう。
本書では、まず例文を示し、どう直せばよくなるのかを具体的に示している。ただ、こういったものには絶対の正解というものはありえない。だから著者の言っていることは絶対というものではないだろうが、色々なビジネス文書を読んで、どこを直すべきかという目で見ればいいのではないかと思う。
ビジネス文書はブログやSNSとは違い、他人の目の他に、仕事における運命を変えるものになってくる。中には公的なものになってくるため、些細な間違いも命取りになり、なおかつ文章をつくっていかないと痛い目に遭う。
「正しい文章」に目が行きがちであるが、正しい文章にしつつも、相手にとって興味深く、なおかつ行動に移せるように「戦略的」に文章をつくることも必要になってくる。あくまで新聞記者としての文章術の部分もあるため、通用するかどうかは不明だが参考にある部分は多い。
伝わる文章を書くテクニックの凝集
正直なところ、今までこの手の本はたくさん読んできたつもりだったが、目からウロコが落ちる内容だった。
思わず読みたくなる文章には、こんなルールがあったのかと。
とはいえ、戦略的に書けるようになるまでには、何度もフレームワークと例文を読み返す必要がありそうだ。
結論は、頭の中に考えはあるけど、何からどうかき始めればよいのか、わからない、といった悩みを抱えている人には救いの本となるに違いない。