みんな えがおになれますように ~ちがうって すてきなこと~
作/うい 絵/早川世詩男
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刊行日 2022/09/01 | 掲載終了日 2022/12/18
ハッシュタグ:#みんなえがおになれますようにちがうってすてきなこと #NetGalleyJP
内容紹介
小学6年生(2022年8月現在)のういさんによる
LGBTQ+、多様性についての絵本
前作『しょうがっこうがだいすき』は10万部を突破した小学生作家、ういさんが、一般の方、オードリー・タン氏、杉山文野氏、ロバート キャンベル氏と、幅広い分野の方にインタビュー。きいたこと、つたえたいと思ったことをまとめた、多様性の絵本です。
ういさんは、小学3年生の夏休み、テレビ番組をきっかけにトランスジェンダーについて興味をもちます。夏の自由研究として調べ、2名の当事者の方に話を聞きました。
そこで、「いろいろな人がすごしやすい環境になったらいいな」「わたしのようなこどもたちが、もっと知ることで、変わるかもしれない」と思ったういさんは、気づいたこと、わかったことをまとめて、小冊子「小学生の私たちが知っているだけで、せかいをかえることができる。」を自費出版しました。
その後、理解を深めたいと願っていたういさんは、オードリー・タンさんにインタビューする機会を得ます。
今回の本は、前出の小冊子を元に、新たにオードリー・タンさん、更にロバート キャンベルさんにインタビューした内容やイラストを加え、再編したものです。
「わたしは ちょっとだけ 人とちがう自分を想像してみた。
そしたら そもそも、みんなちょっとずつ ちがうなって 思った。」
「この世界には色んな人がいる。色々な人がいて世界はつくられているんだと思いました。」(本文より)
――こどもの自分だからこそ、たくさんのこどもたちにつたえられることが、あるかもしれない。そんなういさんの思いがたくさんつまった絵本は、LGBTQ+や多様性について考えるきっかけの1冊におすすめです。
出版社からの備考・コメント
※カバー、本文データは校正段階のものにつき、一部ここから変更・修正が入る可能性があります。
おすすめコメント
【この本の特徴】
◆小学生ならではの視点の本
「トランスジェンダーの人は、何にこまっているんですか。」
「ふつう、あたりまえ、ということばは、いやに感じますか。」
当事者に対して、こどもならではの率直な質問と、当事者の方の真摯な回答。気づきがたくさんあり、且つわかりやすい内容です。
◆幅広い分野の方が登場
一般の方、オードリー・タンさん、杉山文野さん、ロバート キャンベルさんと、幅広い分野の方が登場。LGBTQ+や多様性について考える、きっかけの1冊におすすめです。
◆イラストで理解が深まります
早川世詩男さんによる、やさしい色合いのイラストで、こどもから大人まで、親しみやすく読める構成です。
【うい】 ~プロフィール~
2010年生まれ。自身の経験をもとに小学校入学前の子に向けたアドバイスをまとめ、『しょうがっこうがだいすき』を小2で自費出版、その後、学研から出版。小3でトランスジェンダーの方にインタビューをしてまとめ、『小学生の私たちが知っているだけで、せかいをかえることができる。』を自費出版。夢は俳優さんやパンケーキ屋さん。
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784052055386 |
本体価格 | ¥1,400 (JPY) |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
他人にどう思われるか、自分がどうしたいか、
を、今の時代昔よりも表すことができるような気がする。
だとすれば、みんながえがおになれるように、
新しい基準を作るのに風が吹いてきた時代なのかもしれない。
例えば私が一度スカートをはいたり、ピンクのエプロンを付けても
別に人目を気にしないと思えば、理解に近づくことができるのかなあ。
って、ちょっと個性的な自分をもっと出してもいいかなって思いました。
自分自身「女の子だから」という理由で行動を制限されていたと思う。ランドセルは赤、女の子のサッカーチームはない、女の子は短大、などの価値観が普通だった。違和感を感じても、黙っていることしかできなかった。
その経験から、誰に相談したらいいのか、相談しても分かってもらえないんじゃないか、という不安や切なさを想像する。
誰かを責めるわけではなく、考え方を押し付けるのでもなく、ただそれぞれが「違う」ということを認め合いたい。
タイトル通り、その想いが丁寧に、優しく形になった本だと思う。
自分の頭の中でトランスジェンダーってどういうことなんだろう?って想像してみてもわからないことがたくさんあります。それに、一口にトランスジェンダーとしてまとめられてしまう人たちは、それぞれ違った生活をして、違った考え方をしています。そういう方たちと直に話をすることでしか得ることができないこと、それこそが大切なことなのです。
最近は自分がトランスジェンダーであるとカミングアウト(公表)する人が徐々に増えてきましたけど、なかなかそうできない人が多いのも事実です。未だに古い考え方を持つ人が多いから差別されることも多いし、法律上も様々な問題があるのです。日本は、この件に関しては世界の中で特に遅れた国です。
そんな日本を変えていくには、みんなの意識を、みんなの知識を、みんなの愛を、集める必要があるのです。そのためには、まずは知ることなのです。みんな平等なのだと、みんな自由に生きて行きたいのだと。
「トランスジェンダーの人が困っていることはなんですか?」「ふつう、あたりまえということばはいやに感じますか」など、小学生ならではの率直な質問を投げかける本書。特に「どんなことを、子どもたちにつたえていくといいでしょうか」という質問は、小学生の親である私自身も知りたかったこと。
小学2年生の息子は、男の子と女の子の違いに興味を持ち始めたばかり。LGBTQ+のことは、これから知っていくことになるでしょう。その時に、大人としてどんな風に説明したり、疑問に寄り添っていけばいいのか。この本を読んで、ヒントをもらいました。
ういさんの巻末のメッセージが、一番大切なことだと思います。手書きなのも温かみがあって良いです。
ういさんは、お話を作ることより、こういった、疑問からリサーチ、考えを練ってまとめることが得意なのだと思います。
第1作の作品も、入学前の心得帖の印象が強かったです。
ジェンダー、LGBTQ+への疑問と、当事者へのインタビューを通して、考える、考える。
自分なりの気づきを、「みんなちょっとずつ違う」と発信する。そしてやっぱり、まず知ることからと言い切る。
「世界を変える」、その希望に満ちたことばが頼もしい。たくさんの小学生に(もちろん、大人たちにも)読まれることを願っています。
まずは、あの、ういちゃんはもう6年生か~という所感。他低学年の読者を意識したからか、質問がシンプルだな、と思った。キャンベルさんの回答が抽象的で読み手によってはイメージしづらいかもしれない。欲を言えば、男性→女性の人も入ってたら良かったな。
この手のテーマを子どもが当事者にインタビューする、という形は分かりやすく、読者にも理解しやすくていいと思う。
ういちゃんが小学生ならではの率直な疑問を当事者に投げかける本。イラストも可愛くてすらすらと読める。
答えてくれる方は著名な方もいらっしゃるのでびっくりする。カミングアウトはかなりの勇気が要ることだし、顔と名前を出すことで色んな反応があると思うから。
大人になると聞き辛いようなことでも真摯に回答してくれるので
それまで知らなかった人も凝り固まった考え方の人もLGBTQ +に関して知るきっかけになるかもしれない。
子どもの頃習ったと思う。自分が嫌だと思うことは人にしてはいけないということを。
知りもしないくせに正義を振りかざすのは暴力と一緒。
少し前の日本は男らしく女らしくを大事にする文化だったから(今も残っているけど)、沢山傷付いてきたんだなと思う。
だからもっと知識を持って欲しい。分かり合えなくてもいい。こういう人もいるんだって知ってもらうことが大事。
女の子だから、男の子だからとかじゃなく
性別関係なくその人らしく生きられる
みんなが笑顔でいられる世の中になるといい。
さとうさん(一般の方)、#オードリータン (台湾の政治家)、#杉山文野(フェンシング選手)、#ロバートキャンベル (日本文学研究者)の各氏へのインタビューをもとに構成。
小学生作家のういさん、の言葉。手書きの文字が美しい。自分で考えることそしてリサーチ能力が素晴らしい。へ
お母様の言葉、ういさんがどうしてこういう質問を大人に投げかけようとしたか。
みんな同じじゃないとだめなの?
いろんな人に直接話を聞いてみよう!
みんなが笑顔になるにはどうしたらいいかをみんなで考えてみよう。
どんなふうに感じているのか、どんなことに困っているのか、など素直な問いかける子、向かい合う大人たち。
ういって聞いたことあるけど、誰だっけ?と思ってとら『しょうがっこうがだいすき』の方だったんでしたね。この本は一年生によく読まれています。
今回の本はストレートに質問していて、それに対して大人も素直に丁寧に答えてくれているので、とても分かりやすい。
同じ赤でも薄い赤、濃い赤…いろいろあるって例えがイメージしやすくて良かったです。
小学生のうちからカミングアウトする人はほぼいないのですが、自分の当たり前を人に押し付けないように、知らず知らずに傷つけないようにしたいです。
素晴らしい絵本だと思いました。色々な事を感じる人がいるトピックなはずのため言葉はとても難しいですが、序盤のお母様のご心配はそんなことないですと、とにかくおすすめしたい1冊ですとお伝えしたいです。
今どきの若者のわたしだからすんなり理解できることも、初めてLGBTを学ぶお子様や学校でそんな勉強をしなかった上の世代の人たちにはわからないこともあるかもしれません。そんな時のためにとても細かく注釈がついています。
誰も除外しない1冊です。
この題材に興味関心があれば、世界にはこんな考え方をしている人もいるということを知ることができるよい作品だと思います。また、作者の書かれているまとめからは「みんなちがっていいんだよ」「自分から相手を知ろうとすることで自分を含めてみんなを笑顔にできるんだよ」といったとても素直な感情が伝わってきて、自分の行いを振り返るきっかけにもなり、すてきだなと思いました。
しかし、LGBTQ+の入り口にするには難しいかなとも思いました。この本に書かれている意見が正しいと誤認されて、この本で伝えたいはずの「みんな少しずつ違うからいいんだ」という思いがストレートに伝わりきらなのではないかという心配を感じたからです。
そのため、私であればこの本は、同じ題材の他の本と一緒に読んでもらえるように薦めるだろうなと思いました。
小学校に購入するLGBTQ+の本を検討したくて読んだ。
小学6年生のういさんが、LGBTQ+の人たち4人にインタビューして作った絵本。子どもの言葉で問いかけて、答えてもらっているため、分かりやすくて小学校に良い。「子どもに、トランスジェンダーのどんなことを知ってほしいか」「ふつう、あたりまえ、という言葉はいやか」など、質問が具体的で、「聞きたかったけれど、直接聞いても大丈夫かな」と躊躇いそうなとこまで聞いてくれている。LGBTQ+に限らず、突き詰めれば、「人と違う自分を認める」「誰もが自分らしく生きられる社会を目指す」という事なんだなぁと感じた。挿絵の雰囲気が、のびのびとしていてとても素敵。
子どもだけでなく、凝り固まった大人にも手に取ってほしい本です。
LGBTQ+についてのインタビューですが、
回答してくれている方の言葉が、うぃちゃん(子ども)が質問者なのもあって分かりやすいです。
そして、優しさがあふれている!
うぃちゃんの分かろうとしている気持ちが、相手の方にも伝わってるからこそなのかなと思います。
インタビュー形式、Q&Aの形がわかりやすいです。
かわいいイラストでさらにわかりやすく読みやすいですし、手に取りやすいと思います。
インタビューしたみなさんのプロフィールも載っているのでリアルに感じられますね。
まずは、ちがうことを肯定できるといいなと思いました。
たとえば、
「いちごが好きなんだ」
「そうなんだ! 私はいちご、じつは嫌いなんだ」
「へえ、そうだなんだね!」
みたいなかんじでちがうことを肯定する、否定しないでいられたらいいですよね?
LGBTQ+、多様性の絵本としてだけではなく、
もののとらえ方、考え方の絵本としていろんな人に読んでほしいですね!