匿名
柿原朋哉
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刊行日 2022/08/24 | 掲載終了日 2022/08/23
ハッシュタグ:#匿名 #NetGalleyJP
内容紹介
秘密は、あたしを自由にしてくれる。
覆面アーティストとして活躍するFと、ファンアカウントでFの正体を追う友香――
渋谷の屋上で命を絶とうとしていた越智友香を救ったのは、Fの歌声だった。
Fへの思いが生きる原動力となった友香だったが、彼女は覆面アーティストだった。
Fを追い続けた友香は、衝撃の事実を知ることになる。
超人気YouTuber・ぶんけいが匿名時代の若者を描く、渾身の初小説!
秘密は、あたしを自由にしてくれる。
覆面アーティストとして活躍するFと、ファンアカウントでFの正体を追う友香――
渋谷の屋上で命を絶とうとしていた越智友香を救ったのは、Fの歌声だった。
Fへの思いが生きる原動力となった友香だったが、彼女は覆面アーティストだった。
Fを追い続けた友香は、衝撃の事実を知ることになる。
超人気YouTuber・ぶんけいが匿名時代の若者を描く、渾身の初小説!
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★★
出版情報
ISBN | 9784065278819 |
本体価格 | ¥1,400 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
私自身も追っかけみたいな事をしていた時期があったので、最初友香の気持ちがよくわかりました。どうしようもなくつらい時や人生に行き詰まった時に救われると、その救ってくれた人の事が大好きになるんですよね。たとえそれがこちらが勝手に救われただけでも。そしてその人の事が知りたくなって、会いたくなる。
私はその会ったこともない相手がどんな人だろうとも、好きだという気持ちは変わらないと思います。
でも友香の場合まさかその相手が…!!!
途中まで読んでいて、もしかしてFはあの人なのでは…?と、予想はできていましたが驚きました。
そしてFからかけられた言葉の重みがすごい。すごかったです。
あと、ずっと苦しい想いをしていた友香も最後は救われたようで安心しました。
弱い自分の存在を認めて、受け入れる。
これってとても難しいけど大切なことだなと、改めて気付かされました。
今の時期をもがき苦しみながら生きる人達に届いてほしい、そんな作品でした!
素敵な作品をありがとうございました!
暗闇の中一筋の救いの光が差し込んだ時から、運命の歯車は回り始める。柔らかな歌声で「ありのままでいい」と肯定された友香が、いわゆる推し活にはまり、精力的に推しを追い求めるその姿は絶望とは対極だが、その歌声の持ち主もかつて絶望にあえいでいた。最後はお互いが救われたのだと思いたいラストシーンは非常に印象的て、心地よい柔らかな歌声がこちらまで聞こえてきそうなエンディングだった。
読んでいるとそのシーンの絵が浮かんでくるような文章でした。そこはYouTuberという経験からでしょうか。覆面シンガーとファンという登場人物の物語がどう変化するのか、エンタメでありながら、リアルさも感じました。
匿名、ネット社会では悪い方向に向かいがちなイメージがあるけれど、生まれ変わる手助けにもなるんだと優しい気持ちになれました。
Fと友香だけでなく、他の同級生達とのその後も読んでみたいと思いました。
テンポも良くて読み始めたら一気に読んでしまいました!
これは中高生に読んでもらいたいです。
悲惨な出来事からのそれぞれの道が交錯するのですが、
ラストはFと友香ふたりともその呪縛から新しい一歩を踏み出してゆく
希望が見える作品です。
読みやすい文章なので、ぜひ!
ネットでバズる覆面ミュージシャンと、そのファンの姿を描いた作品。業界の裏側とか、ネット世代の本音がとてもリアルで、そのへんはさすが人気YouTuberですね。ワクワクする前半と、痛すぎる後半のギャップよ…。最後まで読む手は止まりませんでした。どうか二人には幸せになってほしい。
まさにナウっ子文学ど真ん中、といったところですね。
ライトノベル系とは違う、文芸小説らしさと言いますか、しっかり日本語を使い分けている感じがしました。
前半は(20代前半のわたしがついていけないほど!)若者言葉に横文字炸裂です。
越智さんとFが若いことをそのまま表すようにも感じたのですが、読み終えて考えてみるとあのことば達は若さではなく「若い集団に属しようとする努力」から出てくるものだったと感じました。
ラストの涙の意味は色々な読み方ができますね。
越智友香は兵庫の北部出身で母の反対を振り切って、大学進学と同時に東京で契約社員として暮らす。
実家の母には体裁ばかり言われ、職場の先輩などとも余計な揉め事をしたくないと感じ、
自分を偽り、上手くいかなかったことを他人のせいにしてきた人生に嫌気がさす。
素性を明かさず覆面歌手として活動するFという歌手「F」の歌。
Fの歌声は、儚げであり、孤高であり、慈愛に満ちた声に救われ涙を流す友香。
Fとは誰なのか?なぜ友香の心は掬われる気がするのか?
物語は、友香とFの視点が交互に描かれ、どんどん核心に近づいていくことで、一気に読み切ってしまった。
期待以上に面白かった。