語学の天才まで1億光年
高野秀行
この作品は、現在アーカイブされています。
ぜひ本作品をお好きな書店で注文、または購入してください。
出版社がKindle閲覧可に設定した作品は、KindleまたはKindleアプリで作品を読むことができます。
1
KindleまたはKindleアプリで作品を閲覧するには、あなたのAmazonアカウントにkindle@netgalley.comを認証させてください。Kindleでの閲覧方法については、こちらをご覧ください。
2
Amazonアカウントに登録されているKindleのメールアドレスを、こちらにご入力ください。
刊行日 2022/09/05 | 掲載終了日 2023/02/28
ハッシュタグ:#語学の天才まで1億光年 #NetGalleyJP
内容紹介
★大反響 5刷!!★
各紙誌・ビジネス情報サイトでも話題の語学本
「語学は目的達成の武器である」
インドで身ぐるみはがされて上達した英語。
コンゴで怪獣を追うためのフランス語、リンガラ語、ボミタバ語。
アヘン王国潜入のためのタイ語、ビルマ語、中国語、ワ語。
これまで25以上の言語を学んだノンフィクション作家 高野秀行の、特殊すぎる学習法と実践の記録。
<語学×探検×青春>
今まで誰も読んだことのない語学青春記!
(目次より)
第一章 語学ビッグバン前夜(インド篇)
第二章 怪獣体験と語学ビッグバン(アフリカ篇)
第三章 ロマンス諸語との闘い(ヨーロッパ・南米篇)
第四章 ゴールデン・トライアングルの多言語世界(東南アジア篇)
第五章 世界で最も不思議な「国」の言語(中国・ワ州篇)
※ネットギャリーでは本書の一部(はじめに・第1章・第2章・第4章・エピローグ)を公開中です。
出版社からの備考・コメント
★本作品のサムネイル画像はNetgalley用に作成したもので、実際の表紙画像とは異なる場合があります。
★発行元は集英社インターナショナル、発売元は集英社です。
★校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。
★本作品のサムネイル画像はNetgalley用に作成したもので、実際の表紙画像とは異なる場合があります。
★発行元は集英社インターナショナル、発売元は集英社です。
販促プラン
【書店様へ】拡材あります!
●POP
●A4横パネル
●著者の紹介動画DVD
ご希望の書店様は、恐れ入りますが【集英社インターナショナル・販売促進部】まで直接お問合せください。
【本キャンペーンは終了いたしました】
■NetGalley主催「注目のビジネス書にレビューを書こう!」キャンペーン!
【書店様へ】拡材あります!
●POP
●A4横パネル
●著者の紹介動画DVD
ご希望の書店様は、恐れ入りますが【集英社インターナショナル・販売促進部】まで直接お問合せください。
【本キャンペーンは終了いたしました】
■NetGalley主催「注目のビジネス書にレビューを書こう!」キャンペーン!
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784797674149 |
本体価格 | ¥1,700 (JPY) |
ページ数 | 340 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
探検記は大ファンでいくつも読んているが、筆者の超人的な語学習得術は詳しくなかったので、非常に興味深く読んだ。特に面白かったのはアフリカ編、中国編。これほど一つのことに身も心も捧げられるほど熱中できるのはやはり常人ではない。今よりずっと不便だった時代を経て、現代のネット時代の語学習得との差異に関する著者なりの自説も面白かった。
高野さんの本は数冊読んだことがあり、よくわからないところにいってよくわからないことをする行動力のある人(きっと地道に生きる人には理解されづらく、冒険を夢見る人には憧れられる)という印象を持っていたのですが、その舞台裏をのぞき見できたような気持になりました。
別の本で20か国語を学んだ方の話を読んだ後だったこともあり、マルチリンガルという域を超える語学習得における「ネイティブの録音を繰り返し聞く」ことの威力が伝わってきました。攻略法を考える、というのもモチベーションをあげる力になりそうで、そういった意味でもいま学校に通って異国語である英語を学びあぐねている人だけでなく新しい知識を学ぶ人が自分に転化できるヒントも見つけられそうです。
コミュ力という言葉は存在しない時代の話中心ですが、いまなら「コミュ力の塊」「コミュ強」と称されるのだろうなぁ…。
最高でした!!!
これまで未知なる生物や国、食べ物などを追って世界各国を取材してきた高野さん。
その取材に欠かせなかったのが”言葉”でした。
様々な国や地域、部族の言葉をどうやって学び、習得してきたのか?
その裏側を初公開。
インドで身ぐるみを剝がされた結果、めちゃくちゃ英語が上達した話(第一章)、なぜかワ人にワ語を教えることになってしまった話(第五章)など読んで面白いエピソードが満載。高野さんほど言葉にまつわる興味深い体験をしている人は日本にいないんじゃなかろうかと思います。
そしてこの本の素晴らしい点は、面白いだけではなく、「語学をどうやって勉強するか?」のヒントが満載な点。
よく使われる単語ランキングを作るとか、法則を自分で探し出すとか、どんな語学の学習にも役立ちそうです。
高野さんの本、どれも最高に面白いので、せひここから沼にハマってくれる人が増えますように…。
めっぽうおもしろかった。
言語学や文化人類学的な知的好奇心を刺激してくれると同時に、暗中模索の青春物語であり冒険譚。
“30数年で25以上の言語を学び実際に使ってきた”
私はこういうことに興味があったんだよ!とくっきり思い出した。大学受験で学部学科を選ぶ時に、比較文化や比較言語などがあるところをいくつか受けたけれど、結局合格した中で一番偏差値の高い大学の普通の文学部で全く勉強しない4年間を過ごしてしまったことが心底悔やまれる。
レヴィ=ストロースが提唱した『ブリコラージュ』(ありあわせの道具材料を用いて自分で物を作ること)を語学学習に応用するというのもとても興味深い。一般的な学習法はシステマティックすぎてある程度の形になるのに時間がかかるし、そのせいで落伍者も増える。でもブリコラージュはいい意味でのその場しのぎだから、その時によく使う必要なことをとりあえず学べばいいわけで、日本人にありがちな文法や発音にとらわれて結局一言も発せないという最悪のパターンから脱することができそう。
とりあえず、外国語勉強したくなりました!
日本語すらおぼつかない私からするとすでに著者は語学の天才ではないかと思うのだが、それをしてもまだまだとは。奥が深い……深すぎる語学。
本書はなぜ著者がいろんな語学に手を出すことになったのか振り返りつつ、学んだ言葉とその国の事をエッセイとして綴っている。一番近い外国語といえば英語だが、「旅行で困らない程度の英語力が欲しい」と一念発起しては挫折を繰り返し、すでに完全に諦めた私などに理解できるのだろうかと恐る恐る手に取ったが、著者の語学習得の理由やその習得方法、訪れた国々でのエピソードに驚いているうちに読み切ってしまった。
本書を読み終え、バベルの塔の話を思い出した。神の怒りを買う前は同じ言葉を話していたとされている。その方がどんなにか楽ちんだったろうかと悔やまれるが、一方でこれほどまでに多様な文化は生まれなかったかもしれないし、それに触れた時、またお互い通じ合えた時の感動はなかったかもしれない。そう考えると、著者のように通じ合えることを目指して語学の旅に出てしまうのも納得した次第である。
めちゃくちゃおもしろかったです!
私は英語と中国語を学びましたが、話すのにはずっと苦手意識がありました。話したいことがあれば人はどんなにたどたどしくても話そうとする、というのには納得でした。
いろんな言語を学んだからこそ気付ける、それぞれの言語の特徴や不思議な部分もとても興味深かったです。ありがとうやごめんなさいがない言語があるなんて。でもたしかに身内ではない他者を意識した言葉です。
高野さんの本を初めて読みましたが、著書をもっと読みたくなりました。
noteでの連載を書籍化するにあたって、タイトルを『言語の天才まで~』から『語学の天才まで~』に変更したそうだ。その方が一般的という理由のようだが、そのタイトル変更に、まんまと引き寄せられたのが自分だ。
「語学」という言葉を見ただけで、英語や中国語、韓国語、をイメージしてしまい、そうした言語の天才になるにはどうしたらいいのか?!と思い、本書を手に取った。
読んだ結果、自分のこれまでの「語学」は、日本語で考えたことを他言語に置き換える”変換作業”に過ぎなかったと感じた。その変換作業のスピードを速めることを語学だと思っていただなんて、なんとまぁ小さい世界に自分はいたんだ…。
他言語を学ぶことにおいての考え方、心構え、それぞれの言語の背景にある文化などが、写真付きでぎっしり書かれてあり、それが高野秀行さんの実体験に基づいての内容ときたら全てが納得。P305にあるように、そもそも挨拶が存在無い国の人とは、どのようにしてコミュニケーションを取ればいいのか、体験に基づいたお話はとても面白い。
文法だの単語だのお勉強語学は、ほどほどにしておいて、もっと文化や歴史を学んでいこうと思うと、逆に一気に肩の荷が下りたような気がする。
今日からの語学がまた楽しみになった。
二か国語以上の言語を話すことへの憧れから読み始め、旅での出会いやコミュニケーションをとること、現地の人と現地の母国語で話す重要性や言語習得への取り組みなど大変貴重な情報を得ることができました。現代では便利な観光ツアーでどこへでも連れていってもらえますけれど、情熱と覚悟があれば自分自身で世界を旅することができると勇気をもらえます。
私は英語、フランス語を話し、学生時代はロシア語も学んでいたが、ロシア語はほぼ忘れてしまった。
英語もフランス語も語学学校で習い、ロシア語はロシア人や日本人の先生から大学で学んだが、高野さんの語学の学習の仕方はかなり違っている。日本にいるフランス人をとっ捕まえてフランス語を習い、コンゴに行くためにザイール人から現地の言葉も少し学び、怪獣を探しにコンゴへ。
目的のために語学学習をするのと、語学学習が目的になってしまうのとはまた違うと思う。
もちろん基礎は大切だけれど。
ヨーロッパの言語をほとんど学んだ後はアジア。
高野さんのノートの字がものすごく綺麗で読みやすい。
タイ語とかぱっと見ニョロニョロの記号にしか見えないのに、高野さんのノートの字はわかりやすかった。
日本語の生徒の試験に漫画のコマをバラバラにして並べ替えてもらうというのはすごく面白い方法だなと思った。
私は大学は外国語学部英米学科で、語学を主に勉強したのだけれど、この本は新しい語学学習の提案としてとても面白いものだった。卒論にしようとした本『世界が生まれた朝に』に興味が湧いたので機会があったら読んでみたいと思った。
高野さんの文章力はすごいです。
また、語学をテーマとしたエッセイとしても興味深い内容が多く含まれていると思います。
時折はさまれる写真も、その時々の様子、雰囲気が伝わって効果的です。
語学の実用書ではないし、何になるのかと言われると困ってしまいますが、とにかく読んで楽しい本だと思います。
店頭で地味に長くぽつぽつと売れていた。表紙がとても印象的で、好ましい。著者の高野氏は探検記などで知られているが、語学のイメージはなかったので、興味深く読んだ。単なる言語習得のノウハウ本ではなく、語学放浪記とでも表現すべき一冊。味わい深く、是非ともお試しいただきたい。
今まで著者が学んできた外国語や文化、学習方法などが書かれているが、語学の学習にそれほど興味がない人でも楽しんで読めるのではないかと思う。
何と言っても「ムベンベ探し」にアフリカへ行く著者なのである。(私はこの本で初めて「ムベンベ」の存在を知った)
語学についての考察も専門的な視点を入れながらも面白く、ウケることや探検することを愛する著者らしく、全体を通して、楽しく、知らない地を冒険するような気持ちで読むことができた。
序盤より、この著者さんがものすごく多くの言語を話すことができるとわかります。
けれども語学の天才には程遠い、と仰るのです。
そしてひとつひとつの言語習得にかけた時間はそれほど長くないことを伝えてくれます。
この書籍は、あまり肩の力を張らずにラフに言語を学ぶことが生み出してくれる奇跡のようなエピソードを紹介して勇気を与えてくれる本です。
数々の言語を習得・活用してきた著者のアフリカ、アジアを旅した体験記。
ユーモアな語り口と破天荒な探検活動が読んでて楽しく、語学に対する熱意と行動力がすごい。
今後の機械翻訳の発展と言語を学ぶ意義についての見解に唸らされる。
高野さんはいわずと知れた冒険家。
冒険家にとって大事なのはもちろん体力や勘などフィジカルなものはもちろんであるが、現地で暮らすとなれば最も欠かせないものは言語である。
なぜなら言語とはアイデンティティーの核であるから。
高野さんの外国語奮闘記。
その貪欲さの源はどこからくるのか。
語学の天才になりたい。
著者高野秀行のファンなので記憶では5冊以上は読んでいるが毎回、方向が違うようだ、タイトルの一部を書くと「未知動物」「未来国家」「独立国家」「納豆」そして今回の「語学」である。著者は基本探検家なのだと思う。早稲田大学探検部出身なのだから、しかし同じジャンルで共著もある角幡唯介とはずいぶん違う、彼は純粋に探検家で人跡未踏の地にでかけていくのに対し高野は人どころか怪獣や納豆を探し求めるのだった、要するに文化人類学に近い、だから語学も必要となる、そんな体験を綴った本だ、結構今まで書いてきた内容と重複するのだがそれが少しも不満にならない、本書で不満なのはいいところで終わってしまった点だ。続篇に期待したい。
楽しい!そして、うらやましくも思いました!語学の勉強はもともと好きなので、続けたかったのですが、どうも働き出すとその根性がなくなります。こんなふうにいろいろな言葉を次から次へと覚えて、生活できたらよかったらなとは思いつつも、そこは日本の会社で働くしがない雇われの身の自分は、やはりそこそこの付き合いには参加しなければ、長く働くことはむづかしいのが日本の社会であって、本当にいろいろあったなと自分のサラリーマン人生を振り返ってしまいました。今は自由な時間があるのだから、やはり語学の勉強をしようとあらためて思いました。いろいろな言葉を勉強するのもいいけれど、私は英語とスペイン語だなあ。ともかくやるしかない。そんな気持ちをふるいたたせてくれるような一冊でした。高野先生みたいに僻地に冒険する気はないですが、外国の人達とはおしゃべりしたいです。