リセット<新装版>
垣谷美雨
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刊行日 2020/04/16 | 掲載終了日 2022/11/22
ハッシュタグ:#リセット新装版 #NetGalleyJP
内容紹介
「わたしの人生、これで良かったんだっけ!?」
平凡に暮らしていた三人の女性が、同級生だった高校時代にタイムスリップしてしまう「人生やり直し小説」! 双葉社デビューのベストセラー作家、初期の名作の新装版!
垣谷美雨(かきや・みう)
1959年、兵庫県生まれ。明治大学文学部卒業。2005年、「竜巻ガール」で第27回小説推理新人賞を受賞しデビュー。少子高齢化と介護、結婚難、熟年離婚、住宅問題など身近な題材を取り上げた作品で支持を集める。著書に『リセット』『結婚相手は抽選で』『夫のカノジョ』『あなたの人生、片づけます』『あなたのゼイ肉、落とします』『姑の遺品整理は、迷惑です』(以上、双葉文庫)『七十歳死亡法案、可決』『老後の資金がありません』『夫の墓には入りません』『定年オヤジ改造計画』『うちの父が運転をやめません』『もう別れてもいいですか』など多数。
出版情報
発行形態 | 文庫・新書 |
ISBN | 9784575523454 |
本体価格 | ¥730 (JPY) |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
女の人生とはなぜにこうもままならないのだろう。過去に戻って、30年分の経験というチートを持っていてすら、ままならぬもの。耐えるのではなく、やりたいことを考えて実行するのは大事なことだな、と改めて思った。現実にはリセット機能はないのだから。
やり直りしたいという後ろ向きな想いが、読了後はちょっとだけ前を向いて歩いていけそうと思える小説です。
時代背景の辛辣さや人間模様がリアルで引き込まれます。
3人の主人公それぞれが人生の幸せを追求していく様子が、丁寧に描かれているなと思いました。
この世の中における男女間の意識格差machismo
(男性優位主義)を3人の女子高生(中身47歳)が
バッタバッタと斬る❗
これから社会に出る方にとって本書はまさに
人生の先輩からの大切なプレゼントです。
今をリセットしたいなんて思わないような
人生を歩んで行きましょう!
誰でも一度はあの時あの時代に戻れたなら!と考えた事はあると思います。読んでいて、もし自分ならどうするかな?と考えさせられる。単純に過去をやり直せれば良いというものではない人生の奥深さを感じる作品です。
やり直したい、あの時に戻りたい。みんなが一度は経験したことがあるのでは。しかも、今の記憶を持ちながら人生をやり直せる。
もう、なんでも自分の思い通りにいきそうな展開!!
でも、現実はどんな人生を送っても、人それぞれ悩みや苦労があり、それからは逃れられない。
この本を読んだおかげで、今が一番!!と思えるようになりました。
今からでも出来ることをしよう!、家族を大事にしようと改めて思いました。
どの世代の方にもオススメできます。
女性として生きることにつきまとう、悩み、苛立ち、諦め、希望……私の抱えている思いやあなたの抱えている思いが垣谷作品に投影されています。
『リセット新装版』は 2008年に文芸書にて発売し2010年に文庫になりました。新装版は2020年発売です。
女性に襲いかかる壁は新装版が発売された今も分厚く手強いままな気がします。
今、あなたが30年前に戻れるとすればもちろん記憶を持ったままで……
45歳を越えた女性に読んで欲しい作品です。若い人にはわからないこの共感の嵐。
このまま永く沢山の女性にであって欲しい作品です。
今の人生に後悔を抱える三人が、第三者の力でタイムスリップしてそこで得たもの。あるいは失ったもの。そしてそこから自らが選んだ結論。
自分の人生には自分が責任を持つしかないし、自分の力で変えていくことができる。読み終わって前向きになることができる物語でした。
3人のどの生き方もしっくりこないなぁと思っていたら、時代背景が30年くらい前なんですかね
たしかに女性差別化と思われる時代
読んでる端からイライラ
主人公に対しても、世間に対しても
なぜ言われっぱなし!もっと自分の意見を言わない!
なぜ男は頭ごなしに女はできないと決めつける!お前ら何様じゃ!
イライラしっぱなしで後半に入りました
知子さんのリセット後の動きは時代には早かったのかな。今ならここまでにはならないんじゃないかな
とか、
薫さんはなぜ結婚相手を身近ですましたの?
とか、
晴美さんは子供が合わなかったのね
とか
色々経験してわかること、二度目だから上手くできること。二度目があったから選べたこと。生きている年月があるからわかること。
沢山の経験があるからふんぎれること。
その中で自分が先の人生を選んだことに後悔はしてほしくないし、劇的に良く変化して欲しいと願います
一番大切なのは、自分
自分の人生、自分で切り開いていきたいよね
人生に不満のない人なんているんだろうか。今とは違う選択をしたら、と想像したことはないだろうか。
後悔だらけの人生をやり直すと決めた3人の女たちと同じように、リセットすれば今とは違う未来が待っているはず、と心ときめくのではないだろうか。
悔やんだあの選択とは違う方を選べばいいのだから。
だけど。
人生は常に選択の連続だ。選んで選んでまた選んで。
結局どの道を選んだとしても、完璧な人生なんてありえないのだ。
自分だったら…とこんなにも考え込んだ本は初めてかもしれない。
それは多分、人生のリセットボタンがあったらいいな、と一度でも思ったことがあるからだろう。
彼女たちのやり直しの人生とその選択を読みながら、ちょっと身震いしてしまった。
「人生をリセット出来たら」「何歳に戻りたい?」なんて話は多分生きている中で1回はした事があると思います。もちろん私も何回かは言葉にしてきた中の高校時代に戻れた同窓3人の女性のそれぞれの視点で描かれたリセット後の人生に引き込まれてあっという間に読み切ってしまいました。現実の生活とリセット後の生活、それぞれに一生懸命もがきながらも生きている3人の姿は、今を生きている私達にも何かしらの勇気や希望を与えてくれます。
ぜひ一度手にして読んでもらいたい一冊です。
「高校時代に戻りたい」
これまでに何度そう思っただろう。
もし高校時代に戻れたら、私は情報処理検定1級にチャレンジするのだ。
そして5種目1級取得……5冠王になってやる!
いったい何の話かと言うと、私は商業高校の出身で、当時にあった資格……珠算実務・簿記・ワープロ・英語・情報処理の5種目のうち1級を取得する毎に渡り廊下に名札が貼られ「1冠」と表される習わしがあり、当時の学校としては初めての4冠王を達成。
つまり情報処理検定を除く4種目の1級を在学中に取得したのだ。
もちろん学校側からは大いに賞賛され、卒業時には特別表彰として立派な盾を頂戴した。
しかし!!私は5冠王になりたくてその高校に入ったのだ。
4冠王で表彰されるなんて不本意であること極まりない。
とはいえ、私の通っていた経理科は簿記の勉強がメインで情報処理の勉強は3年生になって初めて授業が開始したので、どんなにあがいても卒業までの1年では3級を取得するまでの勉強しかできなかったので、ある意味仕方がないことなのはわかっている。
定期テスト、検定試験、部活に放課後のアルバイト、課題をしてドラマを観てラジオを聴いてと、分刻みのスケジュールをこなしていたあの頃。
今思い返しても人生で一番勉強を頑張っていたと胸を張って言える。
それでも私は、もっとやれたのでは……もっと頑張ってどうにかして1級を取れるだけの勉強をする方法があったのではと心残りなのだ。
そんな私が出会った本作「リセット」。
私の人生はこれでいいのかと悶々とそれぞれの日々を過ごしている高校時代の同級生、知子・薫・晴美の3人が、ひょんなことから再会し、偶然入った居酒屋でまんまと高校時代にタイムスリップして、もう一度人生をやり直せるだなんて、魅力的にも程があるではないか!
まあ私の場合は今、書店員として母として妻として生きていられることに概ね満足しているので、やり直したいのは高校時代だけなのだが(笑)
未来の自分の中身のまんま高校時代に戻ったら、知らずに傷つけたり傷つけられたりしていたクラスメイトたちのことも、違う目線で見れば適切な対処の仕方ができるのかな、もっと上手く付き合えたのかなと。
多かれ少なかれ誰でも一度くらいは思ったことがあるであろう「人生やり直したい」を体感させてくれる垣谷美雨さんの『リセット』、最高に爽快な物語だ!
なんという偶然か、私も今年50になるのだ。
やりたいことなんてまだまだたくさんある。
それは、やれないのではなく、やらないだけだ。
一度きりの人生、やりたいようにやって何が悪い。
人生の主役は自分自身なんだ!
さぁ、この物語を読んで心をリセットしよう。
……と、私は5冠王になって何がしたかったんだろうと考えてみる。
なんのことはない、ただ「5種目1級を取った」という事実が残るだけだ。
その自己満足に浸るよりも、「一つだけ1級取れなくて悔しくてさ……」と誰かに話す方が人間臭くていいんじゃないか?
ええそうです、私は負けず嫌い。
自分に言い訳して諦めてしまった悔しい人生に負けてたまるか!
50歳、まだまだこれからだ。
「人生のリセット」という夢見がちな設定に対し、あまりにも現実的で夢のない展開が面白い。主人公3人だけでなく、色んなタイプの女性の弱さと強さが生々しく描かれている。ライトで読みやすく、清々しい読後感だが、「私だったら。」と自分の人生を振り返り考えてしまう、ある意味哲学的な作品。
3人の女性が高校時代にタイムスリップする話、というのでほのぼのした「リプレイ」ものを予想していた私が馬鹿でした。男尊女卑、家父長制、マチズモにさいなまれている女性は30年前には今よりも更に虐げられていたわけで、知子・薫・晴美の理不尽による苦悩は読んでいて辛いのですが3人3様の前向きさに心励まされました。リセットした彼女たちの未来を応援すると共に自分自身の見方・考え方もリセットできそうな気がする読後感。ジェンダー差別による「生きづらさ」を放置する時代は終わらせないとイカンですね。
今に不満がある3人が昔にもどりもう一度やり直す話。自分がもし昔に戻りやり直しができたら3人のように新しい選択を選ぶことができるだろうか?また、彼女らが見つけた答えを選ぶことができるだろうかと考えさせられる作品。
不満を抱えながらも平凡に暮らす三人の女性が偶然再会し、突然三十年前の高校時代にタイムスリップする。一度目の人生の後悔を踏まえて人生のやり直しを試みる三人。女性に生まれたら若い頃はチヤホヤされるがそれはとても短い間だけ。年頃になると結婚は?子どもは?二人目は?と聞かれ家族の世話をし一段落したら親の介護が待っている。それらをすべてこなしてやっと一人前だと認められる。三人の生きてきた道も向かいたい道もそれぞれ違うけれど幸せに自分の思うように生きたいという願いは同じ。自分だけではなく社会の仕組みも変わらないとダメですね。現実にはタイムスリップはできなくて過去に戻ってやり直すことはできないけれど、過去の自分ができなかったことやこれからの自分の人生について考えさせられる物語でした。
誰もが一度は考える人生のやり直し。
三者三様の彼女たちの人生は、共感する部分も女性には多いのでは。ストーリー展開がはやく、一気読みできる作品。彼女たちの様にもう一度高校生からやり直す自信はないが、誰もが思うリセット!
今が嫌だ、ああしてればよかった。こうしてればよかった。
これは人間ならほぼすべての人が考えることだと思います。
物語の主人公の三人は30年前の自分に戻りますが嫌だった事から逃げるように、或いは進めなかった道を切り開くために違う道を選びます。
やはりその道では楽しくもあり、不幸でもあり、後悔もするのです。
自分がこうなったら違う道を選べるのか?
さらに安易な道を選んでやはり後悔してもとに戻りたがるのではないでしょうか。
一度きりしかない人生はゲームのように戻ることも変えることもできません。
それでも進むことしかできない私たちができるのはだた一つ後悔せずに走りきることだけでしょう
誰しも時間が戻せたら、やり直せたらと思うことってあるよね?
不満ややり直したいってことあるよね?
でも正解ってないなー。
たとえトリップしたとしてもうまくできるだろうか?
結局は正解は無いのかな!
40代からに刺さる作品だろうなー
偶然出会った薫、知子、晴美の3人は同じ高校を出たものの、その後の人生は三者三様。お互いに見栄を張り、その実羨んだり、これまでを振り返り悔やんでもいた。
誰にでも、ああすれば良かったこうすれば良かったと思うことはある。
それを叶えてくれるのがこの本だ。もとの記憶を持ったまま、高校3年生にタイムスリップした3人が、この先どう生きていくか。
当時は見えていなかったことが見えてきて、考え方が徐々に変化していく様子が見事。家族との確執は、とても繊細でリアルな描写に、こちらも昔を思い出し、冷や汗をかいたり腹立たしく思ったり。
中年女性へのエールと受け止めた。
女性だけでなく、自らを省みる手段として男性にも読んでもらいたい。
タイムスリップで人生やり直し。
全てうまくいくはずと思いきやそうでもなく。結局、やり直す前とおなじところに還ってくる。どんな道をえらんでも、困難はある。要は自分の気持ち次第。えらんだ道を信じて。目指せ、前向き人生!!
「人生やり直したい」とか「あの頃に戻りたい」と考えた事がない人は幸せな人生を歩まれているのでしょう。
でもそう考えた事がある人はみな不幸せなのでしょうか?
現状に不満を抱えた同級生の中年女性3人がそれまでの人生経験を保ったまま高校生にタイムスリップして新たな人生を歩むファンタジー。
理想と現実が生む3人の心の葛藤が緻密に描かれ、何の不満もなく生きることが幸せな人生なのか問いかけられます。
「本当にうまくいかないね、人生って」という言葉が胸に突き刺さりました。
人生をやり直したいか?と聞かれてどう答えるかは人それぞれだと思う。この作品に出てくる女性3人は、それぞれ全く違った背景を持ちながらも「こんなはずではなかった」という後悔を抱えて生きていた。本当に人生がやり直せたら、今よりもっと上手く生きて、もっと素晴らしい日々を送れる。そう思った彼女たちが見つける答えは何か。幸せとは何か。自分にとって大切なものは何か。そんな壮大なように思える問いの答えを、彼女たちと共にタイムスリップしたその先で、ひとつずつ答え合わせして見つけていく、見つけたと思った答えが必ずしも正解とは限らない。それでも考え続け歩み続ける事でたどり着ける場所がある、そんな風に思わせてくれる作品でした。
「もう一度人生をやり直せるなら」というのは、誰しも一度は思ったことがあるのではないでしょうか。後悔するのではなく、今の人生を前向きに考えることができるヒントになるような作品でした。
登場人物が個性的なことも良かったです。
日々に不満を抱えていた大人の女性3人が高校時代にタイムスリップさせられる!??
よくあるタイムスリップして未来を変える話かと思いきや・・・!ちょっと違う!?
ラストの展開はすっきりとした主人公たちの顔が浮かぶようでとても良かったです。
若い頃は気づけなかったまわりの思惑も、中身が大人なら気付けるっていうのは面白いなと思いました。
自分には変えたいほどつらい過去はありませんが、あの時あの人がどんな思いだったのか、
年を取った今なら少しはわかるのかなーと思いました。
「老後の資金がありません」等、最近大ヒット作連発の垣谷美雨さんの作品を初めて読みました。読む前のイメージから現代社会の風刺小説かな?と思ったら故郷の物産展で偶然に出会った高校時代の3人の同級生が30年前の高校時代にタイムスリップする冒頭でした。とても意外だったのと正直、タイムスリップものが苦手というかストーリーがわからなくなる自分ですが30年前のシーンに当時のテレビ番組や歌手がリアルに描かれてていてしかも垣谷さんと年代も近い自分にとって懐かしくすっと物語に入り込むことができました。高校時代には親交がなく全く違った生き方の3人の女性がタイムスリップすることで30年前には普通に蔓延っていた男尊女卑の時代を生きていた自分の両親のことが当時と現在その年齢を経験して見え方が全然違ってくるところが面白い。特に今ジェンダーレスが叫ばれている時代を予見するかのような垣谷さんの視点が素晴らしく、主人公たちが体験した時代の移り変わりを生きている女性も一様ではないところが面白いのと自分のような男性も何気ない一言や考え方を真剣に考えさせられました。読み終えたあとに「リセット」というタイトルがズンと心の奥まで響く僕にとって初めて感動することができたタイムスリップ小説になりました。
あの時、進む道を変えていれば、自分の人生は幸せだったのだろうか?
平凡な生活を送る中年女性が高校時代にタイムスリップして人生やり直した結果、見つけたこととは?
三人の女性主人公が選ぶ道を応援したくなる、
そして、どんな人生であっても肯定したくなる、
全ての人に送る「人生応援小説」だ。
誰もが「学生時代からやり直せたら~」と夢見た憧れの設定が小説で体験できるなんて!とワクワクしていたら
・・・あれ・・・思っていたものとずいぶん違う。かなりリアルな展開でした!
一度経験した出来事も、子供の頃の体感と酸いも甘いも噛み分けた親と呼ばれる年齢になっての体験ではこんなにも
ギャップがあるのかと衝撃を受けた。
他人の人生が眩しく羨ましく思えるけれど人それぞれ何か抱えている。
他人を変えるより自分を変える。
気を確かに持って生きていこう!と思える一冊
人生をやり直したいと願う40代の女性が三人。
大都会で偶然再会した同窓生の彼女たちは、不思議な居酒屋で突然、高校時代にタイムスリップする。
戸惑いながらも、これまでの経験を活かし、前より上手く振舞い、以前とは違う選択をした。
これで、それぞれが希望する人生を歩めるはずだったのだが・・・
彼女たちの性格、思考、実際の行動は三者三様だが、他人には批判的という共通点がある。特に親世代には、厳しい目を向ける。
生きるのがこんなにも苦しいのは男性中心の世の中だからだ。そして、それを許してきた上の世代の女性たちのせいだ。
せっかく手に入れた2度目の人生。今度の私は違う、同じ轍は踏まない、と思っていた。
残念だが変わらなかった。結局、同じことの繰り返しだ。
なぜなら、相変わらず他人と比較することで自分の幸せを測ろうとしているからだ。
そこにはプラスの感情は生まれない。恨みつらみ、妬みそねみ、ひがみ、やがて見栄を張り、嘘をつく。
最後には他人の不幸を願うようになる。
自己満足、自己中心といえば、良い意味で使われることがない。だが幸せに関してはどうだろうか?
もちろん他人に迷惑をかけてはいけない。他人の不幸の上に自分の幸せを築いてはいけない、という大前提はある。
それさえ忘れずに守っていれば、自分の気持ちを中心に据え、自分の満足のためだけに動けばいいのだ。
幸せは他人と比較するものでも、競争して得るものではない。
人生のやり直しは、思うより簡単だ。過去の自分に戻る必要などない。そんな手間はいらない。ボタンひとつだ。
いま、この瞬間、“他人と自分を比較しようとする気持ちを終了する”ボタンをポチっとすればいい。
もちろん、そのリセットボタンを押せるのは、自分だけだ。