人と数学のあいだ
加藤文元・岩井圭也・上野雄文・川上量生・竹内薫
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刊行日 2022/01/10 | 掲載終了日 2023/06/27
ハッシュタグ:#人と数学のあいだ #NetGalleyJP
内容紹介
数学を学ぶことは、人間を学ぶこと
数学×物理学・プログラミング、ビジネス、小説、脳科学
数学の可能性を探る、4人との異分野対談!
■目次■
はじめに――数学を学ぶことは人間を学ぶこと
社会の至るところに浸透している数学
数学を学ぶことは人間を学ぶことである
数学を楽しむということ
数学するとは生きること――竹内薫さん
数学と孤独――岩井圭也さん
数学と脳――上野雄文さん
コンテンツとしての数学――川上量生さん
第1章 数学することは、生きること 加藤文元×竹内 薫
数学とプログラミングとクリエイティビティ
ルービックキューブで「群論」が分かる?
自分で「発見」することの大切さ
数学は人間が生み出したのか、自然にあるものか
数学はすごい、でも物理学もすごい
未来の数学の姿
第2章 数学と文学の交差点——すべての表現者は孤独か? 加藤文元×岩井圭也
なぜ、数学者を題材に小説を書こうと思ったのか
天才数学者の孤独
共同で革新的アイデアを生み出すことは可能か
作家の孤独
孤独とストイックの違い
「共鳴箱」の必要性
数学と文学の共通項
第3章 数学と脳科学――数学者の精神と脳科学の数理 加藤文元×上野雄文
脳から数学を読み解く
ガロアの死亡診断書
「数学脳」はあるのか?
数学と視覚の関係
数学者も言葉を通して考える
数学における〈正しさ〉とは何か
野山を駆け回ることと発想力
機械に数学はできるか
数学が「一つ」であること
人間の脳は、どのように抽象概念を手に入れたか
第4章 数学は「役に立つ」のか? 加藤文元×川上量生
数学という最高のエンターテインメント
数学はビジネスの役に立つのか
プログラムや法律の複雑度を「幾何学的」思考で測る
現代数学は「非可逆圧縮」された情報だと考えられる?
現代数学の可能性を探る――古典数学と現代数学の違い
「空間化」することの意味
数学における空間の考え方の変遷
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784798701837 |
本体価格 | ¥1,800 (JPY) |
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NetGalley会員レビュー
数学という学問は、どうしても好きになれなかった苦手な分野だ。だからこそ、数学を愛する人からは一体どんな世界が見えるのか興味が湧いた。この本では、様々な分野のエキスパートとの対談の中で、様々な視点から数学の魅力が語られていく。そうか、数学には古典数学と現代数学があるのか、とかルービックキューブは数学的に解けるのか、とか、読んでいて新しい発見ばかりだった。ガロアの本もいつか読んでみよう。
対談なのでとても読みやすかったです。
もともと数学や算数が好きだったのですが、改めて『数学って面白い』と思いました。
日常生活ではあまり意識していませんでしたが、たしかに、思った以上に数学は身近に存在していますよね。
よく考えてみれば、他人との距離感にも数学が使われているのかもしれません。
数学者の加藤文元さんが他分野の著名人とのトークを収録した対談集。
最近数学に興味があり、岩井圭也先生とのお話しがあったので読んでみました。
数学って用語に迫力があって面白い!
竹内薫先生との対談で出てくる用語が謎すぎてスゴイ。
"カラビ・ヤウ多様体をウルフラム言語で可視化した図をカバーに使ってます"
(講談社ブルーバックスの表紙について)
"宇宙際タイヒミュラー理論"とか???な言葉が。
理解してなくても数学はいろんなアプローチで興味をもっていいんだなと思わせてくれました。
自然と数学は関連しているというのも目が覚める思いでした。
数学の道に進んだ人が、どのような幼少期を送って興味を持ち、専門分野に進んだのか。ルービックキューブの解の法則を数式で表し、数学的にはどういう考え方を用いているのか。いわゆる数学脳というものの存在の有無と脳の領域の関係など、専門家達により興味深いテーマが取り上げられる。
知らない数学の概念がいくつか出てきてわからない部分がけっこうありましたが、対談なので読みやすく、語ろうとしておられる話そのものはおもしろかったです。話を理解できる知識を持っていなかったのが残念でした…。岩井圭也さんのデビュー作『永遠についての証明』について語られていたのが興味深かったです。
専門家同士の対談は、一般書として語ってくれていても理解不能という部分はあった(想定内)。
岩井圭也氏は、北海道大学大学院農学部(修士課程)で学ばれている。本書は数学者の加藤文元氏が色々な人と対談するという趣旨なのだが、数学者と数学が好きな理系出身の人気作家という異色の対談。数学をテーマ、とすると岩井氏の場合は当然「#永遠についての証明」!ファンには垂涎。
数学。抽象的な学なんだなと思う。文系の頭では三次元せいぜい時間軸を足して四次元までしか想像できないけれど、次元をどんどん増やして考えられる、という時点で頭の構造が違う気がする。どんなふうに考えるのか、ということを考えることは面白いと思った(ついていけないけど)。子供やその友人たちは数学に魅了されている。
数学が好きな人はもっともっと楽しめると思う。
数学という大きな世界は多岐にわたり、茫洋としていて、一般人の私にはわからないけれど、その世界の住民に対しては凄い!と日々感じている。
この本はその凄い!世界に住む人達の対談なのだろうと読み始めたらこれが面白い。
加藤文元先生は、卒業した学生達からも授業が面白いと聞いたことがあるが、何より例えが上手く、あらゆる方向からの視点がおありになるからこそ置き換えてお話になりまた、そのように多角的な視点を常に持って考えていらっしゃるからなのだろうと思う。
また1つ少し安心したのは茫洋とした世界だと感じているのは、どうやら数学者であっても同じ「終わりのない学問」のようなのである。
ならばその入り口に送り込めるかもしれない、私でも。
しかし数学の特徴ともいえる抽象概念を持ち考え始められる年齢は、算数を学ぶ小学生を日々見ていると個人差がある。今の私にはそこの溝を埋めるためにどうしたら良いか、が目の前の課題。現実の世界と、数値、例えば比の世界をもって2つの関係を使いながら何かを出していく。
理解できなければそれはただの作業となるし、出てきた数値に何の感動もない。
人と数学のあいだに横たわるものをつなぐのは一体なんだろう?という疑問が深まってしまった。1つの糸口として情報の定量化があるのかな、とこの本を読み考えた次第である。
4人の方との対談を元にした本。 数学を軸にした著者× ①物理学・プログラミング ➁小説 ③脳科学 ④ビジネス 数学を学ぶことは人間を学ぶこと
ベクトルや関数などの概念が生まれたことに対する思いを馳せてみる。
これらの概念は、人間が作ったもの。
そう考えるととてもすごいことだと思う
普段の生活の中であまり考えることのない分野のことを考えるきっかけになった
数学者の加藤さんと異業種の先生方4人との数学の対談。
「永遠についての証明」の岩井圭也さんと数学の孤独に関する話、ドワンゴの川上さんとの数学とプログラミングの話の2つが興味深かった。
数学って奥深い。
著者の数学者・加藤文元さんとの4人の著名人(理系)の対談集。『永遠についての証明』の岩井圭也さん目当てで読ませていただきました。数学は本当に苦手で微分積分でギブアップしたので専門的な理解は諦めて読みました。たまには自分の生活には馴染みのないものを…と選択しましたが面白かったです。
竹内薫さん…ルービックキューブを引っ張り出してきました(笑
岩井圭也さん…どの分野でも天才は孤独だなぁと凡庸な自分を振り返りました。天才と呼ばれる人たちが求める人と出会える世の中であればいいんですが。
上野雄文さん…面白かったです。脳に関してはまだまだ未知のことだらけですね。ミラーニューロンについてもう少し読みたかったです。
川上量生さん…数学自体が年月とともに生物のように進化しているように感じました。
数学の読み物はエキサイティング!
どうしても電書では物足りず現物を購入してしまう。
(だから私の本棚には作中で紹介されている「宇宙と宇宙をつなぐ数学」も「超ひも理論とはなにか」もあるのだけれど)
例に漏れず、「人と数学のあいだ」もルービックキューブのあたりまで読んでネットで現物購入しました。
ルービックキューブ好きなら、一度試してみたくなる話がありますね。
しかし、文系にはつまらない本かといえばそうでもないのがこの本の魅力である。
むしろ読解力があればあるほど面白いという、とてつもないポテンシャルを秘めている。
数学マニアに関わらず、人類はきっとこんなことを考える生き物なんじゃないかと思う文章を抜粋します。
P50【ふと気づくとそれらはすべて自然の中に元からあったんだという感覚に陥ることがあるんです。結局、私たちはまだ不完全だから自然のしくみを体得できなくて、いろいろな理論を作り上げようとする。でも、それらは元からあって、数学自身がそれを書いてくれるといったような感覚です。】
まさにこの思考、感覚がストライクゾーンに刺さります。