きときと夫婦旅
椰月美智子
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刊行日 2022/07/27 | 掲載終了日 2022/09/06
ハッシュタグ:#きときと夫婦旅 #NetGalleyJP
内容紹介
家出した息子を追い、冷戦状態の夫婦が二人旅をするはめに。
ついに決別? はたまた関係修復? 本音炸裂の夫婦ロードノベル!
【内容紹介】
中三の息子、昴が家出した。行き先は富山県の氷見。慌てて連れ戻しに向かった母親のみゆきと父親の範太郎だが、昴はまだ帰らないという。倦怠期真っ只中、ほぼ口も利かなくなっていた夫婦は、昴が帰ると約束した日まで富山に滞在するはめに……。
鉄軌道王国の富山に浮かれる鉄道オタク夫に、妻はイライラが募るばかり。行く先々で衝突の絶えない夫婦、果たしてどうなる!? そして、息子が家出した理由とは?
夫「妻はなぜ不機嫌なのか?」
妻「家事と子育て、避けて通れると思ってる?」
息子「もっとふつうに過ごせばよくね? お父さんもお母さんも、アホみたいだよ」
長年連れ添った夫婦なら身に覚えのあるエピソードが満載!
共感と自戒、そしてきっと希望(?)をもたらす夫婦小説。
【著者プロフィール】
椰月美智子(やづき みちこ)
1970年神奈川県生まれ。2002年『十二歳』で講談社児童文学新人賞を受賞しデビュー。07年『しずかな日々』で野間児童文芸賞、08年坪田譲治文学賞、17年『明日の食卓』で神奈川本大賞、20年『昔はおれと同い年だった田中さんとの友情』で小学館児童出版文化賞を受賞。その他の著書に『るり姉』『14歳の水平線』『純喫茶パオーン』『ぼくたちの答え』など多数。
出版社からの備考・コメント
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出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784575245424 |
本体価格 | ¥1,600 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
最高!読む前は何故か筆者のエッセイかと思い、それはそれで楽しみにしていた(ファンなので)。それがいつも同様、筆者の巧みな手練手管に気持ちよく乗せられて読破。倦怠期の夫婦の面白おかしい珍道中は、夫の鉄オタのコミカルさがいいスパイスになって、読んでる最中から笑いが止まらなかった。富山の美味しい風景、食べ物に触れるうちに少しずつ夫婦の頑なな心も解けていく。読んだら絶対北陸に行ってみたくなる、2度美味しい小説!
なんで妻はそんなに不機嫌なんだろう。
なんで夫は協力しないんだろう。
あるあるですよね。
喧嘩するほど仲が良いとはよく言ったもので相手に対して諦めるともう何も言わない。これ以上傷ついたり無駄な労力で疲弊したくない気持ちが「わ、わかる…」
鉄ちゃんの範太郎の子供じみた言動やヒハッ!って語尾の笑いに妻でもないけど私もイライラする(笑)
なんなの、あんた!こういうタイプは言っても無駄かと妻の肩を持ってしまう。
かと思うと、みゆき!いやいやその態度はどうなのよ。「ハッ」って言葉の最初から喧嘩腰ってどうなのよ。夫もカチンとくるわけさ。
読みながらずっと妻、夫、妻、夫と両方に加勢しちゃうのだ。大半は夫が原因だと思ってますがね(笑)
反抗期に突入した昴が、両親の変わらない部分を鋭くつくところなんて
コレワタシニイッテル??と苦笑い。
こんなふうに親子で会話できるのならこの家族はまだ軌道修正がきっとできるんじゃないかな。但し、このまま夫婦二人きりになったら知りませんよー。
普段、車での移動の方が好きなのですが鉄道もまたいいですね。
富山の魅力を味わいながら夫婦問題にゴトンゴトンと揺られました。
気の回らない範太郎に対するみゆきのイライラが、もうわかりすぎて笑えるほどでした!夫があっけらかんとしすぎて、家族のことを心配しているのは自分だけという孤独感。でも、自分のしたいことに突っ走る範太郎のふるまいには、私も身に覚えアリです‥。もしかしたらこれって、お互い自分のことは棚に上げて感じているイライラなのかもしれません。
なんだかんだバランスが取れていなくもない安納家の行く末をもっと見守っていたくて、唐突に迎えたラストにさみしくなりました。優しくできない自分に落ち込んだときに読んだら励まされそう。
主人公の安納みゆきとは仕事も家族構成も友人関係も思考も様々なことが違うはずなのに、作品の中で描かれる出来事や思いの一つ一つが身につまされ、そうそうそう!と共感の嵐、現実の日々の中で思い悩むあれやこれやが言語化されたことでとてもクリアになった気がしました。
みんながみんな同じではないけれど、どんな家族構成の人にも読んでみてほしい家族の物語でした。そして大人に限らず、子どもたちにも読んでもらって父や母の気持ちが少しでも伝わったらとおもいました。
旦那ってこんなにばかなのか?わたしがばかな旦那を持たなければ良いのか?
ASD的一面のある全力投球の旦那に、現実主義で鼻膨れの妻、両親を反面教師?にしっかり逞しく育った息子。家族が非日常のひとときの中をどう過ごすでしょう。
すっかり読者も旅先気分です。