最善の人生
イム・ソルア
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刊行日 2022/09/22 | 掲載終了日 2022/10/19
ハッシュタグ:#最善の人生 #NetGalleyJP
内容紹介
親に偽装転入させられ、進学率の高いチョンミン洞の中学校に通うカンイ、裕福な家の娘で学校でもリーダー格のソヨン、チョンミン洞の中でも貧民街に住むアラム。一時はいっしょに家出するほど仲の良かった3人だが、クラスの女王でいるためには人を踏みつけることも厭わないソヨンの言動が3人の関係に亀裂を生じさせ、いじめや暴力は徐々に残忍さを増していく。
自分は「出来損ない」じゃないと証明するため、そして状況を好転させるために最善を尽くせば尽くすほど最悪の出来損ないになってしまう焦り、家族や学校に対する不信感、友達に裏切られた悲しみ、彼らを殺してしまいたいという願望。悪夢が物語となって動き出す・・・・・・
元Girl’s dayのミナ主演で映画化(『Snowball』)され、第25回釜山国際映画祭でKHT賞受賞。歌手のIUが絶賛して本国でベストセラーになったガールズサバイブ小説!
出版社からの備考・コメント
※書影はダミーです。実際のものとは異なります。
おすすめコメント
アジアエンタメ界の最前線をいく韓国の若手作家によるベストセラー小説。本国では映画化もされ、人気歌手IUが絶賛したことでも話題の作品。
アジアエンタメ界の最前線をいく韓国の若手作家によるベストセラー小説。本国では映画化もされ、人気歌手IUが絶賛したことでも話題の作品。
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書店の皆さま
初回指定のご希望がございましたら、
光文社書籍販売部 近藤、川原田までご連絡ください!(☎03-5395-8112)
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出版情報
ISBN | 9784334914837 |
本体価格 | ¥0 (JPY) |
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NetGalley会員レビュー
映画の方が感情移入はし易かったのですが
少し分かり易過ぎではあったかもしれません。
そこまで違いというものはないのですが
原作小説の方がもう少し複雑な心境が保持され
韓国独自の習慣も顕著に描かれていました。
韓国のベストセラー小説、また映画化もされた作品ということで、読んでみました。
日本以上に受験競争が激しいと言われた韓国の状況も見えてきます。また、訳者の方のあとがきも、この小説を理解するために役立ちました。
でも。こういう女の子たちの関係性は、小学生だった頃にもっと緩い形で存在したなあと思いました。
ここまで極端な行動は取らないけれど、分かる部分もあり、もちろん、理解できないこともありました。
主人公カンイを見守る家族に救われました。
両親の教育熱心により人気の学区に偽装転入したカンイ、金銭的に恵まれた家庭のソヨン、家が貧しくはぐれもののアラム。「出来損ないの人生」なんか送りたくはないのに、3人の女子中学生がそれぞれの生活から逃げ出すように家出をする。
名門出版社主催の「文学トンネ大学小説賞」を受賞し、韓国のトップアーティストIUも推すという。イム・ソラの初邦訳にして、自伝的作品とのこと。進学校〈チョンミン中学校〉で出会ったソヨン、カンイ、アラムは家出をしてソウルへ。路上生活や風俗を含むアルバイトで食いつなぐ三人の境遇は少しずつ変化していく。自分の都合のために現状に安住し続ける大人たちとの、壮絶で残酷な青春群像劇。
ここにもまた韓国の格差社会の弊害が描かれる。高収入で安泰に暮らすために、子どもの頃から苛烈な生存競争を強いられる。
学校、受験、就職、住まい。それら全てが他人よりどれくらい上にあるかが是なのだ。
偽装転入学で入った学校にも当然カーストはある。女子中学生のカンイとソヨンとアラムの仲が捩くれ、歪んでいったのも、社会の格差が子どもたちにも染み込んでいることの証だ。
最善のものはなんだったんだろう。自分が自分を追い込んで行くばかりのカンイの立場が、切なく孤独で、胸を絞られる。
カンイの両親はどこまで理解しているのだろう。「出来損ない」の人生は、どこで幕を引くのだろう。
3人の女子中学生の姿を生々しく描いた作品。最初は仲良しだった3人が、リーダー格の恣意的な振る舞いで歪み、やがて破綻していく。
それぞれに生まれ育った環境も考え方も異なるのに、なぜ意気投合し、そして憎み合うまでに至ったのかを読み取ることは難しかった。若さゆえの過ちなのか。あるいは韓国の抱える、いじめや教育問題、過度な学歴偏重といった社会の闇が原因なのか。
決して他国の出来事とは思えなかったのもつらい。
映画化もされているようなので、機会があれば観てみたい。
お国によってティーンのおともだち事情はこんなにも変わるものなのでしょうか。特に同性のおともだちの場合は。
仲良し三姉妹のようなこの娘たちの行方は。
何がありそこまで拗らせたか、わたしにはさっぱり分からずびっくりしてしまいました。正直、最後に主人公が考えていたこともまるで見えなくて、これはわたしとの性格の差なのか、それとも文化の差なのでしょうか。
ジャンルとしてエッセイにあたるそうなので、どうしてその考えに至ることができようかとお隣の国のティーンたちへ思いを馳せます。全くの創作では、きっとないのでしょうか。
模索し衝突を繰り返し成長していく若者のものがたりです。