見習医ワトソンの追究
鏑木 蓮
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刊行日 2022/07/25 | 掲載終了日 2022/07/24
ハッシュタグ:#見習医ワトソンの追究 #NetGalleyJP
内容紹介
死因を見つけ、無念を晴らせ!
僕は「医者」なんだから――。
何者かに腹部を刺された五十嵐夏帆が大阪の三品病院に緊急搬送された。懸命な治療の甲斐もあり、損傷した脾臓を温存したまま夏帆は一命をとりとめた――かに思えたが、術後あり得ない速さで容態が急変、命を落としてしまう。
死因は刺傷によるショック死、あるいは医療ミス、それとも――?
院長から死因の究明を命じられた内科医の家入陽太郎は、夏帆の事件を担当する大阪府警の刑事・成山有佳子の協力を得て調査を開始するが……。
乱歩賞作家渾身! 傑作「医療×警察」ミステリー!
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出版情報
ISBN | 9784065282847 |
本体価格 | ¥1,800 (JPY) |
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医療ミステリ
医学用語のオンパレードでかなり難しい印象だったが話の筋はわかる程度の難しさなので
あまりかまえなくても大丈夫でした。
三科院長曲者な上に頭良すぎる!
家入先生の成長や、三科院長の活躍をもっと見たくなりました。続編希望!
“研修医”ではなく“見習医”で、しかも“ワトソン”。読み始めるまではなんの事やら分からなくても、読み終えてみれば、それ以外に考えられない程にピッタリなタイトル。
三品院長にどこまでも翻弄されながら、だけど、信頼関係は揺るがないって本当に理想的な関係。(だけど、やっぱり部下だと大変そうなので辞退したい…)
殺人だと思っていた事件の根本の部分が明かされた時の家入先生や成山刑事のやりとりに“正解”ってなんなんのか考えさせられました。
続編希望
ゼロ巻も希望
三品先生の若い時のお話とか
スピンオフ的な。
医療小説、医療漫画、医療ドラマに
出てくるような医師はまずいない
病院だって経営してかなきゃなんで仕方ないけれど患者を何人診れるか、何人さばけるかって思ってしまうこともある。
必要な検査なのか、必要な薬なのか、
規則なのかわからないけれど、他の症状が出た時にすんなりとは診てもらえない。
だから、話をよく聞いてくれる医者に会うと嬉しい。診察もコミュニケーション大事だなと思う。そして、感染症怖いと思った。傷口はきちんとガードしなくては。家入先生がこれからどんな風に成長していくのか楽しみです
冒頭に殺害される美容家の夏帆。(正確には搬送された病院で一命を取りとめた筈がその後に亡くなったので殺害にはならないかもしれないが…)
この事件を刑事が調査するのはもちろん何故か医者である陽太郎。
被害者の夏帆の家では水槽が倒れ部屋は水浸しになっていた。
夏帆を襲った容疑者として元夫、弁護人等々が挙げられ調査が進むが…。
タイトルのワトソンの由来は最後の方に明かされ、このへんは好みでした。
そしてこういう真相は2度使いは出来ないでしょうが斬新。ただ分からん人には読み飛ばされてしまうなぁ…と半分読み飛ばしてしまった身としては自己防衛込みで言い訳。
失敗によりメンタルが折れかかっている医師が主人公。これがいい。
たぶん経験と訓練によって医師の強いメンタルは形成されるのだと思う。医療番組を担当している時に色々な医師と話をしたが、皆、強いメンタルと自尊心があった。医師は大学を卒業してそのまま医の道に進む人が多いので一般社会に出ることがない。だから自尊心は強い。そして人の生死を左右する力を持ち、生死の瞬間にも立ち会うことが多い。だからメンタルも強くなる。
でも医師の誰もが最初から強靭なメンタルを持っているわけではない。そこがこの本の良い目の付け所。
そしてそんな弱メンタル医師は、同じ医師である父親の友人である感染症の専門医の病院に預けられる。
一方捜査する警察官も代々の警察家計ならではの悩みを感じている。
医療ミステリとしても面白く、後継ミステリとしても楽しめる一作だ。
ワトソン、つまり、ホームズの助手。ワトソンの本業は医師である。この物語は医療ミステリーだ。実に、よく出来た話しだと思う。後半の病気の青年が運ばれてきたあたりから、物語は加速度的に転がりはじめワクワク度が増した。結構、複雑な謎解きなのですが、きちんと最後には伏線が回収されていた。ワトソンと女刑事のちょっとした恋も物語を盛り上げてくれる。ホームズ役は、ワトソン役の医師の上司。病院の医院長だ。この人、天才としか言いようのないホームズキャラ。なかなか面白い。
この作品が鏑木蓮さんの作品ということで読んでみたいと思った。彼の作品をそうたくさん読んでいる訳ではないが、何冊か読むと実力のある作家だということが分かるだろう。本作を一言で表せば、医療ミステリーといったものだろう。美容研究家の五十嵐夏帆が、母親と通話しているときに何者かに刺された。すぐに手術が行われ、成功したかに思えた。ところが、夏帆の様態が急変し命を落としてしまう。この物語の謎は3つだ。なぜ、夏帆の様態が急変したのか。夏帆の手術の様子が画像に残っていなかった。それはなぜ。夏帆を刺したのは誰か。鏑木さんはこの作品を書く際にものすごく医学の勉強をしたのだろう。このような作家のプロ根性には頭が下がる思いだ。自分にもっと医学的な知識があればこの作品をもっと楽しめただろうと思うと残念!
著作も多くミステリ作家として既に名を成しておられる作家さんかと思うが、作品を手に取るのは初めてだった。謎解きを荷う面々が最初からしっかりと印象付けられているので、とても入り込みやすく、楽しく面白く読めた。ワトソン、そうか、なるほど笑。病院を舞台にするミステリで、一番大事な死因、の謎を徹底的に追う展開なのだが、難しい言葉もあれど、素人の読者にもついて行けるような書き方で、一気に読ませる筆力だった。最前線で人の命を守る医療関係者にあたらめて感謝。
久しぶりに鏑木蓮さんの作品読みました。医療ミステリー面白かったです。
医療用語も出てきますが割と分かりやすく描かれているのでサクサク読めます。細菌の名前も多く出ますが、ニュースなどでも取り上げられ目にする頻度の高いものなので、気にせず読めました。
ワトソンはメンタルが弱っている医師の家入陽太郎。
ホームズは陽太郎が勤務する病院の三品院長。
ぜひ続編で彼らの活躍をもっと読んでみたいです。
初読みの作家だが医療ミステリのイメージがあった。本作もタイトルから推測出来る様に医療ミステリだ。母親との電話中に刺された美容界で著名な女性。もちろん刑事が登場し犯人探しが始まるのたが、本作の面白さは他にもある。死因の特定、その為に奔走する医師と無理難題を吹っかける院長。この院長・三品が私は最高に気に入ってしまった。作品内では殆ど院内にいる所謂、安楽椅子探偵だ。動くのは専らワトソンとなる。犯罪も怖いが目には見えない『敵』の怖さも感じる。患者の命を第一に考える院長の矜持が素晴らしい。非常に面白かった。
腹部を刺され緊急搬送されてきた五十嵐夏帆。
手術は無事に成功したかに思われたが、
直後容態が急変し死亡してしまう。
その急変ぶりに違和感を感じた院長の三品は、
医師である家入に原因を追求するよう命じる。
消された手術データ、
急激に悪化した容態、
夏帆の周りで起きていたトラブル、
果たして夏帆の死因は本当に刺されたことによるものなのか。
導き出された結論とは。
医療ミステリー。
感染症の原因などちょっと難しいところもあったけど、
気になってどんどん読み進められた。
医師として自信の持てない家入を、
院長の三品がちょっと荒治療ながら成長させようとしていく姿が印象的で、
今後またこの2人を見てみたいなと思った。
久しぶりの鏑木さんでしたが、面白かった。女性刑事の成山が医師の家入の助けを借りて、犯人を突き止めていくかと思いきや、次第に医療の領域からの考察が主になって、犯人が絞り込まれていく。犯人像は二転三転して、最後までわからなかった。文中の病原菌についての解説は勉強になった。エピローグには、新型コロナの影が見え始めた頃の様子が描かれていた。改めて病原菌の知識とそれに対する備えは、身を守る上で必要なんだと痛感した。
著名な美容家が刺され、一命を取り留めたかに見えたが、急変し死亡してしまう。本当の死因をめぐり、医療ミスか、あるいは感染症かと、二転三転する。犯人捜しがまた謎に次ぐ謎。医療者が追う死因と刑事が追う犯人、パラレルで進むストーリーがクロスしたときに一気に真相がわかる痛快な医療サスペンスだと思う。
ホームス&ワトソンは、三品院長と部下で医師の家入陽太郎ということになるのだろうが、陽太郎と女性刑事ともいいコンビ。
自分は一歩引いた位置からすべてを見ていて周りを動かす三品院長、絶対に敵には回したくないなと思った。警察側も医療側もキャラの濃いひとばかり。院長に振り回されっぱなしの家入先生は少し頼りないけど、揉まれてもっともっと強くなってほしい(笑)刑事である有桂子との今後も気になるので、ぜひぜひ続編を期待!!
医療×警察ミステリ。
五十嵐夏帆は元夫からのストーキングや差出人不明の脅迫状などに悩まされている最中、母親との電話中に何者かに刺される。救急搬送先での手術では一命を取り留めたものの、容体が急変し死亡。
犯人は誰か?容体急変の理由は?緊急手術の記録ビデオを消去したのは誰か?
いくつもの謎が提示され物語は二転三転するが、それらがラストで一つに繋がり真実が見えてくる。
クセはあるがスーパードクターの院長・三品と、誤診のショックから立ち直れない気弱なドクター・陽太郎のコンビがいい塩梅。古柳、志原、田代、君枝、有佳子、豊丘たち脇を固める面々も魅力的。続編では少し成長した家入先生に会いたいなぁ。
鏑木作品は初読みだったが読みやすく面白かったので、著者の過去作も読んでみたいと思う。
何者かに腹部を刺された五十嵐夏帆が三品病院に緊急搬送されてくる。治療の甲斐あって脾臓を温存したまま一命をとりとめたかに見えたが、術後有り得ない速さで容態が急変して亡くなってしまう。
院長の三品から死因の究明を命じられた家入陽太郎は、刑事の成山有佳子の協力を経て調査を開始する。
一癖も二癖もある三品に翻弄されながらも真実に迫ろうとする。
陽太郎の抱いた違和感が鍵となる。
事件の犯人は二転三転して読めない展開。
黒尽くめの彼の登場も意外な展開に。
そういうことだったのか。
有佳子との恋も・・・。
続編希望😊
すごく読み応えがあり、面白かった。
刺されて緊急搬送された女性が、手術は成功したはずなのに急激に悪化し、亡くなった。
しかも普段残されている録画が見つからない。何かの感染症の恐れがあるが、何の感染症かがわからない。
主人公陽太郎は院長の三品にスパイをしろと言われて被害者の部屋や仕事場に調査しに行く。
そうこうしているうちに似たような症状の男性が現れた。
とにかく三品院長が最後までカッコよくて、こんな病院なら入院したいと思わせられた。
三品院長の安楽椅子探偵と陽太郎ワトソン。三品院長が最後に、ワトソンは医者だと陽太郎に言ったとき「カッコ良すぎる!」と思った。
「患者は嘘をつく」という言葉が印象的だった。少なくとも身体がしんどくてお医者さんに治してほしくて話すのに嘘をついてると思われてるなんてと傷ついた。医療知識がないからこそ何が重要なサインかどうか知らないから話せないだけで、そこをちゃんと短い診察時間の中でも聞き出すことが医者の技量ではなかろうか。医療知識が事件を解決するミステリーとしては面白いけれど患者側としては三品院長は名医かもしれないけど診て欲しくないなと思いました。