人間関係を半分降りる
気楽なつながりの作り方
鶴見済
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刊行日 2022/06/29 | 掲載終了日 2022/07/14
ハッシュタグ:#人間関係を半分降りる #NetGalleyJP
内容紹介
人間は醜い。だから少し離れてつながろう!
大ベストセラー『完全自殺マニュアル』の著者が、悲痛な体験から、生きづらさの最終的な解決法=優しい人間関係の作り方を伝授する。
「「みんな同じ」なんて気持ち悪い。
どう思われるかばかり気にして生きなくていい。
人間は素晴らしくない。
こんなことを書いているだけで、本当に胸のすく思い
だった。一度でもこれを本に書く機会に恵まれて幸運
だ。」(あとがきより)
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【目次】
まえがき
第1章 友人から一歩離れる
1.「人からどう思われるか」を基準に生きないーーやさしい視線のなかに行こう
2.仲間はずしに従わないーー仲間うちの力関係で動くことのむなしさ
3.友だちがいない時があってもいいーー肯定されない関係ならなくていい
4.もうひとつ居場所を持つーー「不適応者の居場所」を作ってみた
5.嫌な相手とは「心の距離」を置けばいいーー少しずつ疎遠になるのが一番
6.「みんなとちょっと違う人」でいいーー「みんな同じ」にしようとする集団の力
7.攻撃してくる相手に近づかないーー注意深く見わけて予防する
8.友人は大勢いなくていいーー大勢がうらやましく思える不思議
9.どこにも通わなくても大丈夫ーーフリーランス三十年の経験から
10.オンラインに期待しすぎないーー会うことで湧く親しみにはかなわない
11.ありのままでいられるグループを選ぶーー仮面をかぶって生きるつらさ
第2章 家族を開く
1.家族は寄りそわなくていいーー距離が近いと「嫌い」が爆発する
2.子どもがいなくてもいいーー「子どもこそ幸せ」という最大の圧力
3.家庭は開いたほうがいいーー閉じた場所では加害が起きやすい
4.毒親もただの個人と思ってみるーー客観的に見れば憎しみもやわらぐ
5.家族の素晴らしいイメージにだまされないーー真に受けてもつらいだけ
6.家族は人間でなくてもいいーー植物でもふわふわのクッションでも
7.血のつながりにとらわれないーー他人の子とも親子になれる
8.サードプレイスに逃げていいーー家庭や会社に心を占領させない
9.家族とは一生離れ離れでもいいーーうまくいかない相手とは一緒にいない
第3章 恋人をゆるめる
1.そもそも恋愛をしなくていいーー「恋愛は面倒」な人が増えている
2.セックスも無理にしなくていいーー誰もが好きなものではなかった
3.けんかをしない相手を選ぶーー好意にも悪意にもお返しが来る
4.結婚はしすぎだったーー身を固めなくてもいい時代
5.若くなくても恋愛していいーー自分のために生きる人が増えてきた
6.一緒に住んでも近づきすぎないーー相手を傷つけるのは近すぎる距離
7.別れてもいいーー逃げられないから地獄が生まれる
8.一対一でなくてもいいーー相手を独占しなくても恋愛はできる
9.相手はリアルでなくていいーー空想を使えば恋愛は自由自在
第4章 こうすれば気楽になれる
1.「もうどうしようもない」とあきらめるーー最後に見切った人の持つ強さ
2.怒りは一晩寝てやりすごすーー時間がたてば理性が勝る
3.嫌な相手に意識を集中しないーー悪いことは気になるもの
4.「生きることは素晴らしい」から離れるーー不自然な思想は苦しくなる
5.「誰がどうした」ばかり考えすぎないーーSNSでなくなる心の平穏
6.「あなたはあなた、私は私」と割りきるーー個人主義のススメ
7.いいかげんになるーー心配をあおる文化に乗せられない
8.広い世界、長い時間を意識するーー遠くを見わたせる場所に行こう
9.くだらないと笑いとばすーー緊張からの解放
あとがき
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【著者プロフィール】
鶴見済(つるみ・わたる)
1964年、東京都生まれ。東京大学文学部社会学科卒。複数の会社に勤務したが、90年代初めにフリーライターに。生きづらさの問題を追い続けてきた。精神科通院は10代から。つながりづくりの場「不適応者の居場所」を主宰。
著書に『0円で生きる』『完全自殺マニュアル』『脱資本主義宣言』『人格改造マニュアル』『檻のなかのダンス』『無気力製造工場』などがある。
出版情報
ISBN | 9784480843241 |
本体価格 | ¥1,400 (JPY) |
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NetGalley会員レビュー
真面目すぎる人、嫌なことや不安なことばかりに注目してしまう人にぜひ読んでほしい。無理しなくていい、逃げてもいいと大っぴらに言ってくれるので、心が軽くなる。メモしておきたいフレーズ多々。優しい世界を作る試み、私も自分の周りから少しずつやっていけたらと思う。
『完全自殺マニュアル』の著者がどのように人間関係を語るのか興味深く読ませていただきました。他人と適切な距離を保つ、そしてその距離は他人に合わせることはないのだよということを著者の体験を交え真面目に語ってくれます。同じ病を持つ者として深く共感できる内容でした。周囲の大人がこうした意識になれば救われる人もたくさんいるでしょう。
ベストセラーとなった「完全自殺マニュアル」の著者が、約30年を経て、自らの人生経験を踏まえ「生き続ける」ための心の持ちようをまとめた一冊。他人と比較しない、他人に期待しすぎない、手に入る幸せを大事にといった、人生のヒント集。
この本で人との付き合い方を学びました、必ずしも正しいとは言えないかもしれませんが、参考にはなります。 また、現実の人間関係を円滑にしたいとも思っています。 自分とは違う意見を持つ人たち、お互いの考えを変えることはできないかもしれないけれど、より良いコミュニケーションの方法を持つことはできるはずです。
興味深く読みました。人間関係における協調の強要がしんどくても、協調できない人間は人間失格のように扱われる息苦しさから解放してくれるような内容でした。何度かとりあげられている「社会不適応者の居場所」のような、ゆるやかに社会とつながれるような場所がもっと増えればいいと思います。それと同時に図書館はよく第3の場所と言われますが、ただ場所を提供するだけでは不足であり緩やかな交流の仕組みが必要だと痛感しました。
日本で暮らした事しかないので、日本人が真面目で勤勉だと言われても、それが当たり前だと考えてしまう。確かにこれまであまたの「こうすべき」「こうしなさい」とともに生きてきた。
それを息苦しいとも感じずに。
今までの当たり前がいかに苦しいことだったのかを著者に教えてもらって、心が楽になった。
まずタイトルが魅力的でした。
「あ、人間関係も100%じゃなくて、50%でいいんだ。全力で向き合わなくていいんだ」と気づかせてくれることは、辛い思いをしている人にとって大きな助けになると感じました。
内容は「『人間関係を半分降りる』ために、どうしたらいいのか?」がとても具体的に書かれています。
「家族ですら、別にごはんを別々に食べるようにしてもいいんだし、100%で向き合わなくて大丈夫」等、筆者の思いや考えがハッキリと、忖度なしに述べられています。
私の印象に特に残ったのは、p202からの「個人主義は『自分勝手』ではない」という項目です。
「真の個人主義とは、すべての個人を尊重する主義のことである」という言葉を心に留めて、これから人付き合いをしていきたいと思いました。