セカンドチャンス

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刊行日 2022/06/27 | 掲載終了日 2022/06/26

ハッシュタグ:#セカンドチャンス #NetGalleyJP


内容紹介

ほろ苦く、やがて元気の出る応援歌

50歳を過ぎても、敗者復活(セカンドチャンス)の大逆転!

麻里(まり)、51歳。長い介護の末母親を見送った。
婚期も逃し、病院に行けばひどい数値で医者に叱られ、この先は坂を下っていくだけと思っていたが……。
親友・千尋の「自分ファーストにしな。一生、利用されっぱなしで終わるよ」で一念発起。
水泳教室に飛び込んだら、人生がゆるゆると転がり出した。

謎の上級者・伊津野「あたしさぁ、命かけてんだよね、全国大会に」
イケメン・イケボディの岸和田コーチ「タイムから言えば、俺が社長だ!!」
元文芸編集者・古矢「接待接待で太って、デブキャラに」

人生、まだまだ捨てたもんじゃない。


ほろ苦く、やがて元気の出る応援歌

50歳を過ぎても、敗者復活(セカンドチャンス)の大逆転!

麻里(まり)、51歳。長い介護の末母親を見送った。
婚期も逃し、病院に行けばひどい数値で医者に叱られ、この先は坂を下っていくだけと思っていたが……。
親友・千尋の「自分ファーストにしな。一生、利用されっぱなしで終わるよ」で一念発起。
水泳教室に飛び込んだら、人生がゆるゆると転がり出した。

謎の上級者・伊津野「あたし...


出版社からの備考・コメント

★校了前の仮データを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

発売前の大切なゲラをご提供させていただいております。弊社では、下記のような方からのリクエストをお待ちしております。
○発売に向けて、一緒に作品と著者を応援していただける方
○NetGalleyへレビューを書いてくださる方
○自分には合わない内容だった際、どういったところが合わなかったかなど、建設的なご意見をくださる方

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読み終わりましたら是非NetGalleyへレビューを投稿ください!

発売前作品のため、ネタバレや、読書メーターやブクログなどNetGalley以外の外部書評サイトで発売前にレビューを投稿することはお控えください。

ご協力の程、何卒宜しくお願い致します。

★★★★★

作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は
恐れ入りますが<講談社 第五事業販売部>まで直接お問合せをお願い致します。

★★

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出版情報

ISBN 9784065279519
本体価格 ¥1,650 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

著者の作品を読むのは直木賞を受賞された『女たちのジハード』以来久しぶりだったのですが、その時代時代の女性が抱える悩み、心情を書き分ける巧さはさすがです。男性の私でも思わず頷き唸ってしまいそうです。主人公の麻里さんの恋の成就が非常に気になるところです。次作は麻里さんの失恋からのスタートですかね。

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篠田節子さんは好きな作家の一人で、ゴサインタンやインドクリスタルのように異世界に飛んだような作品も好きですが、最近の作品も読後感がよく好きです。

自分が何者にもなれなかったし、この先もならないということを自分に突きつけられ、それでも今までの自分を否定したくはない。そんな主人公が確実に変わっていく様子を自分と照らし合わせてみたり、激励したり。一気に読めました。

読者層を選ぶ作品かと思うので、高校の図書館では購入はしないと思います。ここで読めてよかったです。

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麻里さんは一生懸命でまわりへの気遣いを大切にする人。
しかし、常に借りを返さなくてはという思いが重くのしかかり、自分の行動を狭めてしまう。その行動に少しずつ変化があらわれていく様子が清々しかったです。

また、友人の千尋さんから背中を押してもらい、スポーツセンターでのコーチや仲間の励ましによって言い訳はできない状況の中、大会への参加意欲が芽生え、メンバー交代など紆余曲折がありながら大会に進むところが一番の見どころだと思いました。

ラストのシーンに乾杯するとともに、本作品が病院の待合室に置いてあると暗い気分が少し上向きになるので、ぜひ病院や診療所の方にも読んでいただきたいです!

そうそう、私は水泳教室に通っている友人にプレゼントしますー。

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はぁー。なんとか最後はいい感じに結果も出せてよかったけど、法事の一切合切を丸投げし、料理や宿泊、翌日の観光まで案内させる親戚に憤慨し、疲労から具合が悪くなる主人公が不憫でならない。当然のように車出しや世話を要求して、文句を言われ割りに合わないわ😤良いともだちがいて、自分の人生を生きろ、と背中を押してくれて良かった。

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いやー楽しかった!!
登場人物がある程度歳を重ねた人たちだからなのか感情の振り幅が落ち着いていて、安心して読み進められる。
いくつになっても新しいことを始めるのは勇気がいる。
でもいくつになってもチャレンジは出来るし友人だって出来る。
順風満帆に見えてもみんなそれぞれ抱えているものはある。
結婚や子育てだけが全てじゃない。
子育てを終えた後だって遅くない。
自分の今後に希望を貰えたようなそんな作品でした。

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ウン十年前に水泳部に所属していたので、表紙の画像と内容紹介に惹かれて読みました。
序盤での麻里の通院や、千尋とのやり取りからは想像できないほどどっぷり水泳中心のストーリーなので、大会の臨場感にドキドキしながら一気読みしました。
学生のスポーツとは異なり、コーチも含めた大人同士の人間関係がちょうど良い距離感で、麻里がどんどん変わっていく様子に勇気づけられ、自分も何か始めてみたいという気持ちになりました。
岸和田コーチのマニアックなほどの泳法指導や、スポーツセンターに通うメンバーのキャラの濃さが面白く、特に伊津野さんのカッコよさには惚れ惚れするほどでした。私もあんな風に「パスッ!」って言ってみたいなぁ。
勤務先の図書館で、内館牧子さんの『すぐ死ぬんだから』『終わった人』がよく借りられた時期があったのですが、内館さんの作品に共感するほど高齢ではないけれど、子育て世代の物語や青春小説では若すぎるという年代の方にはこの『セカンドチャンス』をおすすめしてみたいです。大会後の余韻を残すラストも想像力を掻き立てられ、読後まで楽しめる作品でした。

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主人公とは年齢が離れた20代の私でも、勇気をもらえる応援歌のような作品でした。
元気がないとき、落ち込んでしまったとき、行き詰まってしまったときに読みたいです。
自分に自信がなくて、幼い頃からの将来の夢を諦め、別の道を進んだ学生時代の自分自身におすすめしたいと思いました。私にぴったりの作品に出会えてよかったです。
今からでも遅くない。やりたいこと、挑戦してみたいこと、やってみようかな。と思える、元気がもらえる作品です。

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幾重にも着込んだ服を全部エイッと脱ぎ捨て、半袖の肌に風を感じた時のような爽快感!
こんなに快活な底力が湧いてくる小説は久しぶりだ。

新しい世界に足を踏み入れる時には、いつだって勇気が必要だ。他者からの視線を気にする自意識、初心者の劣等感、既存のグループに入っていく気後れ。また言い訳をして逃げてしまうのではないかという、苦しい自己猜疑もある。

しかし、それでも負けなかったのは、大人のスポーツの現場には環境を言い訳をせず、自分の心を動かすものと真剣に向き合い続ける人達がいるからだ。そんな人達と過ごすことをきっかけに、人生のクオリティを上げていく姿が小気味良く描かれていた。

この小説は「自分の人生を生きる」とはどういうことなのかを教えてくれる。
自分の身体という資産を活かすこと、自分にとって大切なことの順位を決めること、自分のためにお金や時間を使うことは贅沢なんかじゃないこと、時間は作るものだということ、仲間や環境は大切だということ。
全ページが、自己犠牲や辛抱を善とする教育を受けてきた世代への応援歌になるだろう。

また、主人公とほぼ同年齢で競技スポーツを続けている私にとっても、思考や葛藤やディレンマがリアルで共感するところが多く、非常に楽しめた。

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50歳を過ぎても、新しいことは始められる。夢中になれるものがある。
スポーツクラブを舞台に、大人たちがいろんな目的で泳ぐ。単なる趣味、では切り捨てられない、それぞれの目標に向かって泳ぐ。彼らの姿は、傍目にはおじさんおばさんかもしれないけれど、人生の先輩としてキラキラと輝いて見える。
何かを始めるのに年齢は関係ない、とはよく言われることだけど、この話はそれを目の当たりにさせてくれた。

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50歳にもなれば新しい事を始めるのにはかなりの勇気が要ると思う。麻里も医者から叱られ友人から背中を押されて勇気を出して始めた水泳。最初は身体のため数値を下げるためだったのが、徐々に夢中になっていく様子にエールを送りながら読んでいた。若者のスポーツ小説も良いけれど、それとは違って同世代として応援しながら勇気ももらえる、自分もまだまだ頑張れるような気にさせてくれるステキなストーリーでした。

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51歳の麻里は介護してきた母親を看取ったが婚期を逃し病院では生活改善を強く言われてしまう状態となっていた。

何の気なしに始めた水泳教室🏊‍♀️。初心者として基礎からしごかれ、そしてマスターズ大会へ。

水泳の細かい技術は素人にはよく分からなかったけど前向きな展開(途中フラれたりとかもあるけど)でサクサクと読めた。ラストはこれで喜んでいいのか??と思わなくもないけど結果は結果。ある意味、記憶にも記録にも残る大会になったのかな。

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まさに自分と同年代の女性のセカンドチャンスの話。学生時代に水泳部に所属していたこともあり、場面場面で肌に懐かしさを感じながら読んだ。人生の折り返し地点で身体には老いと不健康を感じながらも言い訳しながら過ごす日々。主人公の麻里に自分を重ねながら、さて私だったらスポーツジムに限らず同じような場面で通い続けただろうか?と考える。学校や会社の様な半端強制的に行かなくてはならない場所ではなく、自分から希望したが、スタート地点であまり気が進まなかった場合‥。そこが、セカンドチャンスを掴むか、掴まないかの別れ道なんだろうな‥。陰で支えてくれた最高の友人の千尋。なんだかこれからいい感じになりそうな古矢。麻里を羨ましく思った。

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男性ですが同じ50代、先日健康診断を受けたばかりなので共感することが多すぎて!
自分もスポーツクラブの門を叩いてみようと前向きになりました。彼女のように背中を押してくれる友人がいるとなお良いのだけれど。
一歩踏み出せば新しい出逢いや生き方が待っている。中高年の応援歌になる一冊です。

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50代元女子必読本(美魔女をのぞく)。
 病院の「生活習慣病撲滅プロジェクト」に通うことになった麻里は51歳独身。長年親の介護、姪たちの面倒をみていたが親も亡くなり、姪たちもすっかり大きくなって必要とされることもなくなった。親戚家族のために、ご近所のために、頑張ってきたのに実兄からはトドと言われている。
 何か運動をするように、と言うお医者さんに腰と膝が痛いし、と言う麻里に「治らない人はそういう言い訳を用意している」とため息混じりに言われたことでカナヅチなのにスイミングスクールで体験レッスンを受けることになった…
 麻里にを「人に利用されるだけの人生」と言い切る同級生でご近所さんの千尋の存在が良いです。50も過ぎると旦那さんより近くの友人、と世間で言われているのは本当ですね。そしてスイミングスクールの様子がとってもリアルでプールの匂いまでしてきそう。篠田節子さんの小説はいつも登場人物、読み手にエールを送ってくれます。それも大袈裟なものではなく「あなたが元々持っていた力よ」というような。おかげさまでこの小説を読んでいる間に1キロ体重が減りました。

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あ、これ私のことだ。そう何度も思いました。
親を亡くし、自分の時間を取り戻そうとする主人公。まさに今私が取り戻そうとしているものです。
「一生、利用されっぱなしで終わるよ」利用されているという自覚はなくても自分以外の人のために時間を使わなくてはいけない時があるのです。でも水泳をはじめて人生が転がりだした主人公。どうか好転してほしいと応援していました。

この本に共感する年代は高めかもしれません。歳を重ねてもきっかけがあれば人生が変わっていくのです。 そっと背中を押してくれて明日からも頑張れる!そう思った作品でした。

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希望とパワーをチャージ!
大原麻里51歳、生活習慣病撲滅プロジェクト「もう二度とトドには戻らない」どんな体型やねん(笑)
体型だけでなく、世間のしがらみや町内親戚付き合いなど、
いろんな物をいつまでも引きずっていないで、ぱっと捨て、次のステージに移るのだ!

面白かった、水泳レッスンと描写が秀逸すぎ。
岸和田コーチタイプ、いるいる。クロール両側呼吸の練習したよ、できるよ、得意だよ。
大会にエントリーするも、次々とアクシデント、目を離せない怒濤の展開。
最後まで笑わせてもらった。
私も60過ぎて、来年から全国大会を目指す(スポーツではないけど)ので、とても励みになった。

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介護の末に母親を見送った独身女性が、自身の健康診断の異常数値にショックを受け、水泳教室に通い始める。そこから始まる物語だが、なんかほのぼのしていい感じ。
人の人生ってちょっとしたことから意外な展開をする可能性があると希望を持たせてくれる一作。
「セカンドチャンス」というタイトルにもどこか安心を感じてしまう。

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「女たちのジハード」で衝撃をうけ、こんなに面白い本があるのか!と。
それ以来、篠田節子さんの大ファンになり、新作は必ずすぐに買ってよんでいます。
今回、このような幸せな機会を与えていただき、生きててよかったと思っています。

さて!今、「セカンドチャンス」読み終わりました。胸がどきどきして、気持ちが高揚しています。今回は、すぐに読み終わるのがもったいなくて、3回に分けて、三日かけて読みました。いつも、篠田さんの作品は、読み終わるのはもったいないと思いつつ、途中から読むのを止められずに、いっきにラストまで持って行かれますが。今回もすごかった!大会の描写からぐいぐいと、まさに息をとめるようにして読まざるを得ず。涙が出そうで、(結局出なかったけど)今も、どきどきして、(この高揚感は、最近、忘れかけていたものです。)ほんとうに感謝しかない!!
毎回、篠田さんの本を読んだ後には、すごくすっきりとした幸せな気持ちになるのです。
今回もとくに!そうでした。

宗教や絵画や音楽など芸術方面に興味があり、今回は水泳かー、そういえば、篠田さんやってたかな?などと、言う気分で読み進めたのですが、(すみません)いつもながら、人物描写が興味深く、主人公や看護師さん、編集者におつとめの男性、幼なじみ、アスリートの素敵な先輩、などなど。そして、スイミングクラブの会員や情景も情景描写に、筆力がさえわたり、全く退屈をかんじませんでした。興味のない世界だったのにもかかわらず。
自分の人生で、おそらく経験しないであろうことを、体感したような充実感。を、ひしひしと感じて、胸が熱いです!

私は、今59歳で、ダブル介護や親との別れもすんで、肥満度もあがりましたが、それなりに小さな幸せも積み重ねて、今にいたっています。人生はこんなもんだなと悟ったような気でいたところに、今回の作品に出会えたこと、私の宝物だと心から思います。

篠田節子の「セカンドチャンス」!!
よっしゃ、私もがんばろうって思える本です。
すべての人に、自信をもっておすすめします!!
大好きです!

いつも素晴らしい作品を送りだしていただき、違う人の人生を疑似体験させていただき、感謝しています。
レベルの高いプロとしてのお仕事を継続されていること、心身ともに大変なことと推察いたします。
が、ずっと応援していきます!つねに進化される篠田作品を永遠に読んでいきたいです。

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まさにドンピシャな世代なので、疲れ果て、諦めてきた麻里のセカンド・チャンスの行く末を、ドキドキしながら見守った。歳を重ねるほど新しいことへの挑戦のハードルは高くなり、周りの目も気になって「やってみたいこと」でも「無理だろう」と諦めてしまう。一歩踏み出せば、「やらなかったままの自分」とは全く違う自分になれるのに。向き不向きもあるが、努力の末に必然となった時には、同じ志を持った仲間たちも出来ていた。セカンド・チャンス、なんと素敵な言葉だろう。言い訳をせずに、私も自分なりのセカンド・チャンスを大切にしたい。

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人のためばかりに動いていた主人公が、生活習慣改善のため始めた水泳を通して、生活の変化、体調の変化に加え、自分のことを見つめ直し、チームのためにがんばる姿に、読み手もエールをもらえるような作品でした。
理論的に正しいフォームでの指導を心がけるコーチや同じ時間に習っているそれぞれ事情を抱える個性的な生徒さんたち。皆、近くにいそうで、ありえる状況に、入り込んで読めます。

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読み始める前はセカンドチャンスって、そんなに前向きに生きなければならないのはしんどくないかしら?
セカンドチャンスがない人生でもいいじゃないと思ってました。
でも読んでみたら、こういう風に前向きに生きるのならいいと思えました。
この世代、まだまだ古い慣習、親からの教えが根づいていて、それに縛られて自由に生きていない人が多いです。
この本を読むことで、そんな世代には主人公のようにちょっと踏み出してみたいと思えるきっかけになるといいし、若い世代には主人公のように必要なときに親身になってくれる友人の存在の尊さを感じてもらえるのではないでしょうか。

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読んだ後!すっきり!
自分も何か始めようか思いました。
プールの更衣室の温度、匂い、足元の気持ち悪さが遠い昔の記憶から蘇ってきました。ブレてない所がいいし、コツコツ頑張って新しい人間関係、新鮮だなぁと思いました。姪っ子ちゃんとも、ぐっと関係が縮まったし何かをやり始めるのに年齢なんて関係ない。恋愛という言葉を使いたくない関係(個人的に)もいいかな、と思いました。

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あぁっ!篠田節子さん、この終わり方はないっ!絶妙すぎて身悶えしました。何か絶対ありそう。いやなくても、これは麻里の明らかなリスタートの始まり。独身のまま、長い介護と看取りの末に、残ったのは体の衰え、ひどい数値の健康状態。親友の千尋に尻を叩かれ、いやいや始めた水泳教室。健康でいるために泳ぐことをモットーに教える岸和田コーチは、しちめんどくさい理論派。徹底的になぜこう動くかを解説する。しんどいし、泳げないし、教室の女性たちは近寄り難いし。麻里の消極的な思考がぐずぐずしだすあたりは、リアル。のめり込めないまま続ける教室だが、現実の生活も麻里をまだ縛る。町内会、親戚、法事、女を縛るものはたくさんある。劇的でないところが、本当に上手いなぁと何度思わされたか。古矢とのじわじわとした付かず離れずの距離感も年代的な常識を纏っていて好感が持てました。ムキムキの闘志でなく、動き出した先の欲のない結果が、本当に人生そのものだと思いました。

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私にも2~3回はセカンドチャンスの機会が訪れたことがあったような?
しかし、この主人公と同じであと一歩踏み出す勇気が無かった。まぁ、今からでも有るのかもしれないが多分このままだと思う。勇気を下さい。

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篠田節子さんの作品はずっと気になっていたのだが、仕事柄かえって読む機会を逸していた。

自分と同世代の女性が主人公ということもあり、彼女の変化やその先が気になり一気読みだった。

この物語の主人公麻里は、52歳。
一昔前によく言われたいわゆる結婚適齢期に、母の介護に徹していたため婚期を逃したという。
祖母、母の教えをしっかり守るところは立派だが、夫や孫のために自分の時間を捧げる友人の千尋も含め、感覚的にはちょっと上の世代のような気がしてしまう。

とはいえ、何事にも控えめで、ともすればそれは自信のなさの表れのようにも思える麻里の態度が、地元のスイミングスクールで、様々な泳法を覚え、体も心も健康になり変わっていくのは清々しい。
読後はその影響を受け、思わず、地元のフィットネスクラブを調べてしまった。

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麻里の生真面目さや、臆病さにやきもきしながらも、応援せずにはいられない。プール仲間たちの多彩さ、それぞれのバックグラウンドは決して軽くはないけれど、泳いでいるときはみんな自分自身のために使う時間だ。メンタル弱めの岸和田コーチに撃沈した時、辞めないで良かったよ。千尋の存在は羨ましいぐらい。

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健康の為にプールに通い始めた中年女性の奮闘記。
それが、なかなか面白い。
駅前のおしゃれなスポーツジムではなく、彼女が通い始めたのは、施設も老朽化した『相模スポーツセンター』。
気取っていない分、親しみやすく、彼女と一緒に素人感覚で入り込めた。

お医者さんの一言「治らない人は、必ず言い訳を用意している」は、痛い。

できないんじゃなくて、始めようとしてなかっただけ。
思い切って始めたら、新しい世界が開けるのかも!

プール仲間も個性的な人ばかりで面白かった。
いくつになってからでも、新しいことは始められる。50代から20年水泳を続けているという、70代の谷口さんの素敵なこと。

実はこの小説の麻里と同じく泳げないんですが、今からプール通いもアリかもな、と勇気ももらえました。

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生活習慣病で通院していて、数値が思うように改善しないとき。こうこうこういう理由がいろいろとあるので、だから思うようにいかなかったんです、って行ってしまう。「治らない人っていうのは、必ずそういう言い訳を用意してここに来るんだよね」という医師の言葉に愕然とする場面から始まる。・・・・耳が痛い。あるある。自分なりに頑張ってきたのだけれど、長い介護を経て気づいたら50を過ぎていた。母を看取り、これからどうしよう。すごくリアルな設定。幾つになっても遅くない。スポ根ドラマが始まる。もっと続きがよみたい気持ちで読み終えた。
昔よく聴いたBilly Joelの歌をなんとなく思い出したdon't forget your second wind

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主人公と年齢が近いせいか、非常に親近感を覚えました。境遇は違えど、物の感じかたが自分に近いようで、何度も「そうそう」と呟きながら読みました。
何事も始めるのに遅い、ということはなく、諦めずに続けなければ、と強く感じた。

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親の介護で恋人もつくらず地味な引きこもり人生を過ごしてきた。
そんなヒロインがスイミングスクールに通い始めて生きがいを見つけていくまでのストーリー。
とは言っても、水泳の才能が鮮やかに開花するわけでも、イケメンに出会うわけでもなく…。
あくまでも不器用にバシャバシャと足掻きながら、ちょこっとした楽しさの種を大切に育てて、じっくりと生きていく。そんな姿にリアリティがあって共感せずにはいられない。昨日よりは今日、今日よりは明日、そんなふうにジワジワと幸せになっていけたらいいよね。
ゆるーく心の温まる物語。

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一気にとはいかないまでも、じっくりかみしめるように読んで読み終わりました!
題名の通り、チャンスはチャレンジする限り何回でもおとずれるものなんだと
思わせてくれる作品でした。
何かを始めるって勇気がいるけれど、
一歩踏み出したら、世界の色が変わって見える、そんな気になれるんだと。
50代、恐れずに楽しんでいけるかもと、そんな気にさせてくれました。

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長くつらかった介護が終わる。50歳を過ぎ、自分の体も黄色信号。
一念発起で近くのなんだかショボめなスイミングスクールに通うことに。
そこには、同じような目的の人から大会での記録を目指す人まで様々な人がいた。
見た目はイケてる割には人気のないコーチのもとでセカンドチャンスが始まった。
何かを始めてみたい気持ちにさせてくれる大人の青春小説。

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50歳も過ぎれば新しい人間関係は面倒臭いし、一人で黙々とやる運動が気兼ねも要らないが、こうして誰かと関わるのも捨てたもんじゃない。何歳になってもターニングポイントというのはあるものだ。会話や状況が身近で自分にエールを送られたようだった。

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親の介護を終え、健康に不安を抱える麻里は、友人の千尋からの強い勧めもあり、水泳を習い始める。言い訳を並べてなかなか始めず、始めたとしても、ネガティブ要素を見つけてグズグズしてしまうところが自分に重なり心が痛い。今まで周囲の人や親戚などの顔色を伺いながら生きてきた麻里が、水泳に出会い、様々な人達と関わる中で、他人優先ではなく、自分の人生を見つめ直し生きていこうとする姿に、何か始めるのに年齢は関係ない、人生いつどこで何が起こるかわからないということを改めて感じた。一歩踏み出すことをためらっている人(特に中高年の方々)の背中をそっと押してくれる一冊。

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