風のように
ふしぎコミックス
ちばてつや
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刊行日 2022/06/09 | 掲載終了日 2022/08/15
ハッシュタグ:#風のように #NetGalleyJP
内容紹介
山あいの集落にとつぜん現れたみつばちの大群に人々がおどろき逃げまどう中、村の少女・チヨが行方不明となった。
3日後、ひょっこりと姿をあらわしたチヨのかたわらには、どこで出会ったのか三平というぶあいそうな少年がいた。
どこから来たのか話そうとしない三平は村中のきらわれ者になるが、チヨはなぜか三平に寄り添いつづける─。
表題作「風のように」をはじめ巨匠・ちばてつやが『あしたのジョー』『おれは鉄兵』などの代表作と同時代に描いた短編作品6編を一挙収録!
児童向けのコミックシリーズ「ふしぎコミックス」第4弾。
こちらでは収録の6編のなかから表題作「風のように」と、ちばてつやさんの漫画家としての人生のはじまりともいえる記憶を描いた自伝「屋根のうらの絵本かき」の2編を公開いたします。
出版社からの備考・コメント
【発売元】メディアパル
【発行元】久志本出版
【発売元】メディアパル
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6月9日発売の新刊です。
校了前のデータのため、刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。
NetGalley会員レビュー
風のように強く、守ってくれる三平くん。
その太陽のような存在をチヨちゃんが思い出す場面にジーンときました。
もう1つ、ちばてつやさんの自伝「屋根うらの絵本かき」は満州での体験があったからこそ、今があることを描いた作品です。2つの作品は、振り返るというより心の奥にあった思いがふっと表れています。
読み終わった私もかつての出来事をそっと思い出し、まるでタイムスリップしたようでした。
しみじみとした懐かしさに満ちたお話でした。
ちばてつやさんの筆致は、独特というか、唯一無二のもので、
屋根うらの絵本かきのような日常を描くと、特にひきつけられます。
こうやって、すぐれた作家さんの作品が刊行されることに喜びを感じました。
できれば、続巻を積み上げていって欲しいです。
「あしたのジョー」「のたり松太郎」を描いていた頃に描かれた短編だという。「風のように」は、「あしたのジョー」と違って、優しさにあふれている。それは、以前のちばてつや作品のように。男の戦いを描いていると、こういう漫画も描きたくなったのかもしれない。私は、ちばてつやのこういう漫画が好きだ。実際の本に収録されている他の作品も読みたくなってくる。
あしたのジョー
などと同時期に時期にちばてつやによって描かれた六遍の短編を収録。
うち
#風のように
#屋根のうらの絵本かき
を拝読。
とある険しい峠のある谷あいの村に起きた養蜂家の息子と少女の、ちょっと不思議な、愛情に満ちた物語。
漫画家本人が回想する、戦争末期に滞在していた満州時代の思い出。
どちらも、とてもあたたかい気持ちになれる作品だった。
6編収録の短編集から短編2本。「屋根裏の絵本書き」は著者の少年時代の自伝。戦時中満州国にいた頃に現地の知人に匿われていた話で、彼ら家族の生活をもっと読みたいと思わせるものがある。「風のように」は親を亡くし少女の家に居候する腕白な少年の話。著者らしい温かさとその奥にある戦中戦後の空気を感じる作品集。