放送作家ほぼ全史
誰が日本のテレビを創ったのか
太田省一
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刊行日 2022/05/24 | 掲載終了日 2022/05/22
ハッシュタグ:#放送作家ほぼ全史 #NetGalleyJP
内容紹介
青島幸男、秋元康、宮藤官九郎。この3人の共通点は?
「そう聞かれて即座に答えが思い浮かぶひとはどれくらいいるだろうか? 答えは、みんな放送作家だったことである。青島幸男はタレント・政治家、秋元康は作詞家・プロデューサー、宮藤官九郎は脚本家としてそれぞれひとつの時代を創った人たちだが、それ以前に3人ともが放送作家であった」(「はじめに」より)。テレビの裏方として企画・構成を考えたり台本を書いたり、あるいは脚本家・作詞家・小説家になったり…。テレビやメディアで活躍する〈放送作家〉という不思議な存在を、日本のメディア文化、エンタメ、戦後日本社会との関係からとらえ直した画期的な一冊です。
序 章 風刺の時代〜前史、そして原点としての三木鶏郎
第1章 タレントになった放送作家たち~1960年代
第2章 小説家になった放送作家たち~1960年代のもうひとつのかたち
第3章 アイドル時代をつくった放送作家たち~1970年代から1980年代
第4章 バラエティ時代の放送作家たち~1980年代から1990年代
第5章 脚本家になった放送作家たち~1990年代から2000年代
結びの章 YouTube時代のなかで~放送作家的生きかたの行方
付録/放送作家関連年表・人名索引
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おすすめコメント
「放送作家」の歴史を扱った初の本です!
三木鶏郎、永六輔、青島幸男、大橋巨泉、野坂昭如、五木寛之、井上ひさし、阿久悠、秋元康、高田文夫、三谷幸喜、鈴木おさむ、宮藤官九郎。戦後から現代まで、これら輝かしい〈才能〉がみんな〈放送作家〉出身だったことに驚かされます。文化の視点でテレビと斬り結ぶ社会学者・太田省一さんが「放送作家」という不思議な存在を鮮やかに描き出します。
――担当編集者 持丸 剛
「放送作家」の歴史を扱った初の本です!
三木鶏郎、永六輔、青島幸男、大橋巨泉、野坂昭如、五木寛之、井上ひさし、阿久悠、秋元康、高田文夫、三谷幸喜、鈴木おさむ、宮藤官九郎。戦後から現代まで、これら輝かしい〈才能〉がみんな〈放送作家〉出身だったことに驚かされます。文化の視点でテレビと斬り結ぶ社会学者・太田省一さんが「放送作家」という不思議な存在を鮮やかに描き出します。
――担当編集者 持丸 剛
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出版情報
発行形態 | 文庫・新書 |
ISBN | 9784065280669 |
本体価格 | ¥1,050 (JPY) |
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そういえば、放送作家はテレビやラジオには欠くことべからざる存在だが、系統的に語られることは少なかった。多分テレビの作家は存在が明確だが、ラジオの作家は黒子的であまり資料も残らない。なので併せて語ることは難しかったのかも。
ここには旧知の作家の名前も散見され、構成作家業界も意外と狭いことを実感する。これはテレビも一緒だ。できるディレクターにはいろいろな番組で顔を合わせる。これが売れっ子ということなのだろう。
ネット時代になって裏方にスポットが当たることも多くなった。構成作家は最も早い時期から表と裏の境がなくなっていった世界だ。よくは知らなかった三木鶏郎のことなどを知れる一冊として貴重。
放送作家とは、テレビやラジオ番組のストーリーを書く人ですから、もともとアイデアも豊富だし、文章が上手い人です。音楽番組やバラエティ番組の作家を経て、作家や脚本家、演出家になっていくのは自然な流れなのかもしれません。
自分がタレントになってしまった人、政治家になった人もいますけど、それもまた彼らの表現力が原動力になっていたなかなと思います。
そして、アイドルを作り出す方向へ向かった人もいます。「スター誕生」もユーチューバーも、やっぱり企画ありきなのだなということが、この本から感じられました。
かつてはマスへ向かって売り込みをかけていた放送や雑誌という媒体がすたれ、より個人向けに特化したネットやSNSという媒体に変わって来ても、結局は誰かが仕掛けているということに変わりはないわけです。
面白いこと、大勢の興味を引くこと、それを狙ってアイデアを生み出す人は次はどの方向へ進んでいくのでしょうか。