#真相をお話しします
結城真一郎
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刊行日 2022/06/30 | 掲載終了日 2023/04/07
ハッシュタグ:#真相をお話しします #NetGalleyJP
内容紹介
ミステリー界で最も権威ある文学賞のひとつ
「日本推理作家協会賞」を平成生まれの作家が初受賞!
新世代エースの受賞作です!!
累計20万部を超えました!
家庭教師の派遣サービス業に従事する大学生が、とある家族の異変に気がついて……(「惨者面談」)。不妊に悩む夫婦がようやく授かった我が子。しかしそこへ「あなたの精子提供によって生まれた子供です」と名乗る別の〈娘〉が現れたことから予想外の真実が明らかになる(「パンドラ」)。子供が4人しかいない島で、僕らはiPhoneを手に入れ「ゆーちゅーばー」になることにした。でも、ある事件を境に島のひとびとがやけによそよそしくなっていって……(「#拡散希望」)など、昨年「#拡散希望」が第74回日本推理作家協会賞を受賞。そして今年、第22回本格ミステリ大賞にノミネートされるなど、いま話題沸騰中の著者による、現代日本の〈いま〉とミステリの技巧が見事に融合した珠玉の5篇を収録。
おすすめコメント
新潮社社内各部署が大プッシュ!
後出し、一切なし!限りなくフェアな筆致なのに著者の企みにまんまと乗せられて、めっちゃ悔しい〜と歯噛みしながらあっという間に最終ページに。ちなみに私は読了後、即座に1ページ目から読み直しました…。
――プロモーション部・郡司裕子
仕掛けられた罠の連続に思わず「えっ!」と声が出てしまうこと、間違いありません!現代的なテーマにミステリを織り交ぜたかつてない読み味は、今だからこそ、結城さんだからこそ書けたと断言します。ミステリ界の新エースによる勝負作、どうか乗り遅れずに目撃ください! ――プロモーション部・秋山優
怒涛の伏線回収! イヤミスの上位互換!無象が満たす欲求の先の恐ろしい真実に驚嘆させられました。読み進めるとどこかで本当の醜い自分に出会ってしまう、これこそ今読むべきヤバイミステリ。
――装幀部・内山尚孝
こんなミステリ読んだことない!どの物語も表に出ていないだけで現実で起こっているんじゃないかというリアルさと、社会の闇を感じずにはいられません。作者はどれだけ時代の変化に敏感なんだ?!読み終わって私はマッチングアプリをそっと消しました…。
――営業部・上原子真衣
精密機械のごとき緻密な構成と、無慈悲なまでの「どんでん返し」の波状攻撃に、もうフラッフラです。読者と時代の先を行く新時代のミステリ、全力で推せます!
――出版部・村上龍人
販促プラン
添付の注文書に希望数と応援団書店への参加希望を書いていただけると様々な案内など送ることができます。どうぞ宜しくお願い致します!
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出版情報
ISBN | 9784103522348 |
本体価格 | ¥1,705 (JPY) |
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NetGalley会員レビュー
なんておもしろさ!!すべてのことに意味があって、それをまるっと全部回収して、物語の真相までノンストップで連れていかれました。自分でもびっくりです。
一話目から度肝を抜かれて、次は自分で真相を暴いてやる!と意気込んで読みましたが、全然ダメでした!ズルい!(褒め言葉)
真相に近付くにつれてゾワゾワが止まらなくて、でも気になるから目が離せない。
一話ごとに、なんてこった。という感想しか出てこないくらいやられました。
最後の#拡散希望は本当に、なんてこった!!でした。
そして真相を語ってくれる登場人物達の語りがお上手で、まるで相槌を打つかのように、うんうん、それで?と読み進めていたら、あっという間に読み終えてしまっていました。あと10冊くらい読めそうです。
めちゃくちゃ面白かったです!楽しい時間をありがとうございました!
短編集で5話収録。違和感の散りばめ方がとても上手な作家さんと感じました。所謂「叙述トリック」と呼ばれる読者を完全に騙す手法というよりは、「絶対に怪しい事がわかるけど、その真意が見えてこない」表現を多く使い、読んでいてとても気味が悪く、しかしそのお陰で種明かしをされると「なるほどね〜」と頷きたくなりました。私はいつも読むのが遅く、難しい文体であると集中力が続かないのですが、こちらの作品はとても読みやすかったです。どのお話も惹き込まれ、ハラハラしてページを進める手が止まりませんでした。スマホやアプリなど、現代のツールが物語の鍵になっているものが多く、自身の身近な存在であったことも読みやすかった原因の一つかもしれません。終わり方もとても良かったです。総じて面白かったです。
どの話もおもしろく 読み終わればうなってしまうような真相が明らかになって驚きでいっぱいでした
サスペンス調で 読み進められるんですが 私が読んでいる出来事やらは ほんとうにうわべだけだった!? もちろん 事件だったり出来事だったりは ちゃんと いや ちゃんとといういい方もなんだけど あるんですよ。それから犯人捜しだったり どうなっちゃうのと予想したりするんだけど それがまた。予想の斜め上なんですよ~。すっごく おもしろかったです。扱ってる事柄も今どきなのでより一層潜れました。
収録作5篇、どれをとってもひとひねり、ふたひねり。予想をさらにひねって騙された。今現在の社会だからこそ起きる犯罪、なるほどとため息。この作家の作品を次の新作も読んでみたいと思わせる短編集だった。短編作品5つ…あっという間に読み終わっちゃうから、もう少し読ませてほしかったなぁ。
やっぱり期待を裏切らない。
テンポが良く、まったく飽きないし、
面白いし、そして新しい!
ちょっとイヤミスっぽい要素もあれば
#拡散希望 のように、はっちゃけた大胆な作品もあり。
色とりどり、本当に面白いです!
珠玉の短編集。
その中でも第74回日本推理作家協会賞を受賞した「#拡散希望」が一押し。
現代を舞台とし、進化し続けるミステリ。
本格ミステリとして、フェアを貫こうという精神が素晴らしい!
真相を知りたくなる1冊
「日本推理作家協会賞」の短編部門を受賞した作者の短編集。平成生まれとは驚きだが、題材はさすがの令和対応。スマホをうまく使った作品ばかりで、スマホネイティブ世代ということを実感する。
サプライズエンディングが多いので「世にも奇妙な物語」などで映像化するのは最適な一冊。
昭和生まれのオヂサンも令和のミステリに驚愕する。
面白かったです!
見事に騙されて、ぞわっとして、やられた!となりました。
一番ぞわっとしたのは「三角奸計」。真夜中に読んでいたらどこからか鈴の音が何度か聞こえて来たのです。どこから聞こえてきたのかなと思っていると、ラスト4行目で思わずうわーっと声が出てしまいました。読み終えたら音は聞こえなくなり、余計に怖さが増しました。
短編五編。五回とも気持ちよく騙されて欲しいです。
本書に収録されている「#拡散希望」が日本推理作家協会賞を受賞したと聞いて、とても興味を持っていた1冊です。
マッチングアプリ、SNS上での精子提供、リモート飲み会など”2020年代”を象徴する要素が、どの作品にも巧みに生かされています。一番良かったのは「#拡散希望」。あまりの衝撃に、読み終わった後にポカンとしてしまいました。
こちらの予想を軽やかに著者に裏切られるのが、とても気持ちよかったです。
初見の著者によるキレのある短編5作。
前半の2作は展開の想像はついたが、後半3作は予想を裏切られた。最近の時世ネタ(SNSやリモート飲み会、マッチングアプリ)を上手く盛り込んだ短いなかの起承転結で、ラストに真相が明かされる。しかもいずれも不穏な終わり方で後をひく読後感でした。星3.5
第74回日本推理作家協会賞を受賞した『#拡散希望』を含む5種類のミステリ短編集。序盤からパズルのように様々な伏線が張られており、最後にドミノ倒しのように完結する。主人公や内容にバリエーションがあるので、一冊で色々楽しみたい方に。
どこから話してもネタバレになりそうで怖いです! まさに現代、今この時代にどっぷりハマったミステリです。「#拡散希望」の不穏な空気が実によく、いやぁな気持ちになりながら冒頭まで戻って再読しました。著者の作品は初めてだったのですが、他の作品(特に長編)を読んでみたいと思いました。
読後にそういうことか!と思わせられる5つの短篇。 どれも捻りがきいていて面白かった。どの話も日常的なシーンが多かったので、自分の生活ももしや真相は別にあるのでは?と思ってしまう。真相を知るのはいいことなのかどうか…。一気に読み終えた。
一気読みでした!五つの短編。
読み終わってみればすべて計算し尽くされているの。
どこにでもありそうな光景や描写がリアルで自然で、スラスラと読めて情景が思い浮かぶ。騙されまいと読んだつもりでも、二転三転の罠が仕掛けられていておどろかされる。ある人物の視点から全て語られるので感情移入がしやすい、でも騙される。「日本推理作家協会賞」を初平成生まれで受賞した作家さんだそうです。
態となのか展開は読み易いですが
風変わりな要因が各話二つずつ加わる事で
読み易さが寧ろ展開可能性をどこまで
先に予想できるのかと思案でき
作者が描く展開との一進一退の攻防となり
とても楽しい至高の読書体験。
作中のいたるところから感じていた違和感がこういうことだったとは…!マッチングアプリやオンライン飲み会、ユーチューバー、現代ならではのトリックでした。読書習慣のない若者でも読みやすく、夢中になれる作品だと思います!
いくつかは結末に予想がついたが、
ラスト1編は完全に翻弄された。
まさに今の時代のトレンドやギミックを取り入れたミステリー。
10年前なら描かれなかっただろうし、
10年後には古臭くなっている可能性もある。
今読んでこそ楽しめる作品だと思います。
読んでいて、何かがおかしいと感じつつ、その何かの正体がいまいちわからない。そして結末で「ああ!そういうことだったのか!」と驚かされる作品ばかり。謎解きとかトリックではなく、作者と読者の知恵比べを楽しむ感じのミステリー短編集。
今時の旬な時事ネタがテーマになっていて面白かった。
マッチングアプリ、精子提供、リモート飲み会、YouTuberのブラックな部分が徐々に見えてくる構成がひきこまれる。
世にも奇妙な物語ですぐにでもドラマ化できそうな。
あっという間に読み終えてしまったけれど、1話毎に「えっ」て思う内容で、これまでのことがそこに結びついていたのかと驚いたり、想像を超える結末にざわざわしたり。今の時代の事象を盛り込みつつ、伏線が巧みでとてもおもしろかったです。
家庭教師の派遣サービス業に従事する大学生が(「惨者面談」)。
妊活の結果ようやく授かった我が子が(「パンドラ」)。
子供が4人しかいない島、「ゆーちゅーばー」になることにしたが
ある事件を境に島のひとびとがやけによそよそしくなったのは、(#拡散希望」)
各話ともちょっとした違和感から、ドンドン疑問が膨れ上がり<
覚悟はしてても騙された絶妙なザワつき具合のミステリに仕上がっています。
現代日本の〈いま〉とミステリトリックが見事に融合した珠玉の5篇を収録。
収録されている物語 ぜんぶ 面白かったです。
よく考えられてて。現実社会のリアル感もあり。
途中で読むのをやめられずに、いっきに読みきった感じです。
新世代の作家さんなんですね。
力を感じます。
これからのご活躍に期待します!!
5つの短編で構成された作品。どれもさくさく読めました。「あれっ?」と感じた違和感、きっとこれはヒントだと読み進めるも、予想を超える結末。ショートミステリーとして、テンポのよい映像作品にもなりそうです。作品を読んで、表紙を見ると、「なるほど~」と感じます。
真相、ってそこから?
わたしそこから疑わなくちゃいけなかった?
ミステリーとはの謎に読者を放り込む、これは革命です。畳まれる風呂敷の大きさが異常すぎてとても想像できません。
話題騒然によるハードルを軽々超えました。
1話ごと「さて、この話はどうくるのか?」と予想しながら読み進めましたが、いずれも私の想像など遥かに超えた展開でゾクゾクし通しでした。
特に最後の「#拡散希望」は時代の風潮がよく現れており、結論を知れば「なるほど!」と思わされるのですが、話の構成が巧みなので、結論までたどり着く間にいろんな思考が巡りました。
本当に面白いものを読ませていただきました。
五つのエピソードが全てうまく作られていて、えっと思わせることが連続!
すミステリー好きにはすごくおすすめです。
惨者面談は、絶対これお母さんじゃないだろとは思わせるんですが、まさかの二段落ちでやられた!と思いました。ホラー要素もあり、ホラー好きにもすごくおすすめ。
読みやすいしすぐ引き込まれるのですぐに読み終わってしまいました。
「惨者面接」「ヤリモク」「パンドラ」「三角奸計」「♯拡散希望」の5編からなる短編集。サクっと読めて、とても面白かった。「惨者面接」は、最初からの違和感が、ラストでそうだったんだと予測してなかった展開を楽しめた。ただ間違っても当事者と同じような目にはあいたくないと思う話が続いた短編集だった。このざらつく感覚がこの作家さんの持ち味なのかもしれない。
現代社会が反映されていて、現実にも起こりえるような物語ばかりで引き込まれた。このリアルさが妙に怖い。特に、現実でも「ウケれば何でもあり!」なネット配信の話が一番印象的だった。これノンフィクション???(笑)
発売前から人気の作品を拝読できて幸せです。ありがとうございます。
惨者面談。違和感たっぷり、なんだなんだと読んでいたら、まさかそんなことだったとは!!そこで気付く、タイトルの意味。なるほど、これはありそうでなかったのではないか。
何話か、終盤で、あれ?これは…!と気付くも時既に遅く、その気付きを上回る結末で大変面白かったです。
読ませていただき、ありがとうございました。
近隣トラブル、マッチングアプリ売春、不妊治療、リモート飲み会、ユーチューバー。どれも今最旬の設定の中で起こるバカバカしい程の事が発端の5つの殺人事件。真実を追ううちに、どれも「えっ?!」ってなってしまうどんでん返しの真相がミソ。その真相がまた、ゾワゾワと心の底に恐怖を残す。特に1話目は、伏線を拾い集め読み解いたつもりが、最後にバーンとひっくり返され、なるほどなぁ~。そういう仕掛けならば、こちらも本腰を入れて…っと気が付いたら5話目の結末の恐ろしさに息を呑んでいた。それほど読み手を引き込む面白さ。小説新潮に掲載されていたものらしく、その掲載順にゾワゾワ感が薄れていくようで、ちょっと気になるが、発想の面白さに 他の作品も是非読んでみたくなった。
5篇からなるミステリ小説。出会い系アプリ、オンライン飲み会、YouTubu……とイマドキの技術を取り入れた現代的な設定が面白かった。イヤミス系かな?読後になにかもやもやしたものが残る(いい意味で)。個人的には「三角奸計」が一番好きでした。
最後の拡散希望は、そうじゃないかなという結末。
受賞作らしいが、僕には雑に見えた。
三角好計は、この結末はありえない。ちょっと無理設定。発想は面白かった。
惨者面接は、家庭教師の営業を探偵にしたミステリー。
これは伏線の回収の仕方も丁寧で楽しかった。
オチも読めなかった。
パンドラは精子提供した男性に、あなたの子ですと女子中学生が訪ねてくる話し、このオチはゾッとする。
かなり出来はいいと思います。
ヤリモクのラストのオチは最高に面白かった。
丁寧に読めば伏線があったのだが気づかなかった。
全体的に発想が愉快で楽しい。
ミステリー界の新しい風を感じた。
要注目の作家さんです。
読みながら感じる「?」「違和感」。
これはなにかあるな…と疑って読んでみる。
でもね、この本はミステリーとしてのよくある伏線回収じゃないんです。
読み手の推理をもう一回ぴょんと飛び越えた結末が待ってる!
二重の仕掛けがほんとに楽しくて、次々読んでしまい、あっという間に読み終わっちゃいました。
「パンドラ」と「#拡散希望」が特に好きでした!
どんでん返し系ミステリー好きな方にかなりおすすめです!
全部で5つの作品でできている短編集✨
どの話も普通には終わらない😨
初めは普通に読み進めるのに、途中からゾワゾワ…
え、嘘、まさか…って思うあの感じ🙄💦
短編やからもちろん一気に読めるんやけど
次の話も気になるー!って感じでした😂
出てくる人みんな裏がありすぎて
誰も信じれられなくなるよ…😨
精子提供の話やYouTuberの話など
現代に合った話が多かった☺️
時間はないんだけど、ゾワゾワ系読みたい!って人
これおすすめです🫢✨
最後で”ぐるっ”と何かが変わるミステリを5本収録した短篇集。
この「信じていたことが逆転する」瞬間のカタルシスは読んでいてある意味爽快でした。
けっして気持ちの良い話ばかりではないのに著者の筆力の成せる技か?清々しい気持ちになります。
1篇目の「惨者面談」は長編の導入部かと思わせる展開です。このまま「イヤ~な」気持ちになる長編ミステリが出来そう。
ちょっと軽くギョッとしたい方にはオススメの作品集です。
短編集。ものすごい期待を煽る帯がついていたので逆に期待せずに読み始めたのだが…驚いた!まず一編目、違和感の正体を気にしながら読み進め、綺麗な伏線回収に感心していたところ、その先があることに呆然。扱っているものもそれぞれ家庭教師営業マン、マッチングアプリ、精子提供、リモート飲み会、人気ユーチューバーと最近のものでかなり身近に感じるのに、5編すべてが想像の一つ先まで連れて行ってくれ、なんとも不安定な結末と後味を運んでくる。懐かしいような新しいようなそれがなんだかとても心地良くて、気づけばじんわりと怖い。ぜひ第二弾も出してほしい。面白かった。
ミステリーだとはわかっていましたが、騙された!というより気づかなかった!という感じ。
5話の短編集です。最初の「惨者面談」から違和感を抱えながら読み始め、最後でええ!と。そこから今度こそ結末を予想しようと読み続けましたが最後の「#拡散希望」はさすが日本推理作家協会賞を受賞しただけあって全くのお手上げでした。あれもこれもと出来事が結末に繋がっているというのは面白いです。二度読みしちゃいます。通勤時間にピッタリですが、読み終えていないと、結末が仕事中も気になりますよ。
こわっ!でも…面白かった!!
これが全編に共通した感想でした。
一見上手く立ち回ってそうと勘違いしてる人達の手痛いしっぺ返しみたいな印象を持ちました。
読み易い文章、近年話題に上がる率の高い日常的内容からのミステリなので、幅広い方々にオススメし易いと思いました。
どの話も、ちょっと変だなってところがポイントなのね。家庭教師の話をしているのに、お母さんの反応がオカシイとか、マッチングアプリで初めて会った女の子なのに妙になれなれしいとか、気がつかない人にとってはどうってことないのかもしれないけど、なんとも言えない違和感を感じたところからゾワゾワってしてくる。
あの人が悪い人だったんだで終わるんじゃなくて、えっ、そっちの人の方がもっと悪い人じゃない!という展開がすごいなぁ!
日常で出会う人にこんな人がいたら嫌だなぁ、怖いなぁ、勘弁してくださいよ~、というドキドキがどの話にもあって、あっという間に読み終えてしまいました。
あ~、面白かった!
5つの話で構成された短編集。
マッチングアプリ、YouTuberなど現代社会を反映させるワードが出てくるので、情景も想像しやすく、とても読みやすい。
読み進めるうちに抱き始める違和感の正体は、それぞれのラストで明かされる。ゾッとする罠が仕掛けられていて、思わず息を飲んだ。
どの話も人間不信になりそうなほど怖かったです。
心地よく裏切られ続けました。途中から伏線を見落とさないように、と捻くれた観点で読み進めましたが、更に上をいかれました。個人的には読み終わりはスカッとしたいのですが、ザワザワするのも悪くないかもしれません。この本を読んだあと、あなたは隣りにいる人を果たして信じられるでしょうか??
普段ミステリを読んでも、伏線にすら気付けない私なのですが…こちらの短編集は至るところに散りばめられた違和感の多さに、ぞわぞわハラハラしながらページをめくる手が止まりませんでした。
明かされる真相に『えっ!!』とうなり、最初のページに戻ること数回、とても楽しいひとときでした。
『#拡散希望』は、よりたくさんの方に読んでもらいたいと思わせる衝撃作でした。
5編から成る短編集。どの話も先が気になるものばかりで気がつくと読み終わっていた。読んでいると『怪しいな』『違和感あるな』『これは伏線に違いない』なんて思うのだが、物語のラストでは驚きの『真相』が語られる。その『真相』は『うわ〜…。』と思わず言ってしまうものなのだから、怖いもの見たさでどんどんページを捲るのが早くなってしまう。読みやすく、ドキドキさせられる作品だった。
はー、おもしろかったー!!読み始めたら一気読み!!状況説明に走らず、伏線回収もわざとらしくなく、心理描写はいきいきとして、あれよあれよというまに一編読んでしまう。冒頭の「惨者面談」でぐいと捕まれ、「パンドラ」で顔面蒼白にされ、「三角奸計」では「え??」と息を呑まされ、「#拡散希望」で完璧に堕とされる。なんとも言えない冷や汗ものの動悸が……。自分で心拍数が上がっているのがわかる。知りたくないのに知らずにはいられない「真相」。いちばん怖いと思ったのは、こんなこと今の世の中で本当に起きているのじゃないの!?と思わせられること。人の良からぬところを暴かれたというやり切れなさに、視線の定めどころがない。
先が気になりページを捲る手がとまらない!
短編で読みやすく、毎話期待を裏切るオチと結末。おいおいそうくるのか、と驚かされました。
リモート飲み、マッチングアプリ、Youtuberなど現代を切り取った題材と仕掛けも非常におもしろかったです。
まず惹かれたのはタイトル。
ハッシュタグで始まるところが今の時代にぴったりで、見たい…見ちゃいけない…の間で読みたい気持ちを掻き立てる。
1話目で作者の手の内を知った気がしつつ、2話目3話目へ…。
読者の「きっとこうだろう」という読みをあっさりかわして最終話まで。
あっという間の読了。
もう一度、伏線を確認しながら読みたくなる本だ。
惨者面談
ヤリモク
パンドラ
三角奸計
#拡散希望
タイトルからして秀逸。
「奸計」なんて、辞書で意味を調べてしまい、なるほどね〜と、唸りました。
中を読めば、このタイトルの秀逸さが、
さらに増します!
マッチングアプリ、精子提供、リモート飲み会など、イマドキの世界をテーマに、怪しさぷんぷんのストーリー展開…でもその裏には真相が!
今の世の中、こんな事もあるかもと思わされるリアルさと、だからこその背筋がゾワゾワする怖さが混ざり合って、良い意味での新しいイヤミス小説でした。
結末を知った上で必ず最初のページに戻りたくなる。『絶対に私は騙されないぞ』と思いながら読みましたが、凍りつくほど見事に騙されました。いつの間にか仕掛けにはまっていました。罠に引っ掛かります。
現代だからこそ読むべき。私たちが生きる現代(いま)と日常的なストーリーが多く、なおさら怖さを感じる。でも、読み始めたら止まりません。こんなに沢山騙されるのに、気持ちがいい読後感でした。
物語に共通する不穏な空気、マッチングアプリ、オンライン飲み会、YouTuberなど今を色濃く反映したツールが効果的に使われている。そして、ひと捻りもふた捻りもある仕掛け!
読んでいて引っかかる部分が後で怒涛の伏線回収。怖面白い。
一番好きなのは「惨者面談」。これは二重真相にゾクっとしました。
本当に面白かったです!どの作品も、途中で違和感を感じて真相がわかりかけたりしますが、著者の作ったカラクリは私が思っている以上に凝っていて、「本当の真相」には辿り着けないのが少し悔しい。完全に騙されました。そのカラクリには思わず唸ってしまいます。短編なのにどれもぎゅうぎゅうに中身が詰まっている印象でした。
なぜ私たちは「知りたがる」のだろう。本当は、何を知りたいのか。
「真相」と「真実」の違いから考えてみると、真実というものは実はどうでもよくて、真相にこそ人の欲求は群がっていると感じることが多いように思います。(ネットニュースの見出しもつりだったり、事件の真実に物語性を探しているような感覚)
本作は、その欲求につけ込んで、読者の好奇心をくすぐっておきながら、最後の篇で当事者の事実をつきつける(あなたが選べ、それが結果だ、という)恐ろしく攻撃的なミステリでした。
自分を笑ってしまうほど、まんまと翻弄されました。
仕掛けや展開、伏線など巧みだと感じる一方、多少現実ではありえない展開や台詞回しを感じました。山田悠介や、知念 実希人を好きな人は面白いと感じるのではないでしょうか。ネットでの評価は高い方のようなので、若者世代に届く作品(20代まで?)と感じました。
お勧めお勧めお勧め!間違いない。トリッキーなタイトルの期待の斜め上を行く面白さに誰もがハマるはず。一番好きなのは「三角奸計」。暗い中で3人がスポットライトで浮かび上がるのみの映像で、是非ドラマ化してほしい。読んてるだけでもゾクゾクなのだから、視覚のみの情報は想像しただけでも…怖すぎる。現代ツールを駆使しながらも、読み終わりはクラシックミステリで一杯食わされたような、本当に技巧に満ち溢れた短編集。
短編集だったので、とても読みやすかったです。内容は、背筋がゾットするホラーミステリーです。身近なテーマで作品を書かれているので、より各作品のラストを読んだ時に、自分も経験するのでは、というリアルな想像をしてしまいました。一作だけ、前を向いて生きて行こうという終わり方だったので、この作品はほっとしました。
日常に潜む恐怖と人間の怖さにゾクゾクし、読みだすと止まらない短編集です。
なかでも「#拡散希望」は島ののどかな雰囲気と、子どもたちの不穏な空気の対比に冒頭からぐいぐい引き込まれ、ラストはYouTubeの視聴者として手に汗を握りながら動画を見ているような気分でした。
それぞれのタイトルが#を除けば潔く4文字で無駄がなく、どれも内容にぴったりなので、怖い結末なのになぜか納得してしまう気持ちよさを感じながら読みました。もっと読みたいと思える一冊でした。
面白かった!
一つの話が短いので、読みだしたらあっという間に終わりまでもっていかれます。
それでも謎解き要素はちゃんとあり。
話の冒頭からラストまでの時間は、じつはそれほどたっていないのに、状況説明、謎、ヒントなどがギュッと詰まっていて、読み応えがあります。
めでたしめでたしでスッキリ終わらない、不穏な感じのラストがまた良かった。
短編集なのに(だから?)、どれも読み応え抜群でした。怖いし、面白いし、すごい!タイトルでつい穿った見方をしてしまったんですが、やっぱり騙されましたね。現実がひっくり返される後味が癖になって、人におすすめしたくなります。
ごめんなさい。定石通りのオチだろうな、簡単だなぁ、と思いながら第1話は読んでいました。しかしその裏の裏をかくようなおどろきのオチが待っていて、すっころびました。なるほど、これは心して読まなければいけないなと、考え改め第2話から真剣に推理を楽しむもことごとく外され悔しいというか、もういっそ気持ちよかったです。ここの1文怪しいな、違和感あるなと思わせる描写なのに、オチまでたどり着けない。その微妙なバランスがとても上手で惹き付けられました。内容もSNSやYoutuber、リモート飲みなど、現代社会の流行りを取り入れつつ、そこの闇の危うい部分を突いてきていて、新しい感覚で読めました。これはやられました、面白い。
現代で起きてる出来事を事件にしたミステリーでとても面白く一気読みしました!
あぁ…こうでしょ?こうなるんでしょ…?とドキドキして読んでても更に予想を上回るどんでん返しがたまらなかった。
発売が楽しみです!
これは仕掛けでいける!!
と、思ったのが最初の『惨者面談』を読んでの感想でした。
短編で読みやすく、読者を驚かせる内容。
仕掛けタイトルにピッタリではないですか!!!
これはいける(*•̀ㅂ•́)و✧
5編中既読が2編あったが再読でも面白い。どれもラストにそれまで見えている景色がグルリと変わり、あっと言わされる。どんでん返しというか、うっすら見えているのに認知できない真実を、もう一枚薄皮を剥いで見せられる感じ。日常のひとこまが舞台となっていて、小説なのに「事実は小説より奇なり」と思ってしまうほど、何だか本当にありそうで背筋がヒヤリとする。特殊設定も派手なトリックもなく、筆一本で仕掛けてくる筆者に脱帽。次の作品が今から待ち遠しい。
旬な題材をふんだんに詰め込んだイヤミス短編集!
結構人がバタバタ死ぬのに、不思議と軽い読み口で、それぞれの話で読者の予想を一回り越えてくるようなひねりの利いた展開が面白かった。
エンタメに徹して読者を楽しませようという作者の気概が伝わってくる。
とにかく題材が旬だから、各話短めの実写ドラマにしてほしい。見てみたい。
5作品すべてはずれなし!どの作品も意外な展開に向かうのが魅力的。
語りはソフトだけど毒もあって、読み進めるにつれて不穏さが漂います。
この後どうなる?どうなる?と思いながら真相まで突き進んでみてください!
不穏な違和感が散りばめられている。
けどそれらを拾い集めても自分がどこへ向かっているのか分からなくなる。
難しい言葉が使われていないので読みやすい分真実に行き着いたときの戸惑いも隠しきれない。
まるで小説版アハ体験。
2度読み必須ですね。
最初から最後まで楽しく読ませていただきました。
初めて読む作家さんでした。
短編5編どれも面白く一気読みでした。
どの話も現実にはないやろ!!と思うくらい突拍子もない設定や展開ですがそれぞれ話の途中に最後の結末につながる布石が散りばめられておりこれが最後に効いてくる!!
個人的にはパンドラが好みの展開でした。
5話全て先が気になる最後まで面白い作品でした。1話1話も「現代的」な新鮮さがあり興味深い題材で唸ってしまいました。
編集者の方たちや読まれた方たちの賛辞を真に受けて読んでみましたが、その通りだと思いました。
今後の作品が待ち遠しくなる作家さんに出会えて嬉しいです。
油断してたら、あっとおどろいて、前に前にと頁をさかのぼることに。
各章でそれを繰り返す自分って、ほんとすきだらけ・・・。
嫌ミスっぽいお話が主だけど、ちょっとハッピーな気持ちになるような短編も織り交ぜてみてもよかったかなあ。
どんなものでも書ける作家さんだろうし。
最後のYouTuberのお話はなるほどなあって感心しました(ちょっとエラソウ発言)。
ハッシュタグの意味もなるほどなあ。
短編がつらなっていく長編を今度書いてほしい。
6人のうそつきな大学生 みたいな、読後感よさげなのにも挑戦してほしいです。
ありがとうございました!
はじめましての作家さんでしたが、期待以上でした。
これは面白いわ!一気読み。
短編5編はどれも終始違和感だらけだし、不穏な空気で満たされているし、一癖も二癖もある作品たちに見事に騙されます。
予想をはるかに上回る結末に唸ってしまった。
こんな真相怖すぎますよ。
こんな真相なら知りたくなかった(かも)。
物語が進むにつれてじわじわと膨らんでいく違和感。
この先絶対に何かあると思いながら読んでいるのに、想像もしなかった結末が待っている。
#拡散希望 知らない方が幸せでいられた?でもこれはあまりにもひどい。最初に語られた事が何を意味していてのか。もう一度初めから読み返したくなる。
YouTube、マッチングアプリ、家庭教師、SNS精子提供、リモート飲み会、まさに現代のツールを駆使した令和のミステリ短編集。
どの話もテンポ良く、それでいて予想を覆す結末に向かうので先が気になりあっという間に読み終えた。
読者を飽きさせない、この読みやすさにも現代みを感じる。
様々な現代のツールを扱ったミステリー短編集でいまや身近にありすぎる題材にすぐとなりに潜む恐怖のようなものを感じました。
物語のすすめ方が素晴らしく終始漂う不穏な空気の中モヤモヤしてドキドキしながら真相にたどり着いたと思いきやラスト数ページでの怒涛のもう一波乱!え?まさか!の連続
一編一編がクオリティが高く短編集であることが贅沢すぎる。
マッチングアプリや精子提供、YouTuberなど、現代っぽい題材から、一歩踏み込んだネタを盛り込んだミステリー。
リモート飲み会での「穴」には、リモートをやり尽くしたコロナ世代ならではのアイディアを感じた。
ぞわりとくるけど、怖いほどではない。
面白く読める次世代ミステリー。
ミステリー短編集。収録されている五篇ともどれも読みごたえ抜群であっという間に読み終わりました。
短いストーリーの中にどこもかしこも伏線が張り巡らされていて、違和感を覚えだすと気になって仕方なくなります。瞬時に読み手をのめり込ませる文章が素晴らしかったです。
中にはイヤミスに近いようなものもありましたが、真相にたどり着くと驚きと爽快感があり、それもたまりません。
ずっと気になっていた本が読めて嬉しいです。ありがとうございます。
怖かった!でもおもしろかった。
何度も騙されました。
短編集なので、隙間時間に1話ずつ読めてよかったです。
さすがに小学生向きではないけど、中学生なら蔵書にしても良さそうな気がします。
マッチングアプリ、オンライン飲み会など、現代的なテーマをこれでもかと盛り込んだ短編ミステリが5篇。
謎を解きたいという思いと同じくらい、騙してほしいと望んでいるのがミステリファンというもの。この本は、きっとその願いを叶えてくれるはず。イヤミス好きな人にもオススメです。
結城さん初読み。短編集。評判通りやられた!一話目はふーんって感じで、期待が大きすぎたかなと思いながら読んでたら、後の話になるにつれて、どんどん凄くなっていく。最後の「#拡散希望」はすごいの一言。次作も読んでみたい。
現代版のどんでん返しミステリーですね。落ちが読める展開が気になるけどサクサク読める作品です。古典のアガサクリスティや、コナン・ドイル、江戸川乱歩、綾辻行人、といった有名なミステリーの巨匠の本を読む前に読んでほしい。特に中高生。本格好きな人には陳腐に感じるけど、初めて読むミステリィにはちょうど良いと思います。これをきっかけに本を読んでほしいので星5つにします。
結末が気になって一気に読み!
ラストの予想しながら読み進めていましたが、予想の斜め上を行く結末に思わずあっ!と声が出ました!
読み終えると、子供も大人もネット社会の現代社会の何もかもが怖くなりました~何を信じたら良いでしょう?
5つの短編集。なので軽くサクッと読める。まぁある意味ミステリーでホラーだわ。
違和感から衝撃の事実まで、その間散りばめられた伏線がピタッと回収され嵌った時に、登場人物はゾワリそして読者はニヤリ!
各タイトルも遊び心があって秀逸。楽しく読めた。
ボクらの時代を見てから、気になっていた作家さん。
短編で読みやすかったです。
どんでん返し系ということだったので、いろいろと推理してみたものの、え!そっちもなのってなりました。
小説の中には令和ならではというようなツールが出て来るのもイマドキな感じです。
最後まで読んで、真相はわかりますが、結末は読者にゆだねられ白黒つけたい人はモヤモヤ感があるかも。
長編を読んでみたいです。
刊行後、話題になってどんどん荒れているので気になって閲覧を申請しました。許可してくださってありがとうございます。読み終わってすぐの感想は、思ったより現代の題材が多い!ということでした。どこかで評判を聞いたのかタイトルをメモして来店したご高齢のご婦人は、果たして拡散希望の内容が理解できたかなとちょっと心配になりました。どれも予想外でとても面白かったです。ありがとうございました。
タイトルも凝っているが、どの話も二転三転。youtuberからパパ活、お受験まで、まさに旬なテーマ揃いだし、キャッチーな作りで、なるほど、売れている理由がよくわかる(図書館280人待ち!)。ちょっと凝りすぎている感もあるが、普段本を読まない人にもサクサク読めるはず。しかし最後の「#拡散希望」には、ぞっとした。事実は小説より奇なりとの言葉どおり、今の時代ならありえなくもないよな~
そう来るかの連続でした。途中までの予測は当たっていたものの、それだけでは終わらない、それでいてこじつけでない読後感が素晴らしかったです!読み始めたら止まらなくなること必死です。1話完結の短編だったので色々な話があったて、それぞれの話が秀逸でした、ありがとうございます。
表紙からして、ゾワゾワします!
不穏な空気がダダ漏れです。
5つの物語の全編に漂うのは「得体の知れない違和感」や「若干の引っ掛かり」。けれども、「真相」にたどり着くのは至難の業です。
途中で「今どきの6年生なら、これぐらいの機転はきくのかな」とか「今度は少し趣向を変えて、イケてる中年男のお持ち帰り指南書、的な?」などとうっかり気を抜いたりなんかしていると、待ち受けるのは想像をはるかに絶する怒涛の展開!
善と悪、攻め手と守り手、天使と悪魔、そして究極の真と偽……はじき上げられたコインの表と裏のように、信じていたものが一瞬のうちに姿を変えて行くーーそんな驚愕のミステリ世界が、私たちの平凡な日常の片隅にこっそり紛れ込んでいるかもしれません…
いやはや。結城真一郎さんの筆さばきは、実に、したたかです。
話題になっていたので気になり
#netgalley さんにて読ませていただきました!
日常の小さな歪み、違和感を見抜くことができるか。
5編からなる短編ミステリ。
すごく話題作だけあり、とっても読みやすくてドキドキ、ゾクゾクして面白かった!
マッチングアプリ、リモート飲み会、精子提供YouTuberなど今の時代をうまく取り入れられている。
想像を超えてくる真相。伏線回収もいい!
うわ〜、怖い〜って感じのもあるけど、どのお話もラストが気になり一気読み!
特に「惨者面談」「ヤリモク」「# 拡散希望」が怖いけど面白かった!
「世にも奇妙な物語」にもできそうな感じ♪
サクサク読めちゃうミステリなので普段あまり読書されない方にもオススメだし、ミステリ好きの読書家さんにもオススメ♪
#真相をお話しします#結城真一郎
#netgalleyjp#NetgallyJP
面白かったです。
短編集ですが、どの話も引き込まれ、あっという間に読んでしまいました。
SNSや動画配信サイトなどを扱ったお話が多く、トリックもそれに絡んでくるので、“旬な読み物を読んでいる”という感覚が味わえます。
次世代のエンタメミステリーだと思いました。
イマドキの題材で、まさに令和のミステリ。
アプリやSNSが絡むとサイバー犯罪がテーマのことが多いけど、こういう使い方のミステリも有りか。
短編ごとの「真相」もバラエティーに富んで面白く、登場人物たちの受け止め方もさまざま。斜め上をいくような「真相」が明らかになる過程も、あっさりとした読みやすい文章で書かれていて、異様だけどどこかで本当にありそうな真相が引き立つ。
結城真一郎さん初読み。ミステリー5篇の短編集です。どれもイマドキのテーマばかり。最後の「#拡散希望」はイヤな感じ。一つ間違えばこういったこが本当に起こりそう。映画トゥルーマン・ショーを思い出した。どの話も読んでいて違和感を感じつつ自分なりにオチを想像してみるけど「え?そっち?」と裏切られて面白かった。後味は悪いですが…。
「これは・・・凄い、いや凄すぎる」 どうやったらこんなことを思いつくのだろう。設定や背景にかすかに「ん?」と思うところはあっても、普通の人はそこを追いかけようとはしない。そこが巧妙な伏線になっている。この散りばめられた伏線を丁寧にすべて回収するのは並大抵の筆量ではない。ただただ、脱帽である。確かに途中までは「何となくこうなるのかな」と読めるところはあるが、最後まではとても行きつかず、そこに驚愕の真相がある。全体的にブラックな話が多く、読後感がいいとは言えない話ばかりではあるが、そんなことは忘れてしまうくらいの真相である。特に「惨者面談」のラストは驚きという感情を超越している。また、目が離せない作家のひとり増えた。
短編集だとは知らずに読みはじめたけど、面白い!
短編なのにしっかりとした深い内容、気持ちいいほど完璧な伏線回収。
ラストにはゾッとさせられ、想像のかなり上をいくオチが待っている。
私的には『ヤリモク』と『パンドラ』がお気に入り。
『#真相をお話しします』
現代日本で起こりうる事件の短編集。
少し使い方が違えばこういうことになるのかと、予想の上を行かれる。
時代の変化の中で様々なモノ・サービスが登場するけれど、みんなが正しく使う訳ではない。もちろんお金稼ぎや犯罪に利用しようとする人もいる。
ネットなどで繋がっていても、最後は対面で…その結果どうなるか分からないが…真相を見つけようとするのかもしれない。
さぁ、ホラーより恐怖の真相の世界に…
読み進めながら「あ~、こういう展開かな」とある程度は予想するのだが、それが途中までは当たっていたりするのだが、その予想をさらに上回る展開に驚かされた。
話題になっていた本だったのでワクワクしながら読んだら期待を裏切らない面白さでした。タイトルもですが、今の時代ならではの短編集で、普段あまり読書をしない人も一気読みしてしまうような一冊なのではないでしょうか。
どの作品も、伏線のはり方とその回収が上手いので、ラストのオチを読んだときに「ああっ! あれがっ!」と驚きと納得が同時にやって来るような感覚でした。
以下、各話のひと言感想です。
■惨者面談
奇妙にかみ合わない会話から生まれる不気味さが徐々にエスカレートしていき、主人公の機転から真実があかされた後の衝撃――! ダメ押しで最後に明かされた子供の件は、「あの一行がここに繋がるか!」と本当に驚きました。
■ヤリモク
最初は調子のいい男の言いぐさに腹立たしさを覚えたが、徐々に話の方向性が変わっていき、「えっ」というオチへ。ところどころ差し込まれる主人公の冷めた視点はこういうことだったのね、と納得。
■パンドラ
荒唐無稽とも感じられる設定だが、今の日本の梅梅圧を考えると、あながち「創作でしょ?」とも言えないかも。
■三角奸計
五作中、もっともスリリングな展開でハラハラさせられました。読者の予想の斜め上を行く、彼の最後の行動が……あああーっ!
■#拡散希望
ラストで明かされた真実が、現実世界の出来事を彷彿とさせ、なんとも言えない気持ちになりました。ある意味、もっとも風刺が効いていると言えるかも。
嫁も息子も偽物だった『惨者面談』娘のパパ活をやめさせたい『ヤリモク』精子提供本当の娘『パンドラ』不倫相手は友だちの婚約者『三角奸計』親がYouTuberキラキラネーム『#拡散希望』の、5つの話。イヤミスのような、えぇぇぇー…と思うような裏切りラストばかり。読みやすく面白いので、今話題なのも納得。#NetGalleyJP
勤務している図書館でも予約が多く、かなり話題になっている1冊なので、気になっていた作品でした。
収録された5つの話のどれもが、読んでいて自分が予想した展開のさらに一歩上をいく結末になっていて、驚かされました。とても面白かったです。
話題になっていたのと、一度見たら忘れられない表紙。興味をそそられるタイトルにハードル上がりまくった状態で読みました。
最初からザワザワした読み心地に誘導されるように推理していくものの想像の上をいかれました。
イヤミスとホラーが一緒になったようなラストに最後のとどめを刺しにくる展開が面白いやら怖いやら。話題になるのわかります。
どれも衝撃的だったけど「# 拡散希望」が特に衝撃的で驚きのあまり一瞬思考が止まりました。
「惨者面談」「三角奸計」というタイトルもセンスが良くて好きです。
ホラー?サスペンス?
新幹線移動中に読み始めましたが、到着駅までノンストップで読み
続きが気になり帰ってすぐ読み切るまで手が止まらず。
なるほど。#(ハッシュタグ)はそういう意味なんですね。
どの話も最後まで真相がわからないストーリーで面白さ
倍増でした。
1冊で作者のファンになりました。
#真相をお話しします
#NetGalleyJP
言葉で組み立てた「間違い探しゲーム」だと思った。読み進むうちに、脳内で立体的に言葉パズルが組み上がって、カツンカツンとハマったりズレたりする感覚が楽しい。ティクトックが小説になったかのような読みやすさ。
きっとたくさんのことを考えたり掘り下げたりしているに違いないだろうに、それを一番受け止められやすいカタチでエンタメに仕上げて提示してくれているように感じた。
推理小説初心者の中高生にも、きっと幅広く受け入れられるだろう。世にも奇妙な物語のようなドラマ化にも適しているだろう。そのあざとさまで何だか愉快だ。
次回作も楽しみにしてます。
そしてきっと、幅広い読者を獲得した後に満を持して著されるだろうがっつり長編小説も。
小学生のなりたい職業NO.1、ユーチューバーなんて他人事だったけど、この本に感じる「時代に取り残された感」は一体なんなんだ。まるで違う言語で書かれたみたい。それでも面白く読めてしまう爺さまは共有するなにかはないわけではないのだろうけど、若い彼らが今の日本を選ぶなら未来の日本は彼らのもの、(それが少子社会であるにしろ)彼らが選ぶに任せるしかないのかと嘆息する。えっ、単なるイヤミスだって!? #NetGalleyJP
ある意味、今を映し取っている小説なんだなと思った。小学生の犯罪者、マッチングアプリ、精子提供、オンライン飲み会、YouTuber、取り上げている素材が、まさしく今の風俗である。そして、人間関係の希薄さ。それは親子関係すら悲しいくらいに作り物。見ていたものがホントではなく、所詮、画面に流される映像のようにウソで固められている。この小説が受けているのは、確かにドンデン返しの面白さもあるが、自分のいる世界を感じるからなのかもしれない。
読み始めたら止まらなくなりました。どんどん引きまれていき、気づけば、自分も登場人物の1人になったように必死に考えを巡らせながら読んでいました。なかなか全ての真相にはたどり着けませんでしたが・・・。読み落としがないようにと注意深く読んでいったつもりでしたが、思わぬところに伏線があったりして、最後にそうだったのか!と納得がいくなど、とても面白く楽しめました。
この度は拝読の機会をありがとうございました。
流石話題の新感覚ミステリー、いつの間にか読み終わってしまいました。
文脈から察しが付いちゃうタイプかな?と思わせてそこからまた一つ飛び抜けたオチにそうくるか〜!と膝を打ってしまいました。
短編集だからか、読後感はあっさりめだなと思いました。普段ミステリーを読まない「ミステリー初心者さん」にもとてもおすすめできそうです!
さくっと読みやすいミステリ短編5話。YouTube配信、リモート飲み会、中学入試、パパ活、精子提供と、どれも今の時代的なネタを扱っている。登場人物は加害者だったり被害者だったりするが、対話による緊張感がメイン。どれも「世にも奇妙な物語」のドラマになりそう。
「子供だと思って、侮らないほうが良い。」
小学6年生から始まり、小学6年生で締めくくる短編集。
意外な真相が明らかになる、5編のミステリー。予想される結末から、さらにもう一展開あり、最後まで目が離せません。1話目からすっかり引き込まれました。
題名がまずは、惹きつけます。
不思議な感じ、なぞめいた感じが読むものをひきつけます。
文体も読みやすく、あっというまに読みすすめます。子供にも読みやすい。表紙の絵も含めて、話にひきこまれていく感じでした。
現代的なギミックを意図的に取り入れた短編集で、非常に狙い澄ました作品だと感じた。
ミステリーとしては、素直なものか、素直な捻くれ方をしたもののどちらかで、概ね予想がつく内容だったものの、単純にギミックをどのように生かすかの思考実験的な面白さがあった。
一旦、結末を迎えたように見せつつ、その後さらに明かされる真相。どれも、無さそうでありそうなゾッとするラストに驚かされます。各作品に登場する人物や、アイテムが、特別でないからこそ、ラストでその驚きや恐ろしさが引き立つのかもしれません。明かされた真相のその後が気になる作品もあり、読後不安な気持ちが残りました。リクエストがあったので読んでみましたが、中学校図書館に受け入れるのはちょっと難しいかも。エンターテイメントとしては、とても面白かったです。
読んでいて結構既視感があった。こういうタイプの作品は結構昔読んだ気がした。一番有名なのは都筑道夫だと思う。要するに読んでいて楽しいのだが失敗すると軽いだけになってしまう。やはり日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞した「#拡散希望」は、ちょっと驚いた。ホラー小説になっている。
承認ありがとうございました。
1話目からえぇ!?っていう展開でとても面白く、一気読みしてしまいました。
伏線があったお陰で自分で犯人を推理しながら読んだので、更に楽しめました。
学生から大人まで幅広い年齢の方が楽しめると思います。
ありがとうございました!!
ミステリー小説としての趣向は斬新だと思った。初めから読者に何処か違和感を与えて謎を解いていく形式だが、その謎が一筋縄ではいかないものばかり。どの章もゾクゾクしながら読み進めた。感情移入して読んでいるとミスリードされるので翻弄されるもよし俯瞰で正解を探るもよし。新鮮な読書体験ができる事請け合い。
とても読みやすく現代っぽい怖さのある短編ミステリー。
読みながら推理が出来るので、「よしわかったぞ!」と読み進めると「えー」とどんでん返しをくらう。久々に一生懸命推理した。読み終えた後に面白かった気持ちと当てられず悔しい気持ちが残った。続編希望。今度こそ解いてみせる!
短編5編。どれも読んでいるうちに、少しずつ「あれ?」「あれ?あれ??」と、小さな違和感が澱のようにたまっていく...「惨者面談」の結末にしてやられ、「ヤリモク」で納得し、「パンドラ」では結末に至るまでの葛藤や決断の切なさ、優しさに心打たれ、「三角奸計」の仕掛けに翻弄されながらも微かに救いを見出し、「#拡散希望」のラストで哀しすぎる究極の選択を迫られる...読んでいて感情がいそがしかったです。
読ませていただき、ありがとうございました。
分かりやすい伏線を回収して終わり。という単純なものではなく、そこから更に一歩踏み込むことによって、読後の満足感が増す作品でした。
チャットアプリやマッチングアプリ、動画配信サイト等現代では身近なツールを使うことで、リアリティを感じました。
話題の短編集、とても面白く読めました。
どのストーリーも現代を象徴する作品で、しっかりとミステリ要素もあり読み応えがありました。YouTuberやリモート飲み会、マッチングアプリなど、まさに『今』読むべき一冊です!
現代日本の今を切り取った作品5編。
どれも旬のワードが散りばめつつ驚きの展開が待ち受けていて飽きずにサクサクと読み進められる。
特に最後の「#拡散希望」は今なら現実に起こっちゃうかもと思わされるのがすごい。
5つのお話の短編集なのですが、
まず一つめの話でがっちり、
ミステリー好きの心を掴まれました。
どのお話も、そんなに長くなく
普段あまり読書をされない方でも
読みやすく、さくっと読めると思います。
年齢問わず、オススメしやすいです。
話題の本ということで、学校図書館にも購入したが、いつも借りられていて読むチャンスがなかった。
今回ネットギャリーで読む機会を得られた。
世相を的確に捉えたミステリー短編集。
現実的かどうかはこの際置いておいて、どれも落としどころが意表を突く。
これぞエンタメ小説。
本屋大賞ノミネートも納得だ。
リモート飲み会、パパ活、Uber Eats、 Youtube、iphone・・・今この時代の、まさに身近なものばかりがキーワードになっていて、もしかしたら現実に起きているのかも・・・なんて思わせられましたよ。ゾゾッ・・・。
タイトル通り、真相が徐々に明らかになっていく短編集。
メディア、推理教会短編部門、本屋大賞ノミネート作品で話題になっていたので楽しみに読みました。悪くはないけれど、自分の中ではどれも「なるほどねー」ぐらいの読み応えでした。良いレビューができずごめんなさい。
2023年本屋大賞ノミネート
果たして真相は?それぞれの短編に予想外の結末が。
ストーリー上での結末とは別に裏の真相があるのではと思わせる幾ばくかの謎を残すラストに想像が膨らむ。真相を覗く時、真相もまたこちらを覗いているのだ
最後の話が
すごく衝撃的でしばらく呆然と
しました。ユーチューバーという
職業の少し怖い部分を浮き彫りにし
こんな話がつくれてしまう著者さんに
感動しました
全部の話のラストがゾワッとする
感じがとても新鮮で読んで良かった
です
先が気になって。
一気読みしちゃうミステリー。
五つの短編集。
どの作品もあっと驚かされる。
現代にある闇を覗いてしまったようで震えた。
震えて。
またページをめくる手が止まらない。
恐くなるほどに、先が気になる。
どんでん返しの結末にいくまで
気持ちがノンストップで進む。
真相へ。
騙されました、見事に。
これか、ずっと売れているのは……。
気になるタイトルと表紙のイラスト。
#を使っているということは今時の内容なんだろうな、と面白そうだけど、ごめんなさい、私には崩れそうな積読の山があるんだ!あれを乗り越えねば!と手を出せずにいました。
本屋大賞ノミネート作品、全作読む!と取りかかってやっとご対面。
なーるーほーどー。これは読みやすい。普段そんなに本を読まない世代でも内容からしてスッと入っていけるし、短編集だから構えないで読める。
どれもこれもこの時代、本当に起きていそうで……特に最後の島のお話はゾゾッとした。
読みやすく手早く短編で驚いたりゾワッとしたいと言う人には持ってこいの本!
丁度いい長さと、身近な現代に潜む危険に1歩間違えたら自分も……と言う怖さがある。
ちょっとサイコパスな登場人物が多い所も逆に異常な感じがして怖さが煽られた。
現代日本に身近にあるものが題材になっているので、共感できる人も多いのではないかと感じました。猟奇的な殺人場面もあり、フィクションと分かっていながらもどこか他人事では済ませられないような心がゾワゾワとする作品でした。
面白かったです!伏線回収してスッキリしました。リモート会議の話はあるあるな部分が出てきて、それを利用したトリックで面白かったです。タイムラグで発言が被るとか、大事な話はリアルでする方が良いとか。他の話も精子提供や出会い系アプリなど最近話題の物事を取り扱っていて面白かったです。
怖い、とにかく怖い。
読んでいる間、何度後ろを振り返ったことか。それくらい、他人事だとは思えなかった。
SNSがあることが当たり前な今を生きる私たちにとって、これほど身近な恐怖はない。
手に汗握りながらも、癖になる恐怖に、ページをめくる手が止まらなかった。
軽快な文体で無情な展開を紡ぐ歪さが、より怖気を誘う5編からなるイヤミス短編集。
推測しやすい囮の仕掛けに目を引かれてしまい、気付くと絶望の淵に追い詰められる。家庭教師、パパ活、精子提供、リモート飲み、YouTuber、色々なSNSが普及されている今だからこそリアリティが増す、現代の闇にスポットを当てた作品。ミステリー初心者やお子さんにもオススメ。
人はなぜ真相を知りたがるのだろう。現代社会の中ですぐ隣りで実際に起こっていそうな話ばかりで、知るのが怖い気持ちも働いた。が、読み出したら止まらない。短編だが、物足りない感じはしない。スッキリ終わらないところがかえって恐ろしさ気持ち悪さを感じた。私は表題作がいちばん興味深かった。真相を知って趣味の悪いのぞきをした気分だ
まず目を引くこちらの表紙!率直にこわい!(笑)
自分の本棚に置いておくことを考えると、
夜中ふと見えてしまったら怖いのでまずはNetGalleyを通して読めてよかったです。
お話自体は短編なのでさくさく読めます ´-
そして絶対にこれは拾わなくちゃ、と思わせる伏線たちがごろごろと転がっています。
不穏な空気や違和感だらけ。
拾っている伏線で手はもういっぱい、でも本当にこれで拾っているものは合っているのか…?そんな考えもよぎりつつ、一気読みでした。
読み終えてみると、ほら!そうだと思った!とにんまりできたかと思えば、え!やられた!と予想の先をいく展開も。
ただ、私は世にも奇妙な物語が苦手で、この手の不穏な空気はひいいっとなりながら読んでました(笑)
(でも気になって読んでしまう…しかも子どもを寝かしつけたあと暗い寝室で読むので不気味具合がさらに倍増…)
何かがおかしいぞ…と考えている時のソワソワ感といったら…… でもそれが回収されていくのはやっぱりとっても気持ちがいいですね。
もう一度読み直す勇気はでませんでしたが、
これはミステリー、とくにどんでん返しが好きな方にはとても面白いだろうな。
かく言う私も楽しませていただきました。
最後にどんでん返しがあることは分かっていたので、騙されまいと細かいところまで注意深く読み進めました。
途中までは予想していた展開でしたが、真相はその予想のさらに1歩、2歩先を行っておりまんまと騙されてしまいました…!
ミステリーも令和へ入ると、こんな作品になるんだなぁ‥としみじみ読んだ。
内容はどろどろしているけど、なんだか清々しいし、伏線がパキッと綺麗に回収されるところが素晴らしい。
作者は【本】が好きなのだろうなと好感が持てる。
初めて結城さんの作品を
拝読させていただきました。
『惨者面談』『ヤリモク』『パンドラ』
『三角奸計』『#拡散希望』の
5篇からなる短篇集。
どのお話も、読み進めるうちに
なんとも言えない違和感が。
言葉にならないもやもや感。
気付いたときには、騙されている。
まさか、そんな…の連続でした。
表紙を見た時からずっと気になっていたけど内容もなかなか面白い。話の途中でこうなるだろうと予測していても見事に最後、裏切られた。短編で読みやすさもありテンポも良かった。表紙裏の子供の絵にゾクっとさせられた。
内容に触れるとネタバレになってしまうので、難しいのですが、どんでん返しというよりも、丁寧に言葉一つ一つを大切にしながら読んでいくと、しっかりと最後に回収されるようなスッキリ感がありました。
精子提供やマッチングアプリ、リモート飲み会、You Tubeなど「今」ならではのアイテムが描かれていたのも面白かったです。
発売時に一度読んでおり再読。やはり面白い!どれも日常生活に起こりうる話でそこが恐怖を増幅させる。特に#拡散希望はネットの評価が回り回って自分たちにどんな形で返ってくるのか、じわじわと恐怖がしみてきた。
現代社会の要素をふんだんに取り入れた短編ミステリー。今が読み時。短編集だけに物足りなさもあるが、普段ミステリーを読まない人にもオススメ。個人的には「惨者面談」が一番面白かった。「ヤリモク」「パンドラ」「三角奸計」「#拡散希望」
さくさく読みやすかった!
短編で先の読めないそして驚かされる作品はやっぱり好きだ。
なんだかもう全ての人間を疑いたくなってしまうような本だけれど笑
浮気の話がなんだか心に残ってる。
後ろめたいことは悪気がなくてもしちゃいけないね…。
どのお話しも、現在の時代で実際にありそうな事件ばかり。怖さを感じながらも先や真相が気になって一気に読了してしまいました。真相部分もサクサクと進み潔く、「なるほどあの部分が!」と、もう一度最初から読みたくなるお話ばかりでした。
内容にぞわっとしっぱなしなのに、短編一つひとつのテンポ感は気持ちいい。
自然と次の作品のタイトルをめくる手が動いてしまうところ、おもしろい動画を見始めると新たなおすすめを見たくなってやめられない感覚と似ていた。
テーマの新しさだけでなく、このような読書体験自体も現代的。普段、活字を読むことにハードルを感じている人に勧めたい!
それぞれに一捻りした展開、そして、二捻り目の真相が待っている短編集。抜群の読みやすさに、「何かある」と思わせる期待感が相まって、読む手が止まらなかった。普段、読書に親しんでいる人のみならず、多くの人が楽しめる毒のある読書。本が持つエンタメ性を存分に発揮した評価されるべき一冊。
読み始めたその時から、罠にかかっている。
どこにでもあるありふれた日常に潜む違和感、違和感は感じるし、これは?と思うのですが、真相には行き着かず、そっちかーと。
見逃した先に驚愕がまっています。
読み終わるごとに、サーッと血の気だけがい引いてきます。
それでも、次へ次へとページをめくる手は止まりません!ノンストップです!!
ミステリー初心者さんにもおすすめだと思います。
本屋大賞ノミネート作。
話題になった時にちょっと乗り遅れてしまったけれど、読んでおけば良かった…と反省するくらい面白かった。
ちょっと社会問題も入れつつ微妙に皮肉な内容にハマり、すごく軽快に読み進んだのは久々かも。
あっと驚く真相にやられた感しかない。
先が気になって最後まで一気に読み終わりました。
読みやすい長さの話が集まっていて、一つ一つの話がいろんな「ドキドキ」「ワクワク」を紡ぎ出していてとても満足感がありました!
もちろん、文体も読みやすく、世界観に入り込みやすいのもすごいです!
「また最初から読み直そう!」と思う話ばかりでした。
ありがとうございました(*^^*)
私はミステリーが好きなので、短編集であるこの作品には少々物足りなさを感じてしまいました。始め2つの作品は展開が読めてしまいましたが、パンドラには意外性を感じることが出来ました。本を読むことが苦手な方にも軽く読んでもらえる本だと思いました。
単行本としてだとあっという間に読めてしまうので、文庫になったときには、お勧めしたいです。
いきなり1章目の「慘者面談」から度肝抜かれた!読み進めているとこれからどうなるのか背筋が寒くなる感覚を覚える。事件は解決したかと思わせといてさらに一捻り。残りの話に期待させられる見事なカウンターを食らったという感じでした。
マッチングアプリやYouTube、リモート飲み会などと今の流行りを絡めていたのもよかったと思う。
どの話もわずかな違和感から主人公と一緒に真相を探っていく感じで読む手が止まらなかった。
読了後の感想はゾワッとする嫌な感じの気持ち悪さが残るといった感じかな。
作者の他の作品も読んでみたいと思った。
書店で並んでいる時に表紙の絵やタイトルからYouTuber系の暴露本だと思っていましたが、本屋大賞にノミネートされたことがきっかけで読んでみました。
どのお話も伏線回収が秀逸で「あそこがそういう意味だったの?」と、何度も前のページを遡って読んでしまいました。主人公主体目線から始まり、他の人目線での話の展開もスムーズでわかりやすくお話が頭に入りやすいです。本校でも私個人でも購入しました。
主人公と共に、段々いろいろなことがわかっていき、そういうことか、と思っていると、えっそっち?となる快感。いい塩梅の叙述トリック、楽しめた、と思っていたら、怖い夢を見て、悲鳴を上げるも声が出ず、目が覚めて、たぶんこの本読んだからキミの悪い夢見たんじゃないかと思った次第。
短編で読みやすい
どの話にもなんとなく最初からなんとなく違和感を感じる。この話の流れ、何かがおかしいな、と。
想像してた結末と違うんだろうなと思いながら読んでみるも、「え!?そこ!?」と言つい口にしてしまう、違う方向から真実が出てきて毎回驚かされる。
面白かったです。
個人的には伏線が見え見えに感じてしまい、また展開も読めてしまいました。しかし、表紙のインパクトがとても強く興味をそそられるので、普段あまり本を読まない人でも手に取りやすく、また読みやすいのではないかと思います。
軽い感じで進むけれど、内容は凄く複雑。
一体誰の言葉が真実なのか分からない。
やっと真相に辿り着くとずっと騙されていたことに気づき驚かされ慄く。
スピード感があって面白く、あっという間に終わってしまうので若干物足りなさを感じた。
一番の感想は、もっと読みたい!
んー、悪くないし、次回作をまた読んでみたいとは思ったけれど、この作品はきっと作者の方にとって実験的というか、その実験的な部分がハマる人、ハマらない人が両極端で、人にはおすすめしづらいかな、と感じました。
建設的なコメント、とはいえないけれど、回収のための伏線、伏線のための回収、みたいなのが鼻について、初期の石持浅海さんとか似鳥鶏さんの焼き回し?みたいな感覚がずっとついて回っていて入り込めなかったなぁと思いました。現代的なテーマは斬新で、おもしろくないわけではないし、ただ相性の問題かと思いますので、他の作品も読んでみたいと思います。
近頃ありそうな事件ばかり。こんなに簡単に人を殺してしまうのかと、あっさりというか、そのさっぱりさ加減はまさに現代っぽい。子どもだからといって油断できないな。少年法は改正されたけど、それに勝るスピードで犯罪は低年齢化しているように思う。怖い世の中。