恋せぬふたり
吉田恵里香
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刊行日 2022/04/28 | 掲載終了日 2022/04/27
ハッシュタグ:#恋せぬふたり #NetGalleyJP
内容紹介
岸井ゆきの×高橋一生ダブル主演! 話題沸騰のNHKよるドラ「恋せぬふたり」の小説版!
この社会に生きる全ての人々がきっと笑顔になれる、唯一無二の“ラブではない”コメディ。
「恋愛や性的な話を振られてもよくわからない。でも愛想笑いをしていれば大丈夫……」
兒玉咲子は、そんなもやもやとした気持ちを家族や友人、同僚に理解されないまま、恋愛や結婚を促され続け、居心地の悪さを感じていた。そんなある日、「アロマンティック・アセクシュアル」というセクシュアリティを自認する男性・高橋と出会い、驚くと同時にどこか救われた気持ちになる。
誰にも恋愛感情を抱かず、性的にも惹かれないふたりが、自分たちなりの生き方を模索すべく始めた共同生活は、家族、同僚、元彼、ご近所と周囲に波紋をひろげていく。その生活の先にある、それぞれの「幸せ」のあり方とは!?
おすすめコメント
吉田恵里香氏が第40回(2021年度)向田邦子賞に決定! https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001699.000006568.html
NHKよるドラ「恋せぬふたり」にて受賞です。
ぜひ小説の世界でもお楽しみください!
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ジェンダー問題やセクシャリティの多様性をテーマにした意欲作品です。
人気ドラマ「恋せぬふたり」の脚本を手がけた、作家・吉田恵里香みずからによる完全書き下ろし小説です!
販促プラン
■書店様用の専用注文書がございます。
https://shoten-pr.nhk-book.co.jp/news/n46258.html
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NHK出版
セールス・プロモーション部 書籍グループ
TEL 03-3780-3333
FAX 03-3780-3350
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784140057230 |
本体価格 | ¥1,600 (JPY) |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
多くの人は、恋愛して、結婚して、家庭を作るのが「普通」だと思っている。だからそれをしない人を(勝手に)心配し、余計なお世話をしてしまう。
「恋愛感情」を抱くことがなく、恋愛がわからないから、誰かにアプローチされていても気づかない。そういう人もいる。
誰の目も気にせずに生きられたら楽なのだろう。でもそれは難しい。
自分にとっての一番が、相手にとっても一番とは限らない。人との関わり方は様々な形がある。
恋せぬふたり。家族カッコ仮という関係。
ガチガチに固めた関係よりもずっといい関係だなと思った。いつだって味方でいてくれる相手がいる。それはすごく幸せなことだと思う。
毎週ドラマを楽しみに見ていました。小説を読んでいても登場人物たちの声で台詞が再生されているようでした。
高橋さん、咲子さんのドラマでは描かれていない気持ちが伝わってきました。
二人なりの幸せや家族の形を模索していくなかで、回りの人たちが少しずつ変化していく。ドラマでも突き刺さった言葉が文字として見たときさらに心に染みました。
二人のセクシャリティや、家族となろうとする姿を積極的に理解ししようとするカズくんがとても素敵でした。
カズくんのように積極的に理解することが出来なくても、自分と違った考えや価値観をもつ人に対して、十分に理解できないとしても否定しないでありのままの姿を受け止めるよう接していきたいと改めて思います。
「私の人生に何か言ってもいいのは私だけ」この言葉はずっと私の心にも留めておきたいと思いました。
ドラマの小説化ということもあって、登場人物たちの会話がテンポ良く、とても読みやすかった。
LBGTとも違う、他人に恋愛感情を抱かない人たちは、アロマンティック・アセクシュアルと呼ばれる。
そういう人たちがいることは知っていたけど、その中でも他人と触れ合うことが苦手な人/苦手でない人、一人は寂しく思う人/思わない人、子どもが欲しいと思う人/思わない人…同じ「アロマンティック・アセクシュアル」と区切られていても、グラデーションのように個性があるのだと知った。
思えば異性と恋愛する人だって、その辺りの気持ちは人それぞれ、グラデーションなのに、どうして理解できないんだろう。
性自認の違いだけでなく、人に自分の「普通」を強要しないこと、人を分かろうとすることを大事にしていきたいし、人からの押し付けに負けずに、自分の生きたいように生きようと思えるお話でした。
「普通」って何?
「常識」って何?
改めて考えてみる。
もし、世の中の普通が自分の普通ではなかった時、上手く言葉にして説明できるだろうか。
「私は違う」と声を出せるだろうか。
コミカライズに綴られる文章は読みやすく、内容はジェンダー問題を扱っているが
咲子が高橋に出会い、迷いながらも自分の生き方を確立していく姿がとても好ましい。
人それぞれの生き方を尊重できる人でいたいし、そういう世の中になってほしいと思った。
いろんな悩みを抱えた人に”カッコ仮”ぐらいの生き方がちょうどいいと、肩の力を抜いてもらえた気がする。
誰にも恋愛感情を抱かず、性的にも惹かれない”アロマンティック・アセクシュアル”の羽と咲子を主人公に据えた物語ではあるけれど、どんなセクシュアリティを持っている人にとっても、「これは自分のための物語」だと感じられる作品なのではないかと思いました。
それは、「いろんな考え方や嗜好や性質がこの世界には存在していて、”違う”ことを前提に、私たちは他者と関わっていかないといけないんだよ」という時代が到来しつつあることと関係するのかなと感じました。
”アロマンティック・アセクシュアル”の羽と咲子と周囲の人々が様々な齟齬を抱え、葛藤する様子はまさに、「時代が移り変わっていくってこういうことなのかな」と。
気になりつつドラマを見損ねてしまったので、今回小説版を読めてとてもよかったです。
機会があればドラマも観たい!
世の中に、物理的にも精神的にも片付くことなどそうそうないと常々思っていますが、咲子と高橋のように、擦り合わせ、模索し、自分の「どうしたい」や「やってみたい」を打ち明け合うことで、乗り越えていけるものがあるのだなぁと感じています。アロマンティック・アセクシュアルというセクシュアリティを自認する人々の胸の内をリアルに描き、恋愛観や結婚観に大きくメスを入れたこの物語は新鮮でした。家族(仮)をとりあえず始めて、周囲の常識という軋轢に立ち向かっていく咲子の行動は、自分というものを新しく作り直していく過程でもあったのです。自分たちらしい生活、仕事、そして家族を決して諦めず、自分たちの幸せを求めていこうとする姿は最高にかっこよかった。
異性にも同性にも恋心を抱かない二人が周囲の不理解に苦しみながら戸惑いながら前に進んで行く。
向田邦子賞受賞されてる方ときいただけで、もう書き手としての信憑性が伺えますよね。私だけかな。
登場人物の言葉遣いにブレがなくて、文章のリズムもよくて、終始気持ちよく読めました。
「家族(仮)」として、、アロマンティック・アセクシュアルの2人が生きていく物語。ドラマを見てないので、全くの前知識なく読み始め、新鮮な気持ちで、特に咲子に感情移入して読破。「こうでなくてはいけない」「世間体的に」など、この国に巣食う暗黙の重石に時に押されながらも、自分の道に気づき始める咲子は、少しずつ他者への思いに胸を痛めたり、「家族(仮)」以外の人への共感など、段々と心の成長が見られて読んでいても応援したくなる女性だった。
NHKの連続ドラマで人気だった「恋せぬふたり」の小説版。さて、「普通」とは何なのだろう?。「普通」でないと、何故、欠陥人間みたいに扱われるのか。主人公の二人は「アロマンティック・アセクシュアル」というセクシュアリティだ。誰にも恋愛感情を抱かず、性的にも惹かれない。こんな二人が仮の家族になる。改めて、僕はこの作品を読んで「本当の幸せ」とか何かとか「家族」とは何かを感じさせられた。「普通」を望む世界において、そうでない人たちは生きづらい。しかし「普通」って何だろうと考えると、その概念自体なんか胡散臭かった。
ドラマのノベライズということで、主役2人は俳優さんをイメージしながら読んでいました。まさにイメージ通りですね。
私も知りませんでした。アロマンティック・アセクシャル。
多様性が叫ばれる世の中で、さらに恋愛至上主義の波にも乗らなきゃならず、なかなかに生きにくい世の中です。いや、生きにくいからこその、多様性なのでしょうか。
自分の価値観を押し付けちゃいけない、普通なんて普通じゃないって、頭ではわかっていても、なかなか自分の行動とは結びつけられない物ですね。
人それぞれの幸せ、人それぞれの生き方、受け入れて生きていける、柔軟な心を持ちたいと強く思いました。
アセクシュアル・アロマンティックという概念を初めて知って、自覚するようになって、始めはそんな生き方を理解できない家族、同僚、元彼や、ご近所といった周囲に波紋を広げていく中で、こうあるべきという形にこだわらずにどうすればお互いらしく生きていけるのか、話し合いながら考える二人の生き方を通していろいろ考えさせてくれるとても印象的な物語でした。
テレビドラマを見ていないので、文字だけの世界で堪能。この脚本で第40回(2021年度)向田邦子賞を受賞したとのことなので、映像もきっと面白くあたたかく、そして考えさせられる物になっていたのだろうと想像する。
(このゲラは抽選で当たってありがたく拝読)。
アロマンティック、アセクシュアル。これまで人々の口の端にそれほどのぼってこなかった言葉ではないだろうか。これはつまり、これまで人知れず悩み苦しんでいた人々にやっと光が当たったと言うことでもあるのだろう。
LGBTQという言葉が教科書にも出てくるようになった昨今。
みんなちがってみんないい。が本当に実現していくために。
そうか。自分の感覚はそうじゃないから、って決めつけちゃいけないんだ。当たり前のことなのに、現実には知らないうちに、時には善意の名のもとに、気づかないうちに傷つけていることってあるんだろうなと思うお話だった。
突き詰めれば結構厳しいテーマだが、ここでは出てくる人に悪意をもった人がいないのでほっとできる、光のあるお話になっててよかった。
ドラマは見ていなかったのですが、テーマに興味を感じて読ませていただきました。
アロマ・アセクという概念にこの作品ではじめて触れ、自身はその分類に当てはまらなくても深く共感することが出来ました。
世の中に小説は星の数ほどあるけれど、恋愛要素がまったく入っていない作品はほとんどないと思います。人の興味の中心には恋愛があるものだとされているこの世界で、恋愛は要りません!と言うことの難しさを、日常をベースに描いた物語です。
今まで読んだ恋愛小説の中で一番刺さってジェンダーと性的指向の自分の立ち位置にしっかりと立った気分です。自然とマイノリティなのは自覚してて自分の経験値がマジョリティだと思い込んでる声の大きい人たちに嫌な気分になっても「私の人生に何か言っていいのは私だけ。私の幸せを決めるのは、私だけ。」を合言葉に自分の居心地のいいベストを見つけて大事にしていきたいと強く思いました。
とっても好きだった!!!
自分の中でなんとなく腑に落ちてなかった心の中のわだかまりみたいなのがなんとなく回収されたような気がした。いつもだれかと付き合ったら「あいつはビッチだ」と言われて、だれとも付き合わなかったら「あいつはホモだ」と言われて。気にしないって思っていてもどこかで気になっていてもいられなくなってでもそんなこと考えたくもないからこそ恋人なんていらないなんて思ってた。でも人に縋るようになってますます何が正解かわかんなくなってきた時に読んだから余程沁みました。
外野の人間が嫉妬するのもわかるくらいの素敵な距離感家族です。
大切な人を思い出しながら読んでください。
あなたとあなたの大切な人は、互いの声にどれだけ気が付けていますか。
どんな形をとっても良いけれど負担がないように。その第一歩すら難しい社会とは何なのでしょうか。
おもしろかったーーー。恋せぬ人間わかるーーー!!!と何度も頷きながら読み進めました。いまの時代、結婚がすべてじゃないんだよー(大声)しあわせの形ってそれぞれなんだよー(大声)ただ、相方いるのはいいなって思いました。いろいろ都合良さそう。お互いwinwinの関係でいられる相方は羨ましいな。かといって探そうと動く気はない一読者でした。
アロマ・アセクという言葉を、恥ずかしながら初めて知った。
多様性が叫ばれるようになった昨今だが、無知により、知らないうちに自分の価値観を他人に押し付けたり、誰かを傷つけたりしているのかもしれない。そんな気付きをもらえる作品。
読みやすく、続きが気になりどんどん読めた。面白かった。
読ませていただき、ありがとうございました。
対人関係のあり方が多様化して、リアルではなくても友だちやそれ以上の関係になれたり、逆に人と接しなくても暮らせるようになったりしている。さまざまな個性も少しずつ認知されている。コミュニケーションがとれないわけではないし人嫌いなわけでもないのだから、恋愛しないが当たり前というのも、そういう意味ではアリだろう。
ドラマの内容が好きだったので
本で読みたいと思い読ませてもらいました。
やはり頭に浮かぶのはあの2人なんですけど。
テンポ感はドラマの方がよかったですけど
やっぱり字の方が気持ちはわかりやすかったように思います。
楽しく読めました。
ドラマを観てから原作を手に取りました。
ドラマにはない部分を期待して読みましたが、ほとんど内容は変わらず、役者さんたちの演技から感じた印象も変わらず。そんな読後感でした。ジェンダーレスが広まる世の中、人の持つ感覚はとても個人的なもの。知らなかった世界、理解し難い世界、色々あるけど、今は情報として蓄積することで精一杯てす。恋しない関係でも人間同士そこに愛があるのではないのかしら?